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第二章 初学院編
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キルや皆との模擬戦の後、初学院ではちょっとした有名人となってしまったが、それ以外はいつものような穏やかな日常が流れた。
しかし、夏休みに入るとその平穏は崩れた。
魔物の森で魔物の動きが活発化し、ついに、人の領域まで攻め入ってきた。つまり、スタンピードの開始である。魔物の森と人間界の境界にあるのが、俺の家、ジーマル辺境伯領である。そこが今、戦場となっている。アルベルト殿下は、最前線で指揮についており、陛下は王国の守りについている。アルベルト殿下の側近である兄上やアルフォンスさんも、殿下の守りとして前線に出ているようだ。
キルを含め、俺達見習側近は初学院生ということで、待機となっている。つまり、何も役割りがないということである。カーナイト様を始め、騎士団や魔導士団は前線に出ているため、残っているのは新人だけだ。指導者がいないため、俺達は自主練に勤しむしかなかった。
「キル、殺気が駄々漏れだよ。水分補給もしばらくしていないようだし、少し休憩した方が………」
「わかってる!」
俺がそういう途中でキルは、そう大きな声で叫んだ。そしてすぐにキルは、しまった、という顔をしてうつむいてしまった。
今回のスタンピードは、過去最大級と噂されている。俺達には直接知らされていないが、方々でささやかれている。俺たちはそのことを知っているにもかかわらず、何もできないという状態が続いている。王子であるキルは、俺たち以上に焦って、無力感に襲われているのだろう。
俺はタオルをキルの頭にかけて、そして首根っこに手を当てて、火照っている体を冷ますために冷気を発した。
「大丈夫、わかっているから。俺たちは、将来に備えて今は、自分たちにできることを頑張ろう。さあ、飲み物も持ってきたから、あっちの日陰に行こうか。」
「ん………。すまない、ありがとう。」
「ジールとキースも休憩にしよう! そろそろ、ローウェルが戻ってくる頃だろうからね!」
ローウェルは、俺達の代わりに城内で情報収集を行ってくれているのだ。文官であるローウェルはその力を遺憾なく発揮し、あらゆるところから情報収集をすると意気込んでいた。
俺の声で、皆で休憩することになった。
――
「お、全員そろっているようだな。それじゃあ、俺が集めてきた情報を共有することにしようか。主、いいですか?」
「ああ、よろしく頼む。」
俺達が休憩していると、情報収集を終えたローウェルが戻ってきて、情報の共有を始めてくれた。
ローウェルによると、今回のスタンピードはやはり過去最大級のものらしい。被害も相当なもので、回復や支援が足りていないらしい。
「支援物資や回復魔導士をのせた後方支援隊の馬車が、まだ戻ってきていなようで後続を出せない状態らしいぜ。後方支援のため魔物による襲撃の可能性は低いが、ゴロツキなどによる襲撃は考えられるため、守りのための戦力も必要だ。だけど、今の城内はほとんどが文官で、最低限の守りしかおらず、戦力と言っても新人がほとんどの状態だ。先に出た後方支援隊が戻ってこないと、前線への援助ができないというのが現状だ。」
確かに、後方支援のために戦力を割きすぎると、王都の守りが薄くなってしまう。だからこそ、もう出せる人材がいないのだろう。
俺達が頭を抱えていると、キルが立ち上がって提案を始めた。
「現状は理解した。ならば、俺達で後方支援の物資の運搬を行わないか? 後方支援なら前線に出るわけではないし、相手にするのは精々そこらのチンピラだ。俺達ならその程度は問題ないし、それに回復魔法が使えるアースも需要な役割を担うことができる。みんなはどう思う?」
