62 / 179
第二章 初学院編
61
しおりを挟む
夕食の会場に着くと、クラスメイト達が俺にたくさん声をかけてくれた。「貧弱野郎」とか罵られなくてよかった。キルたちを含め、クラスメイト達は本当に優しい人たちばかりだ。
会場を見た感じ、立食形式のようだ。俺はかなりお腹がすいているため、おしゃべりが目的の一つである立食形式よりも普通に座って食べたいところだ。今はお腹が鳴るのを頑張ってこらえている状態だし、ローウェルもきっとお腹がすいているだろうな。
すると、ローウェルが俺にこっそりと近づいてきてテーブル席の方を指し示した。
「アース、俺たちは昼食を食べていないし、あっちのテーブルでゆっくり食べようぜ。」
「え? いや、でも、社交を求められる形式だし食べるのに集中するのは………」
俺がそこまで言うと、キルが俺たちの肩を押してテーブルの方まで誘導して、従業員に食事を運ぶように指示した。
「俺たちが社交を引き受けるから、今はしっかり食べろ。夜のダンスまで持たないし、俺が心配だからな。」
「………ありがとう、キル。ジールとキースもありがとう。じゃあお言葉に甘えていただくとしようか、ローウェル。」
それから俺とローウェルは、高級ホテルの食事に舌鼓を打った。食事はとんでもなくおいしかった。昼食の分も含めて、エネルギーをチャージすることができた。
――
夕食後はいよいよキャンプファイヤーの始まりだ。一応、防寒具を渡された。しかし、この時期になると夜は冷え込むのだが、今は護衛魔導士団が結界を張ってくれているから、外でもあまり寒くないのだ。
騎士団がキャンプファイヤーの準備をしてくれていたようで、すぐに点火式が行わるようだ。キャンプファイヤーは小学生以来なので、非常にわくわくする。ダンス用の音楽を奏でる楽師団も完璧に配備されているようだ。火をつけるのは高位の者ということで、ちょうど火属性持ちのキルが火をつけるらしい。挨拶やらなにやらあった後、いよいよキルが火をつけた。キャンプファイヤーは勢いよく燃え上がり、周囲から拍手や歓声が送られた。
「お疲れ様、キル。大役だったね、かっこよかったよ。」
「か、かっこよくはないだろ、別に………。俺はただ、火をつけただけだ。鎮火はアースの担当だろ? 終わるまで待ってるからな。」
「うん、ありがとう。」
俺がキルを労っていると、マーガレット様一行が現れた。俺はマーガレット様一行の中だと、マリア様とムンナ様からダンスのお誘いを受けている。………だけどこういう時ってやはり、男性側から誘うことの方が多いのだろうか?
「キル殿下、お話し中失礼いたしますわ。ダンスにお誘いしてもよろしいかしら?」
「ああ、マーガレット。俺から声をかけようと思っていたが、すまなかった。では、あちらに行こうか。」
キルはそういうと、マーガレット様をエスコートして中心へと向かった。キルからダンスを教えてもらうこともあったけど、騎士だけあって運動神経がいいから、こちらの動きに配慮してうまくリードしてくれるのだ。女性側からしてもキルのエスコートにはドキドキするだろうな。キルは一瞬俺の方を見て何かをいおうとしていたが、すぐに作り笑いをした。俺はよくわからなかったので、とりあえず「がんばれ」と口を動かして手を振った。
さて、俺もダンスにお誘いしなければな。身分順からだから、侯爵令嬢のマリア様からお誘いするのがマナーだ。
「マリア様、ダンスにお誘いしてもよろしいでしょうか?」
「ええ、光栄ですわ。よろしくお願いいたします。」
キルとマーガレット様を中心に、その周りに男女の組が集まった。もちろん男女がきっかり半分ずつということはないので、余ってしまった人たちは外側の席でお茶を飲んでいるようだ。できれば俺もそちらに行きたいけど………誘われてしまった人たちとのダンスが終了するまでは無理そうだ。
楽団の演奏と共に、ダンスもスタートした。みんな思い思いに踊っているようだけど、やはり中心の二人がすごく目立っている。容姿が二人とも最高レベル整っているから、自然と目が映ってしまう。
「うふふふ。中心のお二人はどちらも目を引きますわね。ダンスもお手本の様で素晴らしですわね。」
「本当ですね、マリア様。………恥ずかしながらダンスは不得手でして、ご迷惑をおかけしてはいませんか?」
「不得手なんてとんでもありませんわ。アース様の素晴らしいリードに、周りの方々は目を奪われているようですわよ。」
マリア様はそういうと、笑みを浮かべながら周りを見渡した。俺もつられて周りを見渡すと、キルたちと同じくらいの視線を集めていた。えーと、俺が下手だからというわけではないよね?
