1,213 / 1,730
小学生編
実りの秋 34
しおりを挟む
「潤くん、いっくんはもう寝た?」
「あぁ」
「じゃあ私達も明日に備えて眠りましょう」
「そうだな。菫さんはこっち側で寝るといい」
いっくんの横に大きくスペースを空けてやると、菫さんが怪訝な顔を浮かべた。
「でも、それじゃ潤くんが狭すぎるわ」
「大丈夫だよ。俺は丈夫に出来ているし」
「……頼もしいけど無理だけはしないでね」
「分かっているって」
狭い6畳のアパートに薄い布団を二枚並べて、そこに三人で眠る。
オレの大きな身体には確かに少々手狭だが、贅沢は言えない。
何よりお腹に赤ん坊を宿す菫さんに、ゆっくり休んで欲しいから。
大切にしたいんだ。
俺の手で守りたい。
菫さんが安心して出産できるように、大きな大きな傘になりたいんだ。
「菫さん、やっぱりもう少し広い部屋に引っ越そう! オレの貯金だってあるんだし」
「……潤くんが頑張って貯めたお金を使うのは申し訳ないと思っていたけど、潤くんが身体を伸ばして眠れる場所を確保したくなったわ」
「俺のことはいいのに。それにオレの貯金は家族のために使うものだ」
菫さんは優しい人だ。
常に相手のことを考えて、労ってくれる。
「ありがとう。ついひとりの癖が抜けなくて……頼もしいね。潤くん、手をつないで」
「いいのか。お腹に負担にならないか」
「くすっ、手だけだから、大丈夫よ」
「そ、そうだよな。ありがとう」
菫さんの女性らしい細い手をそっと宝物のように握って、目を閉じた。
今日は兄さんとのいい思い出が蘇って幸せだったな。
もっともっと思い出したい。
嫌な記憶で塗り潰して、今まで思い出すこともなかった子供の頃のこと。
いっくんと一緒に辿れば怖くない。
兄さんから受けた優しさを思い出したいよ。
明け方、微かな呻き声でハッと目が覚めた。
嫌な予感がした。
すぐに菫さんの様子を確認すると……
「ううう……うっ……」
菫さんがお腹に手をあてて、真っ青な顔をしている。
「ど、どうした?」
「潤くん……どうしよう……さっきから……すごくお腹が痛くて……」
「何か悪い物でも食べたのか」
「ううん……そういうのじゃなくて……出血はしてないんだけど……あっ……うう」
オレは真っ青になった。
どうしよう! どうしたらいいんだ?
こういう時はどう動けばいい?
「きゅ、救急車を呼ぶか」
「そんなの……大袈裟よ……いっくんが驚いちゃう」
「そんなこと言っている場合か」
「いっくんの運動会なの。すごく楽しみにしていたのに……たぶん……ちょっと休めば大丈夫」
菫さんはオレとは逆を向き、痛みを堪えるように身体を折り曲げた。
痛みは増すばかり。
このままでは、まずい。
なのに咄嗟の判断が出来なくて……
そうだ!
オレは急いで携帯を取りに行った。
兄さんしかいない。こんな時に頼れるのは……
冷静な判断をして欲しい。
まだ5時台だ。芽生坊の運動会で疲れているから眠っているはずだ。
だが頼らせて欲しい。
思い切ってかけると、兄さんは4コール目で出てくれた。
「もしもし、兄さん!」
「潤、どうした? 何があった?」
兄さんも真剣な声だ。こんな時間に電話をしたから、何かを察し警戒しているようだった。
「菫さんがずっとお腹が痛いって」
「え?」
「どうしよう? オレ……全然わからない」
「僕だって……あっ……潤、宗吾さんに聞いてみよう」
すぐに宗吾さんが出てくれた。一緒に起してしまったようだ。
あぁそうか、宗吾さんなら今のオレの立場を知っているのか。
「潤、まずは落ち着けよ。菫さんは……出血してないか」
「あ……さっきしてないって……」
「そうか、だが何かあってからでは遅い。早く救急車を呼べ!」
「あ、でも、いっくんが……」
「一緒に連れていけ。あとは俺たちに任せろ」
「……すみません」
「病院が決まったら教えてくれ」
「分かりました」
再び兄さんが出る。
「潤、大丈夫だよ。大丈夫だから信じて! その子の生命力は強い! 潤の子なんだ」
「兄さん、ありがとう」
まるで自分のことのように心配してくれる兄さんと宗吾さんの存在が心強かった。
「潤はひとりじゃない! とにかく救急車を」
その後すぐに救急車を呼び、まだ眠っているいっくんを抱っこして同乗した。
「菫さん、お腹の赤ちゃんが無事か……病院で診てもらえるって」
「うん……うん……ごめんね。こんな日に迷惑をかけて」
「何言っているんだ。オレたちをみんなが支えてくれる。甘えよう、皆に。支え合おう、皆で」
以前なら欠片も思っていなかったことだ。
甘えたり、支え合うなんて……都合のいい世界の話だと。
菫さんが担架で運ばれ診察を受けている間、不安で押し潰されそうだった。
このまま赤ん坊が流産してしまうかも。
妊娠初期の流産の可能性は高いことは知っていた。
それが、まさか自分に降りかかってくるとは……
いや、弱気になるな。
兄さんの言葉を思い出せ。
病院名を兄さんの携帯に送り、それからいっくんを抱きしめて、大丈夫、大丈夫と唱え続けた。
幼い温もりに縋った。
やがて……いっくんがもぞもぞと動き目を覚ます。
「う……ん、パパぁ、ここ……どこぉ?」
いっくんの澄んだ瞳に、嘘はつけない。だがどう答えていいのか分からない。
するといっくんの方から……
「ここって、びょういんでしょ?」
知っているのか。
「あぁ」
「ママぁ、だいじょうぶ? また、きゅーきゅーしゃにのったの?」
「以前もあったのか」
「パパいないころ……いちどだけ。こしがいたくてうごけなかったの。だから、いっくん、うんどうかい、いかない。がまんする」
「そんな……」
なんてことだ! 胸が潰れるようだ。
なんとかしてやりたい。なんとか……
「葉山菫さんの旦那さんですか」
「あ、はい!」
そこに看護師さんが呼びに来て、中で説明をと言われた。
覚悟しよう。
最悪のパターンも考えて。
思い空気を漂わせ処置室に入ると、先生がエコーを見せてくれた。
「あぁ旦那さん、大丈夫ですよ。ほら、しっかり心臓が動いています」
「えっ……」
両目から涙がゴボッと溢れた。菫さんも泣いていた。
「潤くん……良かったぁ……赤ちゃん、無事だった」
「お腹は?」
「もう痛くないの」
「良かった。本当に良かった」
「ママぁ……だいじょうぶ?」
「いっくん、びっくりさせてごめんね」
「ううん、ママ、よかったぁ」
いっくんも小さな目に涙をためて、菫さんの手に頬をのせていた。
その後、あらゆる検査をしたが問題は見当たらず、おそらく子宮が大きくなる際に起こりやすい痛みの一つと結論づけられた。
赤ちゃんの成長と共に、子宮は大きく重くなる。
その子宮を支えている靭帯が引き伸ばされて痛みを感じるそうだ。体をひねる動きをした際に左右のどちらか片側にピリッとした引きつる痛みを感じる人が多いらしい。暫く安静にして様子をみて、日常生活に戻っていいそうだ。
菫さんの場合、その痛みが強かったようだ。
狭い布団が悪かったのかもしれないな。
とにかく良かった。
オレはいっくんを抱きしめたまま、壁にもたれ脱力した。
全ての検査が終わった時には、すっかり朝日がのぼり、時計を見ると9時になっていた……運動会は10時からだ。
「葉山さん今日は大変でしたね。奥さんは今日だけはくれぐれも安静にして下さいね」
「分かりました」
残念だが……今日の運動会は諦めた方がいいのか。
「パパぁ……いっくん、いいよ。パパがいればいいんだ。うんどうかいなんて、いかないもん」
「いっくん……」
だが……幼いいっくんの強がりが泣けてしまう。
子供らしく駄々を捏ねていいところなのに。
そこに風が吹く。
爽やかな風が吹く。
優しいそよ風のような人が、息を切らして現れた。
手には大荷物。
花のような香りを、優しく振りまいていた。
「あぁ」
「じゃあ私達も明日に備えて眠りましょう」
「そうだな。菫さんはこっち側で寝るといい」
いっくんの横に大きくスペースを空けてやると、菫さんが怪訝な顔を浮かべた。
「でも、それじゃ潤くんが狭すぎるわ」
「大丈夫だよ。俺は丈夫に出来ているし」
「……頼もしいけど無理だけはしないでね」
「分かっているって」
狭い6畳のアパートに薄い布団を二枚並べて、そこに三人で眠る。
オレの大きな身体には確かに少々手狭だが、贅沢は言えない。
何よりお腹に赤ん坊を宿す菫さんに、ゆっくり休んで欲しいから。
大切にしたいんだ。
俺の手で守りたい。
菫さんが安心して出産できるように、大きな大きな傘になりたいんだ。
「菫さん、やっぱりもう少し広い部屋に引っ越そう! オレの貯金だってあるんだし」
「……潤くんが頑張って貯めたお金を使うのは申し訳ないと思っていたけど、潤くんが身体を伸ばして眠れる場所を確保したくなったわ」
「俺のことはいいのに。それにオレの貯金は家族のために使うものだ」
菫さんは優しい人だ。
常に相手のことを考えて、労ってくれる。
「ありがとう。ついひとりの癖が抜けなくて……頼もしいね。潤くん、手をつないで」
「いいのか。お腹に負担にならないか」
「くすっ、手だけだから、大丈夫よ」
「そ、そうだよな。ありがとう」
菫さんの女性らしい細い手をそっと宝物のように握って、目を閉じた。
今日は兄さんとのいい思い出が蘇って幸せだったな。
もっともっと思い出したい。
嫌な記憶で塗り潰して、今まで思い出すこともなかった子供の頃のこと。
いっくんと一緒に辿れば怖くない。
兄さんから受けた優しさを思い出したいよ。
明け方、微かな呻き声でハッと目が覚めた。
嫌な予感がした。
すぐに菫さんの様子を確認すると……
「ううう……うっ……」
菫さんがお腹に手をあてて、真っ青な顔をしている。
「ど、どうした?」
「潤くん……どうしよう……さっきから……すごくお腹が痛くて……」
「何か悪い物でも食べたのか」
「ううん……そういうのじゃなくて……出血はしてないんだけど……あっ……うう」
オレは真っ青になった。
どうしよう! どうしたらいいんだ?
こういう時はどう動けばいい?
「きゅ、救急車を呼ぶか」
「そんなの……大袈裟よ……いっくんが驚いちゃう」
「そんなこと言っている場合か」
「いっくんの運動会なの。すごく楽しみにしていたのに……たぶん……ちょっと休めば大丈夫」
菫さんはオレとは逆を向き、痛みを堪えるように身体を折り曲げた。
痛みは増すばかり。
このままでは、まずい。
なのに咄嗟の判断が出来なくて……
そうだ!
オレは急いで携帯を取りに行った。
兄さんしかいない。こんな時に頼れるのは……
冷静な判断をして欲しい。
まだ5時台だ。芽生坊の運動会で疲れているから眠っているはずだ。
だが頼らせて欲しい。
思い切ってかけると、兄さんは4コール目で出てくれた。
「もしもし、兄さん!」
「潤、どうした? 何があった?」
兄さんも真剣な声だ。こんな時間に電話をしたから、何かを察し警戒しているようだった。
「菫さんがずっとお腹が痛いって」
「え?」
「どうしよう? オレ……全然わからない」
「僕だって……あっ……潤、宗吾さんに聞いてみよう」
すぐに宗吾さんが出てくれた。一緒に起してしまったようだ。
あぁそうか、宗吾さんなら今のオレの立場を知っているのか。
「潤、まずは落ち着けよ。菫さんは……出血してないか」
「あ……さっきしてないって……」
「そうか、だが何かあってからでは遅い。早く救急車を呼べ!」
「あ、でも、いっくんが……」
「一緒に連れていけ。あとは俺たちに任せろ」
「……すみません」
「病院が決まったら教えてくれ」
「分かりました」
再び兄さんが出る。
「潤、大丈夫だよ。大丈夫だから信じて! その子の生命力は強い! 潤の子なんだ」
「兄さん、ありがとう」
まるで自分のことのように心配してくれる兄さんと宗吾さんの存在が心強かった。
「潤はひとりじゃない! とにかく救急車を」
その後すぐに救急車を呼び、まだ眠っているいっくんを抱っこして同乗した。
「菫さん、お腹の赤ちゃんが無事か……病院で診てもらえるって」
「うん……うん……ごめんね。こんな日に迷惑をかけて」
「何言っているんだ。オレたちをみんなが支えてくれる。甘えよう、皆に。支え合おう、皆で」
以前なら欠片も思っていなかったことだ。
甘えたり、支え合うなんて……都合のいい世界の話だと。
菫さんが担架で運ばれ診察を受けている間、不安で押し潰されそうだった。
このまま赤ん坊が流産してしまうかも。
妊娠初期の流産の可能性は高いことは知っていた。
それが、まさか自分に降りかかってくるとは……
いや、弱気になるな。
兄さんの言葉を思い出せ。
病院名を兄さんの携帯に送り、それからいっくんを抱きしめて、大丈夫、大丈夫と唱え続けた。
幼い温もりに縋った。
やがて……いっくんがもぞもぞと動き目を覚ます。
「う……ん、パパぁ、ここ……どこぉ?」
いっくんの澄んだ瞳に、嘘はつけない。だがどう答えていいのか分からない。
するといっくんの方から……
「ここって、びょういんでしょ?」
知っているのか。
「あぁ」
「ママぁ、だいじょうぶ? また、きゅーきゅーしゃにのったの?」
「以前もあったのか」
「パパいないころ……いちどだけ。こしがいたくてうごけなかったの。だから、いっくん、うんどうかい、いかない。がまんする」
「そんな……」
なんてことだ! 胸が潰れるようだ。
なんとかしてやりたい。なんとか……
「葉山菫さんの旦那さんですか」
「あ、はい!」
そこに看護師さんが呼びに来て、中で説明をと言われた。
覚悟しよう。
最悪のパターンも考えて。
思い空気を漂わせ処置室に入ると、先生がエコーを見せてくれた。
「あぁ旦那さん、大丈夫ですよ。ほら、しっかり心臓が動いています」
「えっ……」
両目から涙がゴボッと溢れた。菫さんも泣いていた。
「潤くん……良かったぁ……赤ちゃん、無事だった」
「お腹は?」
「もう痛くないの」
「良かった。本当に良かった」
「ママぁ……だいじょうぶ?」
「いっくん、びっくりさせてごめんね」
「ううん、ママ、よかったぁ」
いっくんも小さな目に涙をためて、菫さんの手に頬をのせていた。
その後、あらゆる検査をしたが問題は見当たらず、おそらく子宮が大きくなる際に起こりやすい痛みの一つと結論づけられた。
赤ちゃんの成長と共に、子宮は大きく重くなる。
その子宮を支えている靭帯が引き伸ばされて痛みを感じるそうだ。体をひねる動きをした際に左右のどちらか片側にピリッとした引きつる痛みを感じる人が多いらしい。暫く安静にして様子をみて、日常生活に戻っていいそうだ。
菫さんの場合、その痛みが強かったようだ。
狭い布団が悪かったのかもしれないな。
とにかく良かった。
オレはいっくんを抱きしめたまま、壁にもたれ脱力した。
全ての検査が終わった時には、すっかり朝日がのぼり、時計を見ると9時になっていた……運動会は10時からだ。
「葉山さん今日は大変でしたね。奥さんは今日だけはくれぐれも安静にして下さいね」
「分かりました」
残念だが……今日の運動会は諦めた方がいいのか。
「パパぁ……いっくん、いいよ。パパがいればいいんだ。うんどうかいなんて、いかないもん」
「いっくん……」
だが……幼いいっくんの強がりが泣けてしまう。
子供らしく駄々を捏ねていいところなのに。
そこに風が吹く。
爽やかな風が吹く。
優しいそよ風のような人が、息を切らして現れた。
手には大荷物。
花のような香りを、優しく振りまいていた。
11
お気に入りに追加
832
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
『別れても好きな人』
設樂理沙
ライト文芸
大好きな夫から好きな女性ができたから別れて欲しいと言われ、離婚した。
夫の想い人はとても美しく、自分など到底敵わないと思ったから。
ほんとうは別れたくなどなかった。
この先もずっと夫と一緒にいたかった……だけど世の中には
どうしようもないことがあるのだ。
自分で選択できないことがある。
悲しいけれど……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
登場人物紹介
戸田貴理子 40才
戸田正義 44才
青木誠二 28才
嘉島優子 33才
小田聖也 35才
2024.4.11 ―― プロット作成日
💛イラストはAI生成自作画像
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる