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第四十五章
1416 だから何?
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( ジャリー )
” お前にはなんの価値もないから、そんな扱いをされるんだ! ”
” 無価値な役立たず!それがお前という人間なんだよ。 ”
そう言って幸せそうに笑う彼女だったが、とうとう周りにもその所業がバレて、ルビーは通報された教会の者たちによって保護される事になった。
守備隊に取り押さえられ、教会の使いの者たちがルビーを気遣いながら連れて行く姿を見た彼女……。
そんな姿を見た瞬間、何かのスイッチが入ってしまったらしい。
突然狂った様に怒鳴りだした。
” ふざけるな!!!なんで私が罰を受けないといけないの!!?
私は正しい事をしただけなのに!! ”
” なんでそんなヤツに優しくするのよ!!
美しいからって、なんで何もしなくても優しくしてもらえるの!!?? ”
” 罰を受けるのは、周りを誑かす悪魔の様なその女じゃない!!! ”
守備隊員達が止めてもずっと叫び続ける母を背にして、ルビーはこの孤児院へやってきたのだが……その顔には一切に表情がなく、それは今も続いている。
全てを諦めている目。
理由は違えど、私もルビーも ” 役立たず ” で価値がないからここに捨てられた。
だから周りの優しい神官達がどんなに将来についての話をしても、私達の心には響かない。
” 無価値な私達の将来なんてないよ。 ”
それが今の私達の答えだったから。
ルビーも私に対して、" 何となく似ているな " と思っている様な感じがしたが、だからといって私達にこれといった交流は生まれなかった。
そのまま月日は流れ、鑑定日を明日に控えた朝。
忙しなく動き回る同級生達や、神官達をぼんやり見ながらある異変に気づいた。
朝から知らない男達が孤児院内をウロウロしている。
しかも、その全員がまるでお店に並んだ商品を見るかの様に私達孤児達を見ていた。
外見的にも柄が悪そうで……どう見てもおかしい。
しかし、その柄が悪そうな男の中でもリーダー格っぽい人と、孤児院の院長をしている神官長はやたら仲が良さそうな雰囲気だった。
神官長の院長は、確か五十代より少し前くらいの年齢で、以前は穏やかで派手な服装は好まなかったが、少し前からやたら派手で露出の激しい格好を好んで着るように……。
そして誰か分からないほどの濃いメイクをする様になって、多少の違和感はあった。
一体何の繋がりが?
下手をしたら親子くらいの年齢の柄の悪い男と院長。
色々な出来事が重なってドンドンと悪い方へと向かっていく。
そのため、私はたまたま近くでボンヤリと窓の外を見ているルビーに話しかけた。
「 あの男達、誰かな……?
何だか、私達を見る目がちょっと怖いよ。
ねぇ、そう思わない? 」
質問されたルビーは、無表情のままチラッと男達の方を一瞥し、興味なさそうに視線を窓の外へ戻す。
「 そうかもね。
でも……それがなに?
どんな扱いをされたって仕方ないじゃない。
だって私達は、いらないって捨てられたゴミと一緒なんだから。 」
ルビーの言葉は私を傷つけようとして言った言葉ではない。
それはルビーの空虚な目を見れば嫌というほど分かったし、何より……言っている内容に納得してしまったため、傷つく事など一切なかった。
頑張って頑張って頑張って────…………それでも認めてもらえなかった事実は、それを嫌というほど肯定してくれるモノであった。
「 ……そうだね。 」
私も多分ルビーと同じ目をしてそう呟くと、ボンヤリと自分の掌を見つめる。
私は役立たず……私は役立たず……。
ブツブツと言い聞かせる様に呟いたが、突然ピリッ!とまるで静電気の様なモノが体の中を静かに駆け抜けていった。
一体この感覚は何なんだろう?
