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『ほほぉ。まさに掘り出し物だな』
掘りだし物露店で見つけた黒々としたビー玉は、全部で三つあった。
どれも『古代魔法王朝の秘宝』だ。それぞれ違う魔法が封印されていた。
なーんでこんな貴重なものが掘り出し物の中にあるんだ。
『鑑定魔法自体、使える者が少ない。それに、強力な力が封印されているものほど、鑑定阻害の魔法が掛けられておる』
銀次郎がニヤりと笑ってそう説明した。
俺の鑑定魔法は、知恵の神が与えてくれたもの。鑑定出来ないものなどない──ということらしい。
「タック、そんな石買ってどうするの?」
「ここでは話せないから、あとで。それよりゴメンな。だいぶんお金使っちまって」
「ううん。お金はほとんどタックひとりで稼いだようなものだもん。別にいいわよ。寝る場所も食事も、タックのアレでどうにでもなるんだし」
だけどお金は必須だ。
冒険者ギルドに向かい、さっそく周辺の狩場について尋ねてみた。
が──
「申し訳ありません。冒険者登録されていない方に、情報をお売りすることは出来ないので」
「やっぱり、ですか」
「ご登録なさいますか? 今でしたら特別キャンペーン中ですよ!」
おぉ!
「もしかして登録料が無料になるとか!?」
「いえ、もれなく登録者にはポーションを十本、お付けします」
いらねー!
ギルド職員がドヤ顔で取り出したポーションをササっと鑑定すると【最下級ポーション】と出た。
それならさっき市場で、一本銅貨五枚で売ってたぞ。
「あー、また今度、機会があれば。はい」
「そうですか。ギルドはいつだって、冒険者を目指す方をお待ちしております」
ニッコリと笑みを浮かべる職員が、宗教勧誘のお姉さんに見えた。
ギルドを出て、外でリュックを持って待っていたアイラと合流。
「どうだった?」
「アイラが言った通りだ。冒険者にしか情報は売ってくれないんだってさ」
「冒険者だったとしても、情報は買わなきゃいけないのね」
どちらにしろ、値段次第では買えなかったって訳だ。
「ま、効率は悪くなるだろうけど、町の周辺を歩き回って探すか」
「そうね。何日かすれば、どこにどんなモンスターが生息しているか分かると思うし」
「情報は地道に足で探せ、か。昼食のあと、さっそく町を出てみる?」
「そうね。今日はテント宿にしましょ」
昼食のあと、町を出て適当に歩き回る。
「まさかクレープがあるとはなぁ」
「フルーツロールのこと?」
「そう、それ」
見た目も味もまるっきりクレープまんまな食べ物があった。
中身はフルーツと、バナナペースト。
辛くない砂漠の食べ物なんて、そんなバナナ!
きな粉餅で重たかった胃も、これなら食べられた。
「なかなか美味かった。主よ、荷車の中にフルーツはないのか? ん? きな粉餅やお汁粉も美味いが、フルーツロールも美味い! いつでもどこでも食えぬか? ないならフルーツを買い込んだらどうだ? ん? んん?」
銀次郎の奴、町中じゃ声を出せなかったからって、めちゃくちゃ喋るなぁ。
「買い込むにしても、金がいるだろ」
「むむ。そうであったな。では稼げ。稼ぐのだ! よし、我が上空からモンスターを探してやろうっ。とう!」
まぁ上空から探してくれるなら楽でいいけど、協力してくれる理由ってのがなぁ。
「ノゾムさま、よっぽど気に入ったのね」
「あいつ、意外と甘党だよなぁ」
「あまとう? ってなに?」
「こっちにはそういう言葉はないのか。甘党ってのは、甘い物大好きな奴ってことさ」
「あはは。そうね、ノゾムさまは甘党だわ」
俺とアイラが笑っていると、上空で「いたぞ!」という声が聞こえた。
そのままパタパタと飛ぶ銀次郎の跡を追えば、前方にハイエナのような動物がいた。
いやいや、ハイエナの尻尾は蛇じゃねーしな。
無敵テントを構え、そのまま砂の上を駆ける。
まぁだいたい向こうから突進して来てくれるので、気づいてくれりゃあ走るのを止めてその場で待機だ。
三頭いたハイエナもどきは、俺の下へ到着する前に一頭は目を射抜かれ転倒。
「サンキュー、アイナ」
仲間の転倒を無視して、残りの二頭が俺に突っ込んでくる。
大きな口を開け、鋭い牙を見せつけて来た。
大口を開けたその顔に、無敵テントを叩きつける。
「うらぁっ!」
「ぎゃいんっ」
もう一頭も同じようにぶん殴って、倒れていた奴はそのままアイナが止めを刺した。
うしっ。いっちょ上がりっと。
「さぁて、解体タイムだ」
「タック、ナイフ貸してよ。すっごく切れ味いいのよねぇ、タックのナイフ」
