クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚

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24話

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「ちょっとルーナ達の村に行ってくる!!」

 そしてすぐにテレポートした。



~あやかside~
「えっ、ちょっとあい?!」

 あやかが言った時、既にあいの姿はなかった。

「急にどうしたの?」

 とアリーシアがあやかに尋ねる。
 私も何がなんだか分からないよと思いながらも質問に答えた。

「ルーナ達の村って言ってたけど、何かあったんですかね」

「んじゃ、私たちも追いかけるか」

 既に村のことはアリーシアさんに話しているから場所はわかっている。

「でも帰る予定が…」

「1ヶ月後にまた帰れるから大丈夫大丈夫」

「すみません」

 予定を崩してしまったことに本当に申し訳なく思った。

「いーのいーの、というわけではーちゃんまた来月頼むわ」

「了解、元気でね」

 そう言ってあいかさんとまさとさんが帰っていった。
 予定が一瞬のうちに狂ってしまったが、あいのあの焦った表情を見てしまうとやっぱり追いかけた方がいいような気がする。

「私だけ行ってもいいけどどうする?」

 とアリーシアさんが聞いてきたが任せるわけにもいかない。

「もちろん一緒に行きます」

 そして私たちもテレポートした。





~クラスメイトside~
 時間は少し遡る。
 魔王を倒すために出発したのはいいものの、移動中の生活にとても苦労していた。
 それもそのはず、異世界の知識がある人はこのクラスにはあいしかいない。
 それに訓練したと言ってもスキルを使いこなせている人は極小数。
 移動中の資金は貰っていても、街から街へ移動する間の森での生活が大変だった。
 空間魔法が使える人はいないから食料の保存はできない。
 なら魔物を倒して食べればいいと思うが、そもそも食べれることを知らない。
 森を進む間は食料が手に入らずお腹の空く日々だった。

 そして2週間ほどたった頃、異世界生活がこんなに辛いものだと知らなかったクラスメイト達が、やっと3つ目の村に着いた時、村の入口には小さな女の子がいた。

「こんにちは~!」

 その明るい笑顔に誰もが癒された。

「こんにちは、あの…」

「もしかしてお腹空いてるの?
それならご飯分けてあげる!」

 天使か…
 知らない人なのになんて優しいんだ。
 誰もがそう思った、が、急に後ろから怪しげな声が聞こえてきた。

「ここが我が王の力が弱まっているという村ですか」

 振り向くと角の生えた魔族が。
 すぐに戦闘を開始し、恵太が一撃を入れる。
 あっさり魔王の手下と思われる魔族を倒してしまった。
 すると調子に乗った恵太が「魔族ってこの程度なのか」と煽る。

 すると倒れていた魔族がゆっくり立ち上がり「…我ら魔族を侮辱するな」と一言。

 そして激しい戦闘が始まった。

 小さな女の子、ルーナは咄嗟にあいに助けを求めた。

(あいお姉ちゃん助けて!!)
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