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それなり私の飛翔編
第28話 ゲストイベント準備伝説
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「なんで……なんでまた登録者が増えてるの……!?」
登録者数が160.000人になってる。
昨日の今日だから、間違いなくあのチャラウェイさんの家の雑談配信だ。
終始、新人らしく大人しくしていたつもりだったけど……。
あ、ゴボウについて聞かれたから、我が家のゴボウ料理レパートリーが増えた話したっけ!
私も母と一緒に、ゴボウチップスを揚げたりしてるし。
……という話をしたら、またコメントが盛り上がったんだよね。
解せぬ……!!
自分が振るったゴボウを自分が美味しくいただく……!
それがお野菜への礼儀でしょう。
『抽選で何名とかにお前が揚げたごぼうチップスを送るのはどうだ?』
「は!? 私のお手製ごぼうチップスを!?」
兄め、なんという悪魔的発想。
これはガチ恋勢生まれる。
だけど、よく考えたら貰える人と貰えない人で格差が生まれちゃうから、これはナシということになった。
『まあ、いつかどこかの施設とコラボレーションをした際に、お前が監修した料理としてゴボウづくしを出せばいいだけの話だな』
「そうそう。……って、どこかの施設とコラボ!? 私が!? ひいー」
話の規模がまた格段と大きくなってきていて、私は悲鳴を上げた。
『まさか、とか思っていないだろうな? いいか? 個人勢で登録者数16万は破格だぞ。しかもお前はまだ、配信を始めて二ヶ月経ってもいない。勢いは止まっていないということだ』
「お兄ちゃん、落ち着こう。あまり可能性を提示されると私は死んでしまう」
『逆可能性の獣……。分かった。スローペースで行こう』
この人、ぶっきらぼうだし、どんどん仕事を進めるやり手だけど、ちょこちょこ優しいんだよね。
ありがたい。
『それより今回は、例のお披露目のリハーサルだ。いよいよ開催が近いからな。向こうからは拘束時間に応じた費用をもらっている』
「お金が!! じゃあ、やらないとだね……」
いよいよ忙しくなってきた……!
リハーサルは、専用のスタジオでやるらしい。
実際のダンジョンを使って、万一の事故が起きたら洒落にならないし。
『迎えに行く。一時間待っていろ』
「へーい」
チャラウェイさんの時は迎えに来なかったのに、今回はなぜお迎え付きなんだろう……!
……詮索はやめとこっと。
すぐにお迎えがやって来た。
日々、だんだん運転が上手くなる兄のスポーツカー……。
「軽?」
「修理に出してる。代車だ」
悲しそうな顔してる。
この間、幻ファンの事務所行った時に擦ったもんねえ。
向かうのは、都心からちょっと外れたところにあるスタジオ。
それでも駅チカだから、免許を持ってない配信者の人も安心らしい。
ここでイベントのリハーサルをやって、ダンジョンに備えるらしい。
なるほど……こうやってなうファンタジーの配信者たちは、鍛えられてるんだなあ……。
兄が到着すると、出迎えるスタッフたちがみんな会釈してくる。
「お久しぶりです」
「お元気そうで何よりです」
「また一緒に仕事できて嬉しいです」
うおー、みんな兄にリスペクトに満ちた視線を向けてくるんだけど。
この人、なんで辞めたんだろうな……!
通されたスタジオは、だだっ広い。
そして壁が緑色をしている。
なんで?
「ようこそはづきちゃん! 今日はよろしくねー」
「カンナちゃん、よろしくね……!」
カンナちゃんはフレンドリーだけど、見慣れぬ環境に挙動不審な私なのだ。
恐る恐る、スタジオに足を踏み入れた。
「これ、背景に立体映像を投影するからこういう色してるの。ARって言うんだけどね。これでシミュレーションをしたりするわけ」
「なるほどー。なうファンタジーの人たちって、みんなここで練習するんですか?」
「そうそう。見栄えのする動きって、一朝一夕だとできないもの。日々練習だよー。でも、所属してる配信者の数も多いから、スタジオ使えるのも普段は順番待ちなんだ」
「あー。大手は大手で大変だなあ……」
「大変……だから、スタジオ借りられたら時間いっぱいまで全力で練習するの。お陰でクタクタだよー」
そんな話をしていたら、卯月さんが走ってきた。
「だけどはづきちゃんが来てくれたから元気百倍! 抱きしめたーい!」
むぎゅっとされた!