うーん、確かにキルの言うことには一理ある。俺達でもこなせる任務ではあるし、それに何もできないという無力感を少しは払しょくすることができる。なにより、俺の魔力量なら多くの人たちを回復することができる。
だけど、懸念事項がないわけではない。
「俺は殿下がお望みなら、どこへでもついていきます。護衛騎士見習として、必ず任務を果たして見せます。」
「俺もッスよ。俺とアースなら、遠隔からチンピラを制圧できるッスから、大きな危険なく支援物資を届けることができると思うッス。もちろん、届けるだけですぐに帰還することが前提ッスよ。」
キースとジールはおおむね賛成のようだ。二人も俺たちと同様に、兄上が全線で戦っているから、何か役に立ちたいと思っているのだろう。
「………アースはどう思う?」
キルは二人の意見を受けて、俺に意見を求めてきた。ローウェルは難しい顔をしているから、懸念事項があるのだろう。優秀な文官であるローウェルにも意見を求めてみたい。
「そうだね、俺もおおむね賛成だよ。俺とジールの遠距離魔法に加えて、常時は無理だけど俺は魔力展開で感知ができるから、魔力を帯びたものならすぐに気づくことができる。貴族でなくとも、人なら微量の魔力を帯びているからね。もちろん、魔物は当然としてね。………ただ、懸念事項を上げるとするなら、そうだね。この戦いは過去最大級のもので、長期戦を強いられているんだよね? ローウェルなら、長期戦をする相手のどこを攻めるのが得策だと思う?」
俺がそういうと、ローウェル一つ頷いた。ローウェルも、俺と同じような懸念を抱いていたのだろう。
「俺なら、後方支援隊をたたくな。物資がなければいずれ戦えなくなるし、回復薬をたたければもっと楽になる。それに、後方支援隊は最低限の守りしか置いていないことが多いから、主戦場よりは叩くのが楽だ。」
うん、俺もそう思う。鬼畜と思われるかもしれないけど、かなり有効な作戦であると思う。ローウェルの言葉に、キルたち三人は難しい顔をした。
「ちょっと待つッスよ! 確かに人同士の争いなら想定しうるかもしれないッスけど、相手は魔物ッスよ。それだけの知能があるとは思えないし、何より後方支援隊を狙われたという前例なんか聞いたことがないッスよ!」
うーん、ジールが言いたいこともわかるな。魔物はそれ程賢くないし、なにより人を襲うだけしか能がないように思う。人語を介するものがいるという話も聞いたことがあるが、それだけだ。作戦を立てて攻めて来たことは、一度もないはずだ。
「前例がないことまで想定して動くことが文官であり、ひいては側近の役目じゃないのか? アースもそう思って、俺に意見を尋ねたんだろ?」
「うん。俺もローウェルと同じ懸念を抱いているよ。だけどそれと同時に、何か役に立ちたいと思っていることも事実だよ。だから、キル。俺は、キルの選択に従うよ。………俺はというよりは、俺達はかな。主の望みをかなえることが、側近の役割だと思うからね。ローウェルもそう思っているんでしょ?」
「ま、まあ………根幹はその通りだな。俺たちは主が最適な判断をしやすいように、様々な意見を出しているのです。俺たちは、主の選択を支持します。」
俺たち側近がそういうと、キルはゆっくりと息を吐いた。そういえば、このように重大な判断を主であるキルに委ねるというのは、俺が側近になってから初めてかもしれないな。いや、もしかすると、キルや側近のみんなにとっても初めてなのかもしれない。
俺達は、キルが口を開くのを静かに見守った。
「………俺は、このアーキウェル王国の第二王子として役に立ちたい。ただ、貴族院に入学していない俺達にはできることが限られている。だけど、今回の後方支援はその俺たちでもできる任務だと思う。だから、俺は父上に今回の任務を引き受けたい、と進言しようと思う。………みんな、付いてきてくれるか?」
俺達はすぐさまキルの前に跪いた。主が王子としての責任を果たそうと決意したのだ。一瞬の躊躇いさえいらない。
