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19 花言葉
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「………おはようございます」
お部屋かた突然にとっても美しいゾンビが現れた。そう、義弟の寝坊助ライアンだ。
「おはようございます、ライアン。今日もお日柄がよろしいようで」
「………皮肉ですか?」
わたくしはにこっと殊更深く微笑んだ。これはいじめの一環だ。だから、皮肉だと嫌がられるのは正解の反応であり、嬉しい反応だ。
だから、これは正解。左胸が痛むのは気のせいよ。
「行きましょう。皮肉っててもお散歩は始まらないわよ」
お義母さまの言葉に、わたくしは目を見開いた。お義母さまはわたくしのいじめをひらりと交わしている挙句、それを見過ごしている。裏がある。わたくしは瞬時に悟った。
そして、メアリーの朝の不審さにたどり着いた。
「………余計なことをしたわね。メアリー」
「? 何か言いましたか?義姉上」
「いいえ、何も。お義母さま、今日は入り混じった花の植えてある庭園でよろしいですか?」
「えぇ!どんな花があるか楽しみね」
お義母さまのはしゃいだ声に、わたくしは冷たい笑みを返した。
(そうですわね。楽しみですわね)
庭園に着くと、わたくしはわたくしが伝えたい花言葉のある花の前を通るようにルートを計算した。そして、案内した。
黄色いカーネーション
『軽蔑』『拒絶』『あなたには失望しました』
オレンジの百合
『憎悪』
白いゼラニウム
『私はあなたの愛を信じない』
ピンクのゼラニウム
『疑い』
アンズ
『疑い』
アザミ
『触れないで』
キンギョソウ
『でしゃばり』『おせっかい』
オダマキ
『愚か』
ロベリア
『悪意』
ハナズオウ
『裏切り』
アジサイ
『冷淡』『冷酷』『無情』
ラベンダー
『不信感』
カンナ
『疑い』
ゴボウ
『私にさわらないで』
最後まで案内したところで、わたくしはお義母さまに微笑みかけた。
賢いお義母さまならば、きっと伝わってくれているだろう。お花の名前をちゃんと懇切丁寧に紹介してあげたのだから。
わたくしはそのあと、ライアンに視線を向けた。
「今日、昼から空いていますか?」
「はい。なにか?」
「昨日のお詫びを手配したから、渡しに行こうかと思っただけですわ」
「分かりました。部屋にいるようにします」
わたくしはお義母さまに視線を向けた。
「今日の朝もご一緒しても?」
「えぇ!おいでおいで。というか、旦那さまは誘わなくてもいいの?」
「………お父さまは来ないわ。いくら誘っても、ね」
わたくしはくるりとターンして自室に向かって歩き始めた。メアリーに苦言を呈すために。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
お部屋かた突然にとっても美しいゾンビが現れた。そう、義弟の寝坊助ライアンだ。
「おはようございます、ライアン。今日もお日柄がよろしいようで」
「………皮肉ですか?」
わたくしはにこっと殊更深く微笑んだ。これはいじめの一環だ。だから、皮肉だと嫌がられるのは正解の反応であり、嬉しい反応だ。
だから、これは正解。左胸が痛むのは気のせいよ。
「行きましょう。皮肉っててもお散歩は始まらないわよ」
お義母さまの言葉に、わたくしは目を見開いた。お義母さまはわたくしのいじめをひらりと交わしている挙句、それを見過ごしている。裏がある。わたくしは瞬時に悟った。
そして、メアリーの朝の不審さにたどり着いた。
「………余計なことをしたわね。メアリー」
「? 何か言いましたか?義姉上」
「いいえ、何も。お義母さま、今日は入り混じった花の植えてある庭園でよろしいですか?」
「えぇ!どんな花があるか楽しみね」
お義母さまのはしゃいだ声に、わたくしは冷たい笑みを返した。
(そうですわね。楽しみですわね)
庭園に着くと、わたくしはわたくしが伝えたい花言葉のある花の前を通るようにルートを計算した。そして、案内した。
黄色いカーネーション
『軽蔑』『拒絶』『あなたには失望しました』
オレンジの百合
『憎悪』
白いゼラニウム
『私はあなたの愛を信じない』
ピンクのゼラニウム
『疑い』
アンズ
『疑い』
アザミ
『触れないで』
キンギョソウ
『でしゃばり』『おせっかい』
オダマキ
『愚か』
ロベリア
『悪意』
ハナズオウ
『裏切り』
アジサイ
『冷淡』『冷酷』『無情』
ラベンダー
『不信感』
カンナ
『疑い』
ゴボウ
『私にさわらないで』
最後まで案内したところで、わたくしはお義母さまに微笑みかけた。
賢いお義母さまならば、きっと伝わってくれているだろう。お花の名前をちゃんと懇切丁寧に紹介してあげたのだから。
わたくしはそのあと、ライアンに視線を向けた。
「今日、昼から空いていますか?」
「はい。なにか?」
「昨日のお詫びを手配したから、渡しに行こうかと思っただけですわ」
「分かりました。部屋にいるようにします」
わたくしはお義母さまに視線を向けた。
「今日の朝もご一緒しても?」
「えぇ!おいでおいで。というか、旦那さまは誘わなくてもいいの?」
「………お父さまは来ないわ。いくら誘っても、ね」
わたくしはくるりとターンして自室に向かって歩き始めた。メアリーに苦言を呈すために。
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読んでいただきありがとうございます😊😊😊
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