おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様

あけちともあき

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スローライフよ永遠に!編

第85話 新しい能力で地形を変えろ

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「なにっ、新しい事ができるだって!?」

『そうなんだなもし。ここにアイコンが浮かんでるでしょう』

「他人からも見える状態でアイコンが出現する辺り、不思議だとは思わないのかね」

『なんかタマルさんだけそんな感じになるんだなもし。とっくの昔に僕は考えるのをやめたんだなもし』

「投げやりだぞ神様」

 それは、ヘルメットにピッケルを持って工事をする人のアイコンである。

『これね、ドクトル太郎さんが来てから突然できるようになったんだけど、どうやらヘルズテーブルの地形を変えられるみたいなんだなもし』

「なんと! ついに侵略、ここに極まれりという感じだな」

『僕が想定していたのの十倍くらいの規模と速度でタマルさんが動いてるんだなもし。これはもう、僕たちは運命共同体なんだなもし』

「神に嫌な感じで認められてしまったなあ」

 だが、新しい事ができるようになったのは面白い。
 早速試してみたいところだ。

「おーいみんなー」

 ヌキチータと並んで仲間たちのところに走っていくと、彼らは魚を焼きながら、『来たら地獄、住んだら天国』を歌っていた。
 すっかりタマル村の村歌になってしまっている。
 ドクトル太郎が我が村のために作ってくれた歌だもんなあ。

『おや、どうされましたかなタマル様。頭上に怪しいアイコンが光っていますが』

「やっぱり見えるか」

『見えますぞ。タマル様がアイテムボックス開いている時もバリバリに見えてますからな。本人にしか見えないとかそう言う機能一切ないっぽいですぞ』

「そうだったのか!」

 ラムザー、レシピ獲得とかアイテムアイコンとか全部見てたし、ポイントも把握してたらしい。
 だが、大らかな男なので一切気にしていなかったのだ。
 流石は付き合いの長い我が相棒である。

「ヌキチータ、これは俺にしか見えないシークレットモードとか搭載できないのか?」

『できるけど間に色々プログラムを挟まなくちゃいけないので、半年くらい掛かるんだなもし。スパゲッティみたいにコードが絡み合ってるから触るのいやなんだなもし』

「異世界のチートでスパゲッティコードやるなよー」

『ごめんなんだなもしー』

 これをポタルとキャロルがじっと見ており、

「タマルって神様ともフランクに仲良しよねー」

『えっ、この獣人のお腹がでたおっさんが神様なの!? 今タマル、こいつを小突いてなかった!?』

「よくやってるよ? 心が広い神様なんじゃない?」

 そんなやり取りをしている。

『ともかくなんだなもし。実際に試してみるといいんだなもしー。これは、今のところ一つしか権能が無いけど、だんだんバージョンアップしてできることが増えるんだなもし』

「ほうほう。じゃあ、今できることって?」

『その空間に通路を敷設することができるんだなもし。道の材質はポイントで買えるんだなもし』

「そりゃあ楽しい!」

 工事をする人アイコンをツンツン、と突く。
 すると、

『天地創造を行いますか? YES/NO』

 という仰々しいシステムメッセージが出た。

「やるやる」

 YESをポーン!と叩く。
 すると、俺の頭にヘルメットが。
 体に作業着が装着された。

「こ、これは……!! 天地創造ルック……じゃねえ!! 工事をする人の仕事着じゃねえか」

『僕たちオーバーロードが天地創造を行う時、専用の装備をするんだなもし。だけどそれはかなり仰々しいし嵩張るから、僕がこうやってコンパクトでオシャレに改造したんだなもし』

「コンパクトだし動きやすいのはいいんだが、凄く日常の香りがするんだが?」

『そこが良さなんだなもし』

『いつものタマル様ですな』

『オー! ペアレンツホームにカムバックしてきた時のような安心感でーす』

『ピピー』

 仲間からは好評である。

「はいはーい。では! 道を作ってみまーす!」

 俺の手に出現したのは、掘削機である。
 そして……なんと、ポルポルが変身した!

『ピピー!?』

 ポルポルの後ろに、超小型のコンクリートミキサー車みたいなのがくっついたのである。

「どうやらこれ、俺とポルポルがセットになって使うタイプの権能みたいだな」

『ピプー』

 ポルポルが説明を求めてきたので、俺は自分なりの予測を口にする。

「つまりな。俺がこうして地面を削る。そうしたらポルポルが、ミキサーからその中のものを流し込むんだ。多分コンクリが入ってる」

『ピポ!』

 納得したようだ。
 ポルポルは大体、小学一年生くらいの理解力を持っているのだ。

 くるりとお尻を向けて、ミキサーから中身をもりもりと出す。
 おお、見事にコンクリだ!

 それが俺が空けた穴に流し込まれ……。
 その一角は、コンクリートで舗装された形になった。

『おおー!! 見たこと無い地面ですぞー!』

『どれどれでーす! アーウチ!』

「あ、ばか! フランクリン、まだ固まってないコンクリに突っ込むな!」

『オーノー!』

『はっはっは、真っ先に失敗してくれるので、参考になるのがフランクリンのいいところですな』

「言われてみればそうか! よく失敗してくれたなフランクリン、ありがとう」

『オー、全然嬉しくないでーす!』

 コンクリまみれになったフランクリンを引っ張り上げた。
 その後、ポルポルがさらにコンクリートを流し込む。

 ポタルがそーっと足を乗せた。

「あっ」

「うふふー! 私の足跡がついちゃった!」

 こうして、ポタルの足跡付きのコンクリート道路が村に誕生したのである。
 乾くまではおおよそ一分。
 超速乾性だな。

 フランクリンに付着していたコンクリートは、スーッと消えていった。
 これ、狩りに使うことはできないっぽいな。

『オーケーオーケー。ミーのビューティフルホワイトボディがキープされましたー』

「本当のコンクリは熱かったりするらしいから、フランクリンだと溶けちゃうもんな」

『オーノー! テリブルコンクリートー!!』

 耐熱スーツを着てるくせに怖がるフランクリンなのだった。

『ウグワーッ! 天地創造機能を実装しました! 1500ptゲット!』

▶UGWポイント
 9700pt

 実装
 天地創造機能

 称号が統一されました!
 
 称号
 世界の変革者
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