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千景の知らない空白の時間 ⑦ 〜苳也Side〜
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それから俺達は何度も何度も互いの体を貪り合い、カラッポになったのは深夜3時だった。
直史のベッドは色々と悲惨なことになっているが……まぁ、あいつのことだから謝れば許してくれるだろう。
千景は眠そうに目を擦り俺の隣に寝転がっている。
「千景、寝るならとりあえず着替えとけよ。色々と汁まみれだから朝起きた時、後悔するぞ」
「はぁ~い……。先輩、服とってくらさい……」
「へいへい」
またクローゼット漁りシャツを取り出し千景に渡すと、着替えを済ませた千景はコロンと横になり俺に早く来いと手招きする。
千景に誘われ隣に行けばギュッと抱きつき甘えてくる。
「へへ……先輩……好きです」
「はいはい。どうも」
「俺、本気で言ってるんですよ!」
「酔ったお前に言われてもなぁ……。どうせ起きたら全部忘れてんだろ」
俺の言葉に千景はぷうっと頬を膨らませる。
「俺、起きても絶対に覚えてますからね!」
「絶対だな? 覚えてなかったらどうする?」
「ん~……俺のことめちゃくちゃにしていいっすよ~。先輩が好きなだけ俺のこと抱いて下さい」
「おい……そりゃお前にとってご褒美だろ……」
「エヘヘ~。でも、約束したんで大丈夫です!」
「約束か……。あんまし期待しないでおくよ。ほら、明日もバイトあるんだからさっさと寝るぞ」
「はぁ~い」
千景にキスをして互いに抱きしめ合い泥のように眠り……朝目覚めた時にはまだ千景は俺の腕の中にいた。
アホみたいに口を半開きにして眠る無防備な千景の頬を撫でた後、ベタつく体とぼんやりした頭をスッキリさせる為に風呂場へ向かう。
冷えた浴室で目は覚めシャワーを浴びれば頭も冴えてきて……昨日千景にやっちまった罪悪感がドッと押し寄せてくる。
目が覚めた千景になんて言えばいい?
まずは謝るべきか?
それか何もなかったように振る舞うべきか……。
いや、何もなかった事になんてできねーよなぁ……。
千景に中出ししまくったし、キスマークだって体中につけちまったんだぞ。
あんなの見たら……俺絶対に嫌われちまうだろぉぉ……
大きなため息を何度も吐きながらシャワーを終え部屋に戻れば、千景が起きていて……内心ドキドキしながら平静を装い千景に話しかける。
まだ状況が掴めていない千景は特に何も言ってこないが、布団から出た瞬間自分がパンツも履いていない事に驚き、ケツから垂れる俺の精液に絶句……。
どーなってんだと俺に訴えかけてくるので、俺はもう完全に開き直ることにした。
全部千景が悪いんだ。
なんで酔っ払ってエロくなんだよ。
俺のこと好きだとか……期待持たせておいて……
起きて全部忘れてんじゃねーよ……。
難癖つけて千景の体に触れて、昨日出した自分の精液を掻き出すと言ってまた千景の後孔に指を入れ込む。
嫌だと言う割には千景は興奮していて……昨日散々出したのにまた下半身はピョンと勃ち上がっていた。
俺の指で気持ち良さそうに喘ぐ千景に煽られるように、前立腺を責めてちんこの先端を撫でるように愛撫してやれば千景は呆気なくイッてしまう。
流石に疲れたのか俺の胸に寄りかかり息を荒げる千景は何か言いたげだったが、「俺の服はどこに~」なんて話題を逸らし何もなかったかのように振る舞う。
千景に合わせるように俺もそれ以上何も言わずに時間だけが過ぎていく。
そろそろバイトの時間が近づき千景にどうするか確認すると、調子悪そうに俯いていた。声をかければ大丈夫だと言うが俺とは視線を合わせようとはしない。
そして、きゅっと下唇を噛み俺に話しかけてくる。
「あ、あの……苳也先輩。そのぉ……昨日は本当にすみませんでした! 俺、酔っ払って色々やらかしちゃったみたいで……迷惑かけてすみません……。そんで……昨日のことも……今日のことも忘れて下さい……」
あー……やっぱりそうだよな。
千景にとっては忘れたい事だよな……。
酔った勢いで俺なんかとやっちまったんだから……。
覚悟はしてたけど……やっぱりしんどいな……。
だが……俺は直史みたいに優しい性格ではない。
笑って「そうだね~。お互いに忘れた方がいいよね~」なんて言ってやんねー。
それに……忘れないって約束したのは千景じゃねーかよ……。
「言っておくけど、俺は昨日のことも今日のことも忘れねーからな」
「え……? な、なんでですか?」
「お前と約束したからな」
「約束……? 俺、酔って先輩と何か約束したんですか?」
「………お前が思い出すまで教えてやんねーよ、バーカ」