「「「「かしこまりました、キルヴェスター殿下。」」」」
俺達がそういうのを確認すると、キルは一瞬嬉しそうに表情を緩めた。そしてすぐに表情を真剣なものへと変えて、国王陛下の元まで向かっていった。
しかし、夏休みに入るとその平穏は崩れた。
魔物の森で魔物の動きが活発化し、ついに、人の領域まで攻め入ってきた。つまり、スタンピードの開始である。魔物の森と人間界の境界にあるのが、俺の家、ジーマル辺境伯領である。そこが今、戦場となっている。アルベルト殿下は、最前線で指揮についており、陛下は王国の守りについている。アルベルト殿下の側近である兄上やアルフォンスさんも、殿下の守りとして前線に出ているようだ。
キルを含め、俺達見習側近は初学院生ということで、待機となっている。つまり、何も役割りがないということである。カーナイト様を始め、騎士団や魔導士団は前線に出ているため、残っているのは新人だけだ。指導者がいないため、俺達は自主練に勤しむしかなかった。
「キル、殺気が駄々漏れだよ。水分補給もしばらくしていないようだし、少し休憩した方が………」
「わかってる!」
俺がそういう途中でキルは、そう大きな声で叫んだ。そしてすぐにキルは、しまった、という顔をしてうつむいてしまった。
今回のスタンピードは、過去最大級と噂されている。俺達には直接知らされていないが、方々でささやかれている。俺たちはそのことを知っているにもかかわらず、何もできないという状態が続いている。王子であるキルは、俺たち以上に焦って、無力感に襲われているのだろう。
俺はタオルをキルの頭にかけて、そして首根っこに手を当てて、火照っている体を冷ますために冷気を発した。
「大丈夫、わかっているから。俺たちは、将来に備えて今は、自分たちにできることを頑張ろう。さあ、飲み物も持ってきたから、あっちの日陰に行こうか。」
「ん………。すまない、ありがとう。」
「ジールとキースも休憩にしよう! そろそろ、ローウェルが戻ってくる頃だろうからね!」
ローウェルは、俺達の代わりに城内で情報収集を行ってくれているのだ。文官であるローウェルはその力を遺憾なく発揮し、あらゆるところから情報収集をすると意気込んでいた。
俺の声で、皆で休憩することになった。
――
「お、全員そろっているようだな。それじゃあ、俺が集めてきた情報を共有することにしようか。主、いいですか?」
「ああ、よろしく頼む。」
俺達が休憩していると、情報収集を終えたローウェルが戻ってきて、情報の共有を始めてくれた。
ローウェルによると、今回のスタンピードはやはり過去最大級のものらしい。被害も相当なもので、回復や支援が足りていないらしい。
「支援物資や回復魔導士をのせた後方支援隊の馬車が、まだ戻ってきていなようで後続を出せない状態らしいぜ。後方支援のため魔物による襲撃の可能性は低いが、ゴロツキなどによる襲撃は考えられるため、守りのための戦力も必要だ。だけど、今の城内はほとんどが文官で、最低限の守りしかおらず、戦力と言っても新人がほとんどの状態だ。先に出た後方支援隊が戻ってこないと、前線への援助ができないというのが現状だ。」
確かに、後方支援のために戦力を割きすぎると、王都の守りが薄くなってしまう。だからこそ、もう出せる人材がいないのだろう。
俺達が頭を抱えていると、キルが立ち上がって提案を始めた。
「現状は理解した。ならば、俺達で後方支援の物資の運搬を行わないか? 後方支援なら前線に出るわけではないし、相手にするのは精々そこらのチンピラだ。俺達ならその程度は問題ないし、それに回復魔法が使えるアースも需要な役割を担うことができる。みんなはどう思う?」
うーん、確かにキルの言うことには一理ある。俺達でもこなせる任務ではあるし、それに何もできないという無力感を少しは払しょくすることができる。なにより、俺の魔力量なら多くの人たちを回復することができる。
