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41 双子は思い出す
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「まあ、いいですわね♪お供致しますわ。簡単な案内ならできますし、奥まで入りたいのでしたら王妃殿下をお呼びいたしますわ」
メアリーからはいとも簡単にお庭で遊ぶ許可が出た。ちょっと驚きながらも、アキレスはメアリーに淡く微笑みを浮かべた人好きな表情で、すっぱりとやりたいことを述べた。
「テキトーなところで遊ぶよていだから気にするひつようないよ」
「承知いたしましたわ」
(やったね、アキレス!!)
(だね。というか、王妃さまは僕らのためにお庭を案内できるくらいに暇なのか?)
(う~ん、………暇なんじゃない?)
心の中で跳ね上がっているアイリスは、満面の笑みで先導していくメアリーの後ろを辿って行った。心の中でアキレスと不敬な会話をしていることには誰も気がついていないのをいいことに、アイリスはアキレスに不敬なことを話し続ける。
(それにしても、王妃さまっていいよね~。ドレスを着てきゃははうふふってしてたらいいんでしょう?めっちゃくちゃ楽じゃない)
(だよな~、この世って本当に不平等だ)
(ねー!!)
満面の笑みで頷き合うところではないが、双子は楽しそうに頷き合った。
「そういえば、国王陛下はまだお食事中ですか?」
双子に対してメアリーはにっこりと微笑みながら、微笑ましそうに尋ねてきた。双子はその瞬間、一瞬呆然としてしまった。
「国王、」
「陛下………、」
「「………………」」
2人で単語を繋ぎ合わせてどうにか言葉を発すると、双子は真っ青な顔でカタカタと震えながら手と手を取り合った。
「で、殿下方………?」
メアリーはものすごーく嫌な予感がして、双子の方を向いて立ち止まった。そして、無言の圧で双子に続きを促した。
「えっと、その………、」
「わ、わすれたんだ」
「そ、そう!!思いっきり、そう、みごとなまでに完璧にわすれてたの!!」
双子は次の瞬間ぎゅっと手を握り合って、目を閉じて叫んだ。
「「国王陛下のそんざいそのものを!!」」
「ぶふっ、」
双子の叫びに、護衛としてそばにいた近衛騎士が噴き出した。
「こらっ!クロ!!国王陛下ならびに両殿下に対して失礼でしょう!?」
「………………何のことだ、メアリー」
「とぼけても無駄よ」
ピシャリとした物言いに、双子はそっとメアリーに怒られている『クロ』と呼ばれた騎士の方に目を向けた。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
メアリーからはいとも簡単にお庭で遊ぶ許可が出た。ちょっと驚きながらも、アキレスはメアリーに淡く微笑みを浮かべた人好きな表情で、すっぱりとやりたいことを述べた。
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「承知いたしましたわ」
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(う~ん、………暇なんじゃない?)
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「で、殿下方………?」
メアリーはものすごーく嫌な予感がして、双子の方を向いて立ち止まった。そして、無言の圧で双子に続きを促した。
「えっと、その………、」
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「そ、そう!!思いっきり、そう、みごとなまでに完璧にわすれてたの!!」
双子は次の瞬間ぎゅっと手を握り合って、目を閉じて叫んだ。
「「国王陛下のそんざいそのものを!!」」
「ぶふっ、」
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「こらっ!クロ!!国王陛下ならびに両殿下に対して失礼でしょう!?」
「………………何のことだ、メアリー」
「とぼけても無駄よ」
ピシャリとした物言いに、双子はそっとメアリーに怒られている『クロ』と呼ばれた騎士の方に目を向けた。
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読んでいただきありがとうございます😊😊😊
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