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魔界<魔族街>
幻想的な湖
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「ハムチーズ」
「魔王様……」
「魔王様に、ご挨拶申し上げます。俺の名はキフロ・アジェシス。魔族の軍事指揮官として働いています」
「軍事指揮官様が、俺に何の用だ?」
「魔王様に、ぜひとも我らが魔族の暮らしをお見せしたく……」
「魔界で暮らす人間の暮らしは見てきたけど、魔界で暮らす魔族の様子はまだ見てねぇな」
「魔王様。危険ですので、お下がりください」
ハムチーズは俺と皇女様の姿を確認すると、俺たちを庇うように両手を広げた。
こいつ、そんなにやべぇやつなのかよ。善人のふりした悪魔とか?
あー、いるよな。そういうやつ。弱者に良い顔して、信頼したら最後。
パクリと丸呑みされちまうやつだろ。
「魔界を統べる魔王なら、魔族の暮らしも確認しておくべきだよな」
「しかし……」
「皇女様。魔族は、怖くねぇか?」
「私とハレルヤに危害を加えるようなことをしてこなければ、平気だよ!」
「おう。じゃあ、大丈夫そうだな。せっかく俺を迎えに来てくれたんだ。このまま案内を頼めるか?」
「僭越ながら、魔族街の案内を務めさせて頂きます」
「魔王様……」
「なにかあった時は、ハムチーズが守ってくれるだろ?」
「当然です」
ハムチーズなら、そういうよな。
俺はありがたくハムチーズの言葉を受け取ると、皇女様を伴って魔族の暮らす村へ足を運ぶことにした。
*
魔族の住まう住居区は、魔族街と呼ばれているらしい。
魔族街は3つに分かれ、その一部に人間が住まう村が同居していたりする。
魔族街は魔界の半数を占める魔族の住居区。ロリコン野郎が守っていた人間だけの小さな村を先に見ていると、その規模の違いに驚きを隠せない。
片田舎の限界集落と、都会って感じだな。
ひと目で魔族と認識できるような身体的特徴を隠しもせず、住人たちは街を行き交う。
「なんつーか、普通だな」
「人間に、耳や尻尾が生えてるだけだよね」
「おう。俺らを見て騒ぐわけでもねぇし……」
俺は頭には、魔王の証である特殊な角が生えた。
それを見て魔王様だと叫ばれるわけでも、ひれ伏せるわけでもなく、住人たちは何事もなく日常を満喫している。
庶民の暮らす村に王族が姿を見せると、全員頭を下げるのが人間の常識だった。
その落差に驚いている。
これからは魔界で暮らすんだから、人間界の常識は捨てねぇと駄目だな。
「魔族は周りの目を気にしません。自由奔放で、自分のことしか考えていない者が多いですね」
「自分のことしか考えてない人間は、権力者へ真っ先に頭を下げるもんだろ」
「魔界では権力者など存在しません。全員が平等なのです。魔王様がこの場でひれ伏せと命じれば、この場にいる全員が従いますよ」
「いいじゃねぇか、平等。俺は暴君になりたいわけじゃねえから、頭なんて下げなくていい。このままスルーしてくれた方が、楽でいいよな?」
「うん。私がハレルヤといちゃついていても、魔族の人たちは文句を言わないってことでしょ?私とハレルヤの邪魔をしなければ、なんでもいいよ」
今日も、俺の皇女様がかわいい。
俺は思ったよりも人間に無関心な魔族達に紛れ、魔族街を見て回った。
街内は、人間界での暮らしとそう変わりがない。
商店街があって、住居スペースがあり、噴水やら野原がある。
魔族街を抜けると、人気のない森や湖に繋がる草原が広がっていた。
「わぁ……。幻想的……!」
