328 / 497
4章 お爺ちゃんと生配信
289.お爺ちゃんと特捜天空調査隊!①
しおりを挟む
「はいこんにちは。最近プロデュース業も頑張ってるアキカゼです。そして──」
「あっ」
スズキさんに話を振ろうとした時、ちょうどサハギンの着ぐるみに身体を入れてるところだった。
もちろんヤラセである。打ち合わせ通りの茶番というやつだ。
一度吹っ切れたら彼女の方から提案してきた。
おかげでリリーとして問いかけても「なんですかハヤテさん」と問い返すようになった。計算通り、ほくそ笑む。
無論ナイスボート宜しく急いでカメラを上に回して空の風景を写し、少ししてから元に戻す。
どうやら準備は整ったようだ。着ぐるみに袖を通したスズキさんがどこから取り出したのかカンペに準備OKと書き込んで持ちあげていた。
「少しアクシデントが起きたようですが、皆様大丈夫でしたでしょうか?」
【一瞬冒涜的な何かが見えた気がする】
「気のせいだよ。今日も助手のスズキでお送りしまーす」
スズキさんは鯛のボディに早変わりしてカメラの前に登場した。今や飛ぶ鳥を呪い殺す勢いの新世代アイドルとして名を馳せている彼女が一緒についてきてくれるので賑やかしは十分だ。
【魚の人はやっぱりその姿が一番】
【美少女全否定されてて草】
「あっちの姿は事務所を通してもらわないとダメなので。ね、プロデューサーさん?」
「その通り。アイドルとしての彼女は専門チャンネルでの配信を待ってください。本日はプライベートなのでいつもの姿でお送りします」
「いえーい」
シャカシャカとマラカスを鳴らしながらペッタンペッタンステップを踏み出すスズキさん。
【こっちの姿の方がくっそノリノリなの笑う】
【いくらでも詰れるからこっちの方が好き】
【やっぱり美少女だと躊躇しちゃうもんな】
「ちょっとちょっと、うちの助手をあんまりいじめないでよ。より自由に動き出すじゃないですか」
【手綱握ってないんだ?】
【助手とはいったいなんなのか?】
「自称です」
「別に呼んでなくても来るようになったね。追い返すのもアレだから一緒にいてもらってる。そんな関係さ」
【草】
【アキカゼさん、身内に辛辣過ぎない?】
【可愛さ余って憎さ100倍かな?】
【身内になり過ぎて多少の無茶も許せる関係なんかな?】
【分からなくもない】
「さて今回のゲストはこちら!」
「俺はムッコロ。一応鳥類旅行記のクランメンバーだ」
「お初にお目にかかる。私はササライ。ムッコロ氏と同じく鳥類旅行記に席を置くもの。宜しく頼む」
以前空の旅に同行してくれたジュウシマツの野生種ムッコロ氏と、鳶の野生種ササライ氏である。
「今日はこのお二人とのんびり空の旅に出かけようと思います。このお二人はどうしても空撮したい場所があるそうなのだけど、その度に何かに阻まれる感覚があるにだという。今回はその謎に迫っていくよ。なのでここから先は空を飛べる前提です。落っこちても自己責任で。ね、スズキさん?」
【置いてこうとしてて草】
「僕の背泳ぎが唸る時が来ましたね!」
【それは魅せる水泳法で魚類として大きく間違ってる】
【そもそも鳥類と一緒に魚類が空を飛ぶってシュールだな】
【間違えて食われそう】
「は、身の危険!?」
「いや、こんなでかい魚食えないから」
「然り。歯がない故丸呑みも厳しかろう」
「セーフ?」
「さて、そろそろ出かけようか」
「はーい」
空歩で一段づつ階段を登るように空を上がっていく。
その姿にコメント欄は盛り上がっていた。
スズキさんは尾鰭を揺らしながらついてきている。
本当にペットみたいだ。
リードがつけられるんならつけてみたいという気になる。
ペットとか飼った事ないけど。
「なんですか?」
そんな風に思っていたら、視線に気がついた彼女が訪ねてきた。
「なんだか今のスズキさんペットみたいだなって。いっそつけてみる、首輪?」
【草】
【魚をペットにするって発想www】
【辞めてあげて! 中の人女の子だから】
【自分でプロデュースしたアイドルなんやで?】
「残念ですけどリードは持ってきてません」
【オッケーなのかよwww】
【お互いにボケあっててツッコミ不在なのがまた】
「それは残念。今度その赤い鱗に似合う首輪とリードを選んでおくよ」
「楽しみにしてます!」
【これどこまで本気で言ってるんだ?】
【両方とも冗談だと思いたい】
一足先に上空へと上がっていた御二方と合流し、真上から見た地上の風景を視聴者へお届けする。
【うわ、高っ】
【これを足場なしで登ったのは流石】
【鳥はともかく人と魚も上がれるもんやなって】
「みんなも天空の試練を頑張ればできるようになるよ。まずは雲の上に乗るところからだ。正直私もそこからスタートしたからね」
【雲の上に乗れるけど、泳げないから二の試練難しいです!】
「頑張って泳ごう」
「今なら魚人に強制進化できる青いドリンクも市場にあるよ!」
【ダイレクトマーケティングすな】
【でもそのドリンク、十日間地上での生活台無しにするでしょ?】
【それどころか飲むと確定で<深きもの>になるよな?】
【それ飲む奴は実質狂信者だから】
【ファンの獲得に健気ですね】
【ファンの第一条件が魚人になる事なのは草】
【だから狂信者って呼ばれるんやで?】
【狂信者になったおかげで毎日が楽しいです!】
【狂信者になったあと彼女ができました!】
【どこぞの詐欺広告のような提携文出すな】
【その彼女、背鰭付いてそう】
【付いてますが何か?】
【↑ここまでテンプレ】
わちゃわちゃとしたコメントに返答をしながら私達はのんびりと空をお散歩する。休憩場所は雲の上にしよう。
そう考えつつもなかなか見当たらない。おかげで非常に空撮が捗っているよ。風の流れが早いとかではないのに不思議だね。
【今どこら辺まで来た?】
【スタート地点がどこかわからん】
「スタートはフォークロアの山脈を抜けた先にある山道だよ。まっすぐ歩けばファイべリオンだね。そこをフォークロア方面へと逆戻りしてる形だ。つまりは山の方へと移動中だよ」
【だから山脈が多く映ってたのか】
【空撮見るの初めてだから新鮮】
【本来なら鳥類にのみ許された特権やしな】
【堕ちたら死ぬデメリットもあるが】
【アキカゼさんの打ち立てた成果でそれも緩和されたよな】
【その割に空撮少なくない?】
【好き好んでスカイダイビングする奴は居らんやろ】
「えっ?」
【えっ?】
【アキカゼさんの意外そうな顔www】
【空飛ぶ条件を満たした奴らに限ってそれを活かしてないからそんな顔にもなるよ】
【陣営入りする過程にしか考えてない奴多過ぎ問題】
【実際陣営入りしたあとジョブの検証が楽し過ぎてな】
【精巧超人もジョブの検証ばっかしてるよ】
【あれば便利程度なんやろな】
「勿体無い。それがあれば隠されたお宝だって見つかるのに。そんな考えに至るならそろそろアキカゼランドは辞めにしようか」
【待って待って待って! まだ陣営入り終わってないから】
【今までの期間何してたの?】
【こんなに長い期間運営してくれてるのに】
【ランクCのクランだという事を忘れそうになる開催期間】
【時間帯が合わない奴だっているでしょ】
【健全な時間しか運営してないからな】
【深夜組は涙目よ】
【普通のテーマパークとしても優秀だからそれのみを目的として行ってる奴らもおるで】
「別に私のクランが手綱を握らなくても後続が出てくるでしょ。そういう下地は作ったからね。あとはどのように運営するかだよ。私たちのやり方は赤字前提だから真似しない方がいいぞ。全部担当のポケットマネーから捻出されるやり方だ。給与を与えてないから好き勝手やった結果がアレだね」
【無給で働かせてたのか】
【え!? 自腹であの規模のヒーローショーを!?】
【脚本は?】
「中の人」
【リアルバラすな】
【マジかー、そういう繋がりがあるか】
【本当にクラメンに超人しかいなくて草生え散らかすわ】
【最近狂人も増えましたよね?】
【どこに向かってるんだ】
「足の向いた方にだよ。さて、雑談はここまで例の空域に着いたようだ」
足元には先ほどまで見かけなかった雲が密集して積乱雲を作り上げていた。自然現象にしてはどうにも歪だ。
「なんだか綿飴みたいですね、美味しそう」
「スズキさん、綿飴知ってるんだ?」
「お祭りの屋台で売ってる奴ですよね? 過去のデータベースで見たことあります」
博識だね。中の人がいるならともかく、この子はNPCなのに。いったいどの程度まで情報獲得許可が出ているのか気になるところだ。
【綿飴知ってる世代だったのか?】
【知らない奴の方が多そう】
【あれ苦手な奴もいるよな】
【あくまでも縁日で食べるイメージあるわ】
【なんもない日だとそこまで特別でもないけどな】
意外なところで綿飴談義に火がついてしまう。
しかし意外な場所から反応がある。それがゲストの御二方だ。
