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第二章 初学院編
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七月中旬、今は昼食の時間だ。いつものように生徒たちと話すキルを見ながら、側近四人で昼食をとっている。そういえば、夏休み中はキルの護衛はするのだろうか? それなら王城で生活することになるのかな?
「アースは夏休み、どうやって過ごすんだ?」
お、ローウェルからタイムリーな話題が提示された。どう過ごすと聞くということは、夏休みは自由に過ごしていいということなのかな?
「夏休みは王城でキルと一緒にいるのかと思ったけど、そうじゃないの?」
「俺たちはまだ側近見習いだ。それから殿下もまだ、公務を任される年齢ではない。今はまだ、王城に行くよりも各自でやるべきことをやる期間だ。」
なるほど、キースの言う通りその方が建設的かもしれない。ただ夏休み期間に推しを見ることができないのは正直寂しいので、定期的に会いに行きたい。
「なるほどね。それじゃあみんなは、各自の訓練や勉強をするという感じなのかな? キースはキルと一緒に訓練するの?」
「ああ、そうだな。俺は初学院に入ってから、長期休み期間は王城に行って騎士団の宿舎で生活している。そこで殿下と一緒に、父上から訓練を受けている。」
お、それはいいアイディアをもらったかもしれない。俺も魔導士団の宿舎に泊めてもらえないか聞いてみようかな。自分一人で訓練するのももちろん大事だとは思うけど、一人では限界があるかもしれない。先週ようやく水魔法に取り組み始めたところだ。俺は純粋な水ではなく清属性だ。何やら水がキラキラとしていたけど、基本的には水属性と扱いは変わらないらしい。ただキラキラ水には光属性、つまり回復作用があるからそのまま敵にぶつけても回復薬をかけていることになってしまう。このことから、キラキラな光属性の部分を取り除き、戦うときには純粋な水属性として扱えるようにするという方針がカーナイト様によって示された。今の目標は、水をキラキラさせないだ。
俺が夏休みの算段をつけていると、ジールから素晴らしい提案が出された。
「それなら、うちに来るッスか? 祖父上………師匠がいるはずッスし、俺も一人で訓練するよりも誰かと一緒の方がやる気が出るッスからね。魔導士団の所に行くのもいいッスけど、師匠から専属で指導を受けていると色々厄介そうッスからね。」
ジールの言う通りだな………。確かに、初学院のペーペーがカーナイト様の専属の指導を受けていたら、本職の魔導士団員たちはあまりいい気持にならないかもしれない。父上と母上が了承してくれたら、お邪魔することにしようかな。
「ありがとう、ジール。両親から許可が出たら、お願いするよ。」
「了解ッス! 俺からも両親と師匠に伝えておくッスね。兄上は魔導士団の方に出入りと思うッスから、安心しても大丈夫ッスよ。」
ジールはサール様のことがあまり好きではないのだろうか? ちょいちょいウザがっているところを見かけるのだけど………。ま、まあ仲は悪くないはずだからそういうことにしておこう。
「俺だけ一人かよ………。俺もバルザンス家にお邪魔してもいいか? もちろん三食昼寝付きで頼む。」
ニートかな? というツッコミをぐっとこらえて、俺はジールの返答を待った。
「………昼寝なしでいいなら、別にいいッスよ。」
「やったぜ! じゃあ、そういうことで頼むな。アースもよろしく。」
「こちらこそよろしくね。………せっかくだし、ローウェルも一緒に魔法の訓練をしない?」
俺がそういうと、あからさまに空気が重くなった。俺はまた、禁句を口にしてしまったのかもしれない。ローウェルは魔導士団副団長の息子ではあるが、文官という道を選んでいる。魔力量や属性の関係で魔導士の道を選べなかったのではなど、色々考えてしまい聞けないでいたが迂闊だった………。
すると、ローウェルは何でもないように笑った。
「俺は見学でいいさ。魔導士なんて、俺の柄じゃないからな。」
柄じゃないって、そういう理由なのか………? 俺がどう返したらいいのか迷っていると、ジールが手をたたいて立ち上がった。
「はい、じゃあ夏休みはそういうことでいいッスね。キースも殿下と一緒に遊びに来てくれて構わないッスからね。」
「………俺は殿下が行くと言ったら、行ってやらなくもない。」
「はいはい、そうしてくださいッス。もう少しで昼休みッスから、殿下の所に行くッスよ。」
