上 下
327 / 497
4章 お爺ちゃんと生配信

288.お爺ちゃんと新星アイドル爆誕③

しおりを挟む
 私のアイドルプロデュースはプロフィール作製をしただけでは終わらない。
 今回はデビュー曲として『恋のバミューダトライアングル⭐︎』を歌ってもらうことになっている。
 音楽関連は探偵さんに頼んだら仕上げてきてくれた。
 歌詞は私。

 一応史実に基づいて切ないすれ違いからやがて異種交流の架け橋を繋ぐという希望に満ちた内容にしてある。
 恋の、と入れたのは単純にウケ狙いだ。
 単純にバミューダトライアングルだけだとホラーになりかねないので、恋愛の情緒を取り入れたという訳だ。
 真実もほんのちょっと添えてこそ信憑性が増すというからね。

 そもそもユニットネームからしてルルイエだし、乙姫様はハイドラ。スズキさんはルルイエ異本と来てる。
 名状しがたきアイドルグループという側面を見せずに、彼女たちのほのぼのとした空気を感じ取ってもらいたくて撮影風景を配信してるんだ。


 歌い出しはバラバラ。
 もちろんそれは予測済み。
 失敗しても良いと事前に言ってあるので、それぞれが気を使うようになって行く。

 一番最初に気を使ったのはジーク氏。
 乙姫様に合わせるように低音を担当した。
 続いてミレディさん。
 本来の生真面目さが表に出て、ちょっとした音ズレを意識し始めて自分で合わせて行く。

 最終的にズレが激しいのが自分だと気がついたスズキさんは、テイクを重ねるごとに乙姫様に合わせて行った。

 ぶっ通しで続けること45テイク目。
 水中の中でのコーラスは喉が枯れる心配がないのが良いね。
 みんな歌う時は水中でやれば良いのに。
 と、今回はなかなか良いんじゃ無いか?


【ようやく音あってきたな】
【魚の人のドヤ顔がうざい】
【いや、たまには褒めてあげようよ】
【45テイク垂流しで視聴してる俺らも俺らだぞ?】
【ツンデレ乙】


≪いやー、良かったよ。水の中での合唱はこう、迫力があって良いね。最初は各々の個性が強くて合わないと思ってたけどね、一緒にハモった時は見事なメロディが出てたよ。ぶっつけ本番にしては上出来だ。お疲れ様≫

≪レコーディングと言うのは初めてやりましたけど、とても楽しいですね。次の機会があったらまたお願いしますね≫

≪私も最初はなんでそんなことって思ってましたけど、終わってみたらすごく達成感がありました。誰かとこんなふうに一緒に何かを成し遂げたことって初めてかもしれないです≫

≪俺も、やる前は少し舐めてたが乙姫様と一緒に歌ってると不思議と一体感が生まれてな。それがとても誇らしい気持ちになれるんだ。戦いに明け暮れてばかりの日常とはまた違った気持ちが味わえた。偶には歌うのも良いなと気が付かされたな≫

≪いやー、みんなお疲れ。輝いてたよ。特に乙姫ちゃんとは最後一緒にハモった時、意識しちゃったからね≫

≪ですね≫

≪では先程のテイクで録った歌を再度流してみましょうか≫


 最初は静かな波の流れる音から始まり、ゆっくりと、ゆっくりと海の底に沈んでいく。ここは低い音程でジーク氏が担当した。
 ソプラノより気持ち低い声で紡ぎ出されるメロディから、ミレディさんの人間との恋愛を思う歌詞に置き換わる。
 海水の中から見る人間の姿。
 そして怪我をして助けてくれた人間に近づきたくて何度も陸にあがろうとする。
 そこで海の掟を憂う乙姫様へと歌詞を交代し、人とは分かり合えないことを告げられる。
 ここから先はミレディさんと乙姫様のツインボーカルで進行する。
 どうしても人間に会いたいミレディさんと、会った後に後悔すると訴える乙姫様。
 意見が混ざることなく平行線のまま、やがて掟を破って飛び出したミレディさんは人間に囚われてしまった。