だけど、懸念事項がないわけではない。
「俺は殿下がお望みなら、どこへでもついていきます。護衛騎士見習として、必ず任務を果たして見せます。」
「俺もッスよ。俺とアースなら、遠隔からチンピラを制圧できるッスから、大きな危険なく支援物資を届けることができると思うッス。もちろん、届けるだけですぐに帰還することが前提ッスよ。」
キースとジールはおおむね賛成のようだ。二人も俺たちと同様に、兄上が全線で戦っているから、何か役に立ちたいと思っているのだろう。
「………アースはどう思う?」
キルは二人の意見を受けて、俺に意見を求めてきた。ローウェルは難しい顔をしているから、懸念事項があるのだろう。優秀な文官であるローウェルにも意見を求めてみたい。
「そうだね、俺もおおむね賛成だよ。俺とジールの遠距離魔法に加えて、常時は無理だけど俺は魔力展開で感知ができるから、魔力を帯びたものならすぐに気づくことができる。貴族でなくとも、人なら微量の魔力を帯びているからね。もちろん、魔物は当然としてね。………ただ、懸念事項を上げるとするなら、そうだね。この戦いは過去最大級のもので、長期戦を強いられているんだよね? ローウェルなら、長期戦をする相手のどこを攻めるのが得策だと思う?」
俺がそういうと、ローウェル一つ頷いた。ローウェルも、俺と同じような懸念を抱いていたのだろう。
「俺なら、後方支援隊をたたくな。物資がなければいずれ戦えなくなるし、回復薬をたたければもっと楽になる。それに、後方支援隊は最低限の守りしか置いていないことが多いから、主戦場よりは叩くのが楽だ。」
うん、俺もそう思う。鬼畜と思われるかもしれないけど、かなり有効な作戦であると思う。ローウェルの言葉に、キルたち三人は難しい顔をした。
「ちょっと待つッスよ! 確かに人同士の争いなら想定しうるかもしれないッスけど、相手は魔物ッスよ。それだけの知能があるとは思えないし、何より後方支援隊を狙われたという前例なんか聞いたことがないッスよ!」
うーん、ジールが言いたいこともわかるな。魔物はそれ程賢くないし、なにより人を襲うだけしか能がないように思う。人語を介するものがいるという話も聞いたことがあるが、それだけだ。作戦を立てて攻めて来たことは、一度もないはずだ。
「前例がないことまで想定して動くことが文官であり、ひいては側近の役目じゃないのか? アースもそう思って、俺に意見を尋ねたんだろ?」
「うん。俺もローウェルと同じ懸念を抱いているよ。だけどそれと同時に、何か役に立ちたいと思っていることも事実だよ。だから、キル。俺は、キルの選択に従うよ。………俺はというよりは、俺達はかな。主の望みをかなえることが、側近の役割だと思うからね。ローウェルもそう思っているんでしょ?」
「ま、まあ………根幹はその通りだな。俺たちは主が最適な判断をしやすいように、様々な意見を出しているのです。俺たちは、主の選択を支持します。」
俺たち側近がそういうと、キルはゆっくりと息を吐いた。そういえば、このように重大な判断を主であるキルに委ねるというのは、俺が側近になってから初めてかもしれないな。いや、もしかすると、キルや側近のみんなにとっても初めてなのかもしれない。
俺達は、キルが口を開くのを静かに見守った。
「………俺は、このアーキウェル王国の第二王子として役に立ちたい。ただ、貴族院に入学していない俺達にはできることが限られている。だけど、今回の後方支援はその俺たちでもできる任務だと思う。だから、俺は父上に今回の任務を引き受けたい、と進言しようと思う。………みんな、付いてきてくれるか?」
俺達はすぐさまキルの前に跪いた。主が王子としての責任を果たそうと決意したのだ。一瞬の躊躇いさえいらない。
「「「「かしこまりました、キルヴェスター殿下。」」」」
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