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ユラの里!②
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「では行くぞ。」
モートは庭に並ぶ者に声を掛けると手を振る。
「森!」
「おぉ~。」
千春は見たわかる一面の木を見て叫ぶと頼子も声を漏らす。
「この先にユラの氏族が居る。」
「よし!ユラ行こうか。」
「・・・うん!」
千春はユラと手を繋ぐ、千春の後ろにはフィンレーと手を繋ぐマルグリット、そして並ぶのはエイダン国王だ。
「なーんにも無いね。」
「ねー、木しか無いね。」
美桜と麗奈は森を見ながら歩いているとルプが耳をピクピクと動かす。
「警戒されているぞ。」
「おるばいね。」
「人を警戒しているのでしょうか?」
「そりゃぁ警戒するじゃろう、ユラを奴隷狩りで捕まえあまつさえ両親を殺しておるのじゃぞ。」
ルプが言うとビェリーも姿を変え巨大化する。
「ビェリー、コン、警戒は良いが敵意を見せるでないぞ?」
「わ~っちょるばい。」
「はい、直ぐに動けるようにしただけなので♪」
巨大な白蛇に9尾の狐になった2人はてくてくと後ろを付いて行く。
「だだだだだ大丈夫かな!?」
「大丈夫に決まってんじゃーん、誰が護衛についてるとおもってんのよ。」
不安げに言う青空にケラケラを笑いながら大愛はアイトネ、モート、春恵を見る。
「神様三柱にロイロちゃん達でしょ~、それにアルデアちゃんも居るんだよ?」
アルデアはイーレンとイーナの手を取り楽し気に歩いている。
「カオちゃん呼びましょうか?」
「やーめーてー!敵意の塊じゃん!カオスドラゴンちゃん!」
苦笑いで答える千春、すると森の中から男が現れる。
「・・・お前達何処から来た。」
睨みつける様に話しかける男、耳にはユラと同じ銀色の狐耳が見える。
「ジブラロールからじゃ。」
千春を手で隠しエイダン国王が前に出る、するとマルグリットも横に立つ。
「白金狐族の方とお見受けします、そちらの氏族の子を預かる者ですわ。」
「なにっ!?そ・・・その子か!?」
「罠じゃ無いのか?」
気付けば話しかけた男の後ろに2人の男が長いナイフを構え立っていた。
「・・・何しに来たんだ。」
「この子の両親に・・・いや、墓参りじゃ。」
エイダンが伝えた所で後ろから大きな声がした。
「お前達!!!」
「リータ!」
物凄い速度で走りながら叫ぶ女性に答える男達。
「はぁはぁはぁ!何をしているの!?」
「こいつ等が侵入して来た。」
男は目でエイダンを指す。
「・・・ヴィユラ?」
リータと呼ばれた女性はユラを見ると小さく呟く。
「リータおねーちゃん?」
「ヴィユラ!生きてたの!?」
リータはそう言うとユラの元へ駆け寄る。
「リータ!危ないぞ!」
「うるさい!」
リータはユラに抱き着くと頭を撫でる。
「生きてたのね・・・。」
「うん。」
手を繋いでいた千春は屈んで、抱き付かれているユラに声を掛ける。
「ヴィユラ?ユラって本名ヴィユラだったの?」
「おとーさんとおかーさんはユラって呼んでたよ?」
「うん、そうだね♪」
視線を変えリータに話しかける千春。
「えっと、お姉さんですか?」
「いえ、知ってる子なの、貴女は?」
「ユラの義理の姉でチハルって言います。」
「貴女がこの子を助けて・・・いえ、奴隷として買ったのかしら。」
眉間に皺を寄せながらも悲しそうに呟くリータ。
「奴隷から奪い取ったって感じなのかなぁ、アイツ等から保護したんですよ。」
「え?」
「チハルおねぇちゃんはユラを助けてくれたの!」
ユラは抱き着かれたまま嬉しそうに答える。