 ここまでが悲恋。
 見せ物として売られた彼女に待っていた運命は命の喪失のみだった。
 やはり人間は愚かだ。そう判断を下す乙姫様の元に一人の人間がやってくる。男の担当をもう一度ジーク氏が担当し、人間を代表してミレディを死なせてしまった償いをしたいと頭を下げてきたのだ。
 それを見ても乙姫様の意識が変わることはない。
 失ったミレディと同じ沙汰を下し、平行線のまま二つの種族には大きな溝ができてしまった。
 それを見た海の神様が亡くなった人魚と人間を生き返らせる。
 神様役はスズキさんだ。
 この曲は歌でありながらミュージカルのようなセリフが付いている。
 各々の個性が強いからこそのテーマを語らせたのだ。

 そして運命の二人は手を取り合い、やがて人と魚人族の架け橋となった。
 最後は大円団でハモリながら終わる。
 曲自体がそれなりに長く、5分近くあるが、テーマがテーマなので仕方ない。

 最終的にスズキさんが全部上手いところを持って行くのも如何にもって感じだし。


【8888888】
【歌詞は不穏だったけど感動した】
【歌ってる奴らとユニット名に曲名が絡まってSAN値がピンチになったわ】
【何でもかんでも恋ってつけりゃ良いってもんじゃねーぞ】
【でも最後ハッピーエンドでよかった】
【それ、最初の重めの雰囲気からこんな終わるになると誰が思ったか】

≪そう? 詞は私だったんだけど良かった?≫

【犯人はお前か】
【なんて冒涜的な歌詞を書いてくれるんですか】
【史実とおとぎ話が混ざってるやんけ】
【真実の愛、ですか?】
【最後の神様が絶対そんなことせんやろって思いながら聞いてたわ】
【デウスエクスマキナですか】
【強制ハッピーエンドの神様】
【最後のってやっぱり?】
【十中八九ルルイエに眠ってる親玉】
【旧支配者なんだよなぁ】

≪決めつけいくない。神様はいい人。ちょっと人間の考え方と異なるだけ≫

【おや、まるでどんな人か知ってる口調ですね?】
【……人?】

≪人だよ?≫

【いやいやいや】
【人では無いだろ】
【もっと冒涜的な何かだよ

≪ムー人だって人だよ?≫

【うーん、あれが人ならワンチャンある、のか?】
【サイズ的にはどっこいか?】
【ハイドラからしてデカイし、あのサイズの人種ってことなら、まあ、ありうるのかもしれんが。うーん】

≪人間から比べたら大きいだけだし、海で生きてきたのもあって死生観が違うだけなんだよね。そこに人間のルール持ってきても魚人からはちんぷんかんぷんだよ≫

【そりゃまあそうだよな】
【郷に入っては郷に従えって言うし】
【サイズがデカイってだけで捕食対象だと思われて敵対しちゃった説もありそう】
【熊だって遊んでるつもりで人間殺しちゃったりするんだぜ?】
【あー、それと一緒なのか】
【殺された方の人間は怒り狂うし、魚人は仲良くしたかっただけってこと?】
【そう考えたらこの歌詞深いな】
【深いか?】

≪はい論破ぁ! 魚人は人間と仲良くしたいだけでした~。ま、いがみ合ってばかりもあれなんでこうやってアイドルデビューしたってわけさ≫

【さっきまで嫌がってたとは思えないほどの掌の返しようである】
【知ってる? この人さっきまでアイドル否定してたんだよ?】

≪おやおや、僕の演技に騙されちゃった人がいたんだ? これは演技賞ものかな?≫

【この顔ムカつく】
【どれだけ顔が小綺麗になっても魚の人なんだよなぁ】
【隙あらばマウント取りに来るのやめろ】

≪ふひひ、サーモン≫

≪さて、視聴者弄りはそこら辺にして、次は振り付けを頑張ろうか≫

【この配信者、弄りって認めたぞ!?】
【ゲストに好き勝手させるとか配信者の風上におけないですね】
【お前新規かよ? 肩の力抜けよ】
【アキカゼさんを一般配信者の枠組みで捉えてはいけない】

