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後日談
悪戦苦闘
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デートは、概ね順調だった。
買い物をしたりカフェに行ったり、大道芸を見たりと、ルーナも楽しそうにしていたのだ。
ユージーンは目立つので「お忍び」で行っていた。
ウィリュアートンのおかかえ魔術師に、髪と目の色を変えさせた。
が、それが間違った判断だったのだ。
そろそろ帰ろうか、という夕暮れ時。
なんと、あろうことか、その魔術が切れてしまった。
そのせいで、街にいた貴族令嬢らが、わらわらと集まってきて、ユージーンを取り囲んでいる。
(あの程度のこと、ザカリーであれば、7日は保たせられるのだが)
髪と目の色を変えるなど簡単な魔術に違いない。
ユージーンは、そう思い込んでいた。
弟のザカリーが、こともなげに、ひょひょいと使うからだ。
ユージーン自身は魔術が使えないため、細かな難易度までは知る由もない。
ならば、もとより弟に頼めば良かったのだろう。
とはいえ、今となっては、なかなかそうもいかない。
なにしろ、ザカリー・ガルベリーはユージーンの弟ではあっても、ロズウェルド王国の国王なのだ。
(むろん、俺が声をかければ、ザカリーは飛んで来る……しかし、それがいかん)
ザカリーにとっては、国王という立場より、ユージーンの「弟」であるほうが、重要らしい。
よせと言っているのに、なにかにつけ、ユージーンの執務室に顔を出す始末。
すげなくすればしょんぼりし、厳しくすれば、泣く。
同じく執務室に入り浸りのルーナに「ザカリーおじさま可哀そう」と、言われてしまうのだ。
ユージーンからすれば、ちっとも可哀そうなんかではない。
ザカリーの息子トマスのほうが、よほどしっかりしている、と思う。
そのせいなのか、ザカリーの口癖は「早く譲位したいなぁ」なのだ。
同情の余地がない。
が、ザカリーの魔術師としての腕は、かなりのものらしかった。
ザカリーがあまりに普通に使うので、ユージーンが意識していなかっただけだ。
そのため、あえて解かなければ、髪と目の色が戻るなど想定せずにいた。
「ルーナ、まだ怒っておるのか?」
「……怒ってないもん」
「怒っておるのだな」
しーん。
怒っているのは間違いない。
近頃、ルーナが我儘を言わなくなっているのを、ユージーンは気にしている。
いろいろと我慢をさせている気がしてならないのだ。
たとえ母親のことがあるにしても、新婚旅行のことだって本当は我慢している。
長くルーナを見てきたので、そのくらいはわかるのだ。
執務室で大人しくしているのも、邪魔をしないように気を遣っているのだろう。
ルーナらしくもなく。
(こういうところだけは、変わらんのだな)
ユージーンが婚姻したことは、公になっている。
にもかかわらず、令嬢たちに囲まれた。
それは、ユージーンが、今では「貴族」だからだ。
元王族であれ、現状、貴族は貴族。
側室を娶ることも考えられるし、王族よりは近寄り易い。
そう考え、彼女らは、自らを売り込みに来た。
ユージーンの最も忌避する態度だとも知らずに。
「ジーンは、自分のことわかってない!」
バサッと、ルーナが上掛けを跳ね返して起き上がった。
2人の寝室に戻って以来、ルーナは布団にもぐりこんでいたのだ。
そのせいで、髪が、くちゃくちゃになっている。
「ジーンが、ちょっとニコッとするだけで、めろめろになる女の人が大勢いるんだからね! それなのに、あんなふうに……っ……ニコニコし過ぎっ!!」
「貴族と言えど、民は民だ。あまり無碍にはできん」
「そうかもしれないけど……っ……私ばっかりヤキモチ妬いて、ジーンは私に妬くことなんてないんだもんっ!」
ルーナは知らないのだ。
実際、ルーナが執務室にいるだけで、どれほど仕事がはかどるか。
傍にいないと、イライラしてくる。
仕事が手につかなくなり、結局、翌日に持ち越しになることも少なくない。
なぜイライラするのか、理由は自覚している。
(ルーナは若い。今は、俺を見ているが、ほかに若い男が現れて……)
ぎゅっと手を握り締めた。