「リータ!」
「うるさいわね!マイグ!あなたそれでもフラーゴの戦士なの!?」
立ち上がると男達に向かって歩き怒鳴りつけるリータ。
「この人達に私達が敵う訳ないでしょう!それくらいも分からないのかしら!?」
そう言うと並ぶ男2人にも叱り始めた。
「えっとぉ・・・お父様どうしましょ。」
「うむぅ、こればっかりは氏族の戦士に申し訳ないのぅ。」
後ろに並ぶルプ達、そしていつでも魔法を出せるようにしていたマルグリット、笑顔だが魔力がモレモレのアルデアを見る。
「リータおねーちゃん?」
「はっ!そうだったわ!えっと、チハルと言ったかしら?!」
「はい!」
「里に案内するわ。」
「リータ!」
「あなた達ねぇ、こんなに身綺麗な者が奴隷狩りや略奪者なわけ無いでしょう。」
動き易い服とは言え、エイダンとマルグリットは王族の礼服、そして並ぶ侍女、千春達もワンピースやヒラヒラとした服を着ている、どう見ても森を歩く姿では無かった。
「失礼しました、こちらへどうぞ。」
リータはそう言うとユラを見る、そしてニッコリ微笑むと歩き始めた。
-----------------
「門を開けて。」
大きな木を組み合わせた壁に大きな門を前にすると声を上げる、するとギシギシと音を立てて門が開く。
「リータ、こいつ等は何だ?」
「ヴィユラの保護者よ、氏族長の元へ連れて行くわ。」
リータがそう言うと男は頷き走って行った、先触れをするようだ。
「喧しくてごめんなさいね。」
「構わんよ、急な訪問をしたのは儂らじゃからな。」
エイダンはにこやかに答え、リータの後ろを付いて行く、しばらく歩くと立派な家に辿り着いた。
「ココが氏族長、トゥルソ様の家よ。」
リータは扉を開け中に入る、エイダン、マルグリット、千春とユラが続き、執事のセバス、ワークスが続き、エリーナ、アルベル、サフィーナが中に入る。
「ようこそフラーゴへ。」
白金の耳と長い髭をした老人が笑みを浮かべ挨拶するが目は笑っていない。
「急な訪問失礼する、儂はジブラロール王国国王、エイダン・アル・ジブラロールと申す。」
「同じく、マルグリット・アル・ジブラロールと申しますわ。」
「・・・国王と王妃が何故この村へ?」
そう答える老人はユラを見る。
「・・・お前はヴィユラか!」
「とぅるそじーじ!」
「ヴィユラ!生きておったのか!他の子はどうした?!ペンシエは?メリーナはどうした?」
「・・・。」
ユラはプルプルと首を振る。
「失礼、そのペンシエとメリーナと言うのは?」
「・・・こちらこそ失礼した、私の名はトゥルソ、このフラーゴ族の氏族長をしておる者だ。」
改めて自己紹介するトゥルソ氏族長は一息つくと話始める。
「ヴィユラとその両親、そしてペンシエ、メリーナ、その両親は里から少し離れた所に住んでおった、そしてある日奴隷狩りと思われる者に襲われ連れ去られた。」
淡々と話始めるトゥルソ。
「てっきりヴィユラと一緒に攫われたものと思っておったのだが。」
「そのペンシエとメリーナの両親は?」
「ペンシエの父は殺された、ペンシエの母とメリーナの両親は生きてはいる・・・。」
苦虫でも嚙み潰したように呟くトゥルソ。
「その方に会う事は出来ますか!?」
千春はトゥルソに問いかける。
「お嬢さん、あなたは?」
「ユラの保護者です。」
「会ってどうするのだ?」
「今の話だと大怪我したとかそう言う事で、治ってないんですよね?」
「・・・そうだ。」
「治します。」
「無理だ、ペンシエの母は腕を、メリーナの両親も足や腕が無い。」
千春はそれを聞くと立ち上がり玄関の扉を開きアイトネに声を掛ける。
「アイトネ!お願いがあるの!」
『全部聞いてあげるわ、任せなさい。』
