仲良しな天然双子は、王族に転生しても仲良しで最強です♪

桐生桜月姫

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79 双子は強請るものを決める

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▫︎◇▫︎

「「ふぁう………、はぁー、」」

 どちらからともなく目覚めたアイリスとアキレスは、昨夜の出来事を振り返って顔を見合わせ、げんなりと大きなため息をついた。

(まず初めに王城の構造を暗記するところからだね、アイリス)
(そうね、アキレス。そのためにはこの世界の知識が必要だわ)

 何がという主語は必要ない。双子は決定事項を述べてぐっと背伸びをする。自室に戻ってすぐにメイドによって着替えさせられたために、パジャマを身に纏っている双子はさらさらとしたシルクのパジャマに満足そうに頷いた。

(このすべすべお洋服だけは捨て難いよね)
(このマシュマロベッドもな)

 たった数日で贅沢病に犯され始めているアイリスとアキレスは、やばいやばいと危機感を持つ。このままでは、外に脱走できたとしても不自由な生活に順応できそうもない。
 深々と頭を下げて入室してきたメイドと下僕にそれぞれお揃いの服に着替えさせてもらったアイリスとアキレスは、ふわっとベッドに座った。

(朝ご飯遅くない?)
(だねー。どうしたんだろ)
(うー、お腹すいたー!!)
(食いしん坊アイリス)

 ーーーぐぅー、

 アキレスがにやっと笑ってアイリスを揶揄った次の瞬間、アキレスのお腹が大きな音を上げた。

(食いしん坊なのはアキレスでしょ?)

 くすくすと2人で笑って、手を繋ぐ。朝から明るい場所で新鮮な空気を明いっぱい吸えるというのはなんと幸せなことだろうか。密かに噛み締めていたら、ノックの音が聞こえてメイドのメアリーと騎士のクロードが入室してきた。

「国王陛下からのお達しですわ。本日は家族全員で朝食を摂ることになるそうです」
「「分かった」」

 双子は頷いて食堂へ向かうために立ち上がった。やっぱり子供の短い足では食堂までがとっても遠く、時間がかかる。ぐぅーぐぅーと文句を言い続けるお腹を摩りながら、双子はひたすらに足を動かした。

(それにしても、なんのようなのかな?アキレス)
(分かんない。でも、チャンスじゃない?お勉強を強請る)
(それもそっか。じゃあ、アキレスお願いね)
(………アイリスも手伝えよ)
(えぇー、めんどくさい)
(お前の未来もかかってるんだからな)
(うげー)

 心の中で会話をしていたらやっとのことで、どうにか食堂に到着した。空きすぎたお腹がひたすらに文句を言ってきているが、ここは無視だ。
 何故なら、アイリスとアキレスがこれから向かう場所は敵の巣窟。一瞬で気を抜けば飲み込まれてしまうかもしれないからだ。

((さて、頑張るかな))

 双子は自分達よりも何十倍も大きな扉を見上げて、好戦的な笑みを浮かべた。

******************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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