勇者の大罪

ハレハレ

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レベル1モンスター

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ぼくは、生まれた時からノロマのドベだった。いっつもぼくは周りから頭一つ分遅れていて、足も遅くて、勉強もわからなくて、友達もいなくて。
お母さんもお父さんもお兄ちゃんもお姉ちゃんもぼくにできないことができて、でもぼくは出来なくて。
いつもいつも、
「お前はノロマのドベだからすぐに殺される」って言うんだ。
「お前は、魔王様のお役に立てない、勇者に直ぐに殺される」って言う。
だから、ぼくもそうなんだって思ってた。
その日もぼくは学校で皆にいじわるされてた。ぼくがノロマでドベだから。
でもね、その日は違った。
「、、、ねぇ何してんの?」
「あ?なんだ転校生じゃん!見てわかんだろ~こいつノロマのドベだから何しても良いんだよ!お前もやるか?転校生憂さ晴らしになるぜッ、、、‼︎」
びっくりした。その子は見たことないような怖い顔をして、空気がビリビリして、逃げてしまいたくなった。
「ひッッ!な、なんだよ‼︎なに怒ってんだよ‼︎、、、ばッば~かば~か!お前ら行こうぜ‼︎」ドタドタドタドタ
、、、、、、すっごい、すごいなぁぼくなんか怖くて仕方がなかったのに、あんなに簡単に追い払っちゃったや。
ぼくなんかとは違うすごい子なんだ!
「ねぇあなた、なんで言い返さなかったの?」
「、、、え?なっなにが?」
「何ってあなたノロマのドベってけなされてるのよ?殴られてたしさぁ~」
、、、考えたことなかった。
「、、、殴られるのはいつもの、こと、だし、それにぼくが、ノロマでドベ、なのは本当のこと、だし、」


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