たまに感じるこの反応を不思議に思ったが、この時点でその答えを出すことはできなかった。
そのまま時間が過ぎていき、夕食後────突然院長が一部の子供達を呼びつけた。
「 あなた達の鑑定は、人数の都合により、隣街の教会で行うことになりました。
これから用意してある馬車で向かって、朝一番の鑑定を受けましょうね。
だから今から準備しなさい。 」
その一部の子たちの中には私とルビーもいて、他の子達も私達と同じ匂いがする子達だったため、嫌な予感は加速する。
しかし、私を含めて誰も拒否を示す子達はおらず、大人しく用意を始めた。
だって別にどうなっても構わない。
こんなゴミみたいな自分。
どう考えてもおかしい!……全員がそう分かっていても、ゴミと同格の自分を助けようする子は誰一人いない。
私も同じ気持ちで、ゆっくりと目と口を閉じて、用意された馬車に乗った。
” お前にはなんの価値もないから、そんな扱いをされるんだ! ”
” 無価値な役立たず!それがお前という人間なんだよ。 ”
そう言って幸せそうに笑う彼女だったが、とうとう周りにもその所業がバレて、ルビーは通報された教会の者たちによって保護される事になった。
守備隊に取り押さえられ、教会の使いの者たちがルビーを気遣いながら連れて行く姿を見た彼女……。
そんな姿を見た瞬間、何かのスイッチが入ってしまったらしい。
突然狂った様に怒鳴りだした。
” ふざけるな!!!なんで私が罰を受けないといけないの!!?
私は正しい事をしただけなのに!! ”
” なんでそんなヤツに優しくするのよ!!
美しいからって、なんで何もしなくても優しくしてもらえるの!!?? ”
” 罰を受けるのは、周りを誑かす悪魔の様なその女じゃない!!! ”
守備隊員達が止めてもずっと叫び続ける母を背にして、ルビーはこの孤児院へやってきたのだが……その顔には一切に表情がなく、それは今も続いている。
全てを諦めている目。
理由は違えど、私もルビーも ” 役立たず ” で価値がないからここに捨てられた。
だから周りの優しい神官達がどんなに将来についての話をしても、私達の心には響かない。
” 無価値な私達の将来なんてないよ。 ”
それが今の私達の答えだったから。
ルビーも私に対して、" 何となく似ているな " と思っている様な感じがしたが、だからといって私達にこれといった交流は生まれなかった。
そのまま月日は流れ、鑑定日を明日に控えた朝。
忙しなく動き回る同級生達や、神官達をぼんやり見ながらある異変に気づいた。
朝から知らない男達が孤児院内をウロウロしている。
しかも、その全員がまるでお店に並んだ商品を見るかの様に私達孤児達を見ていた。
外見的にも柄が悪そうで……どう見てもおかしい。
しかし、その柄が悪そうな男の中でもリーダー格っぽい人と、孤児院の院長をしている神官長はやたら仲が良さそうな雰囲気だった。
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一体何の繋がりが?
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そのため、私はたまたま近くでボンヤリと窓の外を見ているルビーに話しかけた。
「 あの男達、誰かな……?
何だか、私達を見る目がちょっと怖いよ。
ねぇ、そう思わない? 」
質問されたルビーは、無表情のままチラッと男達の方を一瞥し、興味なさそうに視線を窓の外へ戻す。
「 そうかもね。
でも……それがなに?
どんな扱いをされたって仕方ないじゃない。
だって私達は、いらないって捨てられたゴミと一緒なんだから。 」
ルビーの言葉は私を傷つけようとして言った言葉ではない。
それはルビーの空虚な目を見れば嫌というほど分かったし、何より……言っている内容に納得してしまったため、傷つく事など一切なかった。
頑張って頑張って頑張って────…………それでも認めてもらえなかった事実は、それを嫌というほど肯定してくれるモノであった。
「 ……そうだね。 」
私も多分ルビーと同じ目をしてそう呟くと、ボンヤリと自分の掌を見つめる。
私は役立たず……私は役立たず……。
ブツブツと言い聞かせる様に呟いたが、突然ピリッ!とまるで静電気の様なモノが体の中を静かに駆け抜けていった。
一体この感覚は何なんだろう?
たまに感じるこの反応を不思議に思ったが、この時点でその答えを出すことはできなかった。
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しかし、私を含めて誰も拒否を示す子達はおらず、大人しく用意を始めた。
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