「失礼、アキカゼさん。あそこに雲があるのか?」
「ムッコロ殿、どうやらそのようであるな」
「え、お二方には見えないのですか?」
「少しだけいやーな予感がしますね。まるで鳥類の視覚を誤魔化すような、そんな類の魔術を感じます」
「魔術……もしかしなくても、魔導書関連?」
「おそらく」
今度こそのんびりとしたおさんお気分になると思ったのに、どうも魔導書関連は私を放っておいてくれないらしい。
「あっ」
スズキさんに話を振ろうとした時、ちょうどサハギンの着ぐるみに身体を入れてるところだった。
もちろんヤラセである。打ち合わせ通りの茶番というやつだ。
一度吹っ切れたら彼女の方から提案してきた。
おかげでリリーとして問いかけても「なんですかハヤテさん」と問い返すようになった。計算通り、ほくそ笑む。
無論ナイスボート宜しく急いでカメラを上に回して空の風景を写し、少ししてから元に戻す。
どうやら準備は整ったようだ。着ぐるみに袖を通したスズキさんがどこから取り出したのかカンペに準備OKと書き込んで持ちあげていた。
「少しアクシデントが起きたようですが、皆様大丈夫でしたでしょうか?」
【一瞬冒涜的な何かが見えた気がする】
「気のせいだよ。今日も助手のスズキでお送りしまーす」
スズキさんは鯛のボディに早変わりしてカメラの前に登場した。今や飛ぶ鳥を呪い殺す勢いの新世代アイドルとして名を馳せている彼女が一緒についてきてくれるので賑やかしは十分だ。
【魚の人はやっぱりその姿が一番】
【美少女全否定されてて草】
「あっちの姿は事務所を通してもらわないとダメなので。ね、プロデューサーさん?」
「その通り。アイドルとしての彼女は専門チャンネルでの配信を待ってください。本日はプライベートなのでいつもの姿でお送りします」
「いえーい」
シャカシャカとマラカスを鳴らしながらペッタンペッタンステップを踏み出すスズキさん。
【こっちの姿の方がくっそノリノリなの笑う】
【いくらでも詰れるからこっちの方が好き】
【やっぱり美少女だと躊躇しちゃうもんな】
「ちょっとちょっと、うちの助手をあんまりいじめないでよ。より自由に動き出すじゃないですか」
【手綱握ってないんだ?】
【助手とはいったいなんなのか?】
「自称です」
「別に呼んでなくても来るようになったね。追い返すのもアレだから一緒にいてもらってる。そんな関係さ」
【草】
【アキカゼさん、身内に辛辣過ぎない?】
【可愛さ余って憎さ100倍かな?】
【身内になり過ぎて多少の無茶も許せる関係なんかな?】
【分からなくもない】
「さて今回のゲストはこちら!」
「俺はムッコロ。一応鳥類旅行記のクランメンバーだ」
「お初にお目にかかる。私はササライ。ムッコロ氏と同じく鳥類旅行記に席を置くもの。宜しく頼む」
以前空の旅に同行してくれたジュウシマツの野生種ムッコロ氏と、鳶の野生種ササライ氏である。
「今日はこのお二人とのんびり空の旅に出かけようと思います。このお二人はどうしても空撮したい場所があるそうなのだけど、その度に何かに阻まれる感覚があるにだという。今回はその謎に迫っていくよ。なのでここから先は空を飛べる前提です。落っこちても自己責任で。ね、スズキさん?」
【置いてこうとしてて草】
「僕の背泳ぎが唸る時が来ましたね!」
【それは魅せる水泳法で魚類として大きく間違ってる】
【そもそも鳥類と一緒に魚類が空を飛ぶってシュールだな】
【間違えて食われそう】
「は、身の危険!?」
「いや、こんなでかい魚食えないから」
「然り。歯がない故丸呑みも厳しかろう」
「セーフ?」
「さて、そろそろ出かけようか」
「はーい」
空歩で一段づつ階段を登るように空を上がっていく。
その姿にコメント欄は盛り上がっていた。
スズキさんは尾鰭を揺らしながらついてきている。
本当にペットみたいだ。
リードがつけられるんならつけてみたいという気になる。
ペットとか飼った事ないけど。
「なんですか?」
そんな風に思っていたら、視線に気がついた彼女が訪ねてきた。
「なんだか今のスズキさんペットみたいだなって。いっそつけてみる、首輪?」
【草】
【魚をペットにするって発想www】
【辞めてあげて! 中の人女の子だから】
【自分でプロデュースしたアイドルなんやで?】
「残念ですけどリードは持ってきてません」
【オッケーなのかよwww】