自分以上にルーナを大事にできる男などいない。
だから、自分にしておけと、そう言って、ユージーンはルーナと婚姻している。
ルーナは長くユージーンを好きだと言ってきたが、それが恋だとは限らない。
未だに、そういう気持ちがあった。
「俺は、俺の嫁にしか興味がない」
ルーナが、きょとんと首をかしげる。
「と、言っていたのだ」
「でも、あんなにニコニコして……」
「そのほうが、効果があるのでな」
令嬢たちは、気位の高い者が多い。
ユージーンは嘘を言っていないし、明確に彼女らを馬鹿にしてもいないが、受け止めかたはひとつしかなかった。
馬鹿にされていると思えば、早々に輪が崩れるのだ。
事実、令嬢らは表情を硬くして去っている。
「……そっか」
「機嫌が直ったのであれば、もう休め。1日中、歩き回って疲れているだろ」
上掛けをかけ直そうとしたユージーンの手が、ルーナに掴まれた。
見れば、顔を赤くして、ユージーンを見ている。
「ジーンも、ここで寝れば? いつもカウチだと疲れが取れないでしょ?」
ユージーンは、ルーナの顔を、じっと見つめた。
そして、ふう…と、息をつく。
とても、わかっていて、言っているとは思えなかったからだ。
ルーナには「疲れているのに悪い」程度の気持ちしかない。
瞳を見れば、その覚悟のなさが、ユージーンにはわかる。
(おのれ……俺の葛藤も知らず、呑気なことを言いおって……)
ユージーンは間の抜けたところはあるが、馬鹿ではない。
ルーナの世話を焼いているのは、好きでしていることだ。
世話を焼かないほうが落ち着かないというのもある。
が、同時に、子供扱いを続けている自覚もあった。
それは、ルーナが、どこかで、それを望んでいる気がしたからだ。
大人扱いされたいと口では言うし、態度でも見せる。
けれど「ビビって」もいる。
(子のこともある。まだ気持ちの整理がついておらんようだ)
ウィリュアートンは男子の生まれにくい家系だ。
しかも、男子を出産した後、その女性は子を成せなくなる。
そういう特殊な血筋だった。
ユージーンのほうも、直系男子を必要とする血筋ではある。
以前は、そのことにこだわっていた。
それを、ルーナも知っている。
いくら今はこだわっていないと言っても、男子を成せなかったらと思うと怖いのだろう。
だから、大人になることを先延ばしにしたいのだ、おそらく。
本人に自覚はなくても、ユージーンにはわかる。
「俺とお前は、婚姻しているのだぞ、ルーナ」
「ん? わかってるけど?」
「ならば、添い寝だけではすまぬとわかっているのだな?」
「あ…………え、えーと……」
ユージーンは両腕を組み、ルーナを小さく睨んだ。
ルーナが、自らで上掛けを、そろそろと体にかけていく。
「や、やっぱり……カ、カウチで……寝てくれる……?」
ふんっと鼻を鳴らし、ユージーンは立ち上がった。
足音も荒く、カウチに向かう。
16年ものつきあいなのだから、今さら少しくらい待たされても平気だ。
だが、ルーナをほかの誰かに取られるかもしれないとの心配や嫉妬をしないわけでもない。
できれば、早々に「愛し愛される関係」としてベッドをともにしたかった。
カウチに横になりかけて、動きを止める。
そして、背中にルーナの視線を感じつつ、わざと横柄な口調で言った。
「俺が抱きたい女は、お前だけなのだ。わかったら、とっとと覚悟をするがいい」
どさっとカウチに横になり、上掛けを引っ掛ける。
目を閉じてから、思い出した。
(む。そういえば、俺からの口づけがなく、慣れることができんと言っていたな。ならば、今後は、少なくとも1日3度を心がけるとしよう)
そうやって少しずつ、自分たちの関係を変えていくのだ。
思う、ユージーンも、気づいていない。
ルーナの瞳には、いつだってユージーンしか映っていないのだということを。
買い物をしたりカフェに行ったり、大道芸を見たりと、ルーナも楽しそうにしていたのだ。
ユージーンは目立つので「お忍び」で行っていた。
ウィリュアートンのおかかえ魔術師に、髪と目の色を変えさせた。
が、それが間違った判断だったのだ。
そろそろ帰ろうか、という夕暮れ時。
なんと、あろうことか、その魔術が切れてしまった。
