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70話 【柏崎】海中ダンジョン1
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九夜城さんの一件以降、俺たちも配信の方向性を改めたほうがいいのではないかと考えた。
と、いうのも高級食材だけで作る料理がうまいのは当たり前。
いくら自分のアレンジを加えたところで先人たちのアイディアを越えることはできないんじゃないか?
そして九夜城さん達レストラン経営者に今後も迷惑をかけ続ける&価格改定によってファンサービス価格でも買いに来てくれるリスナー達を尻込みさせてしまうことも考えられる。
「と、いうことで今後俺たちは未だ発掘されてない、市場価値の低い食材を発掘する方向性にシフトしました」
「うまいとわかりきってる食材はには手をつけないから、そこんとこよろしく~」
<コメント>
:聞いた聞いた、今までのメニューに経理が入って値段が四百倍に膨れ上がったって
:四百倍はなー
:高級食材使ってればそりゃそうなる
:正直、これをこの値段で食わせてもらってて感謝しかなかったが、そっか辞めちゃうのか……
:レストラン経営者からお小言もらったんだって?
:そりゃあんな法外な値段で売られたら廃業もんよ
:でもそれを楽しみにしていた層もいたわけで……
おかしいな。誰が情報を漏らしたんだ?
それとも九夜城さんが俺たちとの馴れ初めを語ったとか?
あり得るな。あの人なんだかんだ、抜け目ないから。
「おかげでごっそりリスナーも削れることも予測できますが、俺たち的にはこれくらいが丁度良いかなって。どこかで高級食材を無料提供してる場所だって勘違いさせてたら嫌なので」
「オレたちはゴブリンやラットも食っちまう美食倶楽部だかんな。最近は高級食材が続いてただけだ」
<コメント>
:それでいいと思うよ
:無理に買い出しに行く必要も無くなるし
:でもゴブリンでも旨そうに見せるポンちゃんだからなぁ
:それ
:食材が判明しても、食いに行ける奴だけがいつだって勇者なんよ
:今まで通りの配送もありますか?
「せっかくJDSさんと組んだのに、それまで規制はかけられませんよ。配送、買い付けは今まで通り行います。その上で料理する食材を選定する感じですね」
「と、いうわけで、今日は柏崎市のAランクダンジョンへとやってきてまーす! 海が近いからなんだろうけど、街の中にいるのに潮の香りがしてきてるぜー? どんな食材が眠ってるかワクワクするな、ポンちゃん?」
「水棲系は食い尽くされてると思うのは気のせいかな? ヨッちゃん」
「高級系だけだろ、安いのは味がどうにもならないやつだけ」
「それを俺のミンサーで加工していく感じね」
<コメント>
:柏崎きたーーー
:そこ地元です
:食えそうで食えない高級食材も多いからね
:主に毒とか、毒とか、毒とか
:ほぼ毒で草
:そりゃ魚も人間に食われないように進化してるわけですよ
:捕食者が人間オンリーなのはどうして?
:そりゃダンジョンの中よ? 相手は人間でしょ
:探索者な
過去にはダンジョン犬も居たわけで。今の時代の人は知らないか。
60年前だもんな。学のある奴だって知ってるかどうか。
俺だって生まれる前の話されてもピンとこないし。
「というわけで、経験豊富なガイドを雇ってから出発したいと思いまーす」
「ここ柏崎では探索者のことを漁師と呼び、海中ダンジョンから魚介系モンスターを活け〆して連れてくるプロフェッショナルがいるそうだぜ」
「俺たちにとっての先駆者だな」
<コメント>
:どんな探索になるか楽しみ
:生配信にするってことはダンジョン内での調理はしない感じ?
:相手Aやぞ?
:ランクAに属したお魚って何いるっけ?
:テンタクルスとか、大砲まぐろとか、エンペラーサーモンとかかな?
