57 / 373
異世界探索編
第57話 遠出をするぞ、異世界ツーリング
しおりを挟む
迷宮省側から、ちょっと遠くの地域のデータが欲しいと依頼されたのだった。
つまり、遠出するから護衛して欲しいみたいな内容。
もちろんOK。
問題は、入口があの窓しかないから移動するための道具を持ち込めないことなんだけど……。
「ウェイ! そいつは簡単に解決できるぜ。バイクくらいの乗り物なら公式Aフォンに収納できるんだ」
「な、なんだってー!!」
お助け要員としてお呼びしていたチャラウェイが、驚くべきことを言った。
そう言えば、炎の魔女フレイヤとの戦いの時、彼は車に積んでなかったはずのバイクで現れたな……。
「迷宮省なら、Aフォンに収納できるバギーくらい持ってるんじゃないか?」
「ありますわなぁ」
うんうん頷くシノ。
彼女を見て、チャラウェイがうーんと唸った。
「なんですのん」
「なんで俺とシノさんを交互に見てるの」
「いやさ、二人とも大人の男から幼女に変身するよなあーって思って」
「類は友を呼ぶ、いうこともありますからね」
コココ、となんか狐っぽく笑うシノだった。
さてさて、迷宮省の人たちがやって来る。
この間の協力会社の人も一緒だ。
「収納型バギー? ええ、極秘ですがあります。というかそれがなければ異世界で遠出はできないでしょう」
職員の人が当然ですよ、と言った。
なるほどなあ……。
世の中の技術は進んでいて、想像もできないことになっているのだ。
「それを言ったらスパイスさんだって、非公式の民生品Aフォンなのに、どうして受け答えなどの機能が公式を上回るものを持っているんですか」
「あっ、それは魔導書に教育されてまして」
『私が育てた!』
『ん俺が育てたぁ!』
『よろしくお願いします』
こうして賑やかな、異世界の遠出が始まった。
もちろん!
配信する!
イグナイト・スパイスにフォームチェンジして……!
「どーも! こんちゃー! 黒胡椒スパイスです~! 今日はねー、今まで異世界の街の中をうろうろしてたから、ちょっと遠くまで行ってみようっていう企画です。迷宮省協賛だよー。ほら、あそこに見える黒い装甲バギーが迷宮省の……装甲バギー!?」
※『どーもー!』『こんちゃー!!』『おおー、どこまで行くの?』『迷宮省の乗り物いかついなー』
「色々な状況でも壊れないようにしとります」
※『シノちゃんキター!』『シノちゃんがいるだけで、迷宮省の怖いイメージがあんまなくなるよね』『今日もカワイイ』
「ふひっ、おおきに」
「ナイスフォロー、シノさん! なんかめっちゃ照れてるけど! あとねー、スパイスだけだと乗り物を運転できないので! ほら、背丈とか的にね」
※『スパイスちゃんちっちゃいもんねー』『身長どれくらいなの?』
「ヒールこみで130センチかなー。世界の何もかもが大きく見えるよー」
※『ちっちゃ!』『カワイイ!!』『ちっちゃいと思ってたらそんなちっちゃかった!』
「ということでー、スパイスは今回! シノさんと一緒にチャラちゃんのバイクに乗せてもらいまーす! 二人乗りはよくないけど、異世界は治外法権だからねー!」
「ヒャッハー!! 俺に任せてくれぇーっ!!」
身長190くらいありそうなチャラウェイが現れたので、コメント欄がウワーッと沸いた。
※『モヒカン棘付き肩パットサングラスのマッチョな巨漢が幼女を乗せる!?』『いつもながら事案すぎるw』『チャラウェイのバイク、三人も乗れたっけ?』
「うちはこう言うふうに変身もできますんで」
どろん、とSE(サウンドエフェクト)が鳴り、シノが狐になった。
これをスパイスが抱っこするわけだね。
※『狐になった!』『かわいいー!』『なんだ今の音』
「今のはフロッピーが合成してくれたSEだよー」
※『すごい』『フロッピーちゃん天才』『カワイイ』
『恐縮です』
フロッピーが空中でゆらゆらしてる。
照れてる?
『うおおおおー! 私達の英才教育あってのことですよー!!』
『ん教師たる俺達をぉ崇めろぉ!』
そして魔導書は荒ぶっているのだった。
こんな賑やかな面々のまま、配信はスタート。
チャラウェイバイクは座席の後ろに、非常に大きな背もたれがある。
トゲがついててギラギラ輝いてる。
非常にアポカリプス的なデザインなんだが、ここのお陰でスパイスがすっぽり収まることができるわけなのだ。
なお、トゲはスポンジ製で柔らかい。
「えーと、座ってるとスパイスが何も見えないので……よっこらしょ!」
背もたれに自分を預けながら立ち上がるスパイス!
「こうやって立ったまま、チャラちゃんの肩に手を置いて配信して行きまーす! うんうん、浮遊の魔法あってこその無茶な体勢だね! みんな絶対に真似しちゃダメだぞー」
「ヒャッハー!! あっ! 俺のモヒカンに狐が乗っかって!!」
※『やらないやらないw』『シノちゃんが加わってちょっとしたブレーメンの音楽隊みたいになってる』『世紀末バイクの上にモヒカン、モヒカンの上にスパイスちゃん、やっぱりモヒカンの(物理的な)上にシノちゃん!』
配信的にあまりにも面白い姿になってしまったな……。
バイクが走り出す。
トゲ付きの大きくて太いタイヤは、荒れたり割れてる石畳もなんのその。
「ベースがオフロードバイクなんだぜえーっ!! 改造しすぎて公道じゃ使えないからなーっ!! ヒャッハー!!」
「存分に走れて良かったねーチャラちゃーん!」
「本当だぜーっ!! 後はこの間みたいなダンジョン配信でしか使えないぜ! いやあ……道を走れて本当に良かった……」
なんかほろりと来てるじゃん。
街の中をぐるりと巡る。
そこそこ大きな、ヨーロッパ的ファンタジー世界の町並みだ。
あちこちに崩れた空き地みたいなものがあって、植物が繁茂していた。
木造の家屋があったんだろう。
「こんこん」
「シノさんどうしたの? あ、狐になるとあんまり自由に喋れない系?」
こくこく頷くシノさんなのだった。
スパイスとの念話みたいなことはできるけど、声帯が動物なので言葉を発することができないのだ。
なのでここは……。
「フロッピー、翻訳して!」
『かしこまりました。わんにゃん翻訳アプリを起動します。シノ様は、「この街が放棄されてから数十年は経過している」と仰っています』
「あ、植物の繁茂の仕方で分かるの? なるほどなあー」
迷宮省の人たちが車を止めて、写真や動画撮影を始めた。
植物や土も採取している。
まだ街を出てないのに!
「早く早くー!」
※『スパイスちゃんに急かされて慌ててる!』『迷宮省を急かす人っていたんだ……』『この幼女、大物なのでは』
「だって早く外の風景を見たいじゃん! その方が撮れ高もあるからね!」
スパイスの言葉を聞いて、フロータがしみじみと『主様も完全に染まりましたねー!』とか言うのだった。
つまり、遠出するから護衛して欲しいみたいな内容。
もちろんOK。
問題は、入口があの窓しかないから移動するための道具を持ち込めないことなんだけど……。
「ウェイ! そいつは簡単に解決できるぜ。バイクくらいの乗り物なら公式Aフォンに収納できるんだ」
「な、なんだってー!!」
お助け要員としてお呼びしていたチャラウェイが、驚くべきことを言った。
そう言えば、炎の魔女フレイヤとの戦いの時、彼は車に積んでなかったはずのバイクで現れたな……。
「迷宮省なら、Aフォンに収納できるバギーくらい持ってるんじゃないか?」
「ありますわなぁ」
うんうん頷くシノ。
彼女を見て、チャラウェイがうーんと唸った。
「なんですのん」
「なんで俺とシノさんを交互に見てるの」
「いやさ、二人とも大人の男から幼女に変身するよなあーって思って」
「類は友を呼ぶ、いうこともありますからね」
コココ、となんか狐っぽく笑うシノだった。
さてさて、迷宮省の人たちがやって来る。
この間の協力会社の人も一緒だ。
「収納型バギー? ええ、極秘ですがあります。というかそれがなければ異世界で遠出はできないでしょう」
職員の人が当然ですよ、と言った。
なるほどなあ……。
世の中の技術は進んでいて、想像もできないことになっているのだ。
「それを言ったらスパイスさんだって、非公式の民生品Aフォンなのに、どうして受け答えなどの機能が公式を上回るものを持っているんですか」
「あっ、それは魔導書に教育されてまして」
『私が育てた!』
『ん俺が育てたぁ!』
『よろしくお願いします』
こうして賑やかな、異世界の遠出が始まった。
もちろん!
配信する!
イグナイト・スパイスにフォームチェンジして……!
「どーも! こんちゃー! 黒胡椒スパイスです~! 今日はねー、今まで異世界の街の中をうろうろしてたから、ちょっと遠くまで行ってみようっていう企画です。迷宮省協賛だよー。ほら、あそこに見える黒い装甲バギーが迷宮省の……装甲バギー!?」
※『どーもー!』『こんちゃー!!』『おおー、どこまで行くの?』『迷宮省の乗り物いかついなー』
「色々な状況でも壊れないようにしとります」
※『シノちゃんキター!』『シノちゃんがいるだけで、迷宮省の怖いイメージがあんまなくなるよね』『今日もカワイイ』
「ふひっ、おおきに」
「ナイスフォロー、シノさん! なんかめっちゃ照れてるけど! あとねー、スパイスだけだと乗り物を運転できないので! ほら、背丈とか的にね」
※『スパイスちゃんちっちゃいもんねー』『身長どれくらいなの?』
「ヒールこみで130センチかなー。世界の何もかもが大きく見えるよー」
※『ちっちゃ!』『カワイイ!!』『ちっちゃいと思ってたらそんなちっちゃかった!』
「ということでー、スパイスは今回! シノさんと一緒にチャラちゃんのバイクに乗せてもらいまーす! 二人乗りはよくないけど、異世界は治外法権だからねー!」
「ヒャッハー!! 俺に任せてくれぇーっ!!」
身長190くらいありそうなチャラウェイが現れたので、コメント欄がウワーッと沸いた。
※『モヒカン棘付き肩パットサングラスのマッチョな巨漢が幼女を乗せる!?』『いつもながら事案すぎるw』『チャラウェイのバイク、三人も乗れたっけ?』
「うちはこう言うふうに変身もできますんで」
どろん、とSE(サウンドエフェクト)が鳴り、シノが狐になった。
これをスパイスが抱っこするわけだね。
※『狐になった!』『かわいいー!』『なんだ今の音』
「今のはフロッピーが合成してくれたSEだよー」
※『すごい』『フロッピーちゃん天才』『カワイイ』
『恐縮です』
フロッピーが空中でゆらゆらしてる。
照れてる?
『うおおおおー! 私達の英才教育あってのことですよー!!』
『ん教師たる俺達をぉ崇めろぉ!』
そして魔導書は荒ぶっているのだった。
こんな賑やかな面々のまま、配信はスタート。
チャラウェイバイクは座席の後ろに、非常に大きな背もたれがある。
トゲがついててギラギラ輝いてる。
非常にアポカリプス的なデザインなんだが、ここのお陰でスパイスがすっぽり収まることができるわけなのだ。
なお、トゲはスポンジ製で柔らかい。
「えーと、座ってるとスパイスが何も見えないので……よっこらしょ!」
背もたれに自分を預けながら立ち上がるスパイス!
「こうやって立ったまま、チャラちゃんの肩に手を置いて配信して行きまーす! うんうん、浮遊の魔法あってこその無茶な体勢だね! みんな絶対に真似しちゃダメだぞー」
「ヒャッハー!! あっ! 俺のモヒカンに狐が乗っかって!!」
※『やらないやらないw』『シノちゃんが加わってちょっとしたブレーメンの音楽隊みたいになってる』『世紀末バイクの上にモヒカン、モヒカンの上にスパイスちゃん、やっぱりモヒカンの(物理的な)上にシノちゃん!』
配信的にあまりにも面白い姿になってしまったな……。
バイクが走り出す。
トゲ付きの大きくて太いタイヤは、荒れたり割れてる石畳もなんのその。
「ベースがオフロードバイクなんだぜえーっ!! 改造しすぎて公道じゃ使えないからなーっ!! ヒャッハー!!」
「存分に走れて良かったねーチャラちゃーん!」
「本当だぜーっ!! 後はこの間みたいなダンジョン配信でしか使えないぜ! いやあ……道を走れて本当に良かった……」
なんかほろりと来てるじゃん。
街の中をぐるりと巡る。
そこそこ大きな、ヨーロッパ的ファンタジー世界の町並みだ。
あちこちに崩れた空き地みたいなものがあって、植物が繁茂していた。
木造の家屋があったんだろう。
「こんこん」
「シノさんどうしたの? あ、狐になるとあんまり自由に喋れない系?」
こくこく頷くシノさんなのだった。
スパイスとの念話みたいなことはできるけど、声帯が動物なので言葉を発することができないのだ。
なのでここは……。
「フロッピー、翻訳して!」
『かしこまりました。わんにゃん翻訳アプリを起動します。シノ様は、「この街が放棄されてから数十年は経過している」と仰っています』
「あ、植物の繁茂の仕方で分かるの? なるほどなあー」
迷宮省の人たちが車を止めて、写真や動画撮影を始めた。
植物や土も採取している。
まだ街を出てないのに!
「早く早くー!」
※『スパイスちゃんに急かされて慌ててる!』『迷宮省を急かす人っていたんだ……』『この幼女、大物なのでは』
「だって早く外の風景を見たいじゃん! その方が撮れ高もあるからね!」
スパイスの言葉を聞いて、フロータがしみじみと『主様も完全に染まりましたねー!』とか言うのだった。
51
あなたにおすすめの小説
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる