1,430 / 1,649
第四十五章
1414 与えられた役割
しおりを挟む
( 第二聖騎士団団長ジャリー )
10歳になる頃、私は教会に捨てられた。
理由は二つ。
一つはブスだから、そしてもう一つは役に立たないから。
両親はパッとしない容姿と、何かに突出した才能の一つもなく生まれて来た私を、毎日の様にそう罵って突き放した。
どうしてそんなことをするの?
最初はそう疑問に思っていたが、その理由はとても単純なモノで、 " 自分に似ているから。 " だ。
自分の容姿に自信がなかった母は、小さい頃からそれに強いコンプレックスを持っていたらしい。
だから必死にお洒落や化粧を学び、それでも足りずに体を売ってまで、普通よりは美しいであろう外見を手に入れた。
対して父は頭の回転が良い方ではなく、更に容量が悪く不器用で決して仕事が出来る人間ではなかった様だ。
だからこそ、必死に頭を下げ、人にへつらい、媚び、人としての尊厳を犠牲にして、やっと普通よりは良い出世をした男であったと聞いた。
そんな二人が結婚した理由は、" 世間体 " 。
それのみ。
遥か高みは望めない事を知っていた二人は、手が届く範囲内の中で一番マシだと思える同士で結婚した。
そして周りには幸せであると必死に見栄を張り、そんな中で生まれて来たのが私。
自分の最も隠したい嫌いな自分が、これでもかと形になって生まれて来た私を、両親は愛することなどできなかったのだ。
母が捨てたくて捨てたくて、やっと捨てる事ができた大嫌いな自分の容姿。
父が全てを犠牲にしなければならなかった原因の要領の悪さ、不器用さ。
その全てを持って生まれた私は両親にとってのトラウマそのものだった。
更にそれにトドメを刺したのは周囲の反応だ。
" 似てないね。 "
" 本当に二人の子供なの? "
直接言ってくる者たちはいなかったが、口で語らずとも目で語られる沢山の目に、最初に耐えられなくなったのは母だった。
「 このどブス!!
そんな気持ち悪い目で私を見るなっ!!! 」
暴言と共に叩かれた頬をおさえ呆然としていると、母の口からはタガが外れた様に、私への攻撃的な言葉が飛び出してくる。
「 そんなブサイクな顔じゃあ、誰もお前なんて必要とする奴なんていない!! 」
「 存在自体が迷惑なのよっ!!!私の視界に入るな!! 」
「 生きている事自体図々しい事を理解しろっ!!! 」
何一つ言い返す事ができずに青ざめる私に向かい、母の隣でその様子を見ていた父はプッ!と吹き出した。
「 お前は動きがトロくて目につくし、何をやらせても不器用で使えない。
それにその容姿じゃあ娼館にだって売れない。
そういうのを " 役立たず " というんだよ。
お前には何の価値もない。 」
" 役立たず "
" 価値がない "
その言葉たちは驚くほどスルッと入って来て、私は縋る様な目を母に向ける。
私をこの世に生み出してくれた人。
きっと心の奥底では私を肯定してくれる筈だと信じていたからだった。
しかし────その口から出た言葉は私の心をズタズタに引き裂く。
「 お前の名の " ジャリー " は、道端に転がる砂利から取ったものなのよ。
そんなモノに……価値なんてあると思う? 」
青ざめる私を見て満足そうに微笑む母と、口元を押さえて笑う父を見て、私は突然悟った。
きっとこの二人は、私を通して大嫌いな自分への復讐をしたかっただけだ。
” 自分を苦しめてきたモノを退治してやった! ”
まるでそう語っている様な二人の目は、私を現在苦しめている。
間違っていたのは過去の自分で、苦労して手にした今は正しいモノになった。
間違っているモノを断罪する事で、自分の心は癒えていく。
それは二人にとって堪らなく気持ちいい事だった様だ。
だから、私がそれからどんなに努力してお洒落しても、テキパキ動いても……私という " 間違い " が秀でてしまえば、自分の正当性が失われてしまう、気持ちいい事が奪われてしまう。
それを知っていた二人は、私を " ブスで役立たず " という立場に置きたがった。
結局私に求められていた役割はそれで、それ以外になろうとすると、彼らに取っては " 役立たず " になる。
つまり、世界一美人で優秀になったって、私は両親にとって " 役立たず " にしかなれないという事だ。
それでも私は…………両親に愛されたかった。
だから暴言を吐かれても、叩かれてもニコニコと笑う。
そして家事も雑用も全てボロボロになっても頑張って頑張って、両親にとっての ” 役立たず ” のまま在ろうとした。
その結果────私は10歳の時に教会に捨てられてしまったのだ。
私は必死に努力した。
血反吐を吐く思いをしながら。
自分の心を踏みつけ抑えつけながら……。
────それでも……ダメだった。
欲しかった物が何一つ手に入ることはできなかった事。
その事実は、私から自己肯定感を全て奪い、人と話すのも見られるのも怖くなる。
こんな役立たずがこの世界に存在していいの?
