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Chapter 2
92*浮上する意識
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暗闇の中、不規則に軋むベット。
窓から差し込む月明かりに照らされたシルエットは、その神秘さを無碍にするかの如く激しく揺れていた。
未だぼんやりとする意識の中、聞こえてくるのは叫び声だろうか?
いや、これは喘ぎ声だ。
『んんっ!あん…ん、んっ…はぁあんっ!』
甘く甘く、とろけるような声がアシュリーの頭の中に響いた。
正直、これが自分の声なのかどうかも判断がつかない。それほど頭は重く、体が言うことを聞かないのだ。
しかし、残念なほどにその喘ぎ声は与えられた快感に喜んでいるように聞こえる。
ただ1つだけ…
はっきりとわかる事があった。
それは、自分の体に何かが多いかぶさっていることと、喘ぎ声に同調するように身体が揺さぶられていることだ。
それだけで、嫌でも今自分が立たされている現状が概ね理解できた。
(…やられた)
そう頭の中でつぶやくと、女はフルーティーで濃厚な匂いに誘われるように、またその重い瞳を閉じて深い眠りについた。
*
男は、目の前に横たわる美しき裸体を前にしながら、いきり勃つ己を優しくゆっくりと扱きあげた。
漸く、自分の元へと舞い降りてきた天使。
まさか、"上物"だと言ってご機嫌伺いで献上された奴隷が、以前訪れた隣国で心を奪われた令嬢だったなんて、誰が想像するだろうか。
他の金品と共に、箱詰めされた彼女を見た瞬間、男の心は浮き足だった。まるで、彼女の周りにだけ、花が咲いているかのように輝いて見えたのだ。
彼女のために、誂えたかのような箱の中にそっと横たわる姿は、女神のように美しく天使のように愛らしかった。
思わず、吸い寄せられるようにして彼女の淡いピンク色の頬に触れれば、ゾクッと鳥肌が立つほどの興奮が湧き上がった。
その瞬間、男はニヤリと微笑むと献上ではなく、購入を選んだ。
そして、『贔屓にしてやる』の一声で、この奴隷に関する全てに箝口令を出したのだった。
他の金品には目もくれず、男は取引を終えるとすぐに女を抱き上げて寝室へと運んだ。
部屋中央に鎮座するように置いてあるベッドは、何人でも寝られるようなキングサイズのベッドである。
その中央に、そっと女を寝かせると男はゆっくりと羽織っていたガウンを脱ぎ捨てた。
そして、女に覆い被さると頭のてっぺんからつま先まで、ゆっくりゆっくりとその匂いを堪能するかのように鼻を滑らせていく。
まずは、目元に柔らかく口付けを落とし鼻と鼻を擦り合わせるように触れ合い、ぷっくりとした愛らしい唇には貪りついた。
気の済むまで舐めまわした後は、匂いを堪能しながらゆっくりと首筋へと降りていく。ちゅっちゅっと、音を立てて進むとその先には豊かな山の谷間へと続く…
荒くなる息と共に、男の期待の眼差しが突き刺さる。
すぐにでも暴きたい!そんな衝動に、必死に抗うように女の恥骨にズンっと腰を押し付け耐える。
舌を器用に使い、谷間の間に差し込めば女の胸元からまるで誘うような甘い匂いが立ち込める。
はぁはぁはぁ…と、呼吸が上がる頃には男の手はドレスの上か縦横無尽に女の体を弄っていた。
窓から差し込む月明かりに照らされたシルエットは、その神秘さを無碍にするかの如く激しく揺れていた。
未だぼんやりとする意識の中、聞こえてくるのは叫び声だろうか?
いや、これは喘ぎ声だ。
『んんっ!あん…ん、んっ…はぁあんっ!』
甘く甘く、とろけるような声がアシュリーの頭の中に響いた。
正直、これが自分の声なのかどうかも判断がつかない。それほど頭は重く、体が言うことを聞かないのだ。
しかし、残念なほどにその喘ぎ声は与えられた快感に喜んでいるように聞こえる。
ただ1つだけ…
はっきりとわかる事があった。
それは、自分の体に何かが多いかぶさっていることと、喘ぎ声に同調するように身体が揺さぶられていることだ。
それだけで、嫌でも今自分が立たされている現状が概ね理解できた。
(…やられた)
そう頭の中でつぶやくと、女はフルーティーで濃厚な匂いに誘われるように、またその重い瞳を閉じて深い眠りについた。
*
男は、目の前に横たわる美しき裸体を前にしながら、いきり勃つ己を優しくゆっくりと扱きあげた。
漸く、自分の元へと舞い降りてきた天使。
まさか、"上物"だと言ってご機嫌伺いで献上された奴隷が、以前訪れた隣国で心を奪われた令嬢だったなんて、誰が想像するだろうか。
他の金品と共に、箱詰めされた彼女を見た瞬間、男の心は浮き足だった。まるで、彼女の周りにだけ、花が咲いているかのように輝いて見えたのだ。
彼女のために、誂えたかのような箱の中にそっと横たわる姿は、女神のように美しく天使のように愛らしかった。
思わず、吸い寄せられるようにして彼女の淡いピンク色の頬に触れれば、ゾクッと鳥肌が立つほどの興奮が湧き上がった。
その瞬間、男はニヤリと微笑むと献上ではなく、購入を選んだ。
そして、『贔屓にしてやる』の一声で、この奴隷に関する全てに箝口令を出したのだった。
他の金品には目もくれず、男は取引を終えるとすぐに女を抱き上げて寝室へと運んだ。
部屋中央に鎮座するように置いてあるベッドは、何人でも寝られるようなキングサイズのベッドである。
その中央に、そっと女を寝かせると男はゆっくりと羽織っていたガウンを脱ぎ捨てた。
そして、女に覆い被さると頭のてっぺんからつま先まで、ゆっくりゆっくりとその匂いを堪能するかのように鼻を滑らせていく。
まずは、目元に柔らかく口付けを落とし鼻と鼻を擦り合わせるように触れ合い、ぷっくりとした愛らしい唇には貪りついた。
気の済むまで舐めまわした後は、匂いを堪能しながらゆっくりと首筋へと降りていく。ちゅっちゅっと、音を立てて進むとその先には豊かな山の谷間へと続く…
荒くなる息と共に、男の期待の眼差しが突き刺さる。
すぐにでも暴きたい!そんな衝動に、必死に抗うように女の恥骨にズンっと腰を押し付け耐える。
舌を器用に使い、谷間の間に差し込めば女の胸元からまるで誘うような甘い匂いが立ち込める。
はぁはぁはぁ…と、呼吸が上がる頃には男の手はドレスの上か縦横無尽に女の体を弄っていた。
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