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一章 宝石達は出会う

僕達は学園に行く

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「サフ、アクア、お前達には今日から学園に通い、学園にある寮で暮らしてもらう」
「はい、分かりました父上」
「チッ、分かったよ父上」
「アクア!父親に向かって舌打ちをするな!全くサフは礼儀正しいというのに、、、アクア!話の途中で何処に行く!」
「今日から学園の寮で暮らすんだろ?その準備だよ」
「はぁ、分かった。二人共さっさと行ってこい」
「はい、父上。では、失礼します」

僕はそのままサフと一緒に自分の部屋に戻る。

「アクア、もう大丈夫だから」
「サフ!父上、怖い!」
「うん、頑張ったね、アクア」

部屋に入るとサフが両腕を広げてきたので僕はその腕の中に飛び込んだ。
父上と話をするのがとても怖い。
父上は僕達、特に僕の方を嫌ってる。
この世の誰よりも愛してる母上が僕達を生んで死んだからだ。 
サフの物腰や性格は母上に似ているけど、僕は何も似ていないので父上は僕の方をより嫌っている。

「サフ、準備は出来てる?」
「そのうちこの家から追い出されると思っていたからね。直ぐにでも出て行けるよ」
「僕も準備は出来てるよ。けど、学園に行くのは緊張する。怖い人が居ないと良いな」
「うん、そうだね」
「サフのおかげで元気でた。少し早いけど学園に行こう?」

僕達は学園に向かった。



サファイア視点

私達は父上の部屋を出てアクアの部屋に入った。
アクアの部屋に入ると直ぐに私は両腕を広げアクアを腕の中に向かえ入れた。
アクアは父上が怖いと私の腕の中で震えながら訴えた。
父上は母上を亡くした原因の私達二人を嫌っている。
特にアクアは私以外の前では傲慢な性格を演じているので特に嫌われている。
アクアはこんなにも可愛くて優しい子なのに私以外は誰も知らない。
いつかこの家を離れて二人で暮らせればどんなに幸せだろうか?
アクアと私は二人で一つ。
片割れが居ないと生きていけない。
依存しているのは私達二人共解っているけれどお互いが居ないと安心出来ない。
どうにか片割れを幸せにしたいけれど、お互いが居れば私達は幸せだととうの昔に気がついてしまった。
どうか、可愛い私の片割れアクアにどうか幸せを。
私意外の誰かがアクアの本当の姿に気づいて受け入れて幸せにしてあげて欲しい。
私の片割れの幸せは、私の幸せでもあるのだから。




アクアマリン視点

「~、宝石学園の入学式を始めます」

入学式が始まった。
周りを見てみると何人かゲームで見た顔があった。
(主人公やメインキャラ達は何処かな?)

「~~、入学生代表、ダイヤモンド様からの挨拶です」
「入学生代表、ダイヤモンドです。今日から~~、」

探していたメインキャラの一人が居た。
(そういえば、ダイヤって入学生代表だった。という事はルビーも近くに居るはず、、、居た!その近くにラル先生も居る)

「アクア、どうかした?」
「何でもねぇ。ただ、入学式がかったるいだけだ」

少しキョロキョロしてたからサフに心配かけたみたいだ。
今は大人しく入学式が終わるのを待とう。


入学式が終わって僕はサフと寮に向かうその途中でイベントが起きた。

“ドンッ”
「っ~!すみません、よそ見をしていてぶつかってしまいました!」
「私は大丈夫だ。よそ見していた原因はその地図か?」
「はい!寮の場所がわから、なくっ、、て、、。え?あ、ダイヤモンド王子!」
「おい!ダイヤ、何かあったのか?」
「ルビー、何も無いが?ただ、この子が寮の場所を探しているみたいだ」

主人公とダイヤ、ルビーの出会いイベントだ。
このあと主人公のシスは二人に寮まで案内してもらい二人に顔を覚えられる。

「アクア?」
「あそこに宝石の奴らが集まっている」
「本当だ。ダイヤ様とルビー様にもう一人は誰だろう?けど、紫の宝石の子は珍しいね?」
「まぁな、紫の宝石の奴はあまりいないからな。だが、オレ達には関係無い」 
「そうだね。じゃあ、寮に向かおうか?」

僕達は寮に向かった。


寮は基本的に一人部屋だ。
一人部屋だけどかなり大きい。
僕の部屋は角にあって隣の部屋はサフだったので何時も通り一緒に眠れる。
僕達は家でも一緒に寝ていた。
僕達は片割れが居ないと不安で眠れないけど、お互いが居れば安心して眠れるのでいつも一緒に寝ている。

「荷物の片付けをしていたら、もう夕食の時間になってたね」
「食堂か、、、人がいっぱい居るんだろうな」
「知らない人がいっぱい居るのは怖い?」
「少し怖いけど、サフが隣に居てくれるなら大丈夫。だから、隣に居てくれる?」
「当たり前でしょう?さぁ、行こう?」

サフにそう言われて寮の食堂に向かった。
(確かにいっぱい人がいる所は怖いけど、食堂でラル先生とのイベントが起こるはずなんだよね)


食堂に着くとイベントが始まっていた。

「君がアメシストか?俺は明日からお前のクラスの担任になるエメラルドだ。よろしくな」
「はい、よろしくお願いします」

みんなシス達の方を見ていたので、ご飯を頼んであまり人に見えない所に二人で座ってご飯を食べた。
僕達二人のイベントは明日起こるので、今日は特に何もしなくて良いんだよね。
今日のイベントは挨拶くらいで本格的になるのは明日以降だ。
シス達は話し終わってご飯を食べてるので、僕達もご飯を早く食べて部屋に戻る。

部屋に戻ってお風呂に入り、少し残っていた片付けを済ますと眠る時間になっていた。

「アクア、おいでもう眠ろう?」
「うん、僕ももう眠い」
「ならもう眠ろう。お休み、アクア」
「お休み、サフ」

僕達はお互いを抱きしめて眠る。
僕はその夜にサフとアクアのエンドの一つで妹のお気に入りの一つでもある共依存エンドの夢を見た。



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