:全部巨大種か
:さすがAだな
:全国の食卓に並ぶのがこういう海中ダンジョン産のものが多いから視聴楽しみ
:よく配信許可取れたね
:別に活け〆の手順見せろでもないからね
その通り。
そちらの技術は秘匿中の秘匿。
飯の種ということもあり、そっちを見ることはできないが、俺たちもそれなりに腕に覚えのある経験者。
だから入場許可が降りた。普通にモンスターを討伐するのが狙いの密猟者なら入場させてもらえなかった。
ここはダンジョンでありながら、食卓へと直通しているダンジョンなのだ。
入るための資格はその場で加工が可能なこと。
販売経路が確立させている業種を持っていること。
この二点。俺たちは店こそ小さいものの、ストリーマーとして名前が売れてて、JDSと連携してることで許可が降りた感じだ。
港付近に出来たダンジョンはこういう地域ごとの縛りがあるみたいだ。
宇都宮だけが特別ってだけじゃないみたいだ。
あそこのオーク牧場も富井ミートが独占してたもんなぁ。
郷に入っては郷に従えというし、従うけど。
「ヨォ、お前さん達かい。案内を頼んだ二人組っていうのは」
「本日は案内よろしくお願いします」
「よろしく頼むぜ、おっちゃん」
名刺を渡しながら挨拶を交わす。
「へぇ移動屋台ね。よく通行許可が降りたな」
「配信もしてまして、ご縁で地方配送でJDSと組んでまして」
「理解した、JDSと連携できるほどの腕前を見込んでの案内か。漁は初めてか?」
「中型種までなら討伐経験はありますが、大型種の規模が検討もつきません」
「ハッハッハ、ありゃぁ直接見なけりゃわかんねーよ。俺はこのダンジョン案内を生業にしてる安内ってもんだ」
「本宝治です。リスナーからはポンちゃんなんて呼ばれてます」
変わった苗字してるもんなぁ、と言われたが、安内さんには言われたくなかった。
「じゃあ、いくぜ。着いてきな」と颯爽と前を歩く安内さんの後に続く俺たち。
カメラマンのヨッちゃんは目移りするのか、空気のある海中トンネル内の景色を目がまわるほどに視点移動させていた。
<コメント>
:酔う、酔う! 落ち着けヨッちゃん
:カメラ下手くそか
:まるで海を見たことのないやつの反応で笑う
「俺たち、海って見たことないもんなぁ」
「オレはあるぜ? 写真で」
急にハシゴを外すじゃん。
写真でなら俺もあるよ。そこまで威張れることか?
<コメント>
:写真であるってのは海上だけかな?
:海中をこれだけクリアに見たことあるやつってどれだけいんの?
:テレビ以外で見たことあるやついなくない?
:それこそ漁師か、趣味でスキューバダイビングしてるやつくらいだろ
:誰もヨッちゃんのこと責められなくて草
:普通にこのダンジョンは入場条件が厳しくてな
:カメラ入ったのある意味史上初では?
:カメラの持ち込みすら許可しない場所もあるからな
:それはカメラというよりテレビ局の人が嫌いなだけじゃ?
:言えてる、取れ高のために無理な要求突きつけてくるからな、あの人達
随分な言われようだ。
そういえば前オーナーもテレビ局の取材は頑なに拒んでたな。
というより、取材全般を嫌ってるようだった。
その世代特有のものかとおもっったけど、リスナーの反応を見る限り、関われば碌なもんじゃないという総評か。
俺もそんな人が近づいてきたら極力気をつけよう。
「そんじゃあ、目標の確認をしていくぞ。案内するのは高級食材でなくていい?」
「はい。今回はあまり市場で出回ってない、下魚と呼ばれる扱いの難しい食材の調達。それによる加工と新たな可能性の開拓です」
「よし。そうとわかれば始末して欲しい奴がいる。実はうちの支部じゃ、始末しようにも食えずに廃棄に困ってる厄介者がいるんだ」
それが見上げるほどに巨大なイソギンチャクだった。
漁師達が大物を捕獲するもんだから、天敵がいなくて急成長したらしい。
安内さんはその始末を俺たちにして欲しそうに言った。
確かに処理の難しい水棲系とは言ったが、イソギンチャクか。
それはそれで面白そうだ。
「取り敢えずやってみますか」
ミンサーでミンチ肉へと加工。
流れで腸詰め。ヨッちゃんの魔法でその場でボイル。
今回火は使えないので、簡易的な調理にとどめる。
「驚いた! こいつがあんたのスキルかい? あの邪魔者が一瞬で消えちまったぞ?」
「まぁ俺もトリックの方はわからないんですが、ミノタウロスもこいつで食肉加工できますね。おひとついかがです?」
「イソギンチャクがソーセージにね。こいつは本当に食えるのかい?」
「俺のスキルは、元の食材を無視する傾向にあるので」
「? 意味はわからんがいただくとしよう」
安内さんに続いて俺たちも口にする。
もう少し魚肉系かと思ったが、どちらかと言えばリビングアーマー系のジューシーさが目立つ。
「これは道中の水分補給係かな?」
「リビングアーマーほどの旨みはないからスープにゃ向かないな」
「リビングアーマー? お前らそんなもんまで食ってるのか? そりゃあ、イソギンチャクを加工してくれって頼みはしたが……」
「それどころかオレたちの手にかかればゴーレムやゴーストまで食材だぜ?」
「そいつは恐れ入った。俺もあんた達の評価を改めなきゃいけんな。こいつの個数の調達はいくらぐらい出来る? 味云々については文句は言わんが、一応こっちも新種食材が報告する義務がある」
「あれほどの巨体ですからね。ミンチ肉は大量にありますが、問題は腸詰めにする為の腸の方でして。こっちが足りなくなるほどですよ」
俺はスキル『腸詰め』の原理を教え、安内さんはそんなうまい話はないかとおでこをピシャリと叩いた。
もしこれが大量に出来るのなら、一財産稼げると思ったらしい。
ミンチ肉ならいくらでも提供できるんだけど、こればっかりは調理しないと市場に流せないからな。
と、いうのも高級食材だけで作る料理がうまいのは当たり前。
いくら自分のアレンジを加えたところで先人たちのアイディアを越えることはできないんじゃないか?
そして九夜城さん達レストラン経営者に今後も迷惑をかけ続ける&価格改定によってファンサービス価格でも買いに来てくれるリスナー達を尻込みさせてしまうことも考えられる。
「と、いうことで今後俺たちは未だ発掘されてない、市場価値の低い食材を発掘する方向性にシフトしました」
「うまいとわかりきってる食材はには手をつけないから、そこんとこよろしく~」
<コメント>
:聞いた聞いた、今までのメニューに経理が入って値段が四百倍に膨れ上がったって
:四百倍はなー
:高級食材使ってればそりゃそうなる
:正直、これをこの値段で食わせてもらってて感謝しかなかったが、そっか辞めちゃうのか……
:レストラン経営者からお小言もらったんだって?
:そりゃあんな法外な値段で売られたら廃業もんよ
:でもそれを楽しみにしていた層もいたわけで……
おかしいな。誰が情報を漏らしたんだ?
それとも九夜城さんが俺たちとの馴れ初めを語ったとか?
あり得るな。あの人なんだかんだ、抜け目ないから。
「おかげでごっそりリスナーも削れることも予測できますが、俺たち的にはこれくらいが丁度良いかなって。どこかで高級食材を無料提供してる場所だって勘違いさせてたら嫌なので」
「オレたちはゴブリンやラットも食っちまう美食倶楽部だかんな。最近は高級食材が続いてただけだ」
<コメント>
:それでいいと思うよ
:無理に買い出しに行く必要も無くなるし
:でもゴブリンでも旨そうに見せるポンちゃんだからなぁ
:それ
:食材が判明しても、食いに行ける奴だけがいつだって勇者なんよ
:今まで通りの配送もありますか?
「せっかくJDSさんと組んだのに、それまで規制はかけられませんよ。配送、買い付けは今まで通り行います。その上で料理する食材を選定する感じですね」
「と、いうわけで、今日は柏崎市のAランクダンジョンへとやってきてまーす! 海が近いからなんだろうけど、街の中にいるのに潮の香りがしてきてるぜー? どんな食材が眠ってるかワクワクするな、ポンちゃん?」
「水棲系は食い尽くされてると思うのは気のせいかな? ヨッちゃん」
「高級系だけだろ、安いのは味がどうにもならないやつだけ」
「それを俺のミンサーで加工していく感じね」
<コメント>
:柏崎きたーーー
:そこ地元です
:食えそうで食えない高級食材も多いからね
:主に毒とか、毒とか、毒とか
:ほぼ毒で草
:そりゃ魚も人間に食われないように進化してるわけですよ
:捕食者が人間オンリーなのはどうして?
:そりゃダンジョンの中よ? 相手は人間でしょ
:探索者な
過去にはダンジョン犬も居たわけで。今の時代の人は知らないか。
60年前だもんな。学のある奴だって知ってるかどうか。
俺だって生まれる前の話されてもピンとこないし。
「というわけで、経験豊富なガイドを雇ってから出発したいと思いまーす」
「ここ柏崎では探索者のことを漁師と呼び、海中ダンジョンから魚介系モンスターを活け〆して連れてくるプロフェッショナルがいるそうだぜ」
「俺たちにとっての先駆者だな」
<コメント>
:どんな探索になるか楽しみ
:生配信にするってことはダンジョン内での調理はしない感じ?
:相手Aやぞ?
:ランクAに属したお魚って何いるっけ?
:テンタクルスとか、大砲まぐろとか、エンペラーサーモンとかかな?
:全部巨大種か
:さすがAだな
:全国の食卓に並ぶのがこういう海中ダンジョン産のものが多いから視聴楽しみ
:よく配信許可取れたね
:別に活け〆の手順見せろでもないからね
その通り。
そちらの技術は秘匿中の秘匿。
飯の種ということもあり、そっちを見ることはできないが、俺たちもそれなりに腕に覚えのある経験者。
だから入場許可が降りた。普通にモンスターを討伐するのが狙いの密猟者なら入場させてもらえなかった。
ここはダンジョンでありながら、食卓へと直通しているダンジョンなのだ。
入るための資格はその場で加工が可能なこと。
販売経路が確立させている業種を持っていること。
この二点。俺たちは店こそ小さいものの、ストリーマーとして名前が売れてて、JDSと連携してることで許可が降りた感じだ。
港付近に出来たダンジョンはこういう地域ごとの縛りがあるみたいだ。
宇都宮だけが特別ってだけじゃないみたいだ。
あそこのオーク牧場も富井ミートが独占してたもんなぁ。
郷に入っては郷に従えというし、従うけど。
「ヨォ、お前さん達かい。案内を頼んだ二人組っていうのは」
「本日は案内よろしくお願いします」
「よろしく頼むぜ、おっちゃん」
名刺を渡しながら挨拶を交わす。
「へぇ移動屋台ね。よく通行許可が降りたな」
「配信もしてまして、ご縁で地方配送でJDSと組んでまして」
「理解した、JDSと連携できるほどの腕前を見込んでの案内か。漁は初めてか?」
「中型種までなら討伐経験はありますが、大型種の規模が検討もつきません」
「ハッハッハ、ありゃぁ直接見なけりゃわかんねーよ。俺はこのダンジョン案内を生業にしてる安内ってもんだ」
「本宝治です。リスナーからはポンちゃんなんて呼ばれてます」
変わった苗字してるもんなぁ、と言われたが、安内さんには言われたくなかった。
「じゃあ、いくぜ。着いてきな」と颯爽と前を歩く安内さんの後に続く俺たち。
カメラマンのヨッちゃんは目移りするのか、空気のある海中トンネル内の景色を目がまわるほどに視点移動させていた。
<コメント>
:酔う、酔う! 落ち着けヨッちゃん
:カメラ下手くそか
:まるで海を見たことのないやつの反応で笑う
「俺たち、海って見たことないもんなぁ」
「オレはあるぜ? 写真で」
急にハシゴを外すじゃん。
写真でなら俺もあるよ。そこまで威張れることか?
<コメント>
:写真であるってのは海上だけかな?
:海中をこれだけクリアに見たことあるやつってどれだけいんの?
:テレビ以外で見たことあるやついなくない?
:それこそ漁師か、趣味でスキューバダイビングしてるやつくらいだろ
:誰もヨッちゃんのこと責められなくて草
:普通にこのダンジョンは入場条件が厳しくてな
:カメラ入ったのある意味史上初では?
:カメラの持ち込みすら許可しない場所もあるからな
:それはカメラというよりテレビ局の人が嫌いなだけじゃ?
:言えてる、取れ高のために無理な要求突きつけてくるからな、あの人達
随分な言われようだ。
そういえば前オーナーもテレビ局の取材は頑なに拒んでたな。
というより、取材全般を嫌ってるようだった。
その世代特有のものかとおもっったけど、リスナーの反応を見る限り、関われば碌なもんじゃないという総評か。
俺もそんな人が近づいてきたら極力気をつけよう。
「そんじゃあ、目標の確認をしていくぞ。案内するのは高級食材でなくていい?」
「はい。今回はあまり市場で出回ってない、下魚と呼ばれる扱いの難しい食材の調達。それによる加工と新たな可能性の開拓です」
「よし。そうとわかれば始末して欲しい奴がいる。実はうちの支部じゃ、始末しようにも食えずに廃棄に困ってる厄介者がいるんだ」
それが見上げるほどに巨大なイソギンチャクだった。
漁師達が大物を捕獲するもんだから、天敵がいなくて急成長したらしい。
安内さんはその始末を俺たちにして欲しそうに言った。
確かに処理の難しい水棲系とは言ったが、イソギンチャクか。
それはそれで面白そうだ。
「取り敢えずやってみますか」
ミンサーでミンチ肉へと加工。
流れで腸詰め。ヨッちゃんの魔法でその場でボイル。
今回火は使えないので、簡易的な調理にとどめる。
「驚いた! こいつがあんたのスキルかい? あの邪魔者が一瞬で消えちまったぞ?」
「まぁ俺もトリックの方はわからないんですが、ミノタウロスもこいつで食肉加工できますね。おひとついかがです?」
「イソギンチャクがソーセージにね。こいつは本当に食えるのかい?」
「俺のスキルは、元の食材を無視する傾向にあるので」
「? 意味はわからんがいただくとしよう」
安内さんに続いて俺たちも口にする。
もう少し魚肉系かと思ったが、どちらかと言えばリビングアーマー系のジューシーさが目立つ。
「これは道中の水分補給係かな?」
「リビングアーマーほどの旨みはないからスープにゃ向かないな」
「リビングアーマー? お前らそんなもんまで食ってるのか? そりゃあ、イソギンチャクを加工してくれって頼みはしたが……」
「それどころかオレたちの手にかかればゴーレムやゴーストまで食材だぜ?」
「そいつは恐れ入った。俺もあんた達の評価を改めなきゃいけんな。こいつの個数の調達はいくらぐらい出来る? 味云々については文句は言わんが、一応こっちも新種食材が報告する義務がある」
「あれほどの巨体ですからね。ミンチ肉は大量にありますが、問題は腸詰めにする為の腸の方でして。こっちが足りなくなるほどですよ」
俺はスキル『腸詰め』の原理を教え、安内さんはそんなうまい話はないかとおでこをピシャリと叩いた。
もしこれが大量に出来るのなら、一財産稼げると思ったらしい。
ミンチ肉ならいくらでも提供できるんだけど、こればっかりは調理しないと市場に流せないからな。
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