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7羽 スイズリー山脈の風の使い

③腹ぺこ銀色狼と花の妖精

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翌朝─。
スイズリー村近くの森で、今日の治療に必要な薬草を採取するリーネ。
そしてその傍らにはそんな彼女に付き添うライキがいた。
「スイズリーの森はじーちゃん達に会いに来る度兄貴と暗くなるまで遊んだから結構覚えてるけど・・・。
昔から変わらず豊かで綺麗だな・・・。」
ライキは薬草を夢中で採取する愛しの彼女とその背景の美しい景色を眺めながら、柔らかく微笑みそう呟いた。
「よもぎにイラクサ、ウイキョウにゲンノショウコ・・・必要な薬草はこんなものかな?
あっ!あの辺たんぽぽの花畑になってる!
ライキ、花冠編んで!」
「いいよ。
リーネ、楽しそうだな。」
ライキはクスクスと笑いながら身を屈めてたんぽぽを摘み、彼女のリクエストの花冠を編み始めた。
「うん!
だってこんなに綺麗な森に薬になる植物が沢山生えてるんだもの!
でもフォレストサイドとそんなに植物の種類が変わらないのね?」
「あぁ、村の近くは割とそうかもな。
でももっと奥の方に行けば変わった植物もあるぞ?
イターリナに向かうときに沢山採れると思う。」
「わぁ~ほんと!?
楽しみ!」
「よし・・・花冠出来た。」
ライキは黄花に少しアクセントとして白花を混ぜたたんぽぽの花冠をリーネに被せてやる。
「わぁ!ありがとう!!」
花の妖精のように柔らかく微笑む彼女を見てライキは頬が熱くなり、キュン♥と胸が鳴るのを感じた。
「・・・可愛い・・・。
今ここで花の妖精みたいな空駒鳥さんを食べてもいい?
昨日の夜はじーちゃんとばーちゃんと同じ部屋だったから流石にエッチなこと出来なかったし、性的に腹ぺこでさ(笑)
そこにそんな美味そうな空駒鳥さんの姿を見せられたら、もう堪んないって♡
薬草採取も済んだんだろ?
それならさ・・・」
ライキは昨日の夜のシルビアとザインに挟まれて寝ることになった寝室での様子を思い出し、軽く苦笑してからギュッとリーネを抱き締め、チュッチュッとキスの雨を降らせた。
「やぁだライキったら!
こんな村のすぐ側の森でイチャイチャしてたら誰かに見られちゃうよ?
確かに私も昨夜はライキとくっついて眠れなくて寂しかったけど・・・。
でもザインさんの骨折もウィンディさんの傷も昨日一日でかなり回復したから神秘の薬の力はもう必要なさそうだし、ここにいる間くらいはザインさんに合わせて一緒の部屋で寝てあげようよ。
きっとザインさん、ライキに久々に会えて嬉しいんだよ!」
リーネはくすくすと笑ってそう言った。
「ええっ!?
無理無理無理!!
そんなん何日も繰り返したら俺、リーネ不足でまた”飢えた銀色狼"になる!」
リーネは彼の言葉でつがいになってすぐの頃、魔獣討伐のため一週間射精が出来なかったライキに激しく求められたことを思い出してボボッ!と瞬時に耳まで真っ赤に染まった。
(つがいになってすぐでなら、関係が進んだ今のライキが”飢えた銀色狼”になったら、一体どんなことをされちゃうんだろう・・・。)
リーネはそんなことを考えて口元を波打たせると、真っ赤な顔のままで蒸気を立ち昇らせながら俯いた。
「あー・・・マジで今夜から俺等二人はじーちゃんたちと別の寝室にしてもらえるように話してみようかな・・・?
でも純粋に俺等を可愛がってのことだろうから、言い辛くもあるんだよな・・・。
じーちゃんの中で俺はまだジュニアスクールに通ってる子供なんだろうから、前に来た時と同じように、一緒に寝るのが当たり前だと思ったんだろうけど・・・・・。」
とライキはこぼして大きなため息をついた。
「ともかく・・・今は折角二人きりなんだし、このムラムラを発散させてくれよ♡
なっ?リーネ♥」
ライキはリーネをたんぽぽの花畑に押し倒すと、ペロッと舌舐めずりをして微笑み、乱暴に革のジャケットと毛皮のマントを脱ぎ捨てた。
続いてボトムのベルトにも手をかけるが、そこで真っ赤になったリーネがそれを制するように汗を飛ばしながら両手を突き出した。
「わっ、わっ、わっ!
ま、待って!
こんないつ誰に見られるか判らない所でホントに駄目だよ!
それにライキは私の薬草採取の付き添いだけでここに来たわけじゃなくて、今夜のグリフォン夜襲に備えて従属の魔石に血を吸わせる目的もあるんでしょ!?」
「あぁー・・・そうだったな・・・。」
ライキは彼女の言葉でここに来たもう一つの目的を思い出し頷くと、渋々ベルトにかけた手を引っ込めた。
リーネはそれを見てホッと小さなため息をついた。
「もう・・・ホントにライキったらすぐにエッチなスイッチが入っちゃうんだから・・・。
私の薬草採取は終わったし、次はライキの採血をするよ?
ほら、腕を出して・・・。」
リーネはまだ赤い顔のままで腰に下げたヴェノムクリシュマルドに手をかけると鞘からそっと抜いた。
「じゃあ採血が終わったらしよう♡
明るい野外でリーネと対面座位素股なんて出来たら俺、マジで最高なんだけど♥」
ライキはリーネに左腕を差し出し、にまにまとだらしなく鼻の下を伸ばしながら要求を述べた。
「500ccも採血するんだよ?
そんなの無理に決まってるじゃない!
エッチどころか、一般の人ならその日に戦闘なんてとても無理なんだから・・・!」
リーネは呆れたようにそう返すが、同時に心配事にも思い当たったったようで、眉を寄せて表情を曇らせながら、ライキの皮膚を軽く消毒してからヴェノムクリシュマルドの切っ先を差し込み、ゆっくりと血を抜いていく。
「ねぇ・・・。
魔石に血を吸わせるだけ吸わせておいて、夜襲をかける日を遅らせるわけにはいかないの?
そしたら体調万全でグリフォンに挑めるでしょ?」
透明な水晶のような材質で作られたその刀身が吸い取った自分の血で赤く満ちていくのを見ながら、ライキは彼女の問いかけに答えた。
「あぁ~・・・この工程は魔獣を従属する日じゃないと駄目なんだよ。
従属の魔石に血を吸わせてから魔獣にそれを取り付けないままで1日が経過すると、血が霧散してまた魔石が透明に戻ってしまうんだ。
まぁ、また血を吸わせれば魔石は使えるみたいだけど。
だから、予定通り今夜夜襲をかける。
放っておいたらグリフォンはどんどん強くなるだろうし、仕掛けるのは早いほうがいい。」
「そっか・・・。
それなら仕方が無いけど、血を抜いた後2~3時間は安静にしてね?
落ち着いたら栄養のあるものを食べて、夜の戦闘までしっかり休むんだよ?」
そう言っているうちに必要量の血液が溜まったため、リーネはライキの腕に差し込んだ針の上を指で押さえながらヴェノムクリシュマルドをそっと抜き取った。
そして小さな血玉が出来たその箇所に手製の傷薬を塗ると、すぐに穴が塞がった。
「ありがとう。
ヴェノムクリシュマルドで血を抜いたお陰で腕に切り傷を作らずに戦闘に挑めるよ。
じゃあ俺の血をこの瓶に入れてくれるか?」
ライキはアイテムボックスから液体が500ccは入るであろう大きめの瓶を取り出してリーネに手渡した。
リーネはそれにヴェノムクリシュマルドの中身を溢さないようにそっと注いでいく。
その間にライキはアイテムボックスから透明の従属の魔石を取り出すと、血の溜まった瓶の口からポトンとそれを放り込み、蓋をした。
「ユデイのワイルドホークを使役するとき、全部の血を吸い込むまで30分くらいそのままにしておかなきゃならなかったよな?
なら、それを待ってる間にエッチしよう♡」
ライキは大量に血を抜いた直後だというのに全然元気で、ペロッと悪戯に唇の端を舐めるとリーネを再びたんぽぽ畑へと押し倒した。
「ちょっ、ちょっとライキ!
私の話を聞いてなかったの!?
夜の戦闘に備えて休まなきゃ!!」
リーネが真っ赤になって汗を飛ばし、ライキの胸を押して必死に拒んだ。
だが非力な彼女の力ではライキはびくともしない。
「んー・・・昔の俺、そのくらいの出血の怪我なんかしょっちゅうだったし、慣れてるから全然平気だよ。
むしろ、このムラムラを未解消のままグリフォンに挑む方が危険だ。」
「どうして?」
リーネが小首を傾げて尋ねた。
「俺の空を飛ぶ力って発動条件が射精だろ?
だから射精のときの快楽を思い出すことで部分的に力を引き出しているんだ。
そのためか、性欲が溜まってる状態だとすぐにムラムラして集中が途切れ、飛行が不安定になる。
事前に抜いておくほうが空を飛ぶ力が安定して持続するんだよ。」
「そうなんだ・・・。
・・・でもそれならせめて2~3時間安静にしてからにしてよ!」
リーネはヴェノムクリシュマルドを洗浄し、綺麗に拭って鞘に戻しながら言った。
「えーっ・・・。
じーちゃんちで出来ないから今ここでリーネに迫ってるんだろ?
リーネが休めと言うなら、天気もいいしポカポカして暖かいから、リーネと一緒に気持ち良くなった後でそのままリーネを抱き枕にしてこの花畑で寝るのが最高だな!
ここは村の近くだから魔獣も出ないだろうし♪」
ライキは幸せそうに微笑んでそう言うと、彼女に頬擦りをした。
それと同時に既に硬くなり熱を帯びた股間を彼女の太ももに擦り付けて、自分の方はもう準備万端なんだというアピールもする。
「そんなの無理!
私はこの後村の人の調子の悪いところを診て回るように村長さんに頼まれてるし・・・。
寝るならお家に帰ってからライキ一人で寝てよぉ!
やっ・・・もぉ・・・!
か、硬いの押し付けないでってば・・・!」
リーネは太ももに押し付けられた彼の硬いものの感触に耳まで赤く染めて身動ぎし、胸を押しても無駄なので、今度はジリジリと地面に肘を付いてそのホールドから抜け出そうとした。
「つれないなぁリーネ。
何をそんなに拒むんだ?
リーネだって昨夜出来なくて溜まってるだろ?
それなら情欲に素直になればいいんだよ。
なっ、なっ?」
ライキは彼女を追い縋りながら胸当てを外し、帷子を脱ぎ手袋も外した。
「だ、だって・・・ここ野外で明るいんだよ・・・?
暗さでぼかせないぶん、視界に入ってくるライキの裸が刺激的過ぎて目の毒だよ!
私の恥ずかしいところだってライキにはっきり見られちゃうし・・・。
色々ハードルが高いんだもん・・・!
もっ・・・もぉやだぁ!
そんなにフェロモンを出した身体を見せつけないでよぉ!」
リーネは更に真っ赤になって、彼の美しくもたくましい上半身を見ないように潤ませた空色の瞳を逸らした。
「へぇ?
リーネは明るい所で俺の裸を見て興奮し、直視できずに泣きそうなくらい恥ずかしいんだ?
・・・そんな顔されたらゾクゾクして、余計に虐めたくなるな・・・♥」
ライキはそう言って自分のボトムからベルトを勢い良く抜き取ると、それをわざとリーネに見せつけるように妖艶に微笑み、ぺろっと舐めてみせた。
リーネは嫌な予感がしてこの上ないくらい顔を赤く染めると、ぶんぶんと激しく首を左右に振った。
彼女の涙が陽光を受けて輝きながら飛び散り、空気に溶ける。
「ま、まさか・・・それで私を拘束したり・・・しないよね?」
「御名答♥
リーネ♡♥♡」
ライキは鼻息を荒くしながらそのベルトで彼女の細い腕を拘束した。
「ライキの馬鹿!
変態!ドS!チン色狼!」
リーネは真っ赤になり捲し立てて怒りながらまだ自由な足で必死に抵抗する。
その暴れた足が彼の頬に軽くヒットした。
「あははっ、蹴ったな?