「マリア様、本当に俺のリードやダンスが下手というわけではないのですよね?」
「安心なさいませ、アース様。言葉を選ばずに言いますと、頂上までのハイキングに苦労していたとは思えないほどの身のこなしに驚いているのだと思いますわよ。」
あーなるほど、一人だけ異常に遅かったから俺の運動神経は地の底レベルだと思われていてもおかしくはない。これはおそらく、俺のギャップにビックリしているのだろう。俺はマリア様に頷いて、納得の意を示した。
「ではそろそろ、他の方々にアース様のお相手をお譲りいたしましょう。たくさんの方からお誘いをいただいていますのよね?」
「身に余るお誘いですよ。では、ありがとうございました。」
「こちらこそ、楽しかったですわ。後半時間が余りましたら、ぜひよろしくお願いいたしますわ。」
マリア様はそういうと、優雅にお辞儀をして次のパートナーの………ジールみたいだ、の所に向かっていった。俺は次にムンナ様に声をおかけして、ダンスを再開した。
そうして、事前に声をかけていただいた方々とのダンスを終えた。言葉は悪いけど、ノルマ達成ということだ。俺が最後のご令嬢とのダンスを終えると、他にも声をかけたそうな女性がいたけど俺の精神が疲労したことや声を掛けられないことをいいことに、静かに外側にある席へと向かった。のども乾いたし、ゆっくりと温かいお茶をいただきたいところだ。
俺は近くにいた従業員に、ロイヤルミルクティーを注文して席に着いた。ダンスをしないで、会話を楽しんでいる人もぼちぼちいるようだ。
ロイヤルミルクティーがきて、俺はほっと一息ついた。ご令嬢方との会話は総じていろいろな会話をすることができて楽しかったけど、気を遣いすぎてしまって精神が疲れてしまったな。あ、そうだ。ここは星がきれいに見えることで有名なホテルだったな。俺はゆっくりと、夜空を見上げた。
するとそこには、満天の星空が広がっていた。あー、きれいだな………。この星空は地球とつながっているのかな? あまり星座に詳しくないから、地球と同じものがあるか判別ができない。まあきれいだから、いいか………。
そうして俺は、素晴らしいロイヤルミルクティーと満天の星空を楽しんだ。
会場を見た感じ、立食形式のようだ。俺はかなりお腹がすいているため、おしゃべりが目的の一つである立食形式よりも普通に座って食べたいところだ。今はお腹が鳴るのを頑張ってこらえている状態だし、ローウェルもきっとお腹がすいているだろうな。
すると、ローウェルが俺にこっそりと近づいてきてテーブル席の方を指し示した。
「アース、俺たちは昼食を食べていないし、あっちのテーブルでゆっくり食べようぜ。」
「え? いや、でも、社交を求められる形式だし食べるのに集中するのは………」
俺がそこまで言うと、キルが俺たちの肩を押してテーブルの方まで誘導して、従業員に食事を運ぶように指示した。
「俺たちが社交を引き受けるから、今はしっかり食べろ。夜のダンスまで持たないし、俺が心配だからな。」
「………ありがとう、キル。ジールとキースもありがとう。じゃあお言葉に甘えていただくとしようか、ローウェル。」
それから俺とローウェルは、高級ホテルの食事に舌鼓を打った。食事はとんでもなくおいしかった。昼食の分も含めて、エネルギーをチャージすることができた。
――
夕食後はいよいよキャンプファイヤーの始まりだ。一応、防寒具を渡された。しかし、この時期になると夜は冷え込むのだが、今は護衛魔導士団が結界を張ってくれているから、外でもあまり寒くないのだ。
騎士団がキャンプファイヤーの準備をしてくれていたようで、すぐに点火式が行わるようだ。キャンプファイヤーは小学生以来なので、非常にわくわくする。ダンス用の音楽を奏でる楽師団も完璧に配備されているようだ。火をつけるのは高位の者ということで、ちょうど火属性持ちのキルが火をつけるらしい。挨拶やらなにやらあった後、いよいよキルが火をつけた。キャンプファイヤーは勢いよく燃え上がり、周囲から拍手や歓声が送られた。
「お疲れ様、キル。大役だったね、かっこよかったよ。」
「か、かっこよくはないだろ、別に………。俺はただ、火をつけただけだ。鎮火はアースの担当だろ? 終わるまで待ってるからな。」
「うん、ありがとう。」
俺がキルを労っていると、マーガレット様一行が現れた。俺はマーガレット様一行の中だと、マリア様とムンナ様からダンスのお誘いを受けている。………だけどこういう時ってやはり、男性側から誘うことの方が多いのだろうか?
