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02 グレー
しおりを挟む目を開けて最初に見たのは、私を助けてくれた見覚えのある服を着た青年だった。
白というよりは、どこかグレーがかった髪に蒼い瞳。
暗い部屋に差し込む月明かりが反射して、彼の着た服がいやに目に付いた。
眩しくて目を逸らそうと体を傾けた途端、ピリリとした痛みに襲われる。
「…っ………」
「気分悪い…?まだ痛む…?」
顔をしかめると、心配そうな顔の彼が話しかけてくる。
どこか前とは違う雰囲気。
「……?」
首を傾げるその姿が纏う空気は確実に前のものとは違う。
拭いきれない違和感が不安を呼び、脳はようやくここは何処なのだろうと考え始めた。
突然彼の手が私の額に伸び、触れる。
「……寒い?」
そう聞かれ、体調を調べたいだけなのだと安堵し首を振る。
「そう……」
何を考えているのかわからない瞳でそういいながら額から手を離した。
ぽんぽんと頭を撫でられる。それになぜだか安心させられた。
「…まだ……寝てて。明日の朝、果物持ってまた来るから。」
それまでおやすみ。と言い、ふっ…と笑った顔はとても優しく、今までの違和感など全く感じさせない表情だった。「また来る」の意味を考えるまもなく、言葉に促されるように私の意識は夢の中へと沈んでいった。
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