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14.常に見られているそうです
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交渉の結果…
なんとか、一番隊は免れたけど、ラルフさんだけは絶対に連れていけと念を押され…
結局、ラルフさんと一緒に行くことを条件に許可証を発行してもらえた。
ヤッホーイ!!!
出かける準備をする為、一度部屋に戻り玄関にてラルフさんと待ち合わせることになったのだが…
『これって、デートっぽくない!?』
イケメンと散歩なんて最高だ!!と、ハイテンションで脳内エデンに話しかける!
すると、エデンから思いもよらない言葉が返ってきた。
《デートって、何?美味しいの?》
『・・・まじか!』
この感動を受け止めてもらえない辛さ…
何故、地球の事も日本の事も知ってたのに"デート"が通じないのだろうか?
疑問に思いながらも、気を取り直して簡単に説明をした。
『異性と二人きりで出かける事』だと。
…結構、ざっくりだけど。
すると、エデンは不思議そうに教えてくてた。
《あー、そうゆうのか!よく分かった!
でも…残念だね。今回はデートできなくて》
『そうだね~残…ねん?』
ん?どうゆう意味だろうか?
まぁ、本当のデートではないかもしれないが、今から私とラルフ二人で市場に行く予定なのだから、一応デートになるはずなんだけど?
そう、疑問に思っていたらエデンはとても驚く情報をくれた。
《ほら、紫乃には影がついてるからね!》と。
・・・・・陰?影?
・・・・・カゲって何?
・・・今、ついてるって言ったよね?
そして、その疑問を解消すべくエデンに説明させたところ、影とは日本でいう"忍"だと教えてもらった。
そして、今ついてる影は教会側が監視の役割として私に付けたらしく、ジェフリー侯爵の許可もすでに得ているそうだ。
要するに、教会と侯爵家どちらともから
"常に見張られている"と言う事だ。
寝ている時も…
ご飯の時も…
着替えの時も…
お風呂の時も…
トイ…(これは考えたくない)
とにかく、いつどこに居ても全てを
___ミラレテイル。
『きもっ』
そして、思う。
あ、無理だ…と。
まだ信用に値しないのは分かりきっている。
だから、監視されることは仕方のない事かもしれない。
しかし、喜んで後見人になってくれたはずのジェフリー侯爵家が、私を監視することに許可を出したと言うことが気に入らなかった。
あの歓迎の裏で、私のことを監視させているのだから。
もう、信用できない。
ジェフリー侯爵である団長も、その息子であるラルフも…マダムやアナベル達も。
どんなに優しくされても、所詮他人なのだ。
この世界に、私が信じられる人は一人もいなかった。
なんとか、一番隊は免れたけど、ラルフさんだけは絶対に連れていけと念を押され…
結局、ラルフさんと一緒に行くことを条件に許可証を発行してもらえた。
ヤッホーイ!!!
出かける準備をする為、一度部屋に戻り玄関にてラルフさんと待ち合わせることになったのだが…
『これって、デートっぽくない!?』
イケメンと散歩なんて最高だ!!と、ハイテンションで脳内エデンに話しかける!
すると、エデンから思いもよらない言葉が返ってきた。
《デートって、何?美味しいの?》
『・・・まじか!』
この感動を受け止めてもらえない辛さ…
何故、地球の事も日本の事も知ってたのに"デート"が通じないのだろうか?
疑問に思いながらも、気を取り直して簡単に説明をした。
『異性と二人きりで出かける事』だと。
…結構、ざっくりだけど。
すると、エデンは不思議そうに教えてくてた。
《あー、そうゆうのか!よく分かった!
でも…残念だね。今回はデートできなくて》
『そうだね~残…ねん?』
ん?どうゆう意味だろうか?
まぁ、本当のデートではないかもしれないが、今から私とラルフ二人で市場に行く予定なのだから、一応デートになるはずなんだけど?
そう、疑問に思っていたらエデンはとても驚く情報をくれた。
《ほら、紫乃には影がついてるからね!》と。
・・・・・陰?影?
・・・・・カゲって何?
・・・今、ついてるって言ったよね?
そして、その疑問を解消すべくエデンに説明させたところ、影とは日本でいう"忍"だと教えてもらった。
そして、今ついてる影は教会側が監視の役割として私に付けたらしく、ジェフリー侯爵の許可もすでに得ているそうだ。
要するに、教会と侯爵家どちらともから
"常に見張られている"と言う事だ。
寝ている時も…
ご飯の時も…
着替えの時も…
お風呂の時も…
トイ…(これは考えたくない)
とにかく、いつどこに居ても全てを
___ミラレテイル。
『きもっ』
そして、思う。
あ、無理だ…と。
まだ信用に値しないのは分かりきっている。
だから、監視されることは仕方のない事かもしれない。
しかし、喜んで後見人になってくれたはずのジェフリー侯爵家が、私を監視することに許可を出したと言うことが気に入らなかった。
あの歓迎の裏で、私のことを監視させているのだから。
もう、信用できない。
ジェフリー侯爵である団長も、その息子であるラルフも…マダムやアナベル達も。
どんなに優しくされても、所詮他人なのだ。
この世界に、私が信じられる人は一人もいなかった。
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