「キル殿下、お話し中失礼いたしますわ。ダンスにお誘いしてもよろしいかしら?」
「ああ、マーガレット。俺から声をかけようと思っていたが、すまなかった。では、あちらに行こうか。」
キルはそういうと、マーガレット様をエスコートして中心へと向かった。キルからダンスを教えてもらうこともあったけど、騎士だけあって運動神経がいいから、こちらの動きに配慮してうまくリードしてくれるのだ。女性側からしてもキルのエスコートにはドキドキするだろうな。キルは一瞬俺の方を見て何かをいおうとしていたが、すぐに作り笑いをした。俺はよくわからなかったので、とりあえず「がんばれ」と口を動かして手を振った。
さて、俺もダンスにお誘いしなければな。身分順からだから、侯爵令嬢のマリア様からお誘いするのがマナーだ。
「マリア様、ダンスにお誘いしてもよろしいでしょうか?」
「ええ、光栄ですわ。よろしくお願いいたします。」
キルとマーガレット様を中心に、その周りに男女の組が集まった。もちろん男女がきっかり半分ずつということはないので、余ってしまった人たちは外側の席でお茶を飲んでいるようだ。できれば俺もそちらに行きたいけど………誘われてしまった人たちとのダンスが終了するまでは無理そうだ。
楽団の演奏と共に、ダンスもスタートした。みんな思い思いに踊っているようだけど、やはり中心の二人がすごく目立っている。容姿が二人とも最高レベル整っているから、自然と目が映ってしまう。
「うふふふ。中心のお二人はどちらも目を引きますわね。ダンスもお手本の様で素晴らしですわね。」
「本当ですね、マリア様。………恥ずかしながらダンスは不得手でして、ご迷惑をおかけしてはいませんか?」
「不得手なんてとんでもありませんわ。アース様の素晴らしいリードに、周りの方々は目を奪われているようですわよ。」
マリア様はそういうと、笑みを浮かべながら周りを見渡した。俺もつられて周りを見渡すと、キルたちと同じくらいの視線を集めていた。えーと、俺が下手だからというわけではないよね?
「マリア様、本当に俺のリードやダンスが下手というわけではないのですよね?」
「安心なさいませ、アース様。言葉を選ばずに言いますと、頂上までのハイキングに苦労していたとは思えないほどの身のこなしに驚いているのだと思いますわよ。」
あーなるほど、一人だけ異常に遅かったから俺の運動神経は地の底レベルだと思われていてもおかしくはない。これはおそらく、俺のギャップにビックリしているのだろう。俺はマリア様に頷いて、納得の意を示した。
「ではそろそろ、他の方々にアース様のお相手をお譲りいたしましょう。たくさんの方からお誘いをいただいていますのよね?」
「身に余るお誘いですよ。では、ありがとうございました。」
「こちらこそ、楽しかったですわ。後半時間が余りましたら、ぜひよろしくお願いいたしますわ。」
マリア様はそういうと、優雅にお辞儀をして次のパートナーの………ジールみたいだ、の所に向かっていった。俺は次にムンナ様に声をおかけして、ダンスを再開した。
そうして、事前に声をかけていただいた方々とのダンスを終えた。言葉は悪いけど、ノルマ達成ということだ。俺が最後のご令嬢とのダンスを終えると、他にも声をかけたそうな女性がいたけど俺の精神が疲労したことや声を掛けられないことをいいことに、静かに外側にある席へと向かった。のども乾いたし、ゆっくりと温かいお茶をいただきたいところだ。
俺は近くにいた従業員に、ロイヤルミルクティーを注文して席に着いた。ダンスをしないで、会話を楽しんでいる人もぼちぼちいるようだ。
ロイヤルミルクティーがきて、俺はほっと一息ついた。ご令嬢方との会話は総じていろいろな会話をすることができて楽しかったけど、気を遣いすぎてしまって精神が疲れてしまったな。あ、そうだ。ここは星がきれいに見えることで有名なホテルだったな。俺はゆっくりと、夜空を見上げた。
するとそこには、満天の星空が広がっていた。あー、きれいだな………。この星空は地球とつながっているのかな? あまり星座に詳しくないから、地球と同じものがあるか判別ができない。まあきれいだから、いいか………。
そうして俺は、素晴らしいロイヤルミルクティーと満天の星空を楽しんだ。
257
あなたにおすすめの小説
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
【完結】君を上手に振る方法
社菘
BL
「んー、じゃあ俺と付き合う?」
「………はいっ?」
ひょんなことから、入学して早々距離感バグな見知らぬ先輩にそう言われた。
スクールカーストの上位というより、もはや王座にいるような学園のアイドルは『告白を断る理由が面倒だから、付き合っている人がほしい』のだそう。
お互いに利害が一致していたので、付き合ってみたのだが――
「……だめだ。僕、先輩のことを本気で……」
偽物の恋人から始まった不思議な関係。
デートはしたことないのに、キスだけが上手くなる。
この関係って、一体なに?
「……宇佐美くん。俺のこと、上手に振ってね」
年下うさぎ顔純粋男子(高1)×精神的優位美人男子(高3)の甘酸っぱくじれったい、少しだけ切ない恋の話。
✧毎日2回更新中!ボーナスタイムに更新予定✧
✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる