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22話
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パチン。
扇子を閉じる音で私は我に返った。
騒がしかった部屋がその音で静まり返る。
扇子を手に持ち、ジッとラフリィード侯爵夫人がラフリィード侯爵を見ていた。
「確かに息子の結婚も大切ですが、娘のルティアンの相手探しも大切な事ですわよね? あなた」
「あぁ、もちろんだ」
静かに言ったラフリィード侯爵夫人の言葉は、凄く響いように感じる。
「でしたらルティロンは婚約も決まった事ですし、ルティアンの今後を話し合いません事?」
ルティアン嬢の? え、今日の集まりは私とルティロン様の事を話し合う場では?
「それは、後で……」
「後で? それでは困ります。あなたもわかっておいででしょう? ケイハース皇国にもルティアンの醜聞が届いておりましてよ。確かにこの国においての脅威はなくなりました。ですが、これから相手を探すルティアンの身にもなって頂きたいわ。こんな事ならずーっと、向こうで生活している方がましでしたわ。この国に帰って……」
「帰ってこないだと? どこの国の外交官の妻なのだ!」
なんとラフリィード侯爵夫人とラフリィード侯爵が喧嘩を始めてしまったわ。どうしましょう。お父様、止めて下さい。
そう思いお父様を見れば、ジッと二人のやり取りを静かに見つめているだけではありませんか。
「そうは言いますが、今回の事はルティアンの事を考えてではなく、聖女の件に方を付ける為ではありませんか。命さえ助かればそれでいいのですか?」
「仕方がないだろう。これは陛下の命でもあったのだから!」
どうしましょう。ヒートアップしてきているわ。
今度は、ルティロン様を見ると、困り顔になる。
そして、バンと両手でテーブルを叩きながら立ち上がった。
「いい加減にしてくれ、二人とも。母上の言いたい事はわかるが、今日は俺の為に来てくれたのではないのですか」
「違うわ。ルティアンの為に来たのよ。噂のルティアンは、今日帰国しましたよと、アピールしつつね」
「でしたらもう解決しているではないですか!」
ルティロン様の言う通り、もう解決済みだった。
「ルティロン。そんなわけないでしょう。ルティアンは、こちらには味方はおりませんのよ。本来なら先に来たお二人が地盤固めをするものでしょう。それが、その逆をするなどあり得ません! ルティロン、あなたは幸せを手に入れたから良いかもしれませんが、妹の幸せも考えてあげて欲しいのです!」
「そ、それは、そうだけど」
ラフリィード侯爵夫人が言っている事はごもっともだわ。
本来なら私も力にならないといけないのに、学校にも行かないしそれこそ信頼がおける令嬢の友人もいない。
私、令嬢としては全くの役立たずだわ!
「ふむ。だったらすぐにでもこの二人を結婚させようではないか」
珍しく静観していると思っていたらお父様が突拍子もない事を口にした。
「ハルサッグ伯爵? 今までのお話を聞いておりました? 一先ずルティロンの結婚はおいておきましょうと……」
「それで丸く収まると言っています」
「おやまあ。二人の結婚で噂を消そうとおっしゃいますの? 確かに噂になるでしょうが、逆に片方のルティアンはという噂になるのではありませんか?」
「いいえ、ご婦人。二人の結婚式を早急に執り行うのです。あの噂は、ルティロンが騎士に変装しメロディーナと大瀬をしていたいう噂を流せばいいのです。幸い、ルティアン嬢が今日こちらへ来たとアピールして下さったのですから上手くいくでしょう」
「「結婚式!?」」
お父様の言葉に全員が驚いた。
結婚は、紙一枚で出来ますが、結婚式はそうは行かないでしょう。
まずすぐにと言っても三か月、いえ半年後でも会場を抑えられるかどうかわかりません。
外交官の息子の結婚式なのですよ。海外からのお客様もいるから大きな場所が必要です。それに、この国の顔ですから、結婚式の準備が不十分だったからとショボイ結婚式は行えません。
「あなた! この方、全然話が通じませんわ」
「おい。言い方があるだろう。あ、いや、色々と無理な点が多すぎます」
「無理な点とは?」
ラフリィード侯爵がお父様に言えば、それはどこだと平然として返している。これはもう、頭の中には何かしらの策があるようね。
でもここは仕事場ではないのですから、ごり押しはできませんからね!