そのせいで、街にいた貴族令嬢らが、わらわらと集まってきて、ユージーンを取り囲んでいる。
(あの程度のこと、ザカリーであれば、7日は保たせられるのだが)
髪と目の色を変えるなど簡単な魔術に違いない。
ユージーンは、そう思い込んでいた。
弟のザカリーが、こともなげに、ひょひょいと使うからだ。
ユージーン自身は魔術が使えないため、細かな難易度までは知る由もない。
ならば、もとより弟に頼めば良かったのだろう。
とはいえ、今となっては、なかなかそうもいかない。
なにしろ、ザカリー・ガルベリーはユージーンの弟ではあっても、ロズウェルド王国の国王なのだ。
(むろん、俺が声をかければ、ザカリーは飛んで来る……しかし、それがいかん)
ザカリーにとっては、国王という立場より、ユージーンの「弟」であるほうが、重要らしい。
よせと言っているのに、なにかにつけ、ユージーンの執務室に顔を出す始末。
すげなくすればしょんぼりし、厳しくすれば、泣く。
同じく執務室に入り浸りのルーナに「ザカリーおじさま可哀そう」と、言われてしまうのだ。
ユージーンからすれば、ちっとも可哀そうなんかではない。
ザカリーの息子トマスのほうが、よほどしっかりしている、と思う。
そのせいなのか、ザカリーの口癖は「早く譲位したいなぁ」なのだ。
同情の余地がない。
が、ザカリーの魔術師としての腕は、かなりのものらしかった。
ザカリーがあまりに普通に使うので、ユージーンが意識していなかっただけだ。
そのため、あえて解かなければ、髪と目の色が戻るなど想定せずにいた。
「ルーナ、まだ怒っておるのか?」
「……怒ってないもん」
「怒っておるのだな」
しーん。
怒っているのは間違いない。
近頃、ルーナが我儘を言わなくなっているのを、ユージーンは気にしている。
いろいろと我慢をさせている気がしてならないのだ。
たとえ母親のことがあるにしても、新婚旅行のことだって本当は我慢している。
長くルーナを見てきたので、そのくらいはわかるのだ。
執務室で大人しくしているのも、邪魔をしないように気を遣っているのだろう。
ルーナらしくもなく。
(こういうところだけは、変わらんのだな)
ユージーンが婚姻したことは、公になっている。
にもかかわらず、令嬢たちに囲まれた。
それは、ユージーンが、今では「貴族」だからだ。
元王族であれ、現状、貴族は貴族。
側室を娶ることも考えられるし、王族よりは近寄り易い。
そう考え、彼女らは、自らを売り込みに来た。
ユージーンの最も忌避する態度だとも知らずに。
「ジーンは、自分のことわかってない!」
バサッと、ルーナが上掛けを跳ね返して起き上がった。
2人の寝室に戻って以来、ルーナは布団にもぐりこんでいたのだ。
そのせいで、髪が、くちゃくちゃになっている。
「ジーンが、ちょっとニコッとするだけで、めろめろになる女の人が大勢いるんだからね! それなのに、あんなふうに……っ……ニコニコし過ぎっ!!」
「貴族と言えど、民は民だ。あまり無碍にはできん」
「そうかもしれないけど……っ……私ばっかりヤキモチ妬いて、ジーンは私に妬くことなんてないんだもんっ!」
ルーナは知らないのだ。
実際、ルーナが執務室にいるだけで、どれほど仕事がはかどるか。
傍にいないと、イライラしてくる。
仕事が手につかなくなり、結局、翌日に持ち越しになることも少なくない。
なぜイライラするのか、理由は自覚している。
(ルーナは若い。今は、俺を見ているが、ほかに若い男が現れて……)
ぎゅっと手を握り締めた。
自分以上にルーナを大事にできる男などいない。
だから、自分にしておけと、そう言って、ユージーンはルーナと婚姻している。
ルーナは長くユージーンを好きだと言ってきたが、それが恋だとは限らない。
未だに、そういう気持ちがあった。
「俺は、俺の嫁にしか興味がない」
ルーナが、きょとんと首をかしげる。
「と、言っていたのだ」
「でも、あんなにニコニコして……」
「そのほうが、効果があるのでな」
令嬢たちは、気位の高い者が多い。
ユージーンは嘘を言っていないし、明確に彼女らを馬鹿にしてもいないが、受け止めかたはひとつしかなかった。
馬鹿にされていると思えば、早々に輪が崩れるのだ。
