底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂

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第2章

アリスの話3

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アリスの話3


翌日、朝起きて辺りを見渡すと私しか居ない事に違和感があったけど、よく考えたら宿を変えて一人一部屋だった事を思い出した。

起きてボーっとしていると、ノックが聞こえてきたから、反射的に「はい」と言ってしまった。
しまったな、もしジャス君だったら目を潰そう、だって今の私の格好は下着姿だからね。


「アリス、起きてる?」

よかった、愛だった。

「起きてるけど、愛だけ?男の子は居ないよね?私今下着姿なんだけど」

「大丈夫だよ。さっきジャス君の部屋見てきたけど、まだ寝てたよ」

「そっか、それでどうしたの?オヤジさんは朝ごはんの支度もまだしてないんじゃないの?」


「うん多分まだ、だと思う。
久しぶりの一人部屋で淋しくなっちゃって、アリスは平気かなって思ってきちゃったの」


離れて分かった事なんだけど、愛は寂しがり屋なんだね。
でも、これが小さな子供だったら可愛いんだけど、私と同い年だし流石に可愛いと思えない。

昨日みたいにイラつく事はないけど、愛の時折見せる、寂しがり屋の私って可愛いでしょ?ってオーラを出してくるのが鼻に付く時がある。

でも、何時も私が仕方なく愛を受け入れてあげてるから、私も甘いんだろうな。

 私の部屋の入口に立ちっぱなしの愛を部屋に招き入れて、ベッドで愛ともう一眠りをした。


少しだけ眠るつもりだったのに、起きてスマホの時間を見ると昼になっていた。

愛は涎垂らしてまだ寝てる姿に少しイラッと来たけど、ジャス君は起きてるか部屋を出て、ジャス君の部屋をノックしたけど返事がない。

扉は開いてるか、ノブを回すと鍵が掛かってなく、すんなり開いて部屋を覗くと、ジャス君は全裸の状態で布団を蹴飛ばしたまま、まだ眠っていた。

初めて見る男の人の裸がジャス君ってのが、少し嫌だけど、ジャス君も男の体になってるんだなぁってドキドキした。

扉はソーっと閉めて、宿の食堂に行くとモブ君達と賢さん達のパーティメンバーが食堂で話していた。

「あ、賢さん、お帰りなさい。いつ帰って来たんですか?」


「やあアリスちゃん、ただいま。
今朝だよ。俺達の帰りの冒険者の面々は豪華だったからな。

俺達にカミラとキャロラインパーティに、その他の実力者ばかりだったからな。

まぁ、俺がその気になれば、俺達のパーティだけ王都に帰って来られたけど、ミーツのオッサンの馬車をギルドまで無事に届ける依頼があったから、瞬間移動する訳には行かなかったんだけどな。
でも、オッサンの作った町でなら、この宿に何度か瞬間移動したけどな」


「賢さん、ありがとうございます。賢さんのお陰でこの宿に泊まる事が出来ました」


賢さんはオジサンが作った村から、瞬間移動で何回か往復して、宿の予約を取ってくれる事をしてくれた。

「勿論、賢さんだけじゃなくてアンソニーさんやジョージさんにダニエルさんもありがとうございます」

「俺達は何もしてないよ、アリスちゃん」

「いえダニエルさん、『天性』のリーダーである賢さんを、使いパシリみたいな事をさせたんですから、同じパーティメンバーのダニエルさん達にもお礼を言うのが筋ってものですよ」


私がそう言うと、突然賢さんが私の頭を撫でだした。

「え?え?どうしたんですか?」

「いやなに、オッサンの言った通り、アリスちゃんは良い子だなって思ってな?」


私は恥ずかしくなって、俯いてしまったけど、賢さんだけじゃなく、パーティメンバー全員が私の頭を撫でだして、余計恥ずかしくなってしまった。

そんな状況をモブ君が助け舟を出してくれた。


「それで皆さんは今日はどうされるんですか?」

「ん?あぁ、そうだな。今日から数日は休息日にするかな。
それなりの金が入ったし依頼を受けなくても、数日は遊んでいいだろう」


賢さん達とモブ君とで話していたら、パンツ一枚の姿で頭が爆発したんではないかと思うくらい寝癖が酷いジャス君に、涎の後が付いた愛が上から下りてきた。

「あ、アリスちゃん、おはよう」

「アリス、何で先に下りちゃうの?」

「二人とも賢さん達が帰ってきたんだから、先に挨拶しなよ」


二人共私が言って気がついたみたいで、目を擦って賢さん達の元に向かって挨拶しだした。


「ところで、君達は王都は詳しいか?
モブ君達は此処出身だから分かるが、アリスちゃん達はどうだ?
オッサンが連れて行った武器屋くらいだろう?良かったら、ギルド以外の酒場とか行かないか?」


賢さんがそう提案すると、仲間のアンソニーさん達三人が、賢さんの提案を止めて来て、特にアンソニーさんが強く賢さんを止めている。


「賢、ダメですよ。この世界では16歳って行ったら成人してるから問題ないですけど、あの世界、イヤあの国では、16歳って未成年なんですよ?ご先祖様の日記には書いてなかったんですか?」

「あぁ、書いてなかったな。初代も既に成人していたしな。一緒に転移してきた人達も、成人している人ばかりだったと書いてあった」

「そうですか、なら仕方ないですけど、私は酒場に連れて行くってのは反対ですね。
どうせなら、もう少し良いところの方が良いかと思います。
良いところと言っても、アリスさん達も行ける所ですよ?」

「じゃあ、アンソニーは何処が良いと思うんだ?大和ならいくらでも娯楽はあるけど、このクリスタル国ではそんな物ないじゃないか!
それとも何か?休息日だって言ってるのに、外に連れ出すか?」


「そこまで言ってないですよ。確かにこの年頃の子達の遊びは、祭りくらいしか娯楽がないですけど、近い内にそれに近い物が行われるみたいですよ」

「近い内ってなんだよ!俺は今日、明日の話をしてるんだよ!」


なんだか、私達の所為で賢さんとアンソニーさんが、言い争ってパーティ内が険悪ムードになって来ている。

「あの、賢さんとアンソニーさん、私達はモブ君達に案内して貰いますから、喧嘩は止めてください」

「アリスさん、喧嘩なんてしてないですよ。
こんな言い合いは、私達にとって日常茶飯事な事なんですよ」

「そうだぜ、アリスちゃん。俺もアンソニーや他のメンバーとよく言い合いしてるぜ」

「それでも、今争えば私達の所為でそうなったと思うじゃないですか!
ジャス君服着て!愛も顔を洗って着替えて!
ビビ、ポケ君、モブ君、ジャス君と愛の準備が出来次第、宿の外に出るよ!」


私が大きな声で言うと、『天性』の人達を除いた人達モブ君達とジャス君達は「はい!」と返事して、バタバタと二階に駆け上がったり、宿の外に出たりしだした。

私も自分の部屋に戻って、M.Bを持って外に出てモブ君達と愛達を待った。






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