「うーわー」
「相変わらずはづきちゃんは柔らかいなあ~。高校だとほら、ひと目があるし、あたしが抱きしめてたら目立っちゃうでしょ」
「そっか、はづきちゃん、桜と同じ学校だったっけ! そうかあ……私と四歳も離れてるんだねえ……」
「カンナちゃん助けてー」
パワフルな卯月さんにハグされて、助けを求めてもがく私。
うおー、ダンジョンの外の私の腕力はすっごく弱い!
スーパーベビー級だあ。
「おつかれー」
「噂をしてたら最年長が来たよ」
「ミナ、タバコ休憩終わった?」
「終わりー。あ、はづきちゃんじゃーん。ハグ、ハグ」
「うーわー」
なうファンタジーのマネージャーさんが止めてくれなかったら、いつまでもハグされているところだった!
ここで私が体験したのは、ARを使ったダンジョンシミュレーターだった。
Aフォンと連動するらしくて、戦闘をすると武器で叩いた感触がある。
ダメージを受けると、ちゃんと軽い衝撃もある。
現実はこんなもんじゃないけどね!
……多分。
私、よく考えたらまだ一回もダメージを受けたことがない気がする……。
今度リスナーたこやきにお願いして、ダメージ受けてる動画を検証してもらおうかな。
「はづきちゃん、はい、これ」
「これ何?」
茶色い棒を渡された。
「AR用のバーチャルゴボウ」
「バーチャルゴボウ!?!?!」
珍妙なものを手にして、私の頭が疑問符でいっぱいになった。
どうやら、AR環境だとゴボウと同じ重さ、同じ威力になるように調整された物らしい。
私用に、幻ファン株式会社で作ってくれたんだって。
ありがたい……。
なんか、様子を外から見ている兄の目が険しくなってるんだけど。
あれは、私がスカウトされるのを警戒している目だ……!
大丈夫、大丈夫だから……!
私、あんな大規模団体に入って先輩が山程できたら、ストレスのあまり即座に引退するから。
「それじゃあリハーサル、行ってみようー!!」
カンナちゃんの掛け声とともに、デビューイベントのリハーサルは始まる。
いやあ、本当にゴボウでゴブリンを叩いた感触がしたよ。
科学技術は凄いね……!
登録者数が160.000人になってる。
昨日の今日だから、間違いなくあのチャラウェイさんの家の雑談配信だ。
終始、新人らしく大人しくしていたつもりだったけど……。
あ、ゴボウについて聞かれたから、我が家のゴボウ料理レパートリーが増えた話したっけ!
私も母と一緒に、ゴボウチップスを揚げたりしてるし。
……という話をしたら、またコメントが盛り上がったんだよね。
解せぬ……!!
自分が振るったゴボウを自分が美味しくいただく……!
それがお野菜への礼儀でしょう。
『抽選で何名とかにお前が揚げたごぼうチップスを送るのはどうだ?』
「は!? 私のお手製ごぼうチップスを!?」
兄め、なんという悪魔的発想。
これはガチ恋勢生まれる。
だけど、よく考えたら貰える人と貰えない人で格差が生まれちゃうから、これはナシということになった。
『まあ、いつかどこかの施設とコラボレーションをした際に、お前が監修した料理としてゴボウづくしを出せばいいだけの話だな』
「そうそう。……って、どこかの施設とコラボ!? 私が!? ひいー」
話の規模がまた格段と大きくなってきていて、私は悲鳴を上げた。
『まさか、とか思っていないだろうな? いいか? 個人勢で登録者数16万は破格だぞ。しかもお前はまだ、配信を始めて二ヶ月経ってもいない。勢いは止まっていないということだ』
「お兄ちゃん、落ち着こう。あまり可能性を提示されると私は死んでしまう」
『逆可能性の獣……。分かった。スローペースで行こう』
この人、ぶっきらぼうだし、どんどん仕事を進めるやり手だけど、ちょこちょこ優しいんだよね。
ありがたい。
『それより今回は、例のお披露目のリハーサルだ。いよいよ開催が近いからな。向こうからは拘束時間に応じた費用をもらっている』
「お金が!! じゃあ、やらないとだね……」
いよいよ忙しくなってきた……!
リハーサルは、専用のスタジオでやるらしい。
実際のダンジョンを使って、万一の事故が起きたら洒落にならないし。
『迎えに行く。一時間待っていろ』
「へーい」
チャラウェイさんの時は迎えに来なかったのに、今回はなぜお迎え付きなんだろう……!
……詮索はやめとこっと。
すぐにお迎えがやって来た。
日々、だんだん運転が上手くなる兄のスポーツカー……。
「軽?」
「修理に出してる。代車だ」
悲しそうな顔してる。
この間、幻ファンの事務所行った時に擦ったもんねえ。
向かうのは、都心からちょっと外れたところにあるスタジオ。
それでも駅チカだから、免許を持ってない配信者の人も安心らしい。
ここでイベントのリハーサルをやって、ダンジョンに備えるらしい。
なるほど……こうやってなうファンタジーの配信者たちは、鍛えられてるんだなあ……。
兄が到着すると、出迎えるスタッフたちがみんな会釈してくる。
「お久しぶりです」
「お元気そうで何よりです」
「また一緒に仕事できて嬉しいです」
うおー、みんな兄にリスペクトに満ちた視線を向けてくるんだけど。
この人、なんで辞めたんだろうな……!
通されたスタジオは、だだっ広い。
そして壁が緑色をしている。
なんで?
「ようこそはづきちゃん! 今日はよろしくねー」
「カンナちゃん、よろしくね……!」
カンナちゃんはフレンドリーだけど、見慣れぬ環境に挙動不審な私なのだ。
恐る恐る、スタジオに足を踏み入れた。
「これ、背景に立体映像を投影するからこういう色してるの。ARって言うんだけどね。これでシミュレーションをしたりするわけ」
「なるほどー。なうファンタジーの人たちって、みんなここで練習するんですか?」
「そうそう。見栄えのする動きって、一朝一夕だとできないもの。日々練習だよー。でも、所属してる配信者の数も多いから、スタジオ使えるのも普段は順番待ちなんだ」
「あー。大手は大手で大変だなあ……」
「大変……だから、スタジオ借りられたら時間いっぱいまで全力で練習するの。お陰でクタクタだよー」
そんな話をしていたら、卯月さんが走ってきた。
「だけどはづきちゃんが来てくれたから元気百倍! 抱きしめたーい!」
むぎゅっとされた!
「うーわー」
「相変わらずはづきちゃんは柔らかいなあ~。高校だとほら、ひと目があるし、あたしが抱きしめてたら目立っちゃうでしょ」
「そっか、はづきちゃん、桜と同じ学校だったっけ! そうかあ……私と四歳も離れてるんだねえ……」
「カンナちゃん助けてー」
パワフルな卯月さんにハグされて、助けを求めてもがく私。
うおー、ダンジョンの外の私の腕力はすっごく弱い!
スーパーベビー級だあ。
「おつかれー」
「噂をしてたら最年長が来たよ」
「ミナ、タバコ休憩終わった?」
「終わりー。あ、はづきちゃんじゃーん。ハグ、ハグ」
「うーわー」
なうファンタジーのマネージャーさんが止めてくれなかったら、いつまでもハグされているところだった!
ここで私が体験したのは、ARを使ったダンジョンシミュレーターだった。
Aフォンと連動するらしくて、戦闘をすると武器で叩いた感触がある。
ダメージを受けると、ちゃんと軽い衝撃もある。
現実はこんなもんじゃないけどね!
……多分。
私、よく考えたらまだ一回もダメージを受けたことがない気がする……。
今度リスナーたこやきにお願いして、ダメージ受けてる動画を検証してもらおうかな。
「はづきちゃん、はい、これ」
「これ何?」
茶色い棒を渡された。
「AR用のバーチャルゴボウ」
「バーチャルゴボウ!?!?!」
珍妙なものを手にして、私の頭が疑問符でいっぱいになった。
どうやら、AR環境だとゴボウと同じ重さ、同じ威力になるように調整された物らしい。
私用に、幻ファン株式会社で作ってくれたんだって。
ありがたい……。
なんか、様子を外から見ている兄の目が険しくなってるんだけど。
あれは、私がスカウトされるのを警戒している目だ……!
大丈夫、大丈夫だから……!
私、あんな大規模団体に入って先輩が山程できたら、ストレスのあまり即座に引退するから。
「それじゃあリハーサル、行ってみようー!!」
カンナちゃんの掛け声とともに、デビューイベントのリハーサルは始まる。
いやあ、本当にゴボウでゴブリンを叩いた感触がしたよ。
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