「ヨリ!ミオ!ソラ!手伝ってくれる!?」
「良く分からんが任せろ!」
「手伝わない訳がない!」
「何でも来いやぁ!」
ガッツポーズで答える頼子達。
「ヨリ達って事は聖女案件?」
「うん!欠損の回復になるから魔力ヤバいんだわ!」
「あ、だからアイトネ様にお願いか。」
「精霊の涙もあるしイケるんじゃね?」
「いや、保有魔力が無くなるからぶっ倒れるんだわ。」
一度経験した千春は苦笑いで答える。
「あともう1つお願いあるんだけど!」
『ユラと同じく奴隷狩りに捕まった子ね・・・え~っと・・・どの子かしら。』
アイトネはそう言うと扉を開きトゥルソを見る。
『・・・え~っと・・・生きてるわ。』
「マジで?!」
『えぇ、この近くの国、ジャシール貴族の家に居るわ。』
「2人とも?」
『別の家ね。』
「泣いてない?」
『・・・。』
「・・・・・・・。」
ボロボロと涙を流し始める千春。
「・・・助けたいよぉ。」
千春が唸る様に呟くと頼子達が千春に言う。
「助けたら良いじゃん!」
「そうだよ!助けよう!」
「でも他国なんだよね?」
JK達は相談を始めると春恵が千春抱き包む。
「千春、抱え込まないの。」
「でもぉ・・・助けたい。」
「そうね、お母さんも助けてあげたいわ。」
「・・・うん。」
「はーい!整理しまーす!」
頼子はそう言うと話始める。
「まず!ユラちゃんの御両親のお墓参りは全てが落ち着いたらと言う事で保留!」
「だね。」
「バタバタしながら会わせるのは無いね。」
「次!千春が回復させたい人の件は、今すぐ回復しないといけないって事は無いんだよね?」
「・・・うん。」
「はい!それも保留出来そう!って事は!」
「ジャシール攻め落とせばOK?」
「いやいや、ミオどん、攻める必要なくね?」
「貴族っしょ?やっちまおうぜ!」
「こわっ!この子怖いわ!」
美桜を麗奈は引いた目で見る。
「ありがとうヨリ。」
「落ち着いた?」
「うん。」
「おっけ、それじゃその・・・なんとかちゃんと、なんとかちゃんを助けますか。」
「うん!アイトネ!モートさん!場所わかる?!」
『分かるわよ、モートはもう一人の方ね。』
「了解した、送れば良いんだな?」
「うぃ!」
「お願いしまっす!」
「二手に分かれるわけね。」
JK達が落ち着き計画を考えているとロイロ達も話し始める。
「儂らが屋敷を燃やせば良いんじゃろ?」
「いや、助けるんだからな?燃やすなよ。」
「暴れりゃ良いんやろ?」
「僕も久しぶりに暴れます!」
「うきゃー!」
「ちょっとあなた達落ち着きなさいよ。」
「そうよ?救出作戦なんだからね!」
「ソラ達が二手に分かれるならそれに付いて行けばいいのよね?」
「まぁそうだろうが、ミカ、屋敷燃やすなよ?」
ペット達は暴れる気満々で話す。
「お父様!お母様!救出作戦開始します!」
「・・・まぁそうなるじゃろうなぁとは思ったがの。」
「私も行きたいけれど。」
マルグリットはポツリと呟くが横でエリーナが首を左右に振っていた。
「王妃殿下私がついて行きますので。」
ワークスはニッコリと微笑む。
「王妃殿下、私が代わりに行きましょう。」
エリーナはそう言うと微笑む。
「頼んだぞ。」
「お願いね。」
「「お任せください。」」
2人は余裕の表情で答えると表に出る、するとJK達は円陣を組んで手を前に出し。
「「「「「「「「うーらかおーもて!」」」」」」」」
チーム分けをしてた。
モートは庭に並ぶ者に声を掛けると手を振る。
「森!」
「おぉ~。」
千春は見たわかる一面の木を見て叫ぶと頼子も声を漏らす。
「この先にユラの氏族が居る。」
「よし!ユラ行こうか。」
「・・・うん!」
千春はユラと手を繋ぐ、千春の後ろにはフィンレーと手を繋ぐマルグリット、そして並ぶのはエイダン国王だ。
「なーんにも無いね。」
「ねー、木しか無いね。」
美桜と麗奈は森を見ながら歩いているとルプが耳をピクピクと動かす。
「警戒されているぞ。」
「おるばいね。」
「人を警戒しているのでしょうか?」
「そりゃぁ警戒するじゃろう、ユラを奴隷狩りで捕まえあまつさえ両親を殺しておるのじゃぞ。」
ルプが言うとビェリーも姿を変え巨大化する。
「ビェリー、コン、警戒は良いが敵意を見せるでないぞ?」
「わ~っちょるばい。」
「はい、直ぐに動けるようにしただけなので♪」
巨大な白蛇に9尾の狐になった2人はてくてくと後ろを付いて行く。
「だだだだだ大丈夫かな!?」
「大丈夫に決まってんじゃーん、誰が護衛についてるとおもってんのよ。」
不安げに言う青空にケラケラを笑いながら大愛はアイトネ、モート、春恵を見る。
「神様三柱にロイロちゃん達でしょ~、それにアルデアちゃんも居るんだよ?」
アルデアはイーレンとイーナの手を取り楽し気に歩いている。
「カオちゃん呼びましょうか?」
「やーめーてー!敵意の塊じゃん!カオスドラゴンちゃん!」
苦笑いで答える千春、すると森の中から男が現れる。
「・・・お前達何処から来た。」
睨みつける様に話しかける男、耳にはユラと同じ銀色の狐耳が見える。
「ジブラロールからじゃ。」
千春を手で隠しエイダン国王が前に出る、するとマルグリットも横に立つ。
「白金狐族の方とお見受けします、そちらの氏族の子を預かる者ですわ。」
「なにっ!?そ・・・その子か!?」
「罠じゃ無いのか?」
気付けば話しかけた男の後ろに2人の男が長いナイフを構え立っていた。
「・・・何しに来たんだ。」
「この子の両親に・・・いや、墓参りじゃ。」
エイダンが伝えた所で後ろから大きな声がした。
「お前達!!!」
「リータ!」
物凄い速度で走りながら叫ぶ女性に答える男達。
「はぁはぁはぁ!何をしているの!?」
「こいつ等が侵入して来た。」
男は目でエイダンを指す。
「・・・ヴィユラ?」
リータと呼ばれた女性はユラを見ると小さく呟く。
「リータおねーちゃん?」
「ヴィユラ!生きてたの!?」
リータはそう言うとユラの元へ駆け寄る。
「リータ!危ないぞ!」
「うるさい!」
リータはユラに抱き着くと頭を撫でる。
「生きてたのね・・・。」
「うん。」
手を繋いでいた千春は屈んで、抱き付かれているユラに声を掛ける。
「ヴィユラ?ユラって本名ヴィユラだったの?」
「おとーさんとおかーさんはユラって呼んでたよ?」
「うん、そうだね♪」
視線を変えリータに話しかける千春。
「えっと、お姉さんですか?」
「いえ、知ってる子なの、貴女は?」
「ユラの義理の姉でチハルって言います。」
「貴女がこの子を助けて・・・いえ、奴隷として買ったのかしら。」
眉間に皺を寄せながらも悲しそうに呟くリータ。
「奴隷から奪い取ったって感じなのかなぁ、アイツ等から保護したんですよ。」
「え?」
「チハルおねぇちゃんはユラを助けてくれたの!」
ユラは抱き着かれたまま嬉しそうに答える。
「リータ!」
「うるさいわね!マイグ!あなたそれでもフラーゴの戦士なの!?」
立ち上がると男達に向かって歩き怒鳴りつけるリータ。
「この人達に私達が敵う訳ないでしょう!それくらいも分からないのかしら!?」
そう言うと並ぶ男2人にも叱り始めた。
「えっとぉ・・・お父様どうしましょ。」
「うむぅ、こればっかりは氏族の戦士に申し訳ないのぅ。」
後ろに並ぶルプ達、そしていつでも魔法を出せるようにしていたマルグリット、笑顔だが魔力がモレモレのアルデアを見る。