「お、お父様? ここに居る方は隊員ではありませんよ」
「当たり前だ。わかっている。で、無理な点を述べてみて下さい、ラフリィード侯爵殿」
「それは……」
ラフリィード侯爵が、お父様の気迫に押され言葉に詰まらせた。
あぁ、どうしましょう。
このままだと、結婚を早急行うところか婚約を白紙に戻されるかもしれません。
扇子を閉じる音で私は我に返った。
騒がしかった部屋がその音で静まり返る。
扇子を手に持ち、ジッとラフリィード侯爵夫人がラフリィード侯爵を見ていた。
「確かに息子の結婚も大切ですが、娘のルティアンの相手探しも大切な事ですわよね? あなた」
「あぁ、もちろんだ」
静かに言ったラフリィード侯爵夫人の言葉は、凄く響いように感じる。
「でしたらルティロンは婚約も決まった事ですし、ルティアンの今後を話し合いません事?」
ルティアン嬢の? え、今日の集まりは私とルティロン様の事を話し合う場では?
「それは、後で……」
「後で? それでは困ります。あなたもわかっておいででしょう? ケイハース皇国にもルティアンの醜聞が届いておりましてよ。確かにこの国においての脅威はなくなりました。ですが、これから相手を探すルティアンの身にもなって頂きたいわ。こんな事ならずーっと、向こうで生活している方がましでしたわ。この国に帰って……」
「帰ってこないだと? どこの国の外交官の妻なのだ!」
なんとラフリィード侯爵夫人とラフリィード侯爵が喧嘩を始めてしまったわ。どうしましょう。お父様、止めて下さい。
そう思いお父様を見れば、ジッと二人のやり取りを静かに見つめているだけではありませんか。
「そうは言いますが、今回の事はルティアンの事を考えてではなく、聖女の件に方を付ける為ではありませんか。命さえ助かればそれでいいのですか?」
「仕方がないだろう。これは陛下の命でもあったのだから!」
どうしましょう。ヒートアップしてきているわ。
今度は、ルティロン様を見ると、困り顔になる。
そして、バンと両手でテーブルを叩きながら立ち上がった。
「いい加減にしてくれ、二人とも。母上の言いたい事はわかるが、今日は俺の為に来てくれたのではないのですか」
「違うわ。ルティアンの為に来たのよ。噂のルティアンは、今日帰国しましたよと、アピールしつつね」
「でしたらもう解決しているではないですか!」
ルティロン様の言う通り、もう解決済みだった。
「ルティロン。そんなわけないでしょう。ルティアンは、こちらには味方はおりませんのよ。本来なら先に来たお二人が地盤固めをするものでしょう。それが、その逆をするなどあり得ません! ルティロン、あなたは幸せを手に入れたから良いかもしれませんが、妹の幸せも考えてあげて欲しいのです!」
「そ、それは、そうだけど」
ラフリィード侯爵夫人が言っている事はごもっともだわ。
本来なら私も力にならないといけないのに、学校にも行かないしそれこそ信頼がおける令嬢の友人もいない。
私、令嬢としては全くの役立たずだわ!
「ふむ。だったらすぐにでもこの二人を結婚させようではないか」
珍しく静観していると思っていたらお父様が突拍子もない事を口にした。
「ハルサッグ伯爵? 今までのお話を聞いておりました? 一先ずルティロンの結婚はおいておきましょうと……」
「それで丸く収まると言っています」
「おやまあ。二人の結婚で噂を消そうとおっしゃいますの? 確かに噂になるでしょうが、逆に片方のルティアンはという噂になるのではありませんか?」
「いいえ、ご婦人。二人の結婚式を早急に執り行うのです。あの噂は、ルティロンが騎士に変装しメロディーナと大瀬をしていたいう噂を流せばいいのです。幸い、ルティアン嬢が今日こちらへ来たとアピールして下さったのですから上手くいくでしょう」
「「結婚式!?」」
お父様の言葉に全員が驚いた。
結婚は、紙一枚で出来ますが、結婚式はそうは行かないでしょう。
まずすぐにと言っても三か月、いえ半年後でも会場を抑えられるかどうかわかりません。
外交官の息子の結婚式なのですよ。海外からのお客様もいるから大きな場所が必要です。それに、この国の顔ですから、結婚式の準備が不十分だったからとショボイ結婚式は行えません。
「あなた! この方、全然話が通じませんわ」
「おい。言い方があるだろう。あ、いや、色々と無理な点が多すぎます」
「無理な点とは?」
ラフリィード侯爵がお父様に言えば、それはどこだと平然として返している。これはもう、頭の中には何かしらの策があるようね。
でもここは仕事場ではないのですから、ごり押しはできませんからね!
「お、お父様? ここに居る方は隊員ではありませんよ」
「当たり前だ。わかっている。で、無理な点を述べてみて下さい、ラフリィード侯爵殿」
「それは……」
ラフリィード侯爵が、お父様の気迫に押され言葉に詰まらせた。
あぁ、どうしましょう。
このままだと、結婚を早急行うところか婚約を白紙に戻されるかもしれません。
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