キョトンと顔を傾げる千景のデコを弾けば、さらに困惑した表情を浮かべる。
お前も少しは俺に振り回されとけ。
直史のベッドは色々と悲惨なことになっているが……まぁ、あいつのことだから謝れば許してくれるだろう。
千景は眠そうに目を擦り俺の隣に寝転がっている。
「千景、寝るならとりあえず着替えとけよ。色々と汁まみれだから朝起きた時、後悔するぞ」
「はぁ~い……。先輩、服とってくらさい……」
「へいへい」
またクローゼット漁りシャツを取り出し千景に渡すと、着替えを済ませた千景はコロンと横になり俺に早く来いと手招きする。
千景に誘われ隣に行けばギュッと抱きつき甘えてくる。
「へへ……先輩……好きです」
「はいはい。どうも」
「俺、本気で言ってるんですよ!」
「酔ったお前に言われてもなぁ……。どうせ起きたら全部忘れてんだろ」
俺の言葉に千景はぷうっと頬を膨らませる。
「俺、起きても絶対に覚えてますからね!」
「絶対だな? 覚えてなかったらどうする?」
「ん~……俺のことめちゃくちゃにしていいっすよ~。先輩が好きなだけ俺のこと抱いて下さい」
「おい……そりゃお前にとってご褒美だろ……」
「エヘヘ~。でも、約束したんで大丈夫です!」
「約束か……。あんまし期待しないでおくよ。ほら、明日もバイトあるんだからさっさと寝るぞ」
「はぁ~い」
千景にキスをして互いに抱きしめ合い泥のように眠り……朝目覚めた時にはまだ千景は俺の腕の中にいた。
アホみたいに口を半開きにして眠る無防備な千景の頬を撫でた後、ベタつく体とぼんやりした頭をスッキリさせる為に風呂場へ向かう。
冷えた浴室で目は覚めシャワーを浴びれば頭も冴えてきて……昨日千景にやっちまった罪悪感がドッと押し寄せてくる。
目が覚めた千景になんて言えばいい?
まずは謝るべきか?
それか何もなかったように振る舞うべきか……。
いや、何もなかった事になんてできねーよなぁ……。
千景に中出ししまくったし、キスマークだって体中につけちまったんだぞ。
あんなの見たら……俺絶対に嫌われちまうだろぉぉ……
大きなため息を何度も吐きながらシャワーを終え部屋に戻れば、千景が起きていて……内心ドキドキしながら平静を装い千景に話しかける。
まだ状況が掴めていない千景は特に何も言ってこないが、布団から出た瞬間自分がパンツも履いていない事に驚き、ケツから垂れる俺の精液に絶句……。
どーなってんだと俺に訴えかけてくるので、俺はもう完全に開き直ることにした。
全部千景が悪いんだ。
なんで酔っ払ってエロくなんだよ。
俺のこと好きだとか……期待持たせておいて……
起きて全部忘れてんじゃねーよ……。
難癖つけて千景の体に触れて、昨日出した自分の精液を掻き出すと言ってまた千景の後孔に指を入れ込む。
嫌だと言う割には千景は興奮していて……昨日散々出したのにまた下半身はピョンと勃ち上がっていた。
俺の指で気持ち良さそうに喘ぐ千景に煽られるように、前立腺を責めてちんこの先端を撫でるように愛撫してやれば千景は呆気なくイッてしまう。
流石に疲れたのか俺の胸に寄りかかり息を荒げる千景は何か言いたげだったが、「俺の服はどこに~」なんて話題を逸らし何もなかったかのように振る舞う。
千景に合わせるように俺もそれ以上何も言わずに時間だけが過ぎていく。
そろそろバイトの時間が近づき千景にどうするか確認すると、調子悪そうに俯いていた。声をかければ大丈夫だと言うが俺とは視線を合わせようとはしない。
そして、きゅっと下唇を噛み俺に話しかけてくる。
「あ、あの……苳也先輩。そのぉ……昨日は本当にすみませんでした! 俺、酔っ払って色々やらかしちゃったみたいで……迷惑かけてすみません……。そんで……昨日のことも……今日のことも忘れて下さい……」
あー……やっぱりそうだよな。
千景にとっては忘れたい事だよな……。
酔った勢いで俺なんかとやっちまったんだから……。
覚悟はしてたけど……やっぱりしんどいな……。
だが……俺は直史みたいに優しい性格ではない。
笑って「そうだね~。お互いに忘れた方がいいよね~」なんて言ってやんねー。
それに……忘れないって約束したのは千景じゃねーかよ……。
「言っておくけど、俺は昨日のことも今日のことも忘れねーからな」
「え……? な、なんでですか?」
「お前と約束したからな」
「約束……? 俺、酔って先輩と何か約束したんですか?」
「………お前が思い出すまで教えてやんねーよ、バーカ」
キョトンと顔を傾げる千景のデコを弾けば、さらに困惑した表情を浮かべる。
お前も少しは俺に振り回されとけ。
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