【お互いにボケあっててツッコミ不在なのがまた】
「それは残念。今度その赤い鱗に似合う首輪とリードを選んでおくよ」
「楽しみにしてます!」
【これどこまで本気で言ってるんだ?】
【両方とも冗談だと思いたい】
一足先に上空へと上がっていた御二方と合流し、真上から見た地上の風景を視聴者へお届けする。
【うわ、高っ】
【これを足場なしで登ったのは流石】
【鳥はともかく人と魚も上がれるもんやなって】
「みんなも天空の試練を頑張ればできるようになるよ。まずは雲の上に乗るところからだ。正直私もそこからスタートしたからね」
【雲の上に乗れるけど、泳げないから二の試練難しいです!】
「頑張って泳ごう」
「今なら魚人に強制進化できる青いドリンクも市場にあるよ!」
【ダイレクトマーケティングすな】
【でもそのドリンク、十日間地上での生活台無しにするでしょ?】
【それどころか飲むと確定で<深きもの>になるよな?】
【それ飲む奴は実質狂信者だから】
【ファンの獲得に健気ですね】
【ファンの第一条件が魚人になる事なのは草】
【だから狂信者って呼ばれるんやで?】
【狂信者になったおかげで毎日が楽しいです!】
【狂信者になったあと彼女ができました!】
【どこぞの詐欺広告のような提携文出すな】
【その彼女、背鰭付いてそう】
【付いてますが何か?】
【↑ここまでテンプレ】
わちゃわちゃとしたコメントに返答をしながら私達はのんびりと空をお散歩する。休憩場所は雲の上にしよう。
そう考えつつもなかなか見当たらない。おかげで非常に空撮が捗っているよ。風の流れが早いとかではないのに不思議だね。
【今どこら辺まで来た?】
【スタート地点がどこかわからん】
「スタートはフォークロアの山脈を抜けた先にある山道だよ。まっすぐ歩けばファイべリオンだね。そこをフォークロア方面へと逆戻りしてる形だ。つまりは山の方へと移動中だよ」
【だから山脈が多く映ってたのか】
【空撮見るの初めてだから新鮮】
【本来なら鳥類にのみ許された特権やしな】
【堕ちたら死ぬデメリットもあるが】
【アキカゼさんの打ち立てた成果でそれも緩和されたよな】
【その割に空撮少なくない?】
【好き好んでスカイダイビングする奴は居らんやろ】
「えっ?」
【えっ?】
【アキカゼさんの意外そうな顔www】
【空飛ぶ条件を満たした奴らに限ってそれを活かしてないからそんな顔にもなるよ】
【陣営入りする過程にしか考えてない奴多過ぎ問題】
【実際陣営入りしたあとジョブの検証が楽し過ぎてな】
【精巧超人もジョブの検証ばっかしてるよ】
【あれば便利程度なんやろな】
「勿体無い。それがあれば隠されたお宝だって見つかるのに。そんな考えに至るならそろそろアキカゼランドは辞めにしようか」
【待って待って待って! まだ陣営入り終わってないから】
【今までの期間何してたの?】
【こんなに長い期間運営してくれてるのに】
【ランクCのクランだという事を忘れそうになる開催期間】
【時間帯が合わない奴だっているでしょ】
【健全な時間しか運営してないからな】
【深夜組は涙目よ】
【普通のテーマパークとしても優秀だからそれのみを目的として行ってる奴らもおるで】
「別に私のクランが手綱を握らなくても後続が出てくるでしょ。そういう下地は作ったからね。あとはどのように運営するかだよ。私たちのやり方は赤字前提だから真似しない方がいいぞ。全部担当のポケットマネーから捻出されるやり方だ。給与を与えてないから好き勝手やった結果がアレだね」
【無給で働かせてたのか】
【え!? 自腹であの規模のヒーローショーを!?】
【脚本は?】
「中の人」
【リアルバラすな】
【マジかー、そういう繋がりがあるか】
【本当にクラメンに超人しかいなくて草生え散らかすわ】
【最近狂人も増えましたよね?】
【どこに向かってるんだ】
「足の向いた方にだよ。さて、雑談はここまで例の空域に着いたようだ」
足元には先ほどまで見かけなかった雲が密集して積乱雲を作り上げていた。自然現象にしてはどうにも歪だ。
「なんだか綿飴みたいですね、美味しそう」
「スズキさん、綿飴知ってるんだ?」
「お祭りの屋台で売ってる奴ですよね? 過去のデータベースで見たことあります」
博識だね。中の人がいるならともかく、この子はNPCなのに。いったいどの程度まで情報獲得許可が出ているのか気になるところだ。
【綿飴知ってる世代だったのか?】
