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王位交代開始編

推しに貢ぐ金は高く

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うん?笑い声?え…ぐ、グラナダ様が声を上げて笑ってる…口を開けて笑ってる…それもこんな嬉しそうに…辛そうな顔なのに?…え、待って、何その顔?うそ…こんな。こんな!こんな顔⁉反則でしょうがっ⁉

「も、」
「も?」

「ももももも」
「ど、どうしたアデル?しっかりしろ!意識が混濁しているのか?早く離れるのだ!」

(萌えーーーー‼)

萌えが爆発した。


僕の心の絶叫とともにピンクベージュの花火が空高く打ち上げられた。


ポン!ポポン!ド~ン!パパパン!

「な、なんだこれはっ!」

何だなんて…僕が聞きたいよそれ…
おっと、グラナダ様離さないよ。というか、今離されたら立ってられないから待って。こう見えても全然大丈夫じゃないからね。瘴気が浄化されたところで…魔力枯渇で死にそう…デス…

打ち上げられた花火は大輪の花を咲かせた後、細かい光の粒子となって辺り一面に降り注ぐ。

「し、瘴気が…消えていく…」
「浄化?」
「いや、それとも違う、なんだこれは?」
「湧き上がるこの感情は…?」

スミマセンみなさん…多分萌えの残骸です…ん、ん?あっれ?

「グラナダ様?眼が…眼が!僕の好きな深紅の瞳が…バーガンディレッドに戻ってる!」
「何⁉なんだとっ⁉」

いつの間にかマカフィーさんがすぐそばまで来てた。マカフィーさん、討伐の間もずっと近くで守ってくれてほんとにありがとう。
「どうだ、マカフィー。苦しくはないか?異変は感じぬか?」
「全く感じません。いえ、閣下、それどころか…いままでの瘴気すら…き、消えておりませんか?」

部隊のみんながざわざわしてる。僕はもともとグラナダ様の瘴気も威圧も気にしたこと無かったからよくわかんないな。そうなの?

「どういうことだ………」

グラナダ様が自分の身体を確認してる。触ってみたり、映してみたり、キツネにつままれたような顔して…カワイイ…萌える…あ、またなんか漏れ出た…やめてマジ死ぬ…

「あー、グラナダ様、ね、キスして。ちょ、と、もう限界…ヤバイ…MP少し分けて。」
「…ああ…もちろんだ。魔力の事だな。ーーいいとも…」




グラナダ様の泣き笑いのキス…ぐ…だからヤバイって…僕を萌え殺す気?












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