やんちゃな花の妖精さんは、足も拘束しちゃおうな♥」
ライキはリーネのブーツとその下に履いていた薄手で伸縮性のある半透明のニーソックスを脱がせると、その長い靴下で彼女の太ももとふくらはぎを片足ずつ束ね、かんぬきを作って足が伸ばせないようにキツめに結んだ。
そうすることで彼女の下半身はM字に固定され、彼女のワンピースから覗いた白いショーツの1番いやらしいところが剥き出しになる。
ライキはゴクッと生唾を飲み込んでその姿を上から改めてじっくりと眺めた。
彼女の細い腕はベルトにより頭上で固定され、彼が編んでやったたんぽぽの花冠は少しズレてはいたが、まだ彼女の淡金の髪を可愛らしく彩っていた。
そして彼女の白く柔らかな頬は羞恥に赤く染まり、空色の大きな瞳は涙で潤み、桜色の唇は複雑に波打ち・・・不安と期待と少し怒りを孕んだ何とも言えない表情でこちらを見上げていた。
彼女が先程暴れたために空色のワンピースの胸元は開け、白のレースのブラに包まれた柔らかで美しい双丘がちらりと誘うように覗いていた。
そして、下半身は足の間をライキにより割り込まれ、しっかりと押さえられているため、いつも彼女が興奮したときにする太ももを擦り合わせる仕草をすることも出来ずに、彼女は行き場のない興奮からひたすらにショーツを湿らせた。
ライキはそれをゴクリと生唾を大きく飲んで見下ろすと、ワンピースをたくし上げて白のレースのブラの前紐をそっと解いた。
ブラは中心から開き、仰向けになっていつもよりなだらかになった彼女の美しい白い乳房が陽光に晒された。
「あぁ・・・明るい所で見るリーネの胸・・・すげー綺麗だ・・・」
ライキは堪らずその手を伸ばし、その繊細なラインを描く双丘を両手で好きにこねくり回した。
「あっ・・・んっ・・・!」
リーネは堪らず甘い声を漏らす。
「少し触っただけでこんなに乳首を尖らせて・・・やらしいな♡」
そう言いながら親指の腹で固く尖った先端を絶妙な力加減でスリスリと押し潰す。
「あっ・・・あっ・・・♡ライキぃ・・・♥
それっ・・・気持ち良すぎて・・・らめぇ・・・!」
リーネの反応がとても良いのでライキはそのまま暫くその刺激を続けた。
「あっ・・・ゆ、許して・・・!
こんなのっ・・・変になっちゃうっ・・・!」
両手両足を拘束されているリーネは、ライキから与えられる快楽を余すことなく受け入れるしかなく、瞳から涙を零しながら全身をビクビクと震わせ、甘い声、そして熱い吐息をせわしなく漏らし、どんどんととろけていく。
そして、遂にはライキの舌が淡いピンク色の頂きをなぞるように這った。
「ひゃああぁあっ・・・♡♥」
リーネは背を仰け反らせて一際大きな喘ぎを漏らし、ビクン!ビクン!と全身を痙攣させた。
「リーネ、胸だけで軽くイったか♥
えっろ・・・このド変態♡」
ライキは荒くて熱い吐息交じりの掠れた声で呟くと、ボトムのジッパーをおろし、限界まで勃ちあがったものを取り出した。
そして彼女の口元までそれを運ぶと、胸の上に跨り、それを桜色の艷やかな唇に当てがった。
リーネが真っ赤に染まってトロンとふやけた表情で唇をそっと開いたので、ライキは遠慮なくそこに自らのものをねじ込み、間髪入れずに腰を揺すった。
「ふっ・・・んっ・・・ふむぅっ♥
んっ・・・んっ・・・んうっ・・・♡♥」
彼女が嘔吐えずかないギリギリの深さでその熱い口内を犯す。
(はぁ・・・気持ちいい・・・♡
リーネの口の中にこのまま全部出してしまいたいくらいだ・・・
だが、何発も出すと流石に夜襲に影響が出そうだし、貴重な一発はリーネと素股で一緒にイキたいからな・・・。
ここはそろそろお暇して・・・)
と思っていたら、興奮したリーネが無意識に舌を使い、更には今顔を隠してもいない状況だというのに吸い付いてきた。
(やべっ・・・!
持っていかれる・・・・・!!)
ライキは少し先走りながらも何とか彼女の口の中から逃れることに成功した。
チュポン!と音が立ち、リーネは名残惜しそうに赤い舌で自分の唇を舐めた。
ライキは真っ赤な顔でゴクリと再び生唾を飲み込みながらそれを見た。
(危なかった・・・!
リーネ、完全にドМモードに突入してるな・・・。
今のリーネならアナルを舐めても抵抗しないんじゃないか?)
ライキはちらっとそんなことを思うも、自分の股間が正直爆発寸前なので、その考えを振り払ってさっさと本命である素股に持ち込むことにした。
「リーネ・・・。」
ライキは彼女の白のレースのショーツに手を入れて、彼女の濡れ具合を確かめた。
「あっ・・・♥ライキぃ・・・♡♡
あっ・・・あっ・・・あっ・・・♥♥」
彼女はそれを待っていたと言わんばかりに足を開き、腰を浮かせた、
言うまでもなく彼女のそこは媚薬を使った時のようにトロトロで、完全に準備が整っていた。
「すっげ♥
これならすぐに気持ちよくなれるな?」
ライキはそれだけ言うと彼女のショーツを下ろすが、足を縛っているために太ももより下へは下せなかったので、おろしたショーツとの間に出来た隙間に頭を潜り込ませ、その良く濡れた花園に舌を滑り込ませた。
そして彼女が一番感じる小さな突起を舌先で舐め回しながら、右手の中指をそっと彼女のナカに挿し込んだ。
そしてその指を少し進んだところでくいっと上に曲げ、その先にある少しざらついた壁を刺激してやる。
「ひあっっ♥あっあっああっあっ♡あっああっあっあっ♥
あっひあっあっあっんっはあっああっあっあっ♥
それらめっ!ああっらめっ!きちゃう!!
ひあぁあぁあぁーーーーーーーーーーっ❢❢❢」
リーネは大きく身をのけ逸らせると全身をビクビクッ!と痙攣させて涎を垂らしながら大きな声を上げて果てた。
その瞬間プシャッ!と潮が吹き出し、ライキの顔を濡らした。
ライキは顔にかかって垂れ落ちてきたそれをペロッと舐め取ると、濡れた前髪をかき上げた。
「はあっ・・・はあっ・・・ご、ごめんなさい・・・
ライキの顔にかかちゃった・・・」
リーネが荒い息をつきながらライキに謝った。
「全然いーよ。ご馳走様♥」
ライキはちょっと意地悪に笑って手を合わせて見せた。
リーネはそれでも居た堪れないのか、まだ荒い息をつきながら真っ赤になって空色の瞳に涙を滲ませた。
(つかこれ・・・足が開けないとショーツも下ろせないし素股も出来ないな・・・。
今度から足を縛るときは下を全部脱がせてからにしないと・・・。
でも全部脱がせた状態だともっと激しく抵抗されて、今回はまず縛らせて貰えなかっただろうし・・・。)
ライキはそんなことを思いながら素早くリーネの足の拘束を解いた。
そして花畑の上に腰をつけて座り、いきなり足の拘束を解かれて戸惑う彼女を抱き抱え、でもまだ腕はベルトで縛ったままで自分の首に通すと、花冠を付けた花の妖精のようなリーネを自分の膝に招待した。
そして、もう限界と言わんばかりにその濡れた花園に限界まで勃ちあがった熱くて硬い反りあがった肉棒を挟み込むと、蜜と潮が混ざったものをよく絡め、いきなり激しく突き上げた。
「やあっ・・・♡
あっあっあっあっ♥
私さっきイッてばかりなのにっ・・・こんなっ・・・はげしっ・・・!」
「ごめん・・・!俺もう限界で・・・
はあっ・・・リーネっ・・・はっ、はっ、はあっ・・・
うっくっはっあっ・・・ああっ♡気持ちいい・・・♥」
ライキは激しく彼女を突き上げながら自身の良いところと彼女の敏感な蕾を擦り合い、青空の下の開放感の元、まるで本当にナカで彼女と繋がっているかのような一体感を味わいながら、最高の快楽を得ようとしていた。
「あっあっああっまたきちゃうよぉ・・・♥
ああっあっはあっんっ・・・ライキっ♥ライキっ♡♥
あああぁああぁあーーーーーーーーーーっ♥♡♥!!!!!」
「俺も、もっ・・・イキそうだ・・・・・!!
リーネ!・・・あっリーネ!!・・・っリーネ!!!
あっくっはあっあっっつあっあっあっ・・・・・・・・・はぁっ!!!!!」
二人はほぼ同時に達し、荒い息をつきながら激しく唇を重ねた。
そし二つの身体が絡み合ったまま、ゆっくりと身体は透き通り、空へと導かれていく。
そして二人が空中でびたっと止まると、リーネは言いたかったことを吐き出し始めた。
「もう・・・手足を縛って好きにしちゃうなんて、ライキのエッチ・・・馬鹿・・・変態・・・ドS・・・チン色狼!
いい加減腕解いてよぉ・・・!」
「あっ!ごめん!忘れてた!」
ライキがあはは!と笑って腕を拘束したベルトを外し、下へと落とした。
そして二人は暫く空中に浮いたままでじゃれ合っていたが、その様子をザインとシルビアの二人が少し離れた木の影から見上げていた。

「カッカッカッ!
森に薬草を摘みに行くと言ったきりなかなか帰ってこんから様子を見に来てみれば・・・若いのぉ!
だが態々森でせんでもよかろうに・・・。」
「それはあんたがあの子達の歳も考えずに昨晩同じ部屋に寝かしたりするから鬱憤が溜まったんでしょうよ。」
「あぁ・・・いや、だってライキ、こないだまでこんな小さかったんだぞ!?」
と言って自分の肩あたりを手のひらで滑らせるザイン。
「それがもうあんなことをする歳になったなんて、頭が追いつかんわ・・・。
しかもあれ、リーネちゃんの手足を縛っておったぞ!?
ゲイルといい好きな娘に何で態々わざわざそんなことを・・・」
「あぁ~・・・ヤダヤダホントにどの口が言うんだかねぇ。」
シルビアが呆れたようにザインをジト目で見た。
「はぁっ!?
わしは魔獣のより良い縛り方をお前の身体で研究しとっただけで、決してそういう性癖というわけではないぞ!?」
「はいはいはいはい。
言い訳はいいからあの子達が気が付く前にさっさと家に戻ろうね。
あたしらに見られていたと知ったらライキはともかくリーネちゃんは居た堪れないだろうしねぇ。
・・・手を貸そうか?」
「いや、一人で歩ける。
リーネちゃんのお蔭で歩くくらいならもう造作もないわ。
さて、戻ったら寝室を別に用意してやらんと。」
「それならもう出来てるよ。」
「はあっ!?いつの間に!?」
「いや、初日からさ。
ライキがつがいの娘を連れてくるってゲイルから訊いてたから当然そうかと思ってね。
なのに昨夜はあんたが一緒に寝るって言って訊かないから・・・。」
「・・・・・・。」
ザインは反論出来ずに苦虫を噛み潰したかのようなバツの悪い顔をした。
「まぁ、そのうち曾孫と一緒に寝れる日がくるさね。
それを楽しみにして待とうじゃないか。」
シルビアがそう言って少し寂しそうなザインの背中をポンポンと叩いた。
「あぁ・・・そうだな。」
そして、二人は並んで家へと帰って行くのだった。

「「ただいまーーー!」」
少しして、スッキリした表情のライキとたんぽぽの花冠を被ったリーネが仲良く手を繋いで帰ってきた。
丁度昼時だったので皆で食事を摂る。
その際もザインとシルビアは何も見ていないかのように振舞っていたが、食後にリーネが村の人を診るために出掛けた後、ライキが、
「俺は従属の魔石の準備で血を抜いたから、夕方の出発まで仮眠を取るよ。」
と言うと、何故か枕が2つ並べられたベッドのある部屋に通されため、勘の鋭い彼はピンと来た。
(あっ・・・やっぱあれ、じーちゃんとばーちゃんに見られてたのか・・・。
何か空に浮かんでるときに視線を感じたんだよな・・・。
でもリーネにそのことを言うと、ここにいる間エッチなことさせてくれなくなりそうだから黙っておこう・・・。)
そうフフッと笑いながら彼は満たされた気持ちで目を閉じるのだった。
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