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セブンセンス法国編
第125話 真実・進撃・背信者
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アクシス(バルガイヤー)がちょっと外で出張して、慈愛神(月の女神)とイチャイチャしている隙に光輝神のフリをしていた何者かは、一体誰なのか!!
大きな謎が発生してしまった。
「おーい、アカネルー」
「はいはい、ヘルプ機能ですね」
アカネルは、俺が比較的賢者モードなので今は平静である。
そうそう、このクールなテンションが普段のアカネルだよな。
俺がムラムラしてくると、アカネルもムラムラしてくるっぽいからヤバい。
後に待っている夜のイベントとか考えると、俺とアカネルが共鳴したらどんなことになってしまうんだ。
想像するだけで賢者モードが即座に終わりそうな心地である。
「ハッ……! マスター、今もしかしてムラムラし始めてますね……? 当機能の胸の中もざわざわしてきます。具体的にはすぐにくっつきたいような」
「ノーノー! 俺は賢者だ。賢者モードになるぞ! スーッ! ハーッ! スーッ! ハーッ!」
深呼吸をして心を落ち着かせた。
すると、アカネルもスンッと冷静になる。
「アクシスを語っていた神の正体が出ました。技巧神イサルデです」
「な、なんだってー!!」
俺は結構びっくりした。
アリスティアやナルカも、腰が抜けるほど驚いたらしい。
「そ、そんな……!! わたくしたちは技巧神の言葉を聞いていたのですか!?」
『わしがあまねく太陽の恵みと猛威を司る蛮神、バルガイヤーでり、光輝神アクシスである!! いや、わしの言葉は直接アリスティアに届けておった。この数百年でアリスティアにしか声が届かんかったな』
驚きの事実!
つまり、この長い間、光輝神の真の聖女はアリスティアしかいなかったのである!
『わしはちょっと凍土へ行ったら戻れなくなってな。妻と一緒にそこに留まっていたのだ』
『私は半身を残していったので問題なかったのですが、竹を割ったような性格の夫は半分だけ移動なんて男らしく無いことができるか、と全身で移動をし、法国からはじき出されてしまったのです』
『わしは信仰の力を失い、弱体化するところであった! だが! そこに、異世界から降り立った野蛮な男が一人おった! わしはこの男に祝福を授け、蛮神バルガイヤーとなったのだ! その時の男が凍土の王国の始祖だぞ』
「あの国も異世界召喚者が作った国だったのか」
『そうである! だが驚いたな! 一瞬で答えが出たな! イサルデめは必死に隠しておっただろうがな!』
「それが俺の能力だからな」
『よし、お主に任せた!』
「任された」
光輝神にして蛮神から、直接依頼を受けたのである。
サクッと法国の内戦を終えてしまおうではないか。
ここの神のうちの二柱が凍土の王国の主神と妻神ならば、普通にバーバリアンたちと仲良くできるでしょ。
ちなみにアクシスは、宗教画では白銀の髪を長く伸ばし、豊かな髭を蓄えた目つきの鋭い、白ローブの初老男性として描かれるようである。
これがバルガイヤーになると、黒髪を長く伸ばし、豊かな髭を結んだ目付きの鋭い、半裸でムキムキの中年男性として描かれるのだ。
毛の色が変わるのは、太陽の厳しさと恵みをそれぞれ現しているらしい。
で、月の女神は露出度の高い、銀髪の肉感的な美女の姿。
慈愛神は黒髪で、ゆったりしたローブに身を包んだ美女の姿をしている。
こっちは、外に出るとはっちゃけたくなるので脱ぐんだそうである。髪の色は旦那と似たような意味らしい。
向こうでは、ムキムキマッチョな戦神がぶっ倒れている。
戦神信者たちはすっかり戦意を失い、ともすればアビサルワンズになってしまいそうな勢いである。
『戦神の扱いは任せておけ! メンツを潰されると困ることも多い故、歴史をわしが改変しておいてやろう』
「光輝神は頭が固くて融通がきかないと聞いていたが」
『パブリックイメージはその方が都合がいいのだ! だが、これをイサルデは利用しているのだろう! つまりケースバイケースである! 任せよ!』
「任せた」
仕事の分担、大事。
こうして、俺はアリスティアとガガンとナルカとカオルンを連れて、光輝神の神殿へ向かうのである。
光輝神が直々に出てきて、アリスティアが唯一の聖女だよ! と言い放った。
そのために、光輝神側の戦意はボロボロである。
真面目な信者ほどやる気がない。戦う理由がない。
ここでやる気満々なのは……。
「ケケーッ!!」
「これがスナークなのだ? たくさん出てきたのだ!」
カオルンが嬉しそうに飛び出していき、全身から光の刃を出して回転する。
スナークは次々、粉々になって消し飛んでいくではないか。
うーむ、やはりカオルンの通常戦闘力は随一だな。
頭がおかしいやつばかりいるから埋もれがちだが、彼女はワンザブロー帝国最強戦力だったのだ。
弱いわけがない。
「ほえー、やるねえ。人間業とは思えない動きだよ」
「カオルンは実際、人間じゃないからな。ホムンクルスの肉体に魔神将の心臓を移植してるらしい。だから魔力は無限に近いんだと」
「とんでもないね! だけど、あたいも負けないよ!」
魔眼を使ったナルカは、壁に立てかけられた燭台を手にする。
これを次々に投擲しては、死角から襲い来るスナークを一撃で仕留めていくのだ。
さすがは死の魔眼持ち。
どんな武器を使っても、死の線みたいなのが見えた相手は殺すことができる。
ルミイとアカネルが戦えないぶん、この二人の戦闘力は突出してるな。
いや、ルミイは戦えるんだけど、なんかこう、戦うとなるとダメダメなんだけどな。
「うおおー!! オレもやるぜー!!」
「ガガン、ストップだ! お前はアリスティアを守れ! 敵の狙いは誰だと思う? アリスティア以外にいないだろう。彼女を守られるのは、夫となったお前だけなんだぜ……」
ガガンがハッとした。
そして、アリスティアを片腕でヒョイッと抱き上げるのだ。
「きゃっ! たかーい!」
「オレが絶対に守る!」
「そ、そのう……よろしくお願いします」
なんかいい雰囲気じゃん!