【知らない奴の方が多そう】
【あれ苦手な奴もいるよな】
【あくまでも縁日で食べるイメージあるわ】
【なんもない日だとそこまで特別でもないけどな】
意外なところで綿飴談義に火がついてしまう。
しかし意外な場所から反応がある。それがゲストの御二方だ。
「失礼、アキカゼさん。あそこに雲があるのか?」
「ムッコロ殿、どうやらそのようであるな」
「え、お二方には見えないのですか?」
「少しだけいやーな予感がしますね。まるで鳥類の視覚を誤魔化すような、そんな類の魔術を感じます」
「魔術……もしかしなくても、魔導書関連?」
「おそらく」
今度こそのんびりとしたおさんお気分になると思ったのに、どうも魔導書関連は私を放っておいてくれないらしい。
0
お気に入りに追加
1,986
あなたにおすすめの小説
【完結】6歳の王子は無自覚に兄を断罪する
土広真丘
ファンタジー
ノーザッツ王国の末の王子アーサーにはある悩みがあった。
異母兄のゴードン王子が婚約者にひどい対応をしているのだ。
その婚約者は、アーサーにも優しいマリーお姉様だった。
心を痛めながら、アーサーは「作文」を書く。
※全2話。R15は念のため。ふんわりした世界観です。
前半はひらがなばかりで、読みにくいかもしれません。
主人公の年齢的に恋愛ではないかなと思ってファンタジーにしました。
小説家になろうに投稿したものを加筆修正しました。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
Select Life Online~最後にゲームをはじめた出遅れ組
瑞多美音
SF
福引の景品が発売分最後のパッケージであると運営が認め話題になっているVRMMOゲームをたまたま手に入れた少女は……
「はあ、農業って結構重労働なんだ……筋力が足りないからなかなか進まないよー」※ STRにポイントを振れば解決することを思いつきません、根性で頑張ります。
「なんか、はじまりの街なのに外のモンスター強すぎだよね?めっちゃ、死に戻るんだけど……わたし弱すぎ?」※ここははじまりの街ではありません。
「裁縫かぁ。布……あ、畑で綿を育てて布を作ろう!」※布を売っていることを知りません。布から用意するものと思い込んでいます。
リアルラックが高いのに自分はついてないと思っている高山由莉奈(たかやまゆりな)。ついていないなーと言いつつ、ゲームのことを知らないままのんびり楽しくマイペースに過ごしていきます。
そのうち、STRにポイントを振れば解決することや布のこと、自身がどの街にいるか知り大変驚きますが、それでもマイペースは変わらず……どこかで話題になるかも?しれないそんな少女の物語です。
出遅れ組と言っていますが主人公はまったく気にしていません。
○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*○
※VRMMO物ですが、作者はゲーム物執筆初心者です。つたない文章ではありますが広いお心で読んで頂けたら幸いです。
※1話約2000〜3000字程度です。時々長かったり短い話もあるかもしれません。
運極ちゃんの珍道中!〜APの意味がわからなかったのでとりあえず運に極振りしました〜
斑鳩 鳰
ファンタジー
今話題のVRMMOゲーム"Another World Online"通称AWO。リアルをとことん追求した設計に、壮大なグラフィック。多種多様なスキルで戦闘方法は無限大。
ひょんなことからAWOの第二陣としてプレイすることになった女子高生天草大空は、チュートリアルの段階で、AP振り分けの意味が分からず困ってしまう。
「この中じゃあ、運が一番大切だよね。」
とりあえず運に極振りした大空は、既に有名人になってしまった双子の弟や幼馴染の誘いを断り、ソロプレーヤーとしてほのぼのAWOの世界を回ることにした。
それからレベルが上がってもAPを運に振り続ける大空のもとに個性の強い仲間ができて...
どこか抜けている少女が道端で出会った仲間たちと旅をするほのぼの逆ハーコメディー
一次小説処女作です。ツッコミどころ満載のあまあま設定です。
作者はぐつぐつに煮たお豆腐よりもやわやわなメンタルなのでお手柔らかにお願いします。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる