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サフィーナとモリアンの秘密!
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『王都が見えたぞー。』
フランシスを助け王都に向かう千春達はロイロの声を聞き窓から顔を出す。
「見えないよロイロ。」
「あ、お城が見えますよー!」
「どれ?私も分かんない。」
「アレじゃありませんの?」
モリアンとフランシスが指を差すが千春と頼子はどれどれ?と目を凝らす。
「あー!見えた!あれだー!」
ロイロはゆっくりと高度を落としながら王城に向かう、そして羽ばたきながら馬車置き場に着陸する。
「ロイロお疲れ様!」
『あぁお礼はウイスキーで良いぞー。』
「オッケー!」
「おかえりなさいませ、王女殿下。」
「ただいまー、ゴンドラ良かったよ!」
「ゴンドラ?あぁ、この馬車ですか?」
「うん、こう言うのをゴンドラって言うんだよ。」
馬車の管理人に教えるとフムフムと顎に手を当て頷く。
「チハル、戻ったことを伝えよう。」
「はーい、それじゃ皆んな部屋に戻っててね。」
「チハルさん、私とヨリさんも一緒に行きますので。」
「アリンも?あ、ハース領の報告もしないといけないもんね。」
「えぇ、あと、その、婚約の件も、でしてね?」
「了解。」
「チハル様私もご一緒してよろしいでしょうか?」
フランシスもチハルに聞いてくる。
「うん、一緒に行こ。」
エンハルト、千春、アリンハンド、頼子、フランシス、そしてサフィーナの面々でエイダン陛下にお伺いを立てる、そして国王の職務室に入った。
「父上戻りました。」
「おぉエンハルト戻ったか、チハル楽しかったか?」
「はい!お父様!とっても楽しかったです!」
「それは良かった、ハース伯爵にはお礼を書いておこう、それで?アリンハンドとそのお嬢さんは?そこの娘はたしかオーレン公爵の。」
「お久しぶりで御座います陛下、フランシスで御座います。」
フランシスはカテーシーで挨拶をする。
「おーおー、大きくなったのう、それで?帰った報告だけでは無さそうだが。」
「はい、戻る途中でフランシスが盗賊に襲われていた所を助けました、王都に向かう途中だったので連れてきた次第です。」
「それは難儀だったな、被害は?」
「有りません、盗賊から聞き出した情報ですと領内で犯罪ギルドを摘発した報復で狙われた様です。」
「ふむ、その話は聞いてるな、分かった、王都からも応援を出しておこう。」
「有難う御座います陛下。」
フランシスは深々とお辞儀をし話は以上と言う様に一歩下がる。
「それで?アリンハンド、ハース領の件は問題ないのか?」
「はい、必要な事は全て伝えております、問題なく進めております。」
「分かった、ご苦労だったな、それで、そのお嬢さんは・・確かチハルと同じ所の子か?」
「初めまして、向井頼子と申します。」
「アリンがハースでプロポーズしてそれを受けました。」
「なんと!それはめでたいが・・んむぅ。」
「父上何か問題が?」
悩み出したエイダン陛下にエンハルトは問いかける。
「いや、なんだ、ほれ、メグの奴がなんと言うかと思っての。」
「私もチハルにプロポーズしました。」
「お受けさせていただきましたお父様。」
「そうか!式はいつだ?!」
「お父様!それはまだ早いです!」
「そうか?しかし、もう少しチハルを待つとエンハルトは言っておったが、何かあったか?」
エイダンは考えながらエンハルトにも聞く。
「はい、チハルの行動範囲が広がり私の付けていた護衛で対応出来なくなりました、余計な者が手を出して来ない様にと。」
「あぁ、それは大丈夫だろう、その為にサフィーナとモリアンを付けておるんだからな。」
不意にサフィーナの名前が出て千春はサフィーナを見ると眉間に皺を寄せ困った様にエイダン陛下へ進言する。
「陛下、その事は内密にと・・・」
「あっ・・」
「何です?お父様、どう言う事ですか?」
「んっ・・・なんじゃ、その、な?」
「答えになってません!」
「メグがチハルの護衛に付けた侍女兼内部の者じゃ。」
「そうなの?サフィー。」
「はぁ・・はい、ハルト殿下の影と同じと思って頂ければ早いかと。」
「秘密だったの?」
「えぇ、チハルに気を使わせない様にと王妃殿下より勅命で。」
「モリーも?」
「はい。」
申し訳なさそうに話すサフィーナ。
「えー、バレちゃったけど大丈夫?」
「私は大丈夫です、国王陛下が王妃殿下に怒られるだけなので。」
エイダン陛下を見るとわざとらしく目を逸らす。
「そうじゃ!聞かなかった事にすれば良い!」
「王妃殿下に報告するのも仕事ですので。」
「・・・まぁ遅かれ早かれ分かった事だ、まぁ長旅で疲れたろう、ゆっくり休むが良い。」
エイダン陛下はそう言って話を締め皆退出する。
「エンハルト殿下有難う御座いました。」
「俺は何もしてないけどな。」
「チハル王女殿下もしよろしければ今度お茶会にお誘いしてもよろしいですか?」
「うん、気軽に呼んでね。」
フランシスは挨拶をすると離れて行った。
「フランシスちゃん泊まるとこあんの?」
「もちろん、公爵の王都邸が有るからな、チハル簡単にお茶会に行くと言ってたが大丈夫か?」
「何が?」
「貴族のお茶会はドレスだぞ、聞くと結構大変らしいが。」
「えー!そうなの?サフィー!」
「大丈夫ですよ、私が付いていきますし、お茶会のドレスも準備してます、着る時ちょっとキツイだけですから。」
ニコニコと返答するサフィーナ、千春の部屋に戻りながら話は続く。
「千春、王妃様にも私の事報告しないとだよね?」
「うん、お母様今何処かな?」
「確認しますので一度部屋に戻りましょう、皆も待ってるのでは無いですか?」
「そだね、お父さんにも報告しないとだし。」
頼子と千春は報告する事いっぱいだぁとため息を吐きながら門の部屋に戻る。
「ただいまぁ。」
「おかえりなさいチハルさん!・・あれ?元気ないですね。」
「色々考えてたらねー、そう言えばモリーって私の護衛してるんでしょ?」
「え?!」
「モリーって強いの?」
「えっ?!」
モリアンはサフィーナを見てオロオロする。
「国王陛下がポロッと言いました。」
「えぇぇ、国王陛下絶対怒られるやつじゃないですか!」
「確実に怒られますね。」
「で?モリー強いの?」
「えーっと、それなりに?」
「よく分かんない返答だねぇ、ルプと戦ったらどう?」
「もてあそばれて蹂躙されますね!確実に!」
「ルプやロイロには多分バレてますから、私達の事は。」
「そうなの?ルプ。」
床に寝転がりユラの枕になっていたルプが千春を見る。
「あぁ、実力を隠してるのは知ってたぞ。」
「そうじゃな、客が来た時は2人とも完全に気配を消す事が有るからの、普通はあそこまで出来んじゃろ。」
「へぇ、王宮の侍女って皆んなそうなの?」
「違いますよ、ほんの一部の侍女だけで、他は専門の部署で動きます、見かける侍女は皆普通の貴族令嬢です。」
「そうなんだ、それじゃお母様に付いてる侍女は?」
「・・・・・」
「あー、言えないタイプの人達ね、把握した。」
「チハルさぁぁん!それ内緒なんですからね!私達は喋って無いですからね!?」
「知ってる?沈黙も答えなんだよ?」
ケラケラと笑いながらモリアンに答える。
コンコンコン
「はーい、誰かな。」
「おかあさまだー!」
「王妃殿下と侍女2人ですね。」
「すご!開けなくてもわかるの?」
「はい。」
そう言ってドアを開けるとマルグリットが入ってくる。
「おかえりなさいチハル、ユラ、海は楽しかった?」
「はい!楽しかったです!」
「おかあさま!うみしょっぱかったです!」
笑顔で答える千春とかけ寄り抱きつくユラ。
「楽しめた見たいね、良かったわ。」
「母上、報告がいくつか有ります。」
「何かしら?エンハルト。」
「まず私がチハルにプロポーズして、チハルから返事を頂きました。」
「お受け致しました、お母様、よろしくお願いします。」
「あらあらあら!良かったわ!お祝いしなきゃ!」
「マルグリット王妃、私もヨリにプロポーズしまして。」
「私も受けました、よろしくお願いします!」
アリンハンドと頼子もマルグリットへ報告する。
「まぁ!おめでとうアリン、でもヨリは大丈夫?向こうの親御さんは知ってるの?」
「はい、母にはこの世界の事は伝えていますので、ただ結婚の話とかそう言うのは全く、遊びに行くとしか言ってません。」
「そうよね、一度来てもらう事は出来て?」
「はい、予定を決めてから伝えようかと思ってます。」
頼子は不安そうに伝える。
「お母様、お父さんは何処に?」
「宰相とずっと話をしているわ、色々と計画してるみたいね。」
「私が呼んできましょうか?」
モリアンが千春に聞く。
「うん、色々話さないとだから、お願いして良い?」
「了解です!」
そう言うと颯爽と部屋を出て行く。
「早いなー、流石秘密の護衛だね。」
「チハル、それ誰に聞いたのかしら?サフィーナとモリアンは言う筈ないし、エンハルトも知らないわよね?」
「えぇ俺も知りませんでした。」
「・・・エイダンね。」
「お母様、落ち着いて!」
眉間に皺寄せ怒るマルグリットを宥める。
「まぁ知られて困る訳では無いのだけど、チハルが気を使ってしまうでしょ?」
「そうですねぇ、でもサフィーもモリーも大好きですから今更です!」
「そう言ってもらえると助かるわ。」
ほっとした顔で千春とサフィーナを見る。
「サフィーナ、今日付けで部署を変えます、チハルの直属で編成して頂戴。」
「はい、了解しました。」
「とりあえずサフィーナとモリアンの2人だけど数人近いうちに部下を入れます、それとエンハルト。」
「はい。」
「サフィーナは第二夫人か側室として迎えます。」
「・・・は?」
意味が分からず変な返事をするエンハルト。
「正確に言うとチハルの愛人よ。」
「・・・・どう言う事ですか?」
「チハル、サフィーナにプロポーズしたでしょ?」
「あー、結婚してって言った事ありますね。」
「でしょ?この国では妻が愛人を付ける事も有るの、ただ形としてはエンハルトの妻になるわ。」
「えー!」
「よろしくお願いしますね、チハル、ハルト。」
千春とエンハルトは無言でサフィーナを見る。
「一夫一妻制じゃないの?」
「いや、この国では一夫多妻だ、同性婚も出来る。」
「あー!前言ってたなぁ!」
「チハル、簡単に結婚してとか同性でも言うなよ、面倒事になるからな。」
「言わないよぉ~。」
「いや、サフィーナに言ったんだろ?」
「・・・言った。」
またもや2人は沈黙する。
「深く考えなくて良いわよ、2人の邪魔はしないでしょ、そう言う事だから、サフィーナ貴女は司令として今後動いてね。」
「はい、了解しました。」
モリアンが大樹を連れてくるまで今後の予定、頼子の両親をいつこちらに招くか話が続いた。
フランシスを助け王都に向かう千春達はロイロの声を聞き窓から顔を出す。
「見えないよロイロ。」
「あ、お城が見えますよー!」
「どれ?私も分かんない。」
「アレじゃありませんの?」
モリアンとフランシスが指を差すが千春と頼子はどれどれ?と目を凝らす。
「あー!見えた!あれだー!」
ロイロはゆっくりと高度を落としながら王城に向かう、そして羽ばたきながら馬車置き場に着陸する。
「ロイロお疲れ様!」
『あぁお礼はウイスキーで良いぞー。』
「オッケー!」
「おかえりなさいませ、王女殿下。」
「ただいまー、ゴンドラ良かったよ!」
「ゴンドラ?あぁ、この馬車ですか?」
「うん、こう言うのをゴンドラって言うんだよ。」
馬車の管理人に教えるとフムフムと顎に手を当て頷く。
「チハル、戻ったことを伝えよう。」
「はーい、それじゃ皆んな部屋に戻っててね。」
「チハルさん、私とヨリさんも一緒に行きますので。」
「アリンも?あ、ハース領の報告もしないといけないもんね。」
「えぇ、あと、その、婚約の件も、でしてね?」
「了解。」
「チハル様私もご一緒してよろしいでしょうか?」
フランシスもチハルに聞いてくる。
「うん、一緒に行こ。」
エンハルト、千春、アリンハンド、頼子、フランシス、そしてサフィーナの面々でエイダン陛下にお伺いを立てる、そして国王の職務室に入った。
「父上戻りました。」
「おぉエンハルト戻ったか、チハル楽しかったか?」
「はい!お父様!とっても楽しかったです!」
「それは良かった、ハース伯爵にはお礼を書いておこう、それで?アリンハンドとそのお嬢さんは?そこの娘はたしかオーレン公爵の。」
