今日から死体と暮らします。

まぐろ

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恩返しのつもり

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朝、目を覚ますと優馬が俺の上に乗っていた。俺からは優馬のお尻が見える。服は着ているが、なんとなく凝視するのが気まずい。
優馬の顔は俺の下半身の方を向いている。何やらごそごそとなにかをしている。

「ぅー、ぅー、」

「ゆ…優馬…?えと…あのー、何してるんでしょうか…?」

思わず敬語が出る。優馬はくんくんと俺の股間のあたりを嗅ぐような仕草をして、ずりずりと俺のズボンをずらし始めた。

「えっちょっ、優馬ストップ!!なにしてんの!?」

「うぅー…」

なんで邪魔するの?とでも言いたげに優馬は首を傾げた。少し困ったような表情が可愛くて俺は固まる。
俺が何も言わないことをいいことに、優馬は作業を再開した。  

「う、ぅー」

「ひぁっ!?な、なにしてるんだ優馬っ…」

優馬は小さな舌で俺のそれをちろちろと舐めて勃たせる。何を考えているのか、勃起したそれをぱくりと咥えて舐めはじめた。
くぽくぽと優馬の口から卑猥な水音がしてくる。

「い、いや、なんでっ…あぁっ」

冷たい口内が、舌が、ねっとりと絡みつく。
初めての筈だが、優馬は上手だった。でも優馬にそんな事をさせたくない一心で俺は抵抗した。

「やめ、んぁっ、!?や、優馬あぁっ!!」

ゾクゾクと背筋に快感が走り、俺は絶頂してしまう。優馬に精液をかけるのが嫌だったから、思わず髪の毛を掴んで強引に俺の上から退かした。
優馬はころころ転がって壁にぶつかった。

「ぁ、はぁっはぁっ……ゆ、優馬…」

「う…おぃ、ぁ…ぃい…?」

俺が息を荒げながら優馬に怪我がないか確認する。優馬は俺のことを見ながらにこりと笑った。
意図が、わからない。
どうして優馬はこんな行動に出たのか。俺には理解できなかった。

「う、ううう…?」

俺が笑い返さないからか、優馬は不安そうによちよちと近寄ってくる。俺の手を握ろうとした優馬の手を咄嗟に振り払ってしまった。

「ごめん優馬…ちょっと気持ち整理させて…」

「う…!うぅ……」

部屋に優馬を残して扉を閉める。目に涙を浮かべていた優馬の顔が頭から離れなかった。

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