魔界は24時間365日夜みてぇなもんだが、魔族街の近くに隣接された湖だけは、月明かりに照らされ眩しいほどに光り輝いている。
皇女様はこの湖が気に入ったらしく、俺の腕から抜け出ると、腕を掴んで湖へと駆けて行った。
「皇女様!裸足で走ると危ねぇぞ!」
「ハレルヤ!湖だよ!この湖、入ってもいいかなぁ?」
「やめとけって。浅ければいいけど、足がつかないレベルだったら溺れちまう」
「あ、そっかぁ……。じゃあ、やめとこうかな」
「それが賢明ですよ」
前世のストーカー野郎によく似た男は、月明かりに照らされた幻想的な湖に伝わる、ある伝承を俺達へ話してくれた。
「月明かりに照らされた湖には、時折月から、人魚が落ちて来るそうです」
「……月からやってくるのは、かぐや姫じゃないの?人魚は湖じゃなくて、海に住んでるんだよ?」
「そうだな。人間界の常識はそうだとしても、魔界での常識は違う。月から人魚が落ちてくるのが、魔界の常識だ」
おい。ストーカー野郎に似たやつ。
皇女様に馴れ馴れしく、タメ口で話しかけんじゃねぇよ。
俺は内心苛つきながら、興味がなさそうにしている皇女様の腰を掴んで抱き寄せた。
「今日は満月。月から人魚が落ちてくる日だ。満月の日には湖の中へ足を踏み入れるべきではない。湖の中でたゆたう人魚が、襲い掛かってくるから」
「へー。詩人みたい」
「詩人、か。面白い表現だな」
「この湖に入ったら、人魚さんに襲われるみたい。水遊びするのは、やーめた!」
それが賢明だと思うぞ、皇女様。
それとストーカー野郎。
喜んでるっぽいけど、詩人と皇女様が称したのは、多分嫌味だぜ。
『認知が歪んでるんだよ。ありもしない記憶を勝手に作り上げて、信じちゃうの。ポエマー?』
俺はストーカー野郎に対して待兼がポエマーと称していたことを思い出し、笑いを堪えるのに必死だった。
詩人とポエマーって、大体似たようなもんだろ。そこまで似てるとか、本人じゃなかったら奇跡レベルだな。
「魔王様……」
「魔王様に、ご挨拶申し上げます。俺の名はキフロ・アジェシス。魔族の軍事指揮官として働いています」
「軍事指揮官様が、俺に何の用だ?」
「魔王様に、ぜひとも我らが魔族の暮らしをお見せしたく……」
「魔界で暮らす人間の暮らしは見てきたけど、魔界で暮らす魔族の様子はまだ見てねぇな」
「魔王様。危険ですので、お下がりください」
ハムチーズは俺と皇女様の姿を確認すると、俺たちを庇うように両手を広げた。
こいつ、そんなにやべぇやつなのかよ。善人のふりした悪魔とか?
あー、いるよな。そういうやつ。弱者に良い顔して、信頼したら最後。
パクリと丸呑みされちまうやつだろ。
「魔界を統べる魔王なら、魔族の暮らしも確認しておくべきだよな」
「しかし……」
「皇女様。魔族は、怖くねぇか?」
「私とハレルヤに危害を加えるようなことをしてこなければ、平気だよ!」
「おう。じゃあ、大丈夫そうだな。せっかく俺を迎えに来てくれたんだ。このまま案内を頼めるか?」
「僭越ながら、魔族街の案内を務めさせて頂きます」
「魔王様……」
「なにかあった時は、ハムチーズが守ってくれるだろ?」
「当然です」
ハムチーズなら、そういうよな。
俺はありがたくハムチーズの言葉を受け取ると、皇女様を伴って魔族の暮らす村へ足を運ぶことにした。
*
魔族の住まう住居区は、魔族街と呼ばれているらしい。
魔族街は3つに分かれ、その一部に人間が住まう村が同居していたりする。
魔族街は魔界の半数を占める魔族の住居区。ロリコン野郎が守っていた人間だけの小さな村を先に見ていると、その規模の違いに驚きを隠せない。
片田舎の限界集落と、都会って感じだな。
ひと目で魔族と認識できるような身体的特徴を隠しもせず、住人たちは街を行き交う。
「なんつーか、普通だな」
「人間に、耳や尻尾が生えてるだけだよね」
「おう。俺らを見て騒ぐわけでもねぇし……」
俺は頭には、魔王の証である特殊な角が生えた。
それを見て魔王様だと叫ばれるわけでも、ひれ伏せるわけでもなく、住人たちは何事もなく日常を満喫している。
庶民の暮らす村に王族が姿を見せると、全員頭を下げるのが人間の常識だった。
その落差に驚いている。
これからは魔界で暮らすんだから、人間界の常識は捨てねぇと駄目だな。
「魔族は周りの目を気にしません。自由奔放で、自分のことしか考えていない者が多いですね」
「自分のことしか考えてない人間は、権力者へ真っ先に頭を下げるもんだろ」
「魔界では権力者など存在しません。全員が平等なのです。魔王様がこの場でひれ伏せと命じれば、この場にいる全員が従いますよ」
「いいじゃねぇか、平等。俺は暴君になりたいわけじゃねえから、頭なんて下げなくていい。このままスルーしてくれた方が、楽でいいよな?」
「うん。私がハレルヤといちゃついていても、魔族の人たちは文句を言わないってことでしょ?私とハレルヤの邪魔をしなければ、なんでもいいよ」
今日も、俺の皇女様がかわいい。
俺は思ったよりも人間に無関心な魔族達に紛れ、魔族街を見て回った。
街内は、人間界での暮らしとそう変わりがない。
商店街があって、住居スペースがあり、噴水やら野原がある。
魔族街を抜けると、人気のない森や湖に繋がる草原が広がっていた。
「わぁ……。幻想的……!」
魔界は24時間365日夜みてぇなもんだが、魔族街の近くに隣接された湖だけは、月明かりに照らされ眩しいほどに光り輝いている。
皇女様はこの湖が気に入ったらしく、俺の腕から抜け出ると、腕を掴んで湖へと駆けて行った。
「皇女様!裸足で走ると危ねぇぞ!」
「ハレルヤ!湖だよ!この湖、入ってもいいかなぁ?」
「やめとけって。浅ければいいけど、足がつかないレベルだったら溺れちまう」
「あ、そっかぁ……。じゃあ、やめとこうかな」
「それが賢明ですよ」
前世のストーカー野郎によく似た男は、月明かりに照らされた幻想的な湖に伝わる、ある伝承を俺達へ話してくれた。
「月明かりに照らされた湖には、時折月から、人魚が落ちて来るそうです」
「……月からやってくるのは、かぐや姫じゃないの?人魚は湖じゃなくて、海に住んでるんだよ?」
「そうだな。人間界の常識はそうだとしても、魔界での常識は違う。月から人魚が落ちてくるのが、魔界の常識だ」
おい。ストーカー野郎に似たやつ。
皇女様に馴れ馴れしく、タメ口で話しかけんじゃねぇよ。
俺は内心苛つきながら、興味がなさそうにしている皇女様の腰を掴んで抱き寄せた。
「今日は満月。月から人魚が落ちてくる日だ。満月の日には湖の中へ足を踏み入れるべきではない。湖の中でたゆたう人魚が、襲い掛かってくるから」
「へー。詩人みたい」
「詩人、か。面白い表現だな」
「この湖に入ったら、人魚さんに襲われるみたい。水遊びするのは、やーめた!」
それが賢明だと思うぞ、皇女様。
それとストーカー野郎。
喜んでるっぽいけど、詩人と皇女様が称したのは、多分嫌味だぜ。
『認知が歪んでるんだよ。ありもしない記憶を勝手に作り上げて、信じちゃうの。ポエマー?』
俺はストーカー野郎に対して待兼がポエマーと称していたことを思い出し、笑いを堪えるのに必死だった。
詩人とポエマーって、大体似たようなもんだろ。そこまで似てるとか、本人じゃなかったら奇跡レベルだな。
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