「その女、結構強いんだけどね……? ま。そこのバーバリアン男子ほどとんでもなくはないけど」
「二人の世界にいさせてやろう……。聖女に面と向かって、オレが守る、オレと結婚してくれっていう男、今までいなかっただろ」
「そりゃあいないだろね。そんな命知らず。あー、確かにそれは……あいつもちょっとのぼせちまうよねえ」
ナルカがちょっと優しい目になった。
こうして、スナークを蹴散らしながら突き進む。
というか、光輝神の神殿に残ってた信者、全員スナークじゃん!
これは答え合わせが済んでしまったなあ。
誰がこの内戦を主導していたのか。
そして内通者だったのか。
目の前に、セブンセンスの混乱の張本人がいる。
豪奢な法皇の冠とローブを纏った、灰色の髪の女だった。
年齢は四十代くらいだろう。
そいつは、凄い目で俺たちを睨みつけている。
「神をも恐れぬ不信心者どもめ……!! 異教徒めが……! それが、神殿に土足で入り込むなど!」
何か言ってきたので、俺は挨拶を返すことにしたのだった。
「よう! 背信者! これから神様の依頼を受けてぶっ潰すぞ!」
大きな謎が発生してしまった。
「おーい、アカネルー」
「はいはい、ヘルプ機能ですね」
アカネルは、俺が比較的賢者モードなので今は平静である。
そうそう、このクールなテンションが普段のアカネルだよな。
俺がムラムラしてくると、アカネルもムラムラしてくるっぽいからヤバい。
後に待っている夜のイベントとか考えると、俺とアカネルが共鳴したらどんなことになってしまうんだ。
想像するだけで賢者モードが即座に終わりそうな心地である。
「ハッ……! マスター、今もしかしてムラムラし始めてますね……? 当機能の胸の中もざわざわしてきます。具体的にはすぐにくっつきたいような」
「ノーノー! 俺は賢者だ。賢者モードになるぞ! スーッ! ハーッ! スーッ! ハーッ!」
深呼吸をして心を落ち着かせた。
すると、アカネルもスンッと冷静になる。
「アクシスを語っていた神の正体が出ました。技巧神イサルデです」
「な、なんだってー!!」
俺は結構びっくりした。
アリスティアやナルカも、腰が抜けるほど驚いたらしい。
「そ、そんな……!! わたくしたちは技巧神の言葉を聞いていたのですか!?」
『わしがあまねく太陽の恵みと猛威を司る蛮神、バルガイヤーでり、光輝神アクシスである!! いや、わしの言葉は直接アリスティアに届けておった。この数百年でアリスティアにしか声が届かんかったな』
驚きの事実!
つまり、この長い間、光輝神の真の聖女はアリスティアしかいなかったのである!
『わしはちょっと凍土へ行ったら戻れなくなってな。妻と一緒にそこに留まっていたのだ』
『私は半身を残していったので問題なかったのですが、竹を割ったような性格の夫は半分だけ移動なんて男らしく無いことができるか、と全身で移動をし、法国からはじき出されてしまったのです』
『わしは信仰の力を失い、弱体化するところであった! だが! そこに、異世界から降り立った野蛮な男が一人おった! わしはこの男に祝福を授け、蛮神バルガイヤーとなったのだ! その時の男が凍土の王国の始祖だぞ』
「あの国も異世界召喚者が作った国だったのか」
『そうである! だが驚いたな! 一瞬で答えが出たな! イサルデめは必死に隠しておっただろうがな!』
「それが俺の能力だからな」
『よし、お主に任せた!』
「任された」
光輝神にして蛮神から、直接依頼を受けたのである。
サクッと法国の内戦を終えてしまおうではないか。
ここの神のうちの二柱が凍土の王国の主神と妻神ならば、普通にバーバリアンたちと仲良くできるでしょ。
ちなみにアクシスは、宗教画では白銀の髪を長く伸ばし、豊かな髭を蓄えた目つきの鋭い、白ローブの初老男性として描かれるようである。
これがバルガイヤーになると、黒髪を長く伸ばし、豊かな髭を結んだ目付きの鋭い、半裸でムキムキの中年男性として描かれるのだ。
毛の色が変わるのは、太陽の厳しさと恵みをそれぞれ現しているらしい。
で、月の女神は露出度の高い、銀髪の肉感的な美女の姿。
慈愛神は黒髪で、ゆったりしたローブに身を包んだ美女の姿をしている。
こっちは、外に出るとはっちゃけたくなるので脱ぐんだそうである。髪の色は旦那と似たような意味らしい。
向こうでは、ムキムキマッチョな戦神がぶっ倒れている。
戦神信者たちはすっかり戦意を失い、ともすればアビサルワンズになってしまいそうな勢いである。
『戦神の扱いは任せておけ! メンツを潰されると困ることも多い故、歴史をわしが改変しておいてやろう』
「光輝神は頭が固くて融通がきかないと聞いていたが」
『パブリックイメージはその方が都合がいいのだ! だが、これをイサルデは利用しているのだろう! つまりケースバイケースである! 任せよ!』
「任せた」
仕事の分担、大事。
こうして、俺はアリスティアとガガンとナルカとカオルンを連れて、光輝神の神殿へ向かうのである。
光輝神が直々に出てきて、アリスティアが唯一の聖女だよ! と言い放った。
そのために、光輝神側の戦意はボロボロである。
真面目な信者ほどやる気がない。戦う理由がない。
ここでやる気満々なのは……。
「ケケーッ!!」
「これがスナークなのだ? たくさん出てきたのだ!」
カオルンが嬉しそうに飛び出していき、全身から光の刃を出して回転する。
スナークは次々、粉々になって消し飛んでいくではないか。
うーむ、やはりカオルンの通常戦闘力は随一だな。
頭がおかしいやつばかりいるから埋もれがちだが、彼女はワンザブロー帝国最強戦力だったのだ。
弱いわけがない。
「ほえー、やるねえ。人間業とは思えない動きだよ」
「カオルンは実際、人間じゃないからな。ホムンクルスの肉体に魔神将の心臓を移植してるらしい。だから魔力は無限に近いんだと」
「とんでもないね! だけど、あたいも負けないよ!」
魔眼を使ったナルカは、壁に立てかけられた燭台を手にする。
これを次々に投擲しては、死角から襲い来るスナークを一撃で仕留めていくのだ。
さすがは死の魔眼持ち。
どんな武器を使っても、死の線みたいなのが見えた相手は殺すことができる。
ルミイとアカネルが戦えないぶん、この二人の戦闘力は突出してるな。
いや、ルミイは戦えるんだけど、なんかこう、戦うとなるとダメダメなんだけどな。
「うおおー!! オレもやるぜー!!」
「ガガン、ストップだ! お前はアリスティアを守れ! 敵の狙いは誰だと思う? アリスティア以外にいないだろう。彼女を守られるのは、夫となったお前だけなんだぜ……」
ガガンがハッとした。
そして、アリスティアを片腕でヒョイッと抱き上げるのだ。
「きゃっ! たかーい!」
「オレが絶対に守る!」
「そ、そのう……よろしくお願いします」
なんかいい雰囲気じゃん!
「その女、結構強いんだけどね……? ま。そこのバーバリアン男子ほどとんでもなくはないけど」
「二人の世界にいさせてやろう……。聖女に面と向かって、オレが守る、オレと結婚してくれっていう男、今までいなかっただろ」
「そりゃあいないだろね。そんな命知らず。あー、確かにそれは……あいつもちょっとのぼせちまうよねえ」
ナルカがちょっと優しい目になった。
こうして、スナークを蹴散らしながら突き進む。
というか、光輝神の神殿に残ってた信者、全員スナークじゃん!
これは答え合わせが済んでしまったなあ。
誰がこの内戦を主導していたのか。
そして内通者だったのか。
目の前に、セブンセンスの混乱の張本人がいる。
豪奢な法皇の冠とローブを纏った、灰色の髪の女だった。
年齢は四十代くらいだろう。
そいつは、凄い目で俺たちを睨みつけている。
「神をも恐れぬ不信心者どもめ……!! 異教徒めが……! それが、神殿に土足で入り込むなど!」
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