≪やっぱり振り付けもあるんですか?≫

【振り付けwww】
【素人に振り付けはハードル高くないか?】

≪でも君達、アイドルが棒立ちで歌ってたらどう思う?≫

【それは確かに解釈違いですね】

≪といっても最初から激しいダンスは要求しないからそこは安心して≫


 ・
 ・
 ・

 おおよそ30分に及ぶダンス訓練。
 さすが水棲系と言うこともあり、水中の中でキレッキレのダンスを披露してくれた。
 この低酸素内運動の中でさらに歌う。
 それを要求した時、流石に声が上がった。


≪もっと振り付け激しくしても大丈夫です≫

≪私のセリフ、もっと入れても平気です≫

≪俺のダンスパート、乙姫様と一緒に踊るやつがあってもいいと思うんだ≫

≪僕の出番少ししかないので、ダンス多めでもいいですよ≫


 声と言っても、出来上がりに対するダメ出しの声だった。
 いつの間にか一致団結して、自分たちの中に浮かび上がった完成系へと歩み始めたのだ。

 やってみたら楽しかった。
 それが上手いこと伝わったのが大きな成果だ。

 結局そのあとテイク25までダメ出しが続き、完成品が出来上がったのは翌日のことだった。

 一応アキカゼプロデュース第二弾と言うことでPVを無料配信し、再生数でどれだけの人が自分たちの歌を聞いてくれたか様子を見ている。
 最初こそ不穏な始まりなのがまずかったのか、出だしは緩やかに。しかしマリン達のユニットと数度絡みがあったあと、爆発的に再生数が伸びた。

 最初こそ異色すぎるメンツに食わず嫌いがあったが、キャラの良さで目を引いてそのまま再生数を稼いだようだ。
 本当についさっき、1万再生を達成したばかりだ。


≪おめでとうみんな、RU⭐︎RU⭐︎I⭐︎Eのファーストシングルは無事1万再生されたよ。リピートしてくれた狂信者や、興味本位で聴いてくれたにわか狂信者のみんなにお礼を言おう≫

【ファンの事を狂信者って言うのやめません?】
【草】
【冒涜的なアイドルのファンは狂信者としか言いようがないんだよな】
【何言ってんだ。乙姫ちゃん可愛いだろ?】
【アニキだってかっこいいよ】
【ミレディちゃん、こっち向いてー】
【あ、スズキさんはお座りで
【一人だけ扱いがペットに向けるものになってるんだがwww】