うーん、ジールがいい子過ぎる。それから、この三人のバランスの良さを改めて実感した瞬間だったな。
――
それから放課後となった。放課後はいつも通り、ジールと魔法の自主練をした後に帰宅することになった。今日は何やら、キルが家まで送ってくれるらしい。たまにこういうときがあるんだけど、立場的には俺が送るべきはずなんだけどな………。
馬車の中、長距離の馬車の移動はお尻が痛くなるのであまり好きではないけど、こういう風に比較的短い距離の馬車移動は結構好きだ。なんか、趣があるというか雰囲気が好きなのだ。
「アース、夏休みはバルザンス邸に滞在するそうだな。………その、泊まるんだよな?」
「え? まあ滞在するから、泊まることになると思うけどそれがどうかした?」
俺がそういうと、何やらつぶやいてそっぽを向いてしまった。こういう時は何か隠しているか照れているのだけど、おそらく前者だろう。なんか先程から様子がおかしい気がするんだよな。………もしかして、キルもお泊りをしたいのだろうか? この年頃だと、友人の家に泊まったり、どこかに宿泊したりすることってすごくワクワクした覚えがある。そういえば、誰かの家に厄介になるのは前世を除くと初めてな気がする。
あ、キルと会った屋敷で一回倒れたときに泊まったというか、看病されたことはあるか………。まあ、正式に誰かの家にお世話になるのは初めてだ。
「もしかして、キルもお泊りとかはまだしたことない? 俺は初めてなんだよね。でも、最初がジールなら安心だよね。ジールは何というか、周りをよく見ているよね。今日も空気を呼んでくれた場面があったんだよ。それに、バルザンス家の皆さんも優しくて安心してご厄介になることができそうだよ。」
「………そうだな、ジールはいい奴だ。………俺はまだ誰かと泊まったことはない。立場的に少々難しいからな。だが、近いうちに側近なら許可が出ると思う。まあ、後期にそういう行事があるからその時が初めてになるか。」
「後期の行事? どんな行事なの?」
「毎年変わるから何とも言えないが、三年次の後期にクラスで何かに取り組んで、そのまま宿泊するという行事があるんだ。詳しくは後期になればわかるはずだ。」
何それ、とても学園生活らしくて楽しみだ。何はともあれ、その行事を楽しむためにまずは人並みの体力を夏休み中につけておかなければいけないな。
「じゃあ、後期のお楽しみということだね。………あ、着いたみたいだね。じゃあ、また明日ね。」
俺はそのまま馬車から降りようと立ち上がると、キルに腕を掴まれた。まだ話したいことがありそうだけど、こういうシチュエーションは心臓に悪い。少し慣れてはきたけど、密室で好きな人と二人きりというのがまず限界突破しそうなのだから、至近距離はもっとまずい。
「その………あれだ。夏休み中も会いに行っていいか? その、訓練の合間とかに少しでいいから、お茶をしてくれると嬉しい。」
え………。先ほどから何やら言いたそうにしていたのがこれだったのか。夏休み中キルに会いたいのは俺も同じだし、何なら会いに行こうと思っていた。俺たちは側近だし、友人だ。夏休みに会うくらい普通だと思うんだけど………ぷっ。あ、いけないいけない、つい笑いそうになってしまった。これを言うためにいろいろ考えていたのだと思うと、かわいらしいというかなんというか………。
もしかすると、夏休みにも会いたいと言ったのはこれが初めてだったのではないかな? そう思うと少し照れ臭いけど、すごくうれしいな。
俺はつい衝動的に、キルの頭をワシャワシャしてしまった。
「そんなに緊張しなくても、いつでも会うよ。むしろ、俺もキルとキースに会いに行こうと思っていたよ。みんなで勉強したり、基礎訓練したりする時間をとるのもよさそうだよね。」
俺がそういうと、キルは俺がワシャワシャしていた腕をつかんだ。あ、まずい………。また、保護者視点をやめろ的なことを言われるかもしれない。
「き、緊張なんかしていない! ………ただ、確認をしただけだ。」
「うん、そういうことにしてくよ。それじゃあ、夏休みまでの残りの期間も頑張ろうね! 夏休み期間でみんなに追いつけるように頑張るよ。」
「そういうことにって………。ああ、もうそういうことでいいよ。お互い頑張ろうな。」
そうして、夏休みまであっという間に時間は過ぎた。これから、この世界では初の夏休みが始まる。
「アースは夏休み、どうやって過ごすんだ?」
お、ローウェルからタイムリーな話題が提示された。どう過ごすと聞くということは、夏休みは自由に過ごしていいということなのかな?
「夏休みは王城でキルと一緒にいるのかと思ったけど、そうじゃないの?」
「俺たちはまだ側近見習いだ。それから殿下もまだ、公務を任される年齢ではない。今はまだ、王城に行くよりも各自でやるべきことをやる期間だ。」
なるほど、キースの言う通りその方が建設的かもしれない。ただ夏休み期間に推しを見ることができないのは正直寂しいので、定期的に会いに行きたい。
「なるほどね。それじゃあみんなは、各自の訓練や勉強をするという感じなのかな? キースはキルと一緒に訓練するの?」
「ああ、そうだな。俺は初学院に入ってから、長期休み期間は王城に行って騎士団の宿舎で生活している。そこで殿下と一緒に、父上から訓練を受けている。」
お、それはいいアイディアをもらったかもしれない。俺も魔導士団の宿舎に泊めてもらえないか聞いてみようかな。自分一人で訓練するのももちろん大事だとは思うけど、一人では限界があるかもしれない。先週ようやく水魔法に取り組み始めたところだ。俺は純粋な水ではなく清属性だ。何やら水がキラキラとしていたけど、基本的には水属性と扱いは変わらないらしい。ただキラキラ水には光属性、つまり回復作用があるからそのまま敵にぶつけても回復薬をかけていることになってしまう。このことから、キラキラな光属性の部分を取り除き、戦うときには純粋な水属性として扱えるようにするという方針がカーナイト様によって示された。今の目標は、水をキラキラさせないだ。
俺が夏休みの算段をつけていると、ジールから素晴らしい提案が出された。
「それなら、うちに来るッスか? 祖父上………師匠がいるはずッスし、俺も一人で訓練するよりも誰かと一緒の方がやる気が出るッスからね。魔導士団の所に行くのもいいッスけど、師匠から専属で指導を受けていると色々厄介そうッスからね。」
ジールの言う通りだな………。確かに、初学院のペーペーがカーナイト様の専属の指導を受けていたら、本職の魔導士団員たちはあまりいい気持にならないかもしれない。父上と母上が了承してくれたら、お邪魔することにしようかな。
「ありがとう、ジール。両親から許可が出たら、お願いするよ。」
「了解ッス! 俺からも両親と師匠に伝えておくッスね。兄上は魔導士団の方に出入りと思うッスから、安心しても大丈夫ッスよ。」
ジールはサール様のことがあまり好きではないのだろうか? ちょいちょいウザがっているところを見かけるのだけど………。ま、まあ仲は悪くないはずだからそういうことにしておこう。
「俺だけ一人かよ………。俺もバルザンス家にお邪魔してもいいか? もちろん三食昼寝付きで頼む。」
ニートかな? というツッコミをぐっとこらえて、俺はジールの返答を待った。
「………昼寝なしでいいなら、別にいいッスよ。」
「やったぜ! じゃあ、そういうことで頼むな。アースもよろしく。」
「こちらこそよろしくね。………せっかくだし、ローウェルも一緒に魔法の訓練をしない?」
俺がそういうと、あからさまに空気が重くなった。俺はまた、禁句を口にしてしまったのかもしれない。ローウェルは魔導士団副団長の息子ではあるが、文官という道を選んでいる。魔力量や属性の関係で魔導士の道を選べなかったのではなど、色々考えてしまい聞けないでいたが迂闊だった………。
すると、ローウェルは何でもないように笑った。
「俺は見学でいいさ。魔導士なんて、俺の柄じゃないからな。」
柄じゃないって、そういう理由なのか………? 俺がどう返したらいいのか迷っていると、ジールが手をたたいて立ち上がった。
「はい、じゃあ夏休みはそういうことでいいッスね。キースも殿下と一緒に遊びに来てくれて構わないッスからね。」
「………俺は殿下が行くと言ったら、行ってやらなくもない。」
「はいはい、そうしてくださいッス。もう少しで昼休みッスから、殿下の所に行くッスよ。」
うーん、ジールがいい子過ぎる。それから、この三人のバランスの良さを改めて実感した瞬間だったな。
――
それから放課後となった。放課後はいつも通り、ジールと魔法の自主練をした後に帰宅することになった。今日は何やら、キルが家まで送ってくれるらしい。たまにこういうときがあるんだけど、立場的には俺が送るべきはずなんだけどな………。
馬車の中、長距離の馬車の移動はお尻が痛くなるのであまり好きではないけど、こういう風に比較的短い距離の馬車移動は結構好きだ。なんか、趣があるというか雰囲気が好きなのだ。
「アース、夏休みはバルザンス邸に滞在するそうだな。………その、泊まるんだよな?」
「え? まあ滞在するから、泊まることになると思うけどそれがどうかした?」
俺がそういうと、何やらつぶやいてそっぽを向いてしまった。こういう時は何か隠しているか照れているのだけど、おそらく前者だろう。なんか先程から様子がおかしい気がするんだよな。………もしかして、キルもお泊りをしたいのだろうか? この年頃だと、友人の家に泊まったり、どこかに宿泊したりすることってすごくワクワクした覚えがある。そういえば、誰かの家に厄介になるのは前世を除くと初めてな気がする。
あ、キルと会った屋敷で一回倒れたときに泊まったというか、看病されたことはあるか………。まあ、正式に誰かの家にお世話になるのは初めてだ。
「もしかして、キルもお泊りとかはまだしたことない? 俺は初めてなんだよね。でも、最初がジールなら安心だよね。ジールは何というか、周りをよく見ているよね。今日も空気を呼んでくれた場面があったんだよ。それに、バルザンス家の皆さんも優しくて安心してご厄介になることができそうだよ。」
「………そうだな、ジールはいい奴だ。………俺はまだ誰かと泊まったことはない。立場的に少々難しいからな。だが、近いうちに側近なら許可が出ると思う。まあ、後期にそういう行事があるからその時が初めてになるか。」
「後期の行事? どんな行事なの?」
「毎年変わるから何とも言えないが、三年次の後期にクラスで何かに取り組んで、そのまま宿泊するという行事があるんだ。詳しくは後期になればわかるはずだ。」
何それ、とても学園生活らしくて楽しみだ。何はともあれ、その行事を楽しむためにまずは人並みの体力を夏休み中につけておかなければいけないな。
「じゃあ、後期のお楽しみということだね。………あ、着いたみたいだね。じゃあ、また明日ね。」
俺はそのまま馬車から降りようと立ち上がると、キルに腕を掴まれた。まだ話したいことがありそうだけど、こういうシチュエーションは心臓に悪い。少し慣れてはきたけど、密室で好きな人と二人きりというのがまず限界突破しそうなのだから、至近距離はもっとまずい。
「その………あれだ。夏休み中も会いに行っていいか? その、訓練の合間とかに少しでいいから、お茶をしてくれると嬉しい。」
え………。先ほどから何やら言いたそうにしていたのがこれだったのか。夏休み中キルに会いたいのは俺も同じだし、何なら会いに行こうと思っていた。俺たちは側近だし、友人だ。夏休みに会うくらい普通だと思うんだけど………ぷっ。あ、いけないいけない、つい笑いそうになってしまった。これを言うためにいろいろ考えていたのだと思うと、かわいらしいというかなんというか………。
もしかすると、夏休みにも会いたいと言ったのはこれが初めてだったのではないかな? そう思うと少し照れ臭いけど、すごくうれしいな。
俺はつい衝動的に、キルの頭をワシャワシャしてしまった。
「そんなに緊張しなくても、いつでも会うよ。むしろ、俺もキルとキースに会いに行こうと思っていたよ。みんなで勉強したり、基礎訓練したりする時間をとるのもよさそうだよね。」
俺がそういうと、キルは俺がワシャワシャしていた腕をつかんだ。あ、まずい………。また、保護者視点をやめろ的なことを言われるかもしれない。
「き、緊張なんかしていない! ………ただ、確認をしただけだ。」
「うん、そういうことにしてくよ。それじゃあ、夏休みまでの残りの期間も頑張ろうね! 夏休み期間でみんなに追いつけるように頑張るよ。」
「そういうことにって………。ああ、もうそういうことでいいよ。お互い頑張ろうな。」
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