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スローライフが攻めてきたぞーっ編
第28話 海底神殿の謎!
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目の前に迫った怪物は、ぼいーんと体当りして蹴散らしたのだ。
さすが40mの潜水艇、馬力が違うぜ!!
よく考えたら、15mのキングバラクーダの骨を使って、どうやって40mまで拡大したのかが不思議だが。
「あれはなんだったのかな? なんかうねうねしていたが。シーサーペントかしら」
「海のモンスターわかんないなー」
ポタルが舵輪の近くで首を傾げている。
そして、隙あらば俺にペタっとくっついてきて、
「ねえねえ、私にもやらせてよー。この大きいの動かしたーい! やらせてー、ねえねえ、やらせてー!」
ぎゅうぎゅうしてくるので、これは大変柔らかくてけしからん。
だがそんな一時の気持ちよさで大事な舵輪を預けるなどということは……。
「10分だけだぞう」
「わーい! タマルありがとう!」
めちゃくちゃむぎゅむぎゅされてしまった。
うーん寿命が伸びた。
『タマル様激甘ですな』
「雪国の峻嶺のように険しい心を持っているつもりだが」
『タマル様の峻嶺は頂上がヤスリで削られてまん丸でしょう』
「そうかも知れない」
二人でお喋りしつつ、ポタルが舵輪をぐるぐる回すのを眺めるのである。
おほー、潜水艇もぐるぐる回っておる。
幸い、うちの仲間たちは全員オリハルコン製の三半規管を持っているので全く酔わない。
オリハルコンと言えばオリハルコン。
あの金色のやつ、どうしようかなあ。
今はポタルのおもちゃになってるけど。
手に入れたところでレシピは閃かなかったから、何かあと一手必要らしい。
オリハルコンでスローライフ……。
頑丈さが要求される家具になるに違いなかろう。
なんだろう。
ここで俺、ハッと気付く。
「……トイレ……? ありうる」
うむむ、と唸った。
生活とは切って離せぬ設備である。
だがトイレは潜水艇にもあるしな。
今まではその辺の野原でして葉っぱで拭いていた。
この世界のトイレは命がけだな!
よし、そろそろ10分だ。
「ポタル、満足した?」
「面白かったー」
舵輪を手放してくれたのである。
はっはっは、楽しんでもらえて光栄だよ。
俺が前に向き直ったら、なんか海底から突き出した神殿の柱に今まさに衝突するところだった。
「うおわーっ」
慌てて舵輪をくるくるやる。
潜水艇キングタマル号は、柱に腹をゴリゴリ擦りながら通過したのである。
いつの間に海底神殿まで来ていたんだ。
というか、近くで見たらこの柱めちゃくちゃでかいな。
離れててもしっかり見えたんだから大きいとは思っていたが。
柱の高さだけで100mくらい無い?
海底神殿はとにかくスケールが大きいようだった。
潜水艇でそのへんをぐるぐる回ってみる。
「ほー、でっかいなあ。神殿というか海底都市じゃん」
『実際、魔人侯が治めている海底の都市なのかも知れませんな。逢魔卿がここに侵入できないのも納得できますしな』
「あ、そっか! じゃあさっきの怪物とかは魔人侯の手下かも知れないのか」
『そうなりますな』
「困ったな、無人の荒野を開拓するくらいのつもりで来たのに。ザ・スローライフだぞ」
『いつもどおり言ってる意味が分かりませんが、タマル様がガッカリしているのは分かりましたぞ。魔人侯がいるというのも我の想像に過ぎませんからな』
とりあえず降りてみようということになったのである。
潜水艇で適当なところに着地する。
「周り海じゃん。どうやって降りるんだ」
『考えてなかったのですかな!? 我はてっきり、タマル様は想定済みかと』
「ノリで来た」
「やっぱりー! タマルはそうだと思ってたよー」
ポタルの方が俺への解像度が高い!?
いや、ラムザーはちょっと俺をできる男だと見てくれているんだろう。
家臣みたいな感じだしな。
「ちょっと待っててくれ。困ったときの魔人商店だ」
『おお、その手がありましたな! ポイントはありますかな?』
「それなりにあるぞ!」
『売るものは持っていますかな?』
「おう、持ってる持ってる。ラムザーは俺のお母さんみたいだな」
色々心配されて、持ち物をチェックした後に出発だ。
「海の冒険をするので海中で行動できる装備をくれ」
「はあい。ではこちらのウェットスーツとシュノーケルをどうぞー」
「どうぞー」
魔人商店で探している品物を述べると、すぐに対象商品がお出しされてきた。
早い!
「シュノーケル? 水中なんだけど大丈夫?」
「水の中から酸素を取り込んで水だけを排出する機能がついてまあす」
「まあす」
「優秀!! と言うか何その仕組み」
「付けながらお喋りもできまあす」
「まあす」
「すげええええ。三人分で1940ptで足りますかしら」
「ツケにしておきまあす。毎度ご利用ありがとうございまあす」
「ありがとうございまあす」
ツケ払い利くんだ!!
一人分で1000ptらしいから、あと1060pt稼がないとな。
こうして俺は、三人分のウェットスーツとシュノーケルを持って戻ってきたのである。
三人でいそいそと身につける。
おお、ラムザーが装備するとちゃんと四本腕に対応した形になる!
体にピッタリしたスーツを身に着けたら、この男のガチムチっぷりがよく分かるな。
プロレスラー体型だ。
ポタルはウェットスーツつけてるとプロポーションが普通の人間の女の子なんだが?
ちょっと細身な感じだが、くっつかれると大変柔らかいことを俺はよく知っているのだ……!
体のラインが出て大変よろしい。
「羽がねー、中にしゅるしゅるっと入っちゃった感じ。不思議ねー」
「おう。隙間が無いのがウェットスーツだからな。というかこれ、なんか明らかに不思議な技術が使われてるから、俺が知るウェットスーツじゃないかも知れない……。まあいい! 行くぞ!」
『我は海が初めてなのですが』
「私も!」
「俺が学生の頃、男友達だけと連れ立ってスキューバーダイビングに行った事がある! だから俺が教える」
女友達はいなかった!
なので男だけでつるんでスキューバしたのだ!
今は女子がいるぞ、ヒャッホウ!
こうして、俺たちは海底神殿へと挑むのである!
『ウグワーッ! 初めての海の探索に出ました! 300ptゲット!』
▶UGWポイント
300pt(ツケ1060pt)
獲得アイテム
ウェットスーツ
シュノーケル
さすが40mの潜水艇、馬力が違うぜ!!
よく考えたら、15mのキングバラクーダの骨を使って、どうやって40mまで拡大したのかが不思議だが。
「あれはなんだったのかな? なんかうねうねしていたが。シーサーペントかしら」
「海のモンスターわかんないなー」
ポタルが舵輪の近くで首を傾げている。
そして、隙あらば俺にペタっとくっついてきて、
「ねえねえ、私にもやらせてよー。この大きいの動かしたーい! やらせてー、ねえねえ、やらせてー!」
ぎゅうぎゅうしてくるので、これは大変柔らかくてけしからん。
だがそんな一時の気持ちよさで大事な舵輪を預けるなどということは……。
「10分だけだぞう」
「わーい! タマルありがとう!」
めちゃくちゃむぎゅむぎゅされてしまった。
うーん寿命が伸びた。
『タマル様激甘ですな』
「雪国の峻嶺のように険しい心を持っているつもりだが」
『タマル様の峻嶺は頂上がヤスリで削られてまん丸でしょう』
「そうかも知れない」
二人でお喋りしつつ、ポタルが舵輪をぐるぐる回すのを眺めるのである。
おほー、潜水艇もぐるぐる回っておる。
幸い、うちの仲間たちは全員オリハルコン製の三半規管を持っているので全く酔わない。
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今まではその辺の野原でして葉っぱで拭いていた。
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よし、そろそろ10分だ。
「ポタル、満足した?」
「面白かったー」
舵輪を手放してくれたのである。
はっはっは、楽しんでもらえて光栄だよ。
俺が前に向き直ったら、なんか海底から突き出した神殿の柱に今まさに衝突するところだった。
「うおわーっ」
慌てて舵輪をくるくるやる。
潜水艇キングタマル号は、柱に腹をゴリゴリ擦りながら通過したのである。
いつの間に海底神殿まで来ていたんだ。
というか、近くで見たらこの柱めちゃくちゃでかいな。
離れててもしっかり見えたんだから大きいとは思っていたが。
柱の高さだけで100mくらい無い?
海底神殿はとにかくスケールが大きいようだった。
潜水艇でそのへんをぐるぐる回ってみる。
「ほー、でっかいなあ。神殿というか海底都市じゃん」
『実際、魔人侯が治めている海底の都市なのかも知れませんな。逢魔卿がここに侵入できないのも納得できますしな』
「あ、そっか! じゃあさっきの怪物とかは魔人侯の手下かも知れないのか」
『そうなりますな』
「困ったな、無人の荒野を開拓するくらいのつもりで来たのに。ザ・スローライフだぞ」
『いつもどおり言ってる意味が分かりませんが、タマル様がガッカリしているのは分かりましたぞ。魔人侯がいるというのも我の想像に過ぎませんからな』
とりあえず降りてみようということになったのである。
潜水艇で適当なところに着地する。
「周り海じゃん。どうやって降りるんだ」
『考えてなかったのですかな!? 我はてっきり、タマル様は想定済みかと』
「ノリで来た」
「やっぱりー! タマルはそうだと思ってたよー」
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家臣みたいな感じだしな。
「ちょっと待っててくれ。困ったときの魔人商店だ」
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プロレスラー体型だ。
ポタルはウェットスーツつけてるとプロポーションが普通の人間の女の子なんだが?
ちょっと細身な感じだが、くっつかれると大変柔らかいことを俺はよく知っているのだ……!
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女友達はいなかった!
なので男だけでつるんでスキューバしたのだ!
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シュノーケル
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