「オッケー」
小型のナイフとそれよりちょい大きいナイフと二本ある。
大きい方を彼女に渡し、俺も解体を手伝うため小さいナイフを取り出した。
アイラもナイフを持っているが、確かに俺のナイフの方が切れ味がいい。
カーボンスチール製で、切れ味特化の素材だ。
サビやすく欠けやすいのが難点だけど、たぶん、キャンプカートに入れたらその辺りは修復されるんだろうな。
「タック。露店で買った石、何か特別な物だったの?」
「ん? あぁ、あの石ね。特別も特別、凄いアイテムだと思うぜ」
「え、どんなどんな?」
「魔法王朝の秘宝だってさ。魔法が封印された品物だ」
そう話すと、アイラは暫く解体の手が止まってポカーンと口を開けた。
「ま、まま、魔法王朝!? こ、この砂漠一帯、昔は緑あふれる魔法都市だってのは聞いたことあるけど」
「へぇ、そうなんだ」
「すごーい。え、じゃああの石を使えば魔法を覚えられたりするのかしら」
「覚えられはするが、覚えられることと使えることは別ものだぞ。さ、早く解体を済ませて次へ行くぞ! ほれはよ、はよっ」
うっさいなぁ。
このモンスターは鑑定結果だと【サンドハウンド】。
毛はごわごわして、加工品には向かないとあった。確かに障り心地はよくない。
ただ、体内に魔晶石を蓄えているとあった。
銀次郎に聞くと、魔晶石には魔力が蓄えられていて、魔法を使う時にこれを握っていれば魔力消費を代行してくれるらしい。
「つまり売れるってことだよな」
「えぇ。魔晶石は結構いい物と物々交換して貰えるのよ」
ピンポン玉より少し小さい魔晶石を取り出すと、あとは尻尾の蛇の部分を切り落とす。
残りは砂をかけてそのまま捨てる。
「よぉし、次。次ぃー、発見!」
ピューっと飛んでいく銀次郎が向かう先には、まぁたサンドハウンドがいた。
その日、日が暮れる前まで狩りを続けて、サンドハウンド十三頭倒した。
他は──ゼロ。
「この辺りはサンドハウンドの住処確定っと」
掘りだし物露店で見つけた黒々としたビー玉は、全部で三つあった。
どれも『古代魔法王朝の秘宝』だ。それぞれ違う魔法が封印されていた。
なーんでこんな貴重なものが掘り出し物の中にあるんだ。
『鑑定魔法自体、使える者が少ない。それに、強力な力が封印されているものほど、鑑定阻害の魔法が掛けられておる』
銀次郎がニヤりと笑ってそう説明した。
俺の鑑定魔法は、知恵の神が与えてくれたもの。鑑定出来ないものなどない──ということらしい。
「タック、そんな石買ってどうするの?」
「ここでは話せないから、あとで。それよりゴメンな。だいぶんお金使っちまって」
「ううん。お金はほとんどタックひとりで稼いだようなものだもん。別にいいわよ。寝る場所も食事も、タックのアレでどうにでもなるんだし」
だけどお金は必須だ。
冒険者ギルドに向かい、さっそく周辺の狩場について尋ねてみた。
が──
「申し訳ありません。冒険者登録されていない方に、情報をお売りすることは出来ないので」
「やっぱり、ですか」
「ご登録なさいますか? 今でしたら特別キャンペーン中ですよ!」
おぉ!
「もしかして登録料が無料になるとか!?」
「いえ、もれなく登録者にはポーションを十本、お付けします」
いらねー!
ギルド職員がドヤ顔で取り出したポーションをササっと鑑定すると【最下級ポーション】と出た。
それならさっき市場で、一本銅貨五枚で売ってたぞ。
「あー、また今度、機会があれば。はい」
「そうですか。ギルドはいつだって、冒険者を目指す方をお待ちしております」
ニッコリと笑みを浮かべる職員が、宗教勧誘のお姉さんに見えた。
ギルドを出て、外でリュックを持って待っていたアイラと合流。
「どうだった?」
「アイラが言った通りだ。冒険者にしか情報は売ってくれないんだってさ」
「冒険者だったとしても、情報は買わなきゃいけないのね」
どちらにしろ、値段次第では買えなかったって訳だ。
「ま、効率は悪くなるだろうけど、町の周辺を歩き回って探すか」
「そうね。何日かすれば、どこにどんなモンスターが生息しているか分かると思うし」
「情報は地道に足で探せ、か。昼食のあと、さっそく町を出てみる?」
「そうね。今日はテント宿にしましょ」
昼食のあと、町を出て適当に歩き回る。
「まさかクレープがあるとはなぁ」
「フルーツロールのこと?」
「そう、それ」
見た目も味もまるっきりクレープまんまな食べ物があった。
中身はフルーツと、バナナペースト。
辛くない砂漠の食べ物なんて、そんなバナナ!
きな粉餅で重たかった胃も、これなら食べられた。
「なかなか美味かった。主よ、荷車の中にフルーツはないのか? ん? きな粉餅やお汁粉も美味いが、フルーツロールも美味い! いつでもどこでも食えぬか? ないならフルーツを買い込んだらどうだ? ん? んん?」
銀次郎の奴、町中じゃ声を出せなかったからって、めちゃくちゃ喋るなぁ。
「買い込むにしても、金がいるだろ」
「むむ。そうであったな。では稼げ。稼ぐのだ! よし、我が上空からモンスターを探してやろうっ。とう!」
まぁ上空から探してくれるなら楽でいいけど、協力してくれる理由ってのがなぁ。
「ノゾムさま、よっぽど気に入ったのね」
「あいつ、意外と甘党だよなぁ」
「あまとう? ってなに?」
「こっちにはそういう言葉はないのか。甘党ってのは、甘い物大好きな奴ってことさ」
「あはは。そうね、ノゾムさまは甘党だわ」
俺とアイラが笑っていると、上空で「いたぞ!」という声が聞こえた。
そのままパタパタと飛ぶ銀次郎の跡を追えば、前方にハイエナのような動物がいた。
いやいや、ハイエナの尻尾は蛇じゃねーしな。
無敵テントを構え、そのまま砂の上を駆ける。
まぁだいたい向こうから突進して来てくれるので、気づいてくれりゃあ走るのを止めてその場で待機だ。
三頭いたハイエナもどきは、俺の下へ到着する前に一頭は目を射抜かれ転倒。
「サンキュー、アイナ」
仲間の転倒を無視して、残りの二頭が俺に突っ込んでくる。
大きな口を開け、鋭い牙を見せつけて来た。
大口を開けたその顔に、無敵テントを叩きつける。
「うらぁっ!」
「ぎゃいんっ」
もう一頭も同じようにぶん殴って、倒れていた奴はそのままアイナが止めを刺した。
うしっ。いっちょ上がりっと。
「さぁて、解体タイムだ」
「タック、ナイフ貸してよ。すっごく切れ味いいのよねぇ、タックのナイフ」
「オッケー」
小型のナイフとそれよりちょい大きいナイフと二本ある。
大きい方を彼女に渡し、俺も解体を手伝うため小さいナイフを取り出した。
アイラもナイフを持っているが、確かに俺のナイフの方が切れ味がいい。
カーボンスチール製で、切れ味特化の素材だ。
サビやすく欠けやすいのが難点だけど、たぶん、キャンプカートに入れたらその辺りは修復されるんだろうな。
「タック。露店で買った石、何か特別な物だったの?」
「ん? あぁ、あの石ね。特別も特別、凄いアイテムだと思うぜ」
「え、どんなどんな?」
「魔法王朝の秘宝だってさ。魔法が封印された品物だ」
そう話すと、アイラは暫く解体の手が止まってポカーンと口を開けた。
「ま、まま、魔法王朝!? こ、この砂漠一帯、昔は緑あふれる魔法都市だってのは聞いたことあるけど」
「へぇ、そうなんだ」
「すごーい。え、じゃああの石を使えば魔法を覚えられたりするのかしら」
「覚えられはするが、覚えられることと使えることは別ものだぞ。さ、早く解体を済ませて次へ行くぞ! ほれはよ、はよっ」
うっさいなぁ。
このモンスターは鑑定結果だと【サンドハウンド】。
毛はごわごわして、加工品には向かないとあった。確かに障り心地はよくない。
ただ、体内に魔晶石を蓄えているとあった。
銀次郎に聞くと、魔晶石には魔力が蓄えられていて、魔法を使う時にこれを握っていれば魔力消費を代行してくれるらしい。
「つまり売れるってことだよな」
「えぇ。魔晶石は結構いい物と物々交換して貰えるのよ」
ピンポン玉より少し小さい魔晶石を取り出すと、あとは尻尾の蛇の部分を切り落とす。
残りは砂をかけてそのまま捨てる。
「よぉし、次。次ぃー、発見!」
ピューっと飛んでいく銀次郎が向かう先には、まぁたサンドハウンドがいた。
その日、日が暮れる前まで狩りを続けて、サンドハウンド十三頭倒した。
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