「お久しぶりで御座います陛下、フランシスで御座います。」
フランシスはカテーシーで挨拶をする。
「おーおー、大きくなったのう、それで?帰った報告だけでは無さそうだが。」
「はい、戻る途中でフランシスが盗賊に襲われていた所を助けました、王都に向かう途中だったので連れてきた次第です。」
「それは難儀だったな、被害は?」
「有りません、盗賊から聞き出した情報ですと領内で犯罪ギルドを摘発した報復で狙われた様です。」
「ふむ、その話は聞いてるな、分かった、王都からも応援を出しておこう。」
「有難う御座います陛下。」
フランシスは深々とお辞儀をし話は以上と言う様に一歩下がる。
「それで?アリンハンド、ハース領の件は問題ないのか?」
「はい、必要な事は全て伝えております、問題なく進めております。」
「分かった、ご苦労だったな、それで、そのお嬢さんは・・確かチハルと同じ所の子か?」
「初めまして、向井頼子と申します。」
「アリンがハースでプロポーズしてそれを受けました。」
「なんと!それはめでたいが・・んむぅ。」
「父上何か問題が?」
悩み出したエイダン陛下にエンハルトは問いかける。
「いや、なんだ、ほれ、メグの奴がなんと言うかと思っての。」
「私もチハルにプロポーズしました。」
「お受けさせていただきましたお父様。」
「そうか!式はいつだ?!」
「お父様!それはまだ早いです!」
「そうか?しかし、もう少しチハルを待つとエンハルトは言っておったが、何かあったか?」
エイダンは考えながらエンハルトにも聞く。
「はい、チハルの行動範囲が広がり私の付けていた護衛で対応出来なくなりました、余計な者が手を出して来ない様にと。」
「あぁ、それは大丈夫だろう、その為にサフィーナとモリアンを付けておるんだからな。」
不意にサフィーナの名前が出て千春はサフィーナを見ると眉間に皺を寄せ困った様にエイダン陛下へ進言する。
「陛下、その事は内密にと・・・」
「あっ・・」
「何です?お父様、どう言う事ですか?」
「んっ・・・なんじゃ、その、な?」
「答えになってません!」
「メグがチハルの護衛に付けた侍女兼内部の者じゃ。」
「そうなの?サフィー。」
「はぁ・・はい、ハルト殿下の影と同じと思って頂ければ早いかと。」
「秘密だったの?」
「えぇ、チハルに気を使わせない様にと王妃殿下より勅命で。」
「モリーも?」
「はい。」
申し訳なさそうに話すサフィーナ。
「えー、バレちゃったけど大丈夫?」
「私は大丈夫です、国王陛下が王妃殿下に怒られるだけなので。」
エイダン陛下を見るとわざとらしく目を逸らす。
「そうじゃ!聞かなかった事にすれば良い!」
「王妃殿下に報告するのも仕事ですので。」
「・・・まぁ遅かれ早かれ分かった事だ、まぁ長旅で疲れたろう、ゆっくり休むが良い。」
エイダン陛下はそう言って話を締め皆退出する。
「エンハルト殿下有難う御座いました。」
「俺は何もしてないけどな。」
「チハル王女殿下もしよろしければ今度お茶会にお誘いしてもよろしいですか?」
「うん、気軽に呼んでね。」
フランシスは挨拶をすると離れて行った。
「フランシスちゃん泊まるとこあんの?」
「もちろん、公爵の王都邸が有るからな、チハル簡単にお茶会に行くと言ってたが大丈夫か?」
「何が?」
「貴族のお茶会はドレスだぞ、聞くと結構大変らしいが。」
「えー!そうなの?サフィー!」
「大丈夫ですよ、私が付いていきますし、お茶会のドレスも準備してます、着る時ちょっとキツイだけですから。」
ニコニコと返答するサフィーナ、千春の部屋に戻りながら話は続く。
「千春、王妃様にも私の事報告しないとだよね?」
「うん、お母様今何処かな?」
「確認しますので一度部屋に戻りましょう、皆も待ってるのでは無いですか?」
「そだね、お父さんにも報告しないとだし。」
頼子と千春は報告する事いっぱいだぁとため息を吐きながら門の部屋に戻る。
「ただいまぁ。」
「おかえりなさいチハルさん!・・あれ?元気ないですね。」
「色々考えてたらねー、そう言えばモリーって私の護衛してるんでしょ?」
「え?!」
「モリーって強いの?」
「えっ?!」
モリアンはサフィーナを見てオロオロする。
「国王陛下がポロッと言いました。」
「えぇぇ、国王陛下絶対怒られるやつじゃないですか!」
「確実に怒られますね。」
「で?モリー強いの?」
「えーっと、それなりに?」
「よく分かんない返答だねぇ、ルプと戦ったらどう?」
「もてあそばれて蹂躙されますね!確実に!」
「ルプやロイロには多分バレてますから、私達の事は。」
「そうなの?ルプ。」
床に寝転がりユラの枕になっていたルプが千春を見る。
「あぁ、実力を隠してるのは知ってたぞ。」
「そうじゃな、客が来た時は2人とも完全に気配を消す事が有るからの、普通はあそこまで出来んじゃろ。」
「へぇ、王宮の侍女って皆んなそうなの?」
「違いますよ、ほんの一部の侍女だけで、他は専門の部署で動きます、見かける侍女は皆普通の貴族令嬢です。」
「そうなんだ、それじゃお母様に付いてる侍女は?」
「・・・・・」
「あー、言えないタイプの人達ね、把握した。」
「チハルさぁぁん!それ内緒なんですからね!私達は喋って無いですからね!?」
「知ってる?沈黙も答えなんだよ?」
ケラケラと笑いながらモリアンに答える。
コンコンコン
「はーい、誰かな。」
「おかあさまだー!」
「王妃殿下と侍女2人ですね。」
「すご!開けなくてもわかるの?」
「はい。」
そう言ってドアを開けるとマルグリットが入ってくる。
「おかえりなさいチハル、ユラ、海は楽しかった?」
「はい!楽しかったです!」
「おかあさま!うみしょっぱかったです!」
笑顔で答える千春とかけ寄り抱きつくユラ。
「楽しめた見たいね、良かったわ。」
「母上、報告がいくつか有ります。」
「何かしら?エンハルト。」
「まず私がチハルにプロポーズして、チハルから返事を頂きました。」
「お受け致しました、お母様、よろしくお願いします。」
「あらあらあら!良かったわ!お祝いしなきゃ!」
「マルグリット王妃、私もヨリにプロポーズしまして。」
「私も受けました、よろしくお願いします!」
アリンハンドと頼子もマルグリットへ報告する。
「まぁ!おめでとうアリン、でもヨリは大丈夫?向こうの親御さんは知ってるの?」
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「了解です!」
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「えぇ俺も知りませんでした。」
「・・・エイダンね。」
「お母様、落ち着いて!」
眉間に皺寄せ怒るマルグリットを宥める。
「まぁ知られて困る訳では無いのだけど、チハルが気を使ってしまうでしょ?」
「そうですねぇ、でもサフィーもモリーも大好きですから今更です!」
「そう言ってもらえると助かるわ。」
ほっとした顔で千春とサフィーナを見る。
「サフィーナ、今日付けで部署を変えます、チハルの直属で編成して頂戴。」
「はい、了解しました。」
「とりあえずサフィーナとモリアンの2人だけど数人近いうちに部下を入れます、それとエンハルト。」
「はい。」
「サフィーナは第二夫人か側室として迎えます。」
「・・・は?」
意味が分からず変な返事をするエンハルト。
「正確に言うとチハルの愛人よ。」
「・・・・どう言う事ですか?」
「チハル、サフィーナにプロポーズしたでしょ?」
「あー、結婚してって言った事ありますね。」
「でしょ?この国では妻が愛人を付ける事も有るの、ただ形としてはエンハルトの妻になるわ。」
「えー!」
「よろしくお願いしますね、チハル、ハルト。」
千春とエンハルトは無言でサフィーナを見る。
「一夫一妻制じゃないの?」
「いや、この国では一夫多妻だ、同性婚も出来る。」
「あー!前言ってたなぁ!」
「チハル、簡単に結婚してとか同性でも言うなよ、面倒事になるからな。」
「言わないよぉ~。」
「いや、サフィーナに言ったんだろ?」
「・・・言った。」
またもや2人は沈黙する。
「深く考えなくて良いわよ、2人の邪魔はしないでしょ、そう言う事だから、サフィーナ貴女は司令として今後動いてね。」
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