事実、令嬢らは表情を硬くして去っている。
「……そっか」
「機嫌が直ったのであれば、もう休め。1日中、歩き回って疲れているだろ」
上掛けをかけ直そうとしたユージーンの手が、ルーナに掴まれた。
見れば、顔を赤くして、ユージーンを見ている。
「ジーンも、ここで寝れば? いつもカウチだと疲れが取れないでしょ?」
ユージーンは、ルーナの顔を、じっと見つめた。
そして、ふう…と、息をつく。
とても、わかっていて、言っているとは思えなかったからだ。
ルーナには「疲れているのに悪い」程度の気持ちしかない。
瞳を見れば、その覚悟のなさが、ユージーンにはわかる。
(おのれ……俺の葛藤も知らず、呑気なことを言いおって……)
ユージーンは間の抜けたところはあるが、馬鹿ではない。
ルーナの世話を焼いているのは、好きでしていることだ。
世話を焼かないほうが落ち着かないというのもある。
が、同時に、子供扱いを続けている自覚もあった。
それは、ルーナが、どこかで、それを望んでいる気がしたからだ。
大人扱いされたいと口では言うし、態度でも見せる。
けれど「ビビって」もいる。
(子のこともある。まだ気持ちの整理がついておらんようだ)
ウィリュアートンは男子の生まれにくい家系だ。
しかも、男子を出産した後、その女性は子を成せなくなる。
そういう特殊な血筋だった。
ユージーンのほうも、直系男子を必要とする血筋ではある。
以前は、そのことにこだわっていた。
それを、ルーナも知っている。
いくら今はこだわっていないと言っても、男子を成せなかったらと思うと怖いのだろう。
だから、大人になることを先延ばしにしたいのだ、おそらく。
本人に自覚はなくても、ユージーンにはわかる。
「俺とお前は、婚姻しているのだぞ、ルーナ」
「ん? わかってるけど?」
「ならば、添い寝だけではすまぬとわかっているのだな?」
「あ…………え、えーと……」
ユージーンは両腕を組み、ルーナを小さく睨んだ。
ルーナが、自らで上掛けを、そろそろと体にかけていく。
「や、やっぱり……カ、カウチで……寝てくれる……?」
ふんっと鼻を鳴らし、ユージーンは立ち上がった。
足音も荒く、カウチに向かう。
16年ものつきあいなのだから、今さら少しくらい待たされても平気だ。
だが、ルーナをほかの誰かに取られるかもしれないとの心配や嫉妬をしないわけでもない。
できれば、早々に「愛し愛される関係」としてベッドをともにしたかった。
カウチに横になりかけて、動きを止める。
そして、背中にルーナの視線を感じつつ、わざと横柄な口調で言った。
「俺が抱きたい女は、お前だけなのだ。わかったら、とっとと覚悟をするがいい」
どさっとカウチに横になり、上掛けを引っ掛ける。
目を閉じてから、思い出した。
(む。そういえば、俺からの口づけがなく、慣れることができんと言っていたな。ならば、今後は、少なくとも1日3度を心がけるとしよう)
そうやって少しずつ、自分たちの関係を変えていくのだ。
思う、ユージーンも、気づいていない。
ルーナの瞳には、いつだってユージーンしか映っていないのだということを。
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「誓いの口づけを、俺は拒んだりはせぬ。民400万人の前でも、だ」
私、今回の後日談公開でもう一度改めて読み直しました。もちろん、あれこれ比較検討会だのなんだの、オモテの目的はあったんですが、前回、取りこぼしてしまったカケラを回収出来たらするのだというウラ目的もありました。やましいからウラではなくて、実現できるかどうか自信がなかったのでウラです。
カケラ…順番通りに読んで良かったと思う証拠みたいなものです…全部かどうかは自信がないですが回収出来たと思います。たぶん、もう私の中でお話が馴染みつつあるので。これ以上時間が経ったらそれは私の中でごく自然な事実になってしまうと思うんです。カケラがこの先、要所要所でキラッと光らなくなることはないですが、所々でキラッとすることを当たり前と思ってしまいそうなんですよね。わかる人にはわかる宝だという認識がなくなってしまうと言えば伝わるかしら?
