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71話 【柏崎】海中ダンジョン2
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イルカ、と言う哺乳類がいる。
よく水族館などの催し物に一役買ってる憎い奴。
そう言うイメージを持つものは多いだろう。
しかし、このダンジョン内でそんな可愛らしいイメージを持つ人はそう多くない。
柏崎水中ダンジョンの掃除屋的ポジションにいるそいつは、〝漁師〟と呼ばれるホームの探索者にとっての天敵だった。
それは……俺たちの目の前、他の漁師が大型種捕獲中に襲いかかってきた。
「クソ、大喰らいが来たぞ! 網をひけ! 食いちぎられちまうよ!」
「どうしてこのタイミングで!? 餌を撒いて注意を逸らしてたよな!?」
「大変だ、A地区のイソギンチャク群が根切りされてる!」
「誰がそんなことを!」
なにやら、退かし様のないイソギンチャクを壁にして注意を明後日の方に向かせ、その隙に捕獲。解体しながらマジックポーチに仕舞い込むのがこの地域のやり方のようだった。
あれ、じゃあ勝手に退かしちゃいけないものだったんじゃないか? 安内さんは必要ないからって手当たり次第俺にミンチ肉にさせてたけど。
「安内さん? 切っていい奴じゃなかったんですか?」
「ダンジョンセンターでは頭痛の種なのは本当だよ。ただ、他の漁業組合は自分の漁の手の内は明かさんからなぁ」
だから自分は悪くないと?
そして漁業組合と言うあたり、探索者じゃなくて本当に漁師が探索者やってるんだなぁ、この地域では。
「とは言え、指を咥えて見ているわけにもいかないでしょう。ミンチ肉にしていいなら始末しますが?」
「それだとイソギンチャクと混ざるんじゃないか?」
「混ざったら混ざったでそのあと考えればいいことですよ。ヨッちゃん、アレの動きを止められるか?」
「うーん難しいなぁ、空ウツボくらい遅いならともかく……」
眼前で行われてる戦闘は、どちらかと言えば蹂躙に近い。
「キュ(随分と育ったのぅ。ありゃ大物も相当食ってきてる。Sにまで登っておるぞ? 倒し切れるか?)」
「つまり?」
「キュッ(御すればSの腸が手に入るの)」
「なら、ミンチは無しだ」
Sの腸が手に入るのなら、ミィちゃんの謎肉のソーセージが提供できる。それが俺の適合食材ならいいが、そうじゃない可能性も含めて、是非ともゲットしたい。
「おーい、そこの人達! そこの邪魔者を仕留めるからちょっと離れててくれー」
ヨッちゃんが声をかけ、俺が躍り出る。
空間の隙に包丁を入れると、突き刺した空間が縦に裂けた。
「なんだありゃ!」
「知ってる奴か?」
「いや、初めてみるぞ!」
「おい! あんたら。言われた通りにした方がいい! こいつはあの青鬼の弟子だぞ!」
「ヒィ、あの伝説の!?」
なに、その伝説って。
八尾さんなにやらかしたのさ。やらかすのは富井さんの十八番だと思ってた。
「よい、しょ! オリン!」
包丁を一突き。装甲を貫通した一撃、血管から夥しい血が飛び出る。
「キュッ(任された!)」
それをオリンが根こそぎ吸い尽くし、血抜きは完了だ。
「ヨッちゃん、活け締め出来るか?」
「動きさえ止まっちまってりゃ余裕よ!」
そう言って、ダンジョン全体を揺るがすほどの雷撃を浴びせた。
ちなみに今ので範囲内の魚がほとんどこんがり焼けた。
ほくそ笑んでるところ悪いが、後で苦情が届くと思うぞ?
ちなみにさっきの衝撃で、ダンジョンカメラがショート、配信が中断されてしまっている。
こんな事ってあるんだな。
どちらにせよ、活け〆は完了し、腸はゲット出来たのでヨシ。
肉はどうすべきか。
解体しながら考えればいいか。
ミンチにするのは何か勿体無い気がしたからね。
Sクラス相当の肉をドラゴン以外食べたことはないと言うのも事実だ。
「すげぇ、あの大物を一撃だぜ?」
「やーやー皆さん、お騒がせしました。俺たちこう言うものです」
お騒がせついでにお店の宣伝もしてしまう。どうせ騒がれるんなら、少しでも客を確保したほうがいい。
そこからラインナップを見て、通うかやめれば決めて貰えばいいし。
「ダンジョン美食倶楽部? お前知ってるか?」
「いや、知らねぇな。あんまりこう言うのは見ないんだ」
そりゃあ、海が職場で四六時中魚を追いかけ回してれば興味も湧かないか。
「お近づきの印に、一品振る舞いますよ」
「この場でかい?」
「俺たちのスタンスは料理するのに場所を選ばないと言うものです。しかしここはダンジョン、お店の中のようなものを期待されても困りますが」
「まぁ、こちらも獲物が逃げて仕切り直ししなきゃだしな」
「では一品、チャチャッと仕上げますね」
オリンから鉄板と焼き台を取り出すところで待ったをかけられた。
「ずっと突っ込むのを控えていたが、なんだ……そいつは?」
「俺の相棒のオリンですが?」
「スライムだよな?」
「知らないんですか? モンスターって餌付け出来るんですよ?」
「ある意味ではお前の料理に惚れ込んだってことか。いいぜ、モンスターも惚れ込む腕前、見せてもらおうか」
「ええ、すぐに作りますので」
チャチャっと大喰らいの切り身を鉄板で炒める。
そこにゴーストソルト、ゴーレムペッパーで味を整え、八尾さんから仕入れた謎玉ねぎと謎ピーマン、謎しめじでホイル焼きにする。
バターはゾンビドッグから仕入れたものだ。
匂いに釣られて魚群が発生したが、腹を空かせた漁師が守ってくれたおかげで死守された。
「よし、こんなものかな?」
「食い慣れてる見た目してんのに……」
「ああ、さっきから涎がとまんねぇ」
「まだまだおかわりはありますから」
意外とさっぱりした味わいだったイルカ。
本当のイルカであったならこうはいくまい。
モンスターであるからこその味わいというか。
ただ、これはこれでうまいが、どうしても欲しくなるものがある。ダンジョン内で白飯の持ち込みが許可されてるかどうかだけがネックだが。
「皆さん、白米欲しくないですか?」
「まさか、あるのか!?」
「嘘だろう? ダンジョン内は電気の類が使えないのに……まさか魔法で!?」
「その通り。うちの相棒は魔法調理のスペシャリストなんで」
オリンから取り出した飯釜に、流水魔法で洗った白米を入れ、水分を適量流し入れる。
後は炎魔法で一気に炊き上げて、炊き立ての白米を握って鉄板の上で……
ジューッ
クララちゃんから仕入れた醤油で両面を炙り、程よくひっくり返してから汁椀に入れて提供する。
そう、これはスープを出汁にして雑炊を流し込む為のものだ。
そしてスープは、先ほど仕込んだイソギンチャクソーセージ由来のものだ。
そこへ大食いの切り身を落とし、ゴーストソルト、ゴーレムペッパーで味を引き締め……焼きおにぎりの上にかければ!
「そう来たか! ちょうど喉も乾いてたからありがたい」
「おい! お前らばっかり食っててずるいぞ! 交代だ!」
見張の漁師が代わり、焼きおにぎりとイソギンチャクスープの雑炊を奪い取った。
ここから先は長い戦いになりそうだ。
今日の分の捕獲量は大きく損失させてしまったが、少しは機嫌を取れたらいいな。
イソギンチャクソーセージのスープは、単体だとパッとしない味わいだったが、大喰らいの切り身と煮出したら極上のスープとなった。
その日はそれを糧に遅くまで一緒に漁を手伝ったり、飲んだり歌ったりした。
よく水族館などの催し物に一役買ってる憎い奴。
そう言うイメージを持つものは多いだろう。
しかし、このダンジョン内でそんな可愛らしいイメージを持つ人はそう多くない。
柏崎水中ダンジョンの掃除屋的ポジションにいるそいつは、〝漁師〟と呼ばれるホームの探索者にとっての天敵だった。
それは……俺たちの目の前、他の漁師が大型種捕獲中に襲いかかってきた。
「クソ、大喰らいが来たぞ! 網をひけ! 食いちぎられちまうよ!」
「どうしてこのタイミングで!? 餌を撒いて注意を逸らしてたよな!?」
「大変だ、A地区のイソギンチャク群が根切りされてる!」
「誰がそんなことを!」
なにやら、退かし様のないイソギンチャクを壁にして注意を明後日の方に向かせ、その隙に捕獲。解体しながらマジックポーチに仕舞い込むのがこの地域のやり方のようだった。
あれ、じゃあ勝手に退かしちゃいけないものだったんじゃないか? 安内さんは必要ないからって手当たり次第俺にミンチ肉にさせてたけど。
「安内さん? 切っていい奴じゃなかったんですか?」
「ダンジョンセンターでは頭痛の種なのは本当だよ。ただ、他の漁業組合は自分の漁の手の内は明かさんからなぁ」
だから自分は悪くないと?
そして漁業組合と言うあたり、探索者じゃなくて本当に漁師が探索者やってるんだなぁ、この地域では。
「とは言え、指を咥えて見ているわけにもいかないでしょう。ミンチ肉にしていいなら始末しますが?」
「それだとイソギンチャクと混ざるんじゃないか?」
「混ざったら混ざったでそのあと考えればいいことですよ。ヨッちゃん、アレの動きを止められるか?」
「うーん難しいなぁ、空ウツボくらい遅いならともかく……」
眼前で行われてる戦闘は、どちらかと言えば蹂躙に近い。
「キュ(随分と育ったのぅ。ありゃ大物も相当食ってきてる。Sにまで登っておるぞ? 倒し切れるか?)」
「つまり?」
「キュッ(御すればSの腸が手に入るの)」
「なら、ミンチは無しだ」
Sの腸が手に入るのなら、ミィちゃんの謎肉のソーセージが提供できる。それが俺の適合食材ならいいが、そうじゃない可能性も含めて、是非ともゲットしたい。
「おーい、そこの人達! そこの邪魔者を仕留めるからちょっと離れててくれー」
ヨッちゃんが声をかけ、俺が躍り出る。
空間の隙に包丁を入れると、突き刺した空間が縦に裂けた。
「なんだありゃ!」
「知ってる奴か?」
「いや、初めてみるぞ!」
「おい! あんたら。言われた通りにした方がいい! こいつはあの青鬼の弟子だぞ!」
「ヒィ、あの伝説の!?」
なに、その伝説って。
八尾さんなにやらかしたのさ。やらかすのは富井さんの十八番だと思ってた。
「よい、しょ! オリン!」
包丁を一突き。装甲を貫通した一撃、血管から夥しい血が飛び出る。
「キュッ(任された!)」
それをオリンが根こそぎ吸い尽くし、血抜きは完了だ。
「ヨッちゃん、活け締め出来るか?」
「動きさえ止まっちまってりゃ余裕よ!」
そう言って、ダンジョン全体を揺るがすほどの雷撃を浴びせた。
ちなみに今ので範囲内の魚がほとんどこんがり焼けた。
ほくそ笑んでるところ悪いが、後で苦情が届くと思うぞ?
ちなみにさっきの衝撃で、ダンジョンカメラがショート、配信が中断されてしまっている。
こんな事ってあるんだな。
どちらにせよ、活け〆は完了し、腸はゲット出来たのでヨシ。
肉はどうすべきか。
解体しながら考えればいいか。
ミンチにするのは何か勿体無い気がしたからね。
Sクラス相当の肉をドラゴン以外食べたことはないと言うのも事実だ。
「すげぇ、あの大物を一撃だぜ?」
「やーやー皆さん、お騒がせしました。俺たちこう言うものです」
お騒がせついでにお店の宣伝もしてしまう。どうせ騒がれるんなら、少しでも客を確保したほうがいい。
そこからラインナップを見て、通うかやめれば決めて貰えばいいし。
「ダンジョン美食倶楽部? お前知ってるか?」
「いや、知らねぇな。あんまりこう言うのは見ないんだ」
そりゃあ、海が職場で四六時中魚を追いかけ回してれば興味も湧かないか。
「お近づきの印に、一品振る舞いますよ」
「この場でかい?」
「俺たちのスタンスは料理するのに場所を選ばないと言うものです。しかしここはダンジョン、お店の中のようなものを期待されても困りますが」
「まぁ、こちらも獲物が逃げて仕切り直ししなきゃだしな」
「では一品、チャチャッと仕上げますね」
オリンから鉄板と焼き台を取り出すところで待ったをかけられた。
「ずっと突っ込むのを控えていたが、なんだ……そいつは?」
「俺の相棒のオリンですが?」
「スライムだよな?」
「知らないんですか? モンスターって餌付け出来るんですよ?」
「ある意味ではお前の料理に惚れ込んだってことか。いいぜ、モンスターも惚れ込む腕前、見せてもらおうか」
「ええ、すぐに作りますので」
チャチャっと大喰らいの切り身を鉄板で炒める。
そこにゴーストソルト、ゴーレムペッパーで味を整え、八尾さんから仕入れた謎玉ねぎと謎ピーマン、謎しめじでホイル焼きにする。
バターはゾンビドッグから仕入れたものだ。
匂いに釣られて魚群が発生したが、腹を空かせた漁師が守ってくれたおかげで死守された。
「よし、こんなものかな?」
「食い慣れてる見た目してんのに……」
「ああ、さっきから涎がとまんねぇ」
「まだまだおかわりはありますから」
意外とさっぱりした味わいだったイルカ。
本当のイルカであったならこうはいくまい。
モンスターであるからこその味わいというか。
ただ、これはこれでうまいが、どうしても欲しくなるものがある。ダンジョン内で白飯の持ち込みが許可されてるかどうかだけがネックだが。
「皆さん、白米欲しくないですか?」
「まさか、あるのか!?」
「嘘だろう? ダンジョン内は電気の類が使えないのに……まさか魔法で!?」
「その通り。うちの相棒は魔法調理のスペシャリストなんで」
オリンから取り出した飯釜に、流水魔法で洗った白米を入れ、水分を適量流し入れる。
後は炎魔法で一気に炊き上げて、炊き立ての白米を握って鉄板の上で……
ジューッ
クララちゃんから仕入れた醤油で両面を炙り、程よくひっくり返してから汁椀に入れて提供する。
そう、これはスープを出汁にして雑炊を流し込む為のものだ。
そしてスープは、先ほど仕込んだイソギンチャクソーセージ由来のものだ。
そこへ大食いの切り身を落とし、ゴーストソルト、ゴーレムペッパーで味を引き締め……焼きおにぎりの上にかければ!
「そう来たか! ちょうど喉も乾いてたからありがたい」
「おい! お前らばっかり食っててずるいぞ! 交代だ!」
見張の漁師が代わり、焼きおにぎりとイソギンチャクスープの雑炊を奪い取った。
ここから先は長い戦いになりそうだ。
今日の分の捕獲量は大きく損失させてしまったが、少しは機嫌を取れたらいいな。
イソギンチャクソーセージのスープは、単体だとパッとしない味わいだったが、大喰らいの切り身と煮出したら極上のスープとなった。
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