≪サブマスターのいけず≫

【そうやってコメントで誰かを特定するのは感心しないよ?】
【速攻バレてて草】
【この前犬扱いされたお返しか】
【みみっちぃやっちゃな】

≪きっと昨日散歩に連れて行かなかったのを拗ねてるんだ≫

【君、ねぇええ!!】
【ほんと仲良いよね、ここのクラメン】
【ほぼ身内、またはご近所さんらしいよ】
【おかげで新規が入りづらい雰囲気】

≪あ、そうそう。私ようやくランクBに上げたんですよ。でもお誘いしたい人がいるので募集はしません≫

【それはしゃーない】
【元々クラメンになりたい奴は下心が大きすぎるし】
【誰をクラメンにするかは決まってるんですか?】

≪まずはRU⭐︎RU⭐︎I⭐︎Eのみんな≫

【プロデュース関連での繋がりかー】
【確かにクラメンにしておけば連絡関係は楽だな】

≪次にアンブロシウス氏とセラエ君≫

【これ以上クラメンのSAN値を削ってはいけない!】
【ちょっとマスター、聞いてないよ?】
【いつも事後報告なのかよ】

≪この二人は連絡待ちだね。他にルアーさんとカイゼル君も誘ったよ≫

【ほぼ配信に関わった人達やんな】
【どれもこれも頭おかしい人達しか居ない件】

≪それは現クラメンに失礼では?≫

【筆頭キチガイの魚の人がなんか言ってるで?】

≪ひどーい≫


 まだスタートしたばかりのアイドル業務だったが、最初の一歩はつつがなく終わった。
 あとは配信を個人に任せて、こちらで歌や衣装を用意させて歌ってもらったりする予定だ。
 配信の都合上、私との関わりは今回で終わるけど、スズキさんは引き続き出てもらうので、キャラを売って貰えばいいか。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】6歳の王子は無自覚に兄を断罪する

土広真丘
ファンタジー
ノーザッツ王国の末の王子アーサーにはある悩みがあった。 異母兄のゴードン王子が婚約者にひどい対応をしているのだ。 その婚約者は、アーサーにも優しいマリーお姉様だった。 心を痛めながら、アーサーは「作文」を書く。 ※全2話。R15は念のため。ふんわりした世界観です。 前半はひらがなばかりで、読みにくいかもしれません。 主人公の年齢的に恋愛ではないかなと思ってファンタジーにしました。 小説家になろうに投稿したものを加筆修正しました。

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

Select Life Online~最後にゲームをはじめた出遅れ組

瑞多美音
SF
 福引の景品が発売分最後のパッケージであると運営が認め話題になっているVRMMOゲームをたまたま手に入れた少女は……  「はあ、農業って結構重労働なんだ……筋力が足りないからなかなか進まないよー」※ STRにポイントを振れば解決することを思いつきません、根性で頑張ります。  「なんか、はじまりの街なのに外のモンスター強すぎだよね?めっちゃ、死に戻るんだけど……わたし弱すぎ?」※ここははじまりの街ではありません。  「裁縫かぁ。布……あ、畑で綿を育てて布を作ろう!」※布を売っていることを知りません。布から用意するものと思い込んでいます。  リアルラックが高いのに自分はついてないと思っている高山由莉奈(たかやまゆりな)。ついていないなーと言いつつ、ゲームのことを知らないままのんびり楽しくマイペースに過ごしていきます。  そのうち、STRにポイントを振れば解決することや布のこと、自身がどの街にいるか知り大変驚きますが、それでもマイペースは変わらず……どこかで話題になるかも?しれないそんな少女の物語です。  出遅れ組と言っていますが主人公はまったく気にしていません。      ○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*○  ※VRMMO物ですが、作者はゲーム物執筆初心者です。つたない文章ではありますが広いお心で読んで頂けたら幸いです。  ※1話約2000〜3000字程度です。時々長かったり短い話もあるかもしれません。

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

運極ちゃんの珍道中!〜APの意味がわからなかったのでとりあえず運に極振りしました〜

斑鳩 鳰
ファンタジー
今話題のVRMMOゲーム"Another World Online"通称AWO。リアルをとことん追求した設計に、壮大なグラフィック。多種多様なスキルで戦闘方法は無限大。 ひょんなことからAWOの第二陣としてプレイすることになった女子高生天草大空は、チュートリアルの段階で、AP振り分けの意味が分からず困ってしまう。 「この中じゃあ、運が一番大切だよね。」 とりあえず運に極振りした大空は、既に有名人になってしまった双子の弟や幼馴染の誘いを断り、ソロプレーヤーとしてほのぼのAWOの世界を回ることにした。 それからレベルが上がってもAPを運に振り続ける大空のもとに個性の強い仲間ができて... どこか抜けている少女が道端で出会った仲間たちと旅をするほのぼの逆ハーコメディー 一次小説処女作です。ツッコミどころ満載のあまあま設定です。 作者はぐつぐつに煮たお豆腐よりもやわやわなメンタルなのでお手柔らかにお願いします。

処理中です...