「リータおねーちゃん?」
「はっ!そうだったわ!えっと、チハルと言ったかしら?!」
「はい!」
「里に案内するわ。」
「リータ!」
「あなた達ねぇ、こんなに身綺麗な者が奴隷狩りや略奪者なわけ無いでしょう。」
動き易い服とは言え、エイダンとマルグリットは王族の礼服、そして並ぶ侍女、千春達もワンピースやヒラヒラとした服を着ている、どう見ても森を歩く姿では無かった。
「失礼しました、こちらへどうぞ。」
リータはそう言うとユラを見る、そしてニッコリ微笑むと歩き始めた。
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「門を開けて。」
大きな木を組み合わせた壁に大きな門を前にすると声を上げる、するとギシギシと音を立てて門が開く。
「リータ、こいつ等は何だ?」
「ヴィユラの保護者よ、氏族長の元へ連れて行くわ。」
リータがそう言うと男は頷き走って行った、先触れをするようだ。
「喧しくてごめんなさいね。」
「構わんよ、急な訪問をしたのは儂らじゃからな。」
エイダンはにこやかに答え、リータの後ろを付いて行く、しばらく歩くと立派な家に辿り着いた。
「ココが氏族長、トゥルソ様の家よ。」
リータは扉を開け中に入る、エイダン、マルグリット、千春とユラが続き、執事のセバス、ワークスが続き、エリーナ、アルベル、サフィーナが中に入る。
「ようこそフラーゴへ。」
白金の耳と長い髭をした老人が笑みを浮かべ挨拶するが目は笑っていない。
「急な訪問失礼する、儂はジブラロール王国国王、エイダン・アル・ジブラロールと申す。」
「同じく、マルグリット・アル・ジブラロールと申しますわ。」
「・・・国王と王妃が何故この村へ?」
そう答える老人はユラを見る。
「・・・お前はヴィユラか!」
「とぅるそじーじ!」
「ヴィユラ!生きておったのか!他の子はどうした?!ペンシエは?メリーナはどうした?」
「・・・。」
ユラはプルプルと首を振る。
「失礼、そのペンシエとメリーナと言うのは?」
「・・・こちらこそ失礼した、私の名はトゥルソ、このフラーゴ族の氏族長をしておる者だ。」
改めて自己紹介するトゥルソ氏族長は一息つくと話始める。
「ヴィユラとその両親、そしてペンシエ、メリーナ、その両親は里から少し離れた所に住んでおった、そしてある日奴隷狩りと思われる者に襲われ連れ去られた。」
淡々と話始めるトゥルソ。
「てっきりヴィユラと一緒に攫われたものと思っておったのだが。」
「そのペンシエとメリーナの両親は?」
「ペンシエの父は殺された、ペンシエの母とメリーナの両親は生きてはいる・・・。」
苦虫でも嚙み潰したように呟くトゥルソ。
「その方に会う事は出来ますか!?」
千春はトゥルソに問いかける。
「お嬢さん、あなたは?」
「ユラの保護者です。」
「会ってどうするのだ?」
「今の話だと大怪我したとかそう言う事で、治ってないんですよね?」
「・・・そうだ。」
「治します。」
「無理だ、ペンシエの母は腕を、メリーナの両親も足や腕が無い。」
千春はそれを聞くと立ち上がり玄関の扉を開きアイトネに声を掛ける。
「アイトネ!お願いがあるの!」
『全部聞いてあげるわ、任せなさい。』
「ヨリ!ミオ!ソラ!手伝ってくれる!?」
「良く分からんが任せろ!」
「手伝わない訳がない!」
「何でも来いやぁ!」
ガッツポーズで答える頼子達。
「ヨリ達って事は聖女案件?」
「うん!欠損の回復になるから魔力ヤバいんだわ!」
「あ、だからアイトネ様にお願いか。」
「精霊の涙もあるしイケるんじゃね?」
「いや、保有魔力が無くなるからぶっ倒れるんだわ。」
一度経験した千春は苦笑いで答える。
「あともう1つお願いあるんだけど!」
『ユラと同じく奴隷狩りに捕まった子ね・・・え~っと・・・どの子かしら。』
アイトネはそう言うと扉を開きトゥルソを見る。
『・・・え~っと・・・生きてるわ。』
「マジで?!」
『えぇ、この近くの国、ジャシール貴族の家に居るわ。』
「2人とも?」
『別の家ね。』
「泣いてない?」
『・・・。』
「・・・・・・・。」
ボロボロと涙を流し始める千春。
「・・・助けたいよぉ。」
千春が唸る様に呟くと頼子達が千春に言う。
「助けたら良いじゃん!」
「そうだよ!助けよう!」
「でも他国なんだよね?」
JK達は相談を始めると春恵が千春抱き包む。
「千春、抱え込まないの。」
「でもぉ・・・助けたい。」
「そうね、お母さんも助けてあげたいわ。」
「・・・うん。」
「はーい!整理しまーす!」
頼子はそう言うと話始める。
「まず!ユラちゃんの御両親のお墓参りは全てが落ち着いたらと言う事で保留!」
「だね。」
「バタバタしながら会わせるのは無いね。」
「次!千春が回復させたい人の件は、今すぐ回復しないといけないって事は無いんだよね?」
「・・・うん。」
「はい!それも保留出来そう!って事は!」
「ジャシール攻め落とせばOK?」
「いやいや、ミオどん、攻める必要なくね?」
「貴族っしょ?やっちまおうぜ!」
「こわっ!この子怖いわ!」
美桜を麗奈は引いた目で見る。
「ありがとうヨリ。」
「落ち着いた?」
「うん。」
「おっけ、それじゃその・・・なんとかちゃんと、なんとかちゃんを助けますか。」
「うん!アイトネ!モートさん!場所わかる?!」
『分かるわよ、モートはもう一人の方ね。』
「了解した、送れば良いんだな?」
「うぃ!」
「お願いしまっす!」
「二手に分かれるわけね。」
JK達が落ち着き計画を考えているとロイロ達も話し始める。
「儂らが屋敷を燃やせば良いんじゃろ?」
「いや、助けるんだからな?燃やすなよ。」
「暴れりゃ良いんやろ?」
「僕も久しぶりに暴れます!」
「うきゃー!」
「ちょっとあなた達落ち着きなさいよ。」
「そうよ?救出作戦なんだからね!」
「ソラ達が二手に分かれるならそれに付いて行けばいいのよね?」
「まぁそうだろうが、ミカ、屋敷燃やすなよ?」
ペット達は暴れる気満々で話す。
「お父様!お母様!救出作戦開始します!」
「・・・まぁそうなるじゃろうなぁとは思ったがの。」
「私も行きたいけれど。」
マルグリットはポツリと呟くが横でエリーナが首を左右に振っていた。
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ワークスはニッコリと微笑む。
「王妃殿下、私が代わりに行きましょう。」
エリーナはそう言うと微笑む。
「頼んだぞ。」
「お願いね。」
「「お任せください。」」
2人は余裕の表情で答えると表に出る、するとJK達は円陣を組んで手を前に出し。
「「「「「「「「うーらかおーもて!」」」」」」」」
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鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
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「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
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