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決断の時編
コンセプトカフェ
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「ルーシーさ~ん、ここ」
「アデル様~!お待たせしました。今日はどういった要件で?」
ルーシーさんは公式バーガンディ愛好会の会長をお願いしているお姉さんである。
なんやかんやですでに2年の付き合いだ。
「ほら、この間言ってたドリル隊新メンバーのグッズの件で」
「う~ん、ここらでちょっと目新しい仕掛け欲しいですね」
街に出る時は黒髪のアラタがお約束。もうみんな知っちゃってるけどなんとなく。
オープンテラスの女性向けカフェで僕が飲むのはホットミルク。お腹に優しい感じがするので一応ね。
「そういえば向こうの筋に空き店舗あったんだけど…」
「店主が隠居で閉めたんですよ」
「あそこで期間限定の茶房を開くのはどう?メニューは…そう例えば『マカフィー様の昼下がり』っていう名前の蒸留酒一滴垂らしたお茶とか」「ぶふっ!」
「『ジョッシュ様の微笑み』で、マカロンとか」「何で知ってんですか?隠してたのに!」
「はぁぁぁぁん!それ…すごくいい…良いですねっ!それ!やりましょう!ぜひ!」
「じゃぁ他の隊員の好物はリストにして渡すからファンクラブのほうでメニュー化してくれる?」
「おっ!お任せくださいーーー!」
ルーシーさんは僕と仲の良かったお姉さんたちに似ていて話がはずむ。ノリが合うのだ。
僕に会う時は必然的にマカジョシュが一緒なので、ウハウハのルーシーさんの報酬はわずかなものなんだけど喜んでいろんなことを引き受けてくれる。
いや、違うよ?ちゃんと報酬渡すって言ったんだけど、お金の為にやってるわけじゃないって固く固辞されちゃったんだってば。
「あー、ナイジェル様の好物お忘れなくーーー!」
別れ際に後ろから心の叫びがかけられる。今日も楽しそうで良かった良かった。
「とおたまー!やあー!」「ふふふ、どうしたアベニア、そんなものか」
「くちょー!てやー!」「もっと思い切り来ぬか」
今日も元気にアベニアは戦いを挑む。元気が有り余っている。
「かあたま、やー!」
「おっと、アベニアそれはならぬ。母様はお腹に子がおるからな」
「おこ…おとーと」
「うむ、そうだ、弟だ。話したであろう?ここで生誕珠が育っておる」
「せーたんじゅ…」
不穏な気配がする…これはなぜなぜ攻撃が始まる前兆だ。
「かっ、母様はちょっと書き物があるから書斎へっ!」
怪獣の攻撃をグラナダ様に丸投げして僕は書斎へ駆け込んだ。僕にはリスト作成というお仕事があるのだ。
書き書き書き…えーと、彼は…書き書き…あの人は…それから…
「かあたまー!アビも、アビもここっ!」
「きーた-なー。はぁい。母様お仕事中だから静かに遊んでてね」
「あい」
ジョッシュさんに作ってもらった積み木でカタコト遊んでるアベニア。
静かだ…静かすぎる…
子供が静かな時ほどろくな事をしない…いとこのお姉ちゃんが育児中によく言ってた言葉だ。
イヤな予感がして顔を上げると…ひょえーーー!それはグラナダ様に触るな危険って言われてたやつーー!
「ああ、あああ、ダメだよアビー!」
コトン コロコロコロ…
目の前に転がってきたのは…例のあの、ニセ生誕珠だった…
「アデル様~!お待たせしました。今日はどういった要件で?」
ルーシーさんは公式バーガンディ愛好会の会長をお願いしているお姉さんである。
なんやかんやですでに2年の付き合いだ。
「ほら、この間言ってたドリル隊新メンバーのグッズの件で」
「う~ん、ここらでちょっと目新しい仕掛け欲しいですね」
街に出る時は黒髪のアラタがお約束。もうみんな知っちゃってるけどなんとなく。
オープンテラスの女性向けカフェで僕が飲むのはホットミルク。お腹に優しい感じがするので一応ね。
「そういえば向こうの筋に空き店舗あったんだけど…」
「店主が隠居で閉めたんですよ」
「あそこで期間限定の茶房を開くのはどう?メニューは…そう例えば『マカフィー様の昼下がり』っていう名前の蒸留酒一滴垂らしたお茶とか」「ぶふっ!」
「『ジョッシュ様の微笑み』で、マカロンとか」「何で知ってんですか?隠してたのに!」
「はぁぁぁぁん!それ…すごくいい…良いですねっ!それ!やりましょう!ぜひ!」
「じゃぁ他の隊員の好物はリストにして渡すからファンクラブのほうでメニュー化してくれる?」
「おっ!お任せくださいーーー!」
ルーシーさんは僕と仲の良かったお姉さんたちに似ていて話がはずむ。ノリが合うのだ。
僕に会う時は必然的にマカジョシュが一緒なので、ウハウハのルーシーさんの報酬はわずかなものなんだけど喜んでいろんなことを引き受けてくれる。
いや、違うよ?ちゃんと報酬渡すって言ったんだけど、お金の為にやってるわけじゃないって固く固辞されちゃったんだってば。
「あー、ナイジェル様の好物お忘れなくーーー!」
別れ際に後ろから心の叫びがかけられる。今日も楽しそうで良かった良かった。
「とおたまー!やあー!」「ふふふ、どうしたアベニア、そんなものか」
「くちょー!てやー!」「もっと思い切り来ぬか」
今日も元気にアベニアは戦いを挑む。元気が有り余っている。
「かあたま、やー!」
「おっと、アベニアそれはならぬ。母様はお腹に子がおるからな」
「おこ…おとーと」
「うむ、そうだ、弟だ。話したであろう?ここで生誕珠が育っておる」
「せーたんじゅ…」
不穏な気配がする…これはなぜなぜ攻撃が始まる前兆だ。
「かっ、母様はちょっと書き物があるから書斎へっ!」
怪獣の攻撃をグラナダ様に丸投げして僕は書斎へ駆け込んだ。僕にはリスト作成というお仕事があるのだ。
書き書き書き…えーと、彼は…書き書き…あの人は…それから…
「かあたまー!アビも、アビもここっ!」
「きーた-なー。はぁい。母様お仕事中だから静かに遊んでてね」
「あい」
ジョッシュさんに作ってもらった積み木でカタコト遊んでるアベニア。
静かだ…静かすぎる…
子供が静かな時ほどろくな事をしない…いとこのお姉ちゃんが育児中によく言ってた言葉だ。
イヤな予感がして顔を上げると…ひょえーーー!それはグラナダ様に触るな危険って言われてたやつーー!
「ああ、あああ、ダメだよアビー!」
コトン コロコロコロ…
目の前に転がってきたのは…例のあの、ニセ生誕珠だった…
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