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「レイ、私もコレット様にご挨拶をしたいのだけれど………。」
目付きの印象通りちょっと気の強めな声がレイナードの隣にいるキャサリンから発せられた。
「ひぃー、ひぃー、はぁー、ふー、あぁ、分かったよ。コレット嬢、こちらは私の婚約者の、」
「キャサリン・ルーラーですわ。ねぇ、あなたあのギルバート・クラディッシュを落としたって言う伝説のご令嬢なの?」
「? ………伝説が何かは存じ上げませんが、私がギルバート・クラディッシュの婚約者でメアリー・コレットすわ。」
がっちりと両手を掴まれてキラキラとした視線を向けられたメアリーは、ぱちぱちと瞬いてこてんと首を横に倒した。
「あぁ!!可愛い、可愛いですわぁ!!萌え死にますわぁ!!」
「ぴぎゃっ!!」
黄色い叫び声とともにキャサリンにガバッと抱きしめられたメアリーは、あられもない悲鳴を上げた。
「キャサリン嬢、私嫉妬深いんですよ?」
抱きしめられて動けなくなったメアリーをキャサリンからべりっと剥がしたギルバートが冷たい声で言った。
「嫉妬深いのは結構だけれど、嫉妬深い男って嫌われるんですのよ?」
「「うぐっ!!」」
キャサリンのピシャリと不機嫌に発せられた言葉に、婚約者にべったりな男2人が苦鳴を上げて撃沈した。
「あ、レイは別よ?私、レイの嫉妬はそれだけ愛されているって分かってとーっても嬉しいから。」
「キャサリン………。」
キャサリンは、自分の婚約者だけを嬉しそうな恋する乙女の鶴の一言によって復活させた。
そして、メアリーは当然ながら未だに放心状態に陥っており、ギルバートはその半端ない精神攻撃を受けた状態のまましばらくの間過ごす羽目になってしまった。
*******************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
目付きの印象通りちょっと気の強めな声がレイナードの隣にいるキャサリンから発せられた。
「ひぃー、ひぃー、はぁー、ふー、あぁ、分かったよ。コレット嬢、こちらは私の婚約者の、」
「キャサリン・ルーラーですわ。ねぇ、あなたあのギルバート・クラディッシュを落としたって言う伝説のご令嬢なの?」
「? ………伝説が何かは存じ上げませんが、私がギルバート・クラディッシュの婚約者でメアリー・コレットすわ。」
がっちりと両手を掴まれてキラキラとした視線を向けられたメアリーは、ぱちぱちと瞬いてこてんと首を横に倒した。
「あぁ!!可愛い、可愛いですわぁ!!萌え死にますわぁ!!」
「ぴぎゃっ!!」
黄色い叫び声とともにキャサリンにガバッと抱きしめられたメアリーは、あられもない悲鳴を上げた。
「キャサリン嬢、私嫉妬深いんですよ?」
抱きしめられて動けなくなったメアリーをキャサリンからべりっと剥がしたギルバートが冷たい声で言った。
「嫉妬深いのは結構だけれど、嫉妬深い男って嫌われるんですのよ?」
「「うぐっ!!」」
キャサリンのピシャリと不機嫌に発せられた言葉に、婚約者にべったりな男2人が苦鳴を上げて撃沈した。
「あ、レイは別よ?私、レイの嫉妬はそれだけ愛されているって分かってとーっても嬉しいから。」
「キャサリン………。」
キャサリンは、自分の婚約者だけを嬉しそうな恋する乙女の鶴の一言によって復活させた。
そして、メアリーは当然ながら未だに放心状態に陥っており、ギルバートはその半端ない精神攻撃を受けた状態のまましばらくの間過ごす羽目になってしまった。
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