役立たずに居場所はあるの?
そんな気持ちで一杯になって塞ぎ込む日々は続いたが、同時に────別の何かの感情が心の中にゾワゾワと出てこようとしているのを感じて首を傾げる。
この気持ちは一体何だろう?
その答えの意味が分かったのは、鑑定を受ける直前の頃だ。
10歳になる頃、私は教会に捨てられた。
理由は二つ。
一つはブスだから、そしてもう一つは役に立たないから。
両親はパッとしない容姿と、何かに突出した才能の一つもなく生まれて来た私を、毎日の様にそう罵って突き放した。
どうしてそんなことをするの?
最初はそう疑問に思っていたが、その理由はとても単純なモノで、 " 自分に似ているから。 " だ。
自分の容姿に自信がなかった母は、小さい頃からそれに強いコンプレックスを持っていたらしい。
だから必死にお洒落や化粧を学び、それでも足りずに体を売ってまで、普通よりは美しいであろう外見を手に入れた。
対して父は頭の回転が良い方ではなく、更に容量が悪く不器用で決して仕事が出来る人間ではなかった様だ。
だからこそ、必死に頭を下げ、人にへつらい、媚び、人としての尊厳を犠牲にして、やっと普通よりは良い出世をした男であったと聞いた。
そんな二人が結婚した理由は、" 世間体 " 。
それのみ。
遥か高みは望めない事を知っていた二人は、手が届く範囲内の中で一番マシだと思える同士で結婚した。
そして周りには幸せであると必死に見栄を張り、そんな中で生まれて来たのが私。
自分の最も隠したい嫌いな自分が、これでもかと形になって生まれて来た私を、両親は愛することなどできなかったのだ。
母が捨てたくて捨てたくて、やっと捨てる事ができた大嫌いな自分の容姿。
父が全てを犠牲にしなければならなかった原因の要領の悪さ、不器用さ。
その全てを持って生まれた私は両親にとってのトラウマそのものだった。
更にそれにトドメを刺したのは周囲の反応だ。
" 似てないね。 "
" 本当に二人の子供なの? "
直接言ってくる者たちはいなかったが、口で語らずとも目で語られる沢山の目に、最初に耐えられなくなったのは母だった。
「 このどブス!!
そんな気持ち悪い目で私を見るなっ!!! 」
暴言と共に叩かれた頬をおさえ呆然としていると、母の口からはタガが外れた様に、私への攻撃的な言葉が飛び出してくる。
「 そんなブサイクな顔じゃあ、誰もお前なんて必要とする奴なんていない!! 」
「 存在自体が迷惑なのよっ!!!私の視界に入るな!! 」
「 生きている事自体図々しい事を理解しろっ!!! 」
何一つ言い返す事ができずに青ざめる私に向かい、母の隣でその様子を見ていた父はプッ!と吹き出した。
「 お前は動きがトロくて目につくし、何をやらせても不器用で使えない。
それにその容姿じゃあ娼館にだって売れない。
そういうのを " 役立たず " というんだよ。
お前には何の価値もない。 」
" 役立たず "
" 価値がない "
その言葉たちは驚くほどスルッと入って来て、私は縋る様な目を母に向ける。
私をこの世に生み出してくれた人。
きっと心の奥底では私を肯定してくれる筈だと信じていたからだった。
しかし────その口から出た言葉は私の心をズタズタに引き裂く。
「 お前の名の " ジャリー " は、道端に転がる砂利から取ったものなのよ。
そんなモノに……価値なんてあると思う? 」
青ざめる私を見て満足そうに微笑む母と、口元を押さえて笑う父を見て、私は突然悟った。
きっとこの二人は、私を通して大嫌いな自分への復讐をしたかっただけだ。
” 自分を苦しめてきたモノを退治してやった! ”
まるでそう語っている様な二人の目は、私を現在苦しめている。
間違っていたのは過去の自分で、苦労して手にした今は正しいモノになった。
間違っているモノを断罪する事で、自分の心は癒えていく。
それは二人にとって堪らなく気持ちいい事だった様だ。
だから、私がそれからどんなに努力してお洒落しても、テキパキ動いても……私という " 間違い " が秀でてしまえば、自分の正当性が失われてしまう、気持ちいい事が奪われてしまう。
それを知っていた二人は、私を " ブスで役立たず " という立場に置きたがった。
結局私に求められていた役割はそれで、それ以外になろうとすると、彼らに取っては " 役立たず " になる。
つまり、世界一美人で優秀になったって、私は両親にとって " 役立たず " にしかなれないという事だ。
それでも私は…………両親に愛されたかった。
だから暴言を吐かれても、叩かれてもニコニコと笑う。
そして家事も雑用も全てボロボロになっても頑張って頑張って、両親にとっての ” 役立たず ” のまま在ろうとした。
その結果────私は10歳の時に教会に捨てられてしまったのだ。
私は必死に努力した。
血反吐を吐く思いをしながら。
自分の心を踏みつけ抑えつけながら……。
────それでも……ダメだった。
欲しかった物が何一つ手に入ることはできなかった事。
その事実は、私から自己肯定感を全て奪い、人と話すのも見られるのも怖くなる。
こんな役立たずがこの世界に存在していいの?
役立たずに居場所はあるの?
そんな気持ちで一杯になって塞ぎ込む日々は続いたが、同時に────別の何かの感情が心の中にゾワゾワと出てこようとしているのを感じて首を傾げる。
この気持ちは一体何だろう?
その答えの意味が分かったのは、鑑定を受ける直前の頃だ。
131
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
有能すぎる親友の隣が辛いので、平凡男爵令息の僕は消えたいと思います
緑虫
BL
第三王子の十歳の生誕パーティーで、王子に気に入られないようお城の花園に避難した、貧乏男爵令息のルカ・グリューベル。
知り合った宮廷庭師から、『ネムリバナ』という水に浮かべるとよく寝られる香りを放つ花びらをもらう。
花園からの帰り道、噴水で泣いている少年に遭遇。目の下に酷いクマのある少年を慰めたルカは、もらったばかりの花びらを男の子に渡して立ち去った。
十二歳になり、ルカは寄宿学校に入学する。
寮の同室になった子は、まさかのその時の男の子、アルフレート(アリ)・ユーネル侯爵令息だった。
見目麗しく文武両道のアリ。だが二年前と変わらず睡眠障害を抱えていて、目の下のクマは健在。
宮廷庭師と親交を続けていたルカには、『ネムリバナ』を第三王子の為に学校の温室で育てる役割を与えられていた。アリは花びらを王子の元まで運ぶ役目を負っている。育てる見返りに少量の花びらを入手できるようになったルカは、早速アリに使ってみることに。
やがて問題なく眠れるようになったアリはめきめきと頭角を表し、しがない男爵令息にすぎない平凡なルカには手の届かない存在になっていく。
次第にアリに対する恋心に気づくルカ。だが、男の自分はアリとは不釣り合いだと、卒業を機に離れることを決意する。
アリを見ない為に地方に移ったルカ。実はここは、アリの叔父が経営する領地。そこでたった半年の間に朗らかで輝いていたアリの変わり果てた姿を見てしまい――。
ハイスペ不眠攻めxお人好し平凡受けのファンタジーBLです。ハピエン。
異世界で孵化したので全力で推しを守ります
のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる