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自分が歩く音が反響している。そこに僕の絶叫も響き渡った……。
「ぎゃ~……って、紅葉やめて! 心臓に悪い!」
僕が来た事に気がついた紅葉が、スーッと牢から出て来て僕の頭の上に着地した。
『もう慣れなさいよ。笑われているわよ』
ハッとして前を見ると、兵士が声を殺して笑っている。
う……。超はずかしい。
僕は、頭から降ろした紅葉を抱っこする。
『ここからでれりゅの?』
「うーん。僕だけね。ねえ、一緒に着いて来てくれない?」
『いいよ』
「ありがとう。あ、少しだけ彼女達ともお話をしたいのですが……」
兵士がいいと頷いた。
「レンカ……」
「スラゼお兄ちゃん……」
「大丈夫? 僕が違うって証明してくるからね」
「え? 大丈夫?」
「うん。大丈夫。大人しく待っていて」
レンカは、頷いた。
「紅葉~」
サツナの声が聞こえる。
「サツナ。紅葉は大丈夫だよ」
「スラゼお兄ちゃん……」
サツナの方は泣いた様で、目が赤い。
「サツナ大丈夫?」
「うん。私どうなるの?」
「大丈夫。君が火をつけてない事を証明してくるから。紅葉を連れて行くけどいいかな?」
サツナは、こくんと頷いた。
『しょうめいちてくるからまってって!』
わかっているのか、わかっていないのか、わからないけど紅葉もそう言った。
「おい、スラゼ!」
アーズラッドだ。
「お前一人で何をするつもりだ?」
「ちょっとした取引をしたんだ。大丈夫」
「大丈夫って。勝てる訳ないだろう? あのカリルさんを殺した相手だぞ!」
「うん。もし万が一の事があったら二人をお願いね」
「何言ってるんだお前!」
「無事に戻ってこれたらみんなで冒険をしようね」
「なんで、そうなるんだよ……。俺も一緒に行く! なあ、いいだろう? 自分の身の潔白を証明したいんだ!!」
「世の中、お金だよ。アーズラッド。ないなら大人しくしている事だな」
え? フロラドルさん。来たんだ。
「なんだよそれ!」
「世間一般論だよ。君だけを優遇出来ないという事だ。それに死にに行くようなものだろう?」
「それならスラゼだって同じだ! 彼を巻き込んだのは俺なんだ。逃げないから! 俺だって、スラゼが死んだら目覚めが悪いんだ!」
『彼も守るとなると、大変なんだけどね……』
ひゅ~っと、紅葉が、僕の手からアーズラッドの頭の上に飛んで行った。アーズラッドは、ビクッとして固まった。
「おい……これ、何?」
『キミもまもる』
「え? 声が聞こえる!?」
「ほう。結構簡単に眷属するようだな」
アーズラッドが驚いた声を上げると、フロラドルさんが呟いた。
「え? 眷属!?」
『しちゃったみたいね。私が大変だと言ったからかしら? あまり変わらない気もするけど……』
「眷属になっても建前上、保釈金という物が必要だ」
「なんだよそれ! お金は後払いするから……」
「だからそれではダメなんだ。君は、立派な生き証人。何かあればこちらも困る」
「スラゼを俺達で脅しているんだろう? 卑怯者!」
「それは違うよ。アーズラッドを巻き込んだのは僕なんだ。ごめん……」
「そう言うならここから出せよ! 俺も連れて行け!」
そう言われても……。
『諦めが悪いわね。まあ気持ちはわからないでもないけど』
そうだ。お金!
僕は、風呂敷を床に開いた。
何だと周りの人は注目している。
鞄から、金貨貯金箱を取り出した。
『まさかそれあげる気? いくら入っていると思っているのよ!』
「金貨、千枚」
ちょうど貯まったんだ。だから開くはず。
かぼ。
「何? 突然入れ物が現れた!?」
フロラドルさんが驚いている。そうだった。これ、他の人には見えない様になっているんだった。
「これ、金貨貯金箱なんです」
ザーッと、貯金箱の中身をふろしきの上に出していく。
「おい、それ、おかしくないか?」
アーズラッドが呟いた。
見た目より金貨が出て来ている。入りきらないはずの金貨がふろしきの上に山積みになった。
「さすが、スラゼと言ったところか。それを保釈金にするつもりか? 一体いくらある?」
「だから金貨千枚です」
「金貨千枚だと!?」
「はぁ? なんでお前がそんな大金持っているんだよ!」
「ミミミラス保存袋の収益だからちゃんとしたお金だよ」
「本気なのか? それを持っているなら従うふりして逃げだす事も出来ただろうに」
「僕は、みんなを助けたいんです。できればこれで、みんなを保釈して下さい。連れて行く事はしませんけど、せめて宿に……」
『もう、何の為に貯めたのよ』
「目的がなかったからいいんだよ」
「お前、お人好しすぎる! 他人の為に千枚ってあり得ないだろう!」
出せと言っていたアーズラッドが叫んだ。
「ぎゃ~……って、紅葉やめて! 心臓に悪い!」
僕が来た事に気がついた紅葉が、スーッと牢から出て来て僕の頭の上に着地した。
『もう慣れなさいよ。笑われているわよ』
ハッとして前を見ると、兵士が声を殺して笑っている。
う……。超はずかしい。
僕は、頭から降ろした紅葉を抱っこする。
『ここからでれりゅの?』
「うーん。僕だけね。ねえ、一緒に着いて来てくれない?」
『いいよ』
「ありがとう。あ、少しだけ彼女達ともお話をしたいのですが……」
兵士がいいと頷いた。
「レンカ……」
「スラゼお兄ちゃん……」
「大丈夫? 僕が違うって証明してくるからね」
「え? 大丈夫?」
「うん。大丈夫。大人しく待っていて」
レンカは、頷いた。
「紅葉~」
サツナの声が聞こえる。
「サツナ。紅葉は大丈夫だよ」
「スラゼお兄ちゃん……」
サツナの方は泣いた様で、目が赤い。
「サツナ大丈夫?」
「うん。私どうなるの?」
「大丈夫。君が火をつけてない事を証明してくるから。紅葉を連れて行くけどいいかな?」
サツナは、こくんと頷いた。
『しょうめいちてくるからまってって!』
わかっているのか、わかっていないのか、わからないけど紅葉もそう言った。
「おい、スラゼ!」
アーズラッドだ。
「お前一人で何をするつもりだ?」
「ちょっとした取引をしたんだ。大丈夫」
「大丈夫って。勝てる訳ないだろう? あのカリルさんを殺した相手だぞ!」
「うん。もし万が一の事があったら二人をお願いね」
「何言ってるんだお前!」
「無事に戻ってこれたらみんなで冒険をしようね」
「なんで、そうなるんだよ……。俺も一緒に行く! なあ、いいだろう? 自分の身の潔白を証明したいんだ!!」
「世の中、お金だよ。アーズラッド。ないなら大人しくしている事だな」
え? フロラドルさん。来たんだ。
「なんだよそれ!」
「世間一般論だよ。君だけを優遇出来ないという事だ。それに死にに行くようなものだろう?」
「それならスラゼだって同じだ! 彼を巻き込んだのは俺なんだ。逃げないから! 俺だって、スラゼが死んだら目覚めが悪いんだ!」
『彼も守るとなると、大変なんだけどね……』
ひゅ~っと、紅葉が、僕の手からアーズラッドの頭の上に飛んで行った。アーズラッドは、ビクッとして固まった。
「おい……これ、何?」
『キミもまもる』
「え? 声が聞こえる!?」
「ほう。結構簡単に眷属するようだな」
アーズラッドが驚いた声を上げると、フロラドルさんが呟いた。
「え? 眷属!?」
『しちゃったみたいね。私が大変だと言ったからかしら? あまり変わらない気もするけど……』
「眷属になっても建前上、保釈金という物が必要だ」
「なんだよそれ! お金は後払いするから……」
「だからそれではダメなんだ。君は、立派な生き証人。何かあればこちらも困る」
「スラゼを俺達で脅しているんだろう? 卑怯者!」
「それは違うよ。アーズラッドを巻き込んだのは僕なんだ。ごめん……」
「そう言うならここから出せよ! 俺も連れて行け!」
そう言われても……。
『諦めが悪いわね。まあ気持ちはわからないでもないけど』
そうだ。お金!
僕は、風呂敷を床に開いた。
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『まさかそれあげる気? いくら入っていると思っているのよ!』
「金貨、千枚」
ちょうど貯まったんだ。だから開くはず。
かぼ。
「何? 突然入れ物が現れた!?」
フロラドルさんが驚いている。そうだった。これ、他の人には見えない様になっているんだった。
「これ、金貨貯金箱なんです」
ザーッと、貯金箱の中身をふろしきの上に出していく。
「おい、それ、おかしくないか?」
アーズラッドが呟いた。
見た目より金貨が出て来ている。入りきらないはずの金貨がふろしきの上に山積みになった。
「さすが、スラゼと言ったところか。それを保釈金にするつもりか? 一体いくらある?」
「だから金貨千枚です」
「金貨千枚だと!?」
「はぁ? なんでお前がそんな大金持っているんだよ!」
「ミミミラス保存袋の収益だからちゃんとしたお金だよ」
「本気なのか? それを持っているなら従うふりして逃げだす事も出来ただろうに」
「僕は、みんなを助けたいんです。できればこれで、みんなを保釈して下さい。連れて行く事はしませんけど、せめて宿に……」
『もう、何の為に貯めたのよ』
「目的がなかったからいいんだよ」
「お前、お人好しすぎる! 他人の為に千枚ってあり得ないだろう!」
出せと言っていたアーズラッドが叫んだ。
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