仲良しな天然双子は、王族に転生しても仲良しで最強です♪

桐生桜月姫

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68 双子の自称お兄さま

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 じっと双子が観察している方向から、やがてカツカツと軍靴を鳴らす音が聞こえて、1人の少年がひょこっと現れた。

「ははっ、バレちゃった!!」

 いたずっらこな笑みを浮かべた少年は、サラサラとしたストレートの肩口の金髪に、わくわくと興奮を滲ませる桃色の瞳をしていて、双子は彼の正体に一目で気がついてしまった。まあ、服も一流のものを身につけていたということから、簡単に推測できただけだが。

「「………あなたは」」
「ぼくたちの、」「わたしたちの、」
「「お兄さまですか」」

 確信に満ちているが故に、疑問形を廃して問いかけた双子は、首を可愛らしく傾げて無邪気な微笑みを浮かべる。

「あぁ!!そうだよ!!俺は“お兄さま”だ!!」

 ででーん!!という効果音付きで胸を張った自称お兄さまに、心の全くこもっていない拍手をした双子は、少年にが兄というものに憧れを持っている、扱いやすい人間であると颯爽と判断を下し、頷き合う。

(あれは超絶使える分類の人間だよ)
(そうね。じゃあ、この“自称お兄さま”にぜーんぶ、お片付け願いましょうか)
(そうだな。それが一番楽くて文句を言われなさそうだ)

 前世世間に揉まれ続けた双子は、存外年齢にそぐわぬ腹黒さを持ち合わせている。純粋無垢なアイリスは、アキレスに引っ張られているだけかもしれないが………。

「この子たち、わたしたちのことが気にいらないんですって」
「ぼくたちに、王家のちすじをひいていようとも、平民のちがまざったら、けがれているって言ってきたんだよ?」
「「だからね、助けて、“お兄さま”!!」」

 双子は満面の笑みで今にも倒れんばかりに顔面蒼白でふらふらとしている貴族の子供たちを、ビシッと指差した。

(これで万事解決!!わたしたちラッキー!!)
(………この“自称お兄さま”が賢かったら、終わるかもね)
(むうぅー、アキレスもそんなに心配せずに、束の間の喜びを噛み締めたらいいのにっ)

 るんるんとアキレスの手を握ったアイリスは、今か今かと処刑タイムを待っている。自分たちの住み良い環境のためならば、一才手抜きをしない双子は、例え子供であったとしても、容赦をする気はさらさらない。

(喜んでそれからどうするんだよ。後始末に奔走するのか?)
(するわけないじゃん!!)
(おいっ!!)
(にししっー!!)

 よって、双子は(アキレスは)、住み良い環境のために一生懸命に働くのだ。

********************

読んでいただきありがとうございます😊😊😊

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