ユージーンのこのセリフは私が最初に読んだときに1番大きな「?」になって。これが投稿順に読む決意をさせたと言っても過言ではないセリフです。そして今では1番お気に入りのカケラかな。ここにこめられたユージーンの思い、覚悟、これを口にすることで示そうと思っている気持ち…なんとなくですがあの時、明るく振る舞っているウラに自分が民400万人の前で口づけする日は来ないという切なさもあったと思うんですよね…そこからの、今のドヤ顔。これの意味がわかるか否かは私にとってはとても大きなことでした。むしろ危なかった。知らないままで終わってた未来なんか要らなかった!
作者さまはもう、お話が馴染み過ぎちゃっているんじゃないかしら?こうやって要所要所にカケラを仕込んでいるのも作者さまだけど、このカケラのキラッとを当たり前だと思っちゃっているんじゃないかしら?
今夜のお祖父様でこのイベント(勝手に個人的に企画マシマシでイベントにしちゃってますが笑)も最終回を迎えますが…楽しい約1週間でした。ただ読んでるだけなのに、妙な達成感も湧きつつあります。バレンタイン企画だって言うのにバレンタインは返上で22時には自宅で更新待ち予定。楽しみだわ〜感謝
ご感想を頂きまして、ありがとうございます。
この台詞を拾い上げて頂いたことに、感謝いたします!
この台詞を、ユージーンは3回言っているのですが、それぞれに状況や心境が違っています。
ユージーンの中での「覚悟」におけるこだわりみたいなものと言いましょうか。
そういうのが、他作品との連動で、少しでも漂っていればいいなぁと思っておりました。
単体でお読み頂いても、もちろん意味のある台詞ではあるのですけれど、ほかを知っていると想像して頂ける幅も広げて頂けるのではないかと。
自分は書き手ですので、時代構成やキャラクターの人生(と言うと大袈裟ですが、バックグラウンドのことです)を知っていると言うか、見て来たみたいな感じなのです。なので、ちょっとした繋がりだったり、似通ったところ、変化したところを、チラッチラッと、その話の邪魔にならない程度に置いて、付加価値的に楽しんで頂ければいいなぁと思っておりました。
シリーズでお読み頂いているからこその楽しみというものがあってもいいのではと。
しかしながら、Jasmin様には深み読み込んで頂いており、最早、書き手に近いところまで迫ってくださっているのではないかと思います。ものすごくありがたいです!
仰る通り、この世界やキャラクターの在り様は、自分にとっては日常のヒトコマに近いものがありますので、あまりキラっと感はないかもしれません 苦笑 とはいえ、それがこの世界の日常、彼らのあたり前として捉えて頂けるのは、本当に嬉しいことなのです。
なんと申しましょうか……不自然さをあまり感じない「ありそう」な世界になったのかなと。
たくさんおつきあい頂く中で、最初に感じておられたという、モヤっと感が解消されたのであれば、幸いです。
今回のバレンタイン企画、少しでもお楽しみ頂けていれば、何よりでございます!
今日のこの更新のために実はもう一回本編読みつつ、日本の元祖投稿小説?源氏物語の若紫の段だけですが、読みました。対訳古文ってやつですね。最初に読んだときに異世界版若紫?って思ったものの、実は若紫なんか、何故かヒリヒリ?イヤな感じ以外はもうあんまり覚えていなかったので。1人比較検討会開催イエ~イ!でした。笑
結論から言うと、若紫は根本的に違うかなと。私の私見ですが、光源氏は最初から嫁にするつもりで育てている気がします。理想の嫁。ギャグ無しなんでその路線から外れません。あれこれ先読みしては調きょ…教育。一方のユージーンはほんとに始まりは乳母ですね~。乳母始まりという意味ではジョバンニも同じ括りですが、如何せん、キャラ?常識?が大きく違うのでなかなか比べるのは難しいですが。異世界版若紫ではまずは乳母期を楽しみ、乳母卒業間近の混迷期を楽しみ。自覚して決めたあとの革命期(革命前夜含む)を楽しみ。さらに全然!全く!どちらのケースでも楽しませて貰えていませんが、気持ち新たに新生!新婚ラブラブ期を楽しみ。段階もいろいろ、各種甘々、各種お悩み取り揃えております!でうきうきるんるんです。あっちはな~嫁の初夜何歳だったかばかりが気になっちゃって読んでいる間中ヒリヒリしちゃう…え。もしかして光源氏ちっちゃ…自粛
もう1点。これは私の無知故ですが。古文じゃ動画が動きませんね。良くてスライドショー。たぶん、その時代の日常生活みたいなものがわからないからでしょうね。同じ日本の。過去に実際にあったかも知れない話が想像出来なくて。魔法だってあるよ!な異世界のほうが身近に想像出来てしまう。何やら不思議現象ですよね~私なんか光源氏はちょんまげ始まりで。途中で気がついておっと!あれは烏帽子っていうんだっけ?に変更したくらいで。(パッと見似てるしね~←違う!)
ただ。あの時代も。紫式部が続きを書き上げるのを首を長くして待ってる人たちがいて。どういう決め方だったかはわかりませんが、順番に回し読み。借りて手書きで写して何度も楽しんだ人も多かったと聞きます。そしてその写しさえもがせがまれて貸し出されて行って。行灯しかない夜に。火鉢しかない冬に。睡眠献上で読んでいた人たちの顔はそれでもさぞかし輝いていただろうなと。同士よ!って固いハグ交わしたかったなと今更ながら思ったり。
勉強になりました。ありがとうございました。
ご感想を、ありがとうございます。
これは、私も考えたことがありました。この話で「若紫」を想起されるかたがいらっいゃるのではないかなぁと。ですが、まさしくJasmin様の仰る通り、相手に対してのスタンスがそもそも違うという。夜目育成(調き…)目的で、ユージーンは育てていたわけではありませんし、初恋の人にもまったく似ていませんので 笑 源氏物語は、ひと通り読んでいるのですが、葵の上とか今の時流で「あなたの初恋など知りません。今わの際に気にかけられても迷惑です!」みたいな感じで、回帰もので光源氏をざまぁしてほしいくらいですね。若紫も光源氏に恋をしていたわけではないため、時代的に許容されたとしても、単なる強……げほごほ……。
ジョバンニとユージーンの大きな差は、ジョバンニは立場的に下にいつつも、年齢的にはアシュリーを「子供」として見ていましたが、ユージーンは逆ではないかなと。立場は上なのですが、たとえ3歳児でも対等に扱っていて「わからないだろう」では済ませず説明していたりとか。
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そう言えば、この前のお言葉が頭に残っておりまして、ユージーンとルーナが「新婚さんいらっしゃい」に出演したらどうなるのかなぁとか。それぞれのキャラで想像して、深夜に1人笑いという奇行をしてしまいました。おのれ! 笑
烏帽子は、現在でもイベントなどで見かけることは少なくない気がするのですが、ちょんまげと言うと相撲と時代劇くらいしか思いつきませんでした。やはり髷を切った(切られた)時のビジュアルが……だからでしょうか 笑 烏帽子と言うと、個人的に言葉だけで美麗な印象があります。
なので、意味不明ですが、源氏物語ではなんとなく琴だったり笙などの雅楽が聞こえてきます 笑
かつての人々に思いを馳せながら、続きを楽しみにしてくださるお気持ちをお聞かせ頂き、非常に嬉しく思いました! もし自分の書くものが、そういう楽しみのひとつになっているのなら、書き手としての喜びを感じずにはいられません。
こちらこそ、改めて色々なことを考えるきっかけを与えて頂き、ありがとうございました!
ぬ~っ!またしても!イタす前!もう!もう!もう!…しかもこれ、まだまだ先は長そうですげふん。
まぁそうかな~?って思ってた通りの答え合わせで。ほぼ満点だったけど全然!嬉しくない!おのれ!
自己採点でほぼ…の理由は「好き過ぎるとは?」…すごい好き、めっちゃ好きとはニュアンスが違うじゃないですか?好きだとわかりにくいのでアホで考えてみました。めっちゃアホとアホ過ぎるの違い…アホ過ぎるには諦念が混じる感じでしょうか?もはや罵倒すらしていないかも。けして変わることのない事実を静かに受け止めている?ヨシ!これをそのまま好きに当てはめて…?あれ?なんか違くない?好き過ぎるには猛烈な熱量感じるんですけど?気のせいか意味不明な雄叫びまで聞こえるような?うっきゅぅ〜!
この2人はほんとにほぼ24時間365日一緒にいますね。ダドリュースたちといい勝負?1日にこなしている仕事量が真逆ではありますが汗
最後の最後、夫婦円満の書が出来るに至った片鱗を見た気がしましたが。まさかの、1日3回くらいでいいか(適当!)だったとは!私はもう、できる限りの検証を繰り返し…1回、3回、5回…なんなら1時間に1回、2時間に1回…併せて種類毎、或いは種類の全組み合わせも考慮して細かく検証し倒した結果、1日3回はちゅー(種類問わず)すべし!かと思ってたよ。何故か私の周囲が時々、怖がって私から引いていく理由、そこ?あれ?悪いのは私?
とは言え。ユージーンによる口くっつけと口づけの違い講座はちょっとドキドキしました。ユージーン、ブランク長かったはずなのにさすが!って言いそうになりました。さてそこでふと我が身を振り返ってみれば。最近、美味しいちゅーしてないな、と。個人的にはキス8割みたいな印象があったりします。キスだけで満足…という意味ではなく。それに続く1連がキスの出来如何で変わるというか。ぐっと熱が上がるその加速度が1番大きいのってキスじゃないの?とか。例えばRなあれこれ全部読まなくても最初のキスだけで全体像がわかるというか。キスのあと朝チュンに飛んでもうっとりねっとりな夜が見えるというか。高低差エネルギーみたいなものって言えばいいのかしら?…最初にうんと高いところまで上がらないと男子大回転にならないっていうか。論理上はキス描写だけでR18相当描けちゃう気がするっていうか…は!もしやまた私、なんかやらかした?汗
ご感想を頂きまして、ありがとうございます。
この2人については、予想通りではあったのではないでしょうか 笑 いきなりは厳しそうな空気感が漂っていたと言いましょうか。その後、こうなるのかな、と想像して楽しんで頂ければと……思う存分……笑
「めっちゃ好き」と「好き過ぎる」について、自分の中でも違うニュアンスを意識しておりました。
めっちゃ好きは、どちらかと言えば、相手の「なにか」を見たり感じたりした時に、ハートが周りにぶわっと出るような瞬発力のある感情。対して、好き過ぎるは、Jasmin様の仰っておられる諦念っぽい感じではありますが、そもそも「ハートが描かれた目」になっていて、相手がどうであれ、ハート越しにしか見ていないという永続型な感情。そんな感じです 笑 自分の書いてきたこのシリーズでは、3つに分かれておりまして「めっちゃ好き」派は「ティファ・DD・ラフィ・キーラ」で、「好き過ぎる」派が「レティ・ルーナ・ジョゼ・アシュリー」で「私ってこの人のこと好きなのよね(日々実感、持続型)」派が「サマンサ・シェリー」という。
1日3回ですが、これは「書」が書き上がるまでには、まだ時間があるというところで 笑
こうした日々の思考が、Jasmin様が以前に仰っておられた「原案はユージーンの備忘録」となっているわけです。婚姻後の経過年数でも異なるでしょうし、書にするまで「推敲」を重ねたと思います。「回数を限定したほうが分かり易いか。いや、上限になってしまうのは都合が悪い。ここは、やはり少なくともとしたほうが…」とか 笑 それと、ルーナの機嫌に振り回されたりしていたかもしれませんね。機嫌がいいのは回数が多かったから?と思ったら全然違っていたり。結果、元に戻って……その間、十年みたいな 笑
Rな行為より、ちゅーのほうが親密度の高さのようなものは感じたりします。8割というのも、わかる気がすると言いましょうか。口くっつけくらいならともかく、口づけレベルですと、そこが愛妾悪いと感じた相手では距離感が縮まらないのではないかなぁと思ったりします。口づけシーンだったとしても、書き込み過ぎるとR18認定食らうらしいですしね 笑
至高の嗜好の思考は、誰でもが持ち得ることです! 自分にもありますし 笑
ユージーンについて思考を巡らせて頂けて、嬉しかったです!