306 / 517
出張!私のイギリス編
第306話 カレーとアフタヌーンティー伝説
しおりを挟む
「ミス・ハヅキ。君はキングダムの食事は不味いものだと言う固定観念を持っているかも知れないが……」
「あ、別にそんなことはないです」
「我が国の食の奥深さをこれから教えてあげよう。車に乗りたまえ」
話が通じているような、通じてないような。
私たちは、ルシファーさんの車にわいわいと乗り込んだ。
バングラッド氏はデフォルメフィギュアサイズに縮んでもらい、ビクトリアが抱っこしている。
「出してくれ。例の店へ」
「はい」
白手袋の運転手さんが頷き、車が走り出した。
うーん、真っ黒なリムジン!
中は向かい合う座席になっていて、私、ビクトリア、彼女の膝の上にバングラッド氏。
対面がルシファーさんだ。
タマコさんは向こうの迷宮省と話があるらしく、泣く泣く同行を諦めた。
後で合流するって。
「なにっ、ビクトリアという名前なのか!? アメリカ出身なのに!? ふーむ、なんたる傲慢さ……。いいぞいいぞ」
なんで嬉しそうなんだろう。
「私は、人はもっと内面に傲慢さを持っていていいと思っている。謙虚なのは必要時に最低限だけでいい。傲慢さは己の自己肯定感を高める。外に出せばいらぬ諍いを呼ぶゆえ、筋トレなどで実力をつけねばならないがな……。不思議なことに、筋トレをするほど己の中の傲慢はみだりにその力を振るわなくなっていくのだ」
「語りだした!」
「私の語りを聞いていたまえ!」
「結構傲慢だ!」
まあ、ルシファーさんの独演会は割と面白いので、これを聞いてあははと笑いながらご飯のお店に到着です。
「なぜ笑ったのだ……」
「面白かったので」
「リーダーは基本的に豪胆だもの。オドオドして見える時があるけど、本質的には鋼の心臓を持ってるわ」
ビクトリアからの評が厳しい気がする!
『ふむ、しかし話に聞いていた傲慢の大罪とは随分異なるな。お主はきら星はづきに近い』
バングラッド氏の言葉を受けて、ルシファーさんが片方の眉をひょいと動かした。
「魔王が与えたこの力を我が物にしたのだよ。ミス・ハヅキと同じだ。私やウォンは一度力に取り込まれたがね。魔王が大罪勢の支配権を手放したことで、この力は晴れて我々のものになった」
「ははー、そんなドラマが」
感心する私だ。
それはそうと、到着したお店。
カレー屋さんに見えるんだけど……。
「我らのキングダムはかつて、インドにて権勢を誇っていてね。その伝統から、国内にはインド料理店も多い。キングダムのカツカレーは絶品だぞ。イギリス料理の美味さというものを存分に味わっていくがいい」
「イギリス料理店店? カツカレー専門店……!?」
私は頭に疑問符を浮かべながら入店するのだった。
そうしたら、鼻腔にガツンとくるスパイシーな香り!!
「おほー! 絶対美味しいやつ!」
「リーダーの目の色が変わったわ」
『暴食の面目躍如だな!』
「ふはははは! 最高のカツカレーを体験するがいい!」
ちなみにカツカレーと言うけど、こっちだと日本風カレー全般がカツカレーと呼ばれたりしているらしく。
ルシファーさんはエビフライカレーを頼んでいた。
私はカツカレー二倍盛り。
ビクトリアはシーフードカレーで、バングラッド氏はフライドチキンカレー。
「あっ! よく考えたら日本風カレーだからインド料理ですらないのでは」
「スタッフがインド人だ」
「料理長が日本人みたいですけど」
「そういうこともある」
どんなに突っ込んでもこゆるぎもしないルシファーさん!
あっ、カレーは本当に美味しかったです。
中辛から、もうちょっと辛いくらいの味。
レモンの入ったミネラルウォーターも美味しい。
後で聞いたら、なかなかいいお値段のする高級カツカレーショップだったそうで。
いやあ、ごちそうになってしまったなあ。
「当然私が払う。ゲストのクレジットを使わせるようなマネなど、ホストの名折れだからな」
ルシファーさんが、なんかメタリックな輝くカードで支払いしていった。
「あれプレミアムカードよ。しかも特別性のやつ」
「そうなの? 高校生としてはよく分からない……。だけど凄いことだけ分かる。すごいー」
両親は私が大学に入るまで、カード作っちゃダメって言ってるからね。
私たちの話を聞いて、ルシファーさんがフッ、と得意げに笑った。
嬉しそう。
「では食事も終わったことだし、ここからはアフタヌーンティーと行こう。仕事の話はそこで行う。何より、キングダムのティーの素晴らしさを体験してもらおうと思ってな」
「仕事の話よりも紅茶の自慢!!」
個性的な人だなあ。
だけど、アフタヌーンティーと聞くと、私も興奮が抑えられない。
本場のアフタヌーンティーはどんなものなのか!
イギリス来て良かったー。
『何気にこの二人の関係はウィンウィンであるな』
「ある意味似た者同士よね」
バングラッド氏とビクトリアが後ろでそんな事を言っている。
まあ、大罪勢同士ですからねー。
そして行ったアフタヌーンティー。
どっさりお菓子が出てきて、ティーポットにいい香りの紅茶もたくさん入ってる。
これは堪りませんわー。
「まずは紅茶の飲み方を教えてやろう。これはだな……」
「リーダー、バングラッド、あの人、仕事の話なんかこれっぽっちもせずにイギリスの紅茶の歴史とか作法とかそういう話ばかりしてるわ」
「私は美味しいならオーケーです」
「リーダーはそう言う人だった……」
『これはツッコミ役が足りないというやつだな?』
ひとしきりレクチャーを受けた後、一番美味しい紅茶の飲み方をやってみたら、確かになんか美味しい気がする。
ミルクティーにお砂糖をたっぷり入れてカパカパ飲み、たくさんのケーキとかスコーンにはちみつ掛けたのとか、パイ菓子をパクパク食べた。
四割私、三割バングラッド氏、二割はルシファーさんが食べた。
「ビクトリア食欲がない?」
「カレーの後でそんなに食べられないわ!?」
相変わらずビクトリアは少食だなあ。
そして、たくさん食べて飲んで落ち着いたところで、ようやくお仕事の話が始まるのだった。
「その前に、口をすっきりさせる意味でこの新しく来た紅茶についてだが、これには深い歴史が……」
「仕事の話に入らないんだけど!? なんなのこの人!?」
あっ、ビクトリアがついに猛然と突っ込んだ!
でもまあ、私はこのやり取り、好きだなーなんて思うのだった。
「あ、別にそんなことはないです」
「我が国の食の奥深さをこれから教えてあげよう。車に乗りたまえ」
話が通じているような、通じてないような。
私たちは、ルシファーさんの車にわいわいと乗り込んだ。
バングラッド氏はデフォルメフィギュアサイズに縮んでもらい、ビクトリアが抱っこしている。
「出してくれ。例の店へ」
「はい」
白手袋の運転手さんが頷き、車が走り出した。
うーん、真っ黒なリムジン!
中は向かい合う座席になっていて、私、ビクトリア、彼女の膝の上にバングラッド氏。
対面がルシファーさんだ。
タマコさんは向こうの迷宮省と話があるらしく、泣く泣く同行を諦めた。
後で合流するって。
「なにっ、ビクトリアという名前なのか!? アメリカ出身なのに!? ふーむ、なんたる傲慢さ……。いいぞいいぞ」
なんで嬉しそうなんだろう。
「私は、人はもっと内面に傲慢さを持っていていいと思っている。謙虚なのは必要時に最低限だけでいい。傲慢さは己の自己肯定感を高める。外に出せばいらぬ諍いを呼ぶゆえ、筋トレなどで実力をつけねばならないがな……。不思議なことに、筋トレをするほど己の中の傲慢はみだりにその力を振るわなくなっていくのだ」
「語りだした!」
「私の語りを聞いていたまえ!」
「結構傲慢だ!」
まあ、ルシファーさんの独演会は割と面白いので、これを聞いてあははと笑いながらご飯のお店に到着です。
「なぜ笑ったのだ……」
「面白かったので」
「リーダーは基本的に豪胆だもの。オドオドして見える時があるけど、本質的には鋼の心臓を持ってるわ」
ビクトリアからの評が厳しい気がする!
『ふむ、しかし話に聞いていた傲慢の大罪とは随分異なるな。お主はきら星はづきに近い』
バングラッド氏の言葉を受けて、ルシファーさんが片方の眉をひょいと動かした。
「魔王が与えたこの力を我が物にしたのだよ。ミス・ハヅキと同じだ。私やウォンは一度力に取り込まれたがね。魔王が大罪勢の支配権を手放したことで、この力は晴れて我々のものになった」
「ははー、そんなドラマが」
感心する私だ。
それはそうと、到着したお店。
カレー屋さんに見えるんだけど……。
「我らのキングダムはかつて、インドにて権勢を誇っていてね。その伝統から、国内にはインド料理店も多い。キングダムのカツカレーは絶品だぞ。イギリス料理の美味さというものを存分に味わっていくがいい」
「イギリス料理店店? カツカレー専門店……!?」
私は頭に疑問符を浮かべながら入店するのだった。
そうしたら、鼻腔にガツンとくるスパイシーな香り!!
「おほー! 絶対美味しいやつ!」
「リーダーの目の色が変わったわ」
『暴食の面目躍如だな!』
「ふはははは! 最高のカツカレーを体験するがいい!」
ちなみにカツカレーと言うけど、こっちだと日本風カレー全般がカツカレーと呼ばれたりしているらしく。
ルシファーさんはエビフライカレーを頼んでいた。
私はカツカレー二倍盛り。
ビクトリアはシーフードカレーで、バングラッド氏はフライドチキンカレー。
「あっ! よく考えたら日本風カレーだからインド料理ですらないのでは」
「スタッフがインド人だ」
「料理長が日本人みたいですけど」
「そういうこともある」
どんなに突っ込んでもこゆるぎもしないルシファーさん!
あっ、カレーは本当に美味しかったです。
中辛から、もうちょっと辛いくらいの味。
レモンの入ったミネラルウォーターも美味しい。
後で聞いたら、なかなかいいお値段のする高級カツカレーショップだったそうで。
いやあ、ごちそうになってしまったなあ。
「当然私が払う。ゲストのクレジットを使わせるようなマネなど、ホストの名折れだからな」
ルシファーさんが、なんかメタリックな輝くカードで支払いしていった。
「あれプレミアムカードよ。しかも特別性のやつ」
「そうなの? 高校生としてはよく分からない……。だけど凄いことだけ分かる。すごいー」
両親は私が大学に入るまで、カード作っちゃダメって言ってるからね。
私たちの話を聞いて、ルシファーさんがフッ、と得意げに笑った。
嬉しそう。
「では食事も終わったことだし、ここからはアフタヌーンティーと行こう。仕事の話はそこで行う。何より、キングダムのティーの素晴らしさを体験してもらおうと思ってな」
「仕事の話よりも紅茶の自慢!!」
個性的な人だなあ。
だけど、アフタヌーンティーと聞くと、私も興奮が抑えられない。
本場のアフタヌーンティーはどんなものなのか!
イギリス来て良かったー。
『何気にこの二人の関係はウィンウィンであるな』
「ある意味似た者同士よね」
バングラッド氏とビクトリアが後ろでそんな事を言っている。
まあ、大罪勢同士ですからねー。
そして行ったアフタヌーンティー。
どっさりお菓子が出てきて、ティーポットにいい香りの紅茶もたくさん入ってる。
これは堪りませんわー。
「まずは紅茶の飲み方を教えてやろう。これはだな……」
「リーダー、バングラッド、あの人、仕事の話なんかこれっぽっちもせずにイギリスの紅茶の歴史とか作法とかそういう話ばかりしてるわ」
「私は美味しいならオーケーです」
「リーダーはそう言う人だった……」
『これはツッコミ役が足りないというやつだな?』
ひとしきりレクチャーを受けた後、一番美味しい紅茶の飲み方をやってみたら、確かになんか美味しい気がする。
ミルクティーにお砂糖をたっぷり入れてカパカパ飲み、たくさんのケーキとかスコーンにはちみつ掛けたのとか、パイ菓子をパクパク食べた。
四割私、三割バングラッド氏、二割はルシファーさんが食べた。
「ビクトリア食欲がない?」
「カレーの後でそんなに食べられないわ!?」
相変わらずビクトリアは少食だなあ。
そして、たくさん食べて飲んで落ち着いたところで、ようやくお仕事の話が始まるのだった。
「その前に、口をすっきりさせる意味でこの新しく来た紅茶についてだが、これには深い歴史が……」
「仕事の話に入らないんだけど!? なんなのこの人!?」
あっ、ビクトリアがついに猛然と突っ込んだ!
でもまあ、私はこのやり取り、好きだなーなんて思うのだった。
30
お気に入りに追加
245
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
おじさんが異世界転移してしまった。
月見ひろっさん
ファンタジー
ひょんな事からゲーム異世界に転移してしまったおじさん、はたして、無事に帰還できるのだろうか?
モンスターが蔓延る異世界で、様々な出会いと別れを経験し、おじさんはまた一つ、歳を重ねる。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
俺が異世界帰りだと会社の後輩にバレた後の話
猫野 ジム
ファンタジー
会社員(25歳・男)は異世界帰り。現代に帰って来ても魔法が使えるままだった。
バレないようにこっそり使っていたけど、後輩の女性社員にバレてしまった。なぜなら彼女も異世界から帰って来ていて、魔法が使われたことを察知できるから。
『異世界帰り』という共通点があることが分かった二人は後輩からの誘いで仕事終わりに食事をすることに。職場以外で会うのは初めてだった。果たしてどうなるのか?
※ダンジョンやバトルは無く、現代ラブコメに少しだけファンタジー要素が入った作品です
※カクヨム・小説家になろうでも公開しています
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる