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83.ブチキレたら、危険な打ち上げ
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巨人が右腕を振り上げた。
また私たちを叩くつもりだ。
左腕はキャプチャーに突き刺したまま。
さっきのに味を占めたんだ。
突き刺した腕を通して、スムーズに打撃を通す!
「な、めるなあ」
ああっ。言いなれてないから、変な声になった。
それでも、ウイークエンダーの空挺ユニットを使って、へたり込んだ体勢から立ち上がる。
全身のブースターも、全開にする。
両拳を後ろに引く。
向かうのは、巨人が自分からヒビを入れた、両足!
しまった!
この距離は、ショックダイルを狩った時より短い!
スピードが乗らないかもしれない。
かまうもんか!
「なめるなぁ!! 」
こんどはカッコ良く言えた!
ウイークエンダーをはねあげる!
前にかけだす!
スピードをのせるだけのせた2つの拳を、叩きつける!
ヒビが、一気に広がるのが見えた。
巨人の炎の黒い足が、輪郭を失う。
キャプチャーに阻まれたまま。
直後、振動と爆音がひびいた。
押し戻される!
「敵目標の足が、爆発しました」
はーちゃん?
「両足に過剰なエネルギーをため込んだ上、先ほどのパンチで完全に破壊されたようです」
急激に、バランスがくずれていく。
ふんばれないまま。
そうだ、キャプチャーの力でスピードを落とせば・・・・・・と思ったら。
視界から、キャプチャーごしだから見えていた黒が消えた。
しまった!
キャプチャーから追いだされた!
じぶんの考えの遅さに嫌になる。
とっさにイメージする。
手でキャプチャーをつかみとる。
手に痛みが走る。
機体はスピードを落としていく。
成功だ!
だけどまだ足りない!
空挺ユニットはウイークエンダーがバランスを失うと自動で姿勢制御してくれるけど、間に合うわけがない。
このままだと、背中から落ちる!
そう言えば、レスラーだったか、フットボール選手だったか。
背中から倒れて、脊ずい、背骨をおって、寝たきりになった人がいたらしい。
原因は、イスに座ろうとしたら、イスを外されたと言う、下らないイタズラだったと思う。
私が思い浮かべたことは、安菜とはーちゃんの無事。
不意に、空が見えた。
相変わらずの雨空。
なんだろう。
黒い煙が、空に伸び上がってる。
その、はるか下で、灰色のとがったものが飛んでいった。
ゴー! と巨大なジェットの轟音。
七星。
暗号世界からやって来た戦闘機が、2機。
2機の七星は私たちを通りすぎると、すぐもどってきた。
信じられないほどの急カーブで!
地面ギリギリという超低空飛行。
そのままの速度で、形がかわっていく。
スマートな人型が、一気に近づいてくる!
空力的には弱点にしかならないはずなのに、地面にもぶつからず、完了させた。
スゴい腕だよ!
そのまま、ウイークエンダーにぶつかった。
ウイークエンダーの落ちるのが、止まった。
『うさぎ! 安菜! それと、えーと』
無線ごしに聞こえる、女の人の声だ。
いつも聴いている、わたしのアイドルの、真脇 達美さん?!
『それと、はーちゃん?! 無事か?! 』
男の人だ。
鷲矢 武志さんだ。
「「「はい! 」」」
『無事で良かった』
先輩たちは、七星の人型ロボットの力で、ウイークエンダーを支えてくれたんだ!
「ありがとうございます!
でも、何でこんなところに?! 」
『単なる出稼ぎ!
コイツのテストパイロットでね』
そう言えば、今日はグロリオススメは臨時休業だった。
最強のサイボーグにはそんなことがあるんだ。
『そしたら、こっちに呼ばれてね。
海の方で手間取ってた。
遅くなってごめんね』
達美さんの頭を下げる姿が目に浮かぶ。
「いえ。悪いのはアイツらです! 」
安菜の言う通りです。
そう言えば、アイツらはどこ?
恐ろしいほどの振動はつづいてる。
キャプチャーの中に、空洞ができて、黒い炎が空に吹きだしていた。
まるで噴水のように。
その炎の中に巨人は、いない。
見上げたら、いた。
夕方に向かって暗くなった空に、魔法炎が弧を書いてる。
失った足の爆発で吹き飛んだ、黒い巨人の上半身だ。
また私たちを叩くつもりだ。
左腕はキャプチャーに突き刺したまま。
さっきのに味を占めたんだ。
突き刺した腕を通して、スムーズに打撃を通す!
「な、めるなあ」
ああっ。言いなれてないから、変な声になった。
それでも、ウイークエンダーの空挺ユニットを使って、へたり込んだ体勢から立ち上がる。
全身のブースターも、全開にする。
両拳を後ろに引く。
向かうのは、巨人が自分からヒビを入れた、両足!
しまった!
この距離は、ショックダイルを狩った時より短い!
スピードが乗らないかもしれない。
かまうもんか!
「なめるなぁ!! 」
こんどはカッコ良く言えた!
ウイークエンダーをはねあげる!
前にかけだす!
スピードをのせるだけのせた2つの拳を、叩きつける!
ヒビが、一気に広がるのが見えた。
巨人の炎の黒い足が、輪郭を失う。
キャプチャーに阻まれたまま。
直後、振動と爆音がひびいた。
押し戻される!
「敵目標の足が、爆発しました」
はーちゃん?
「両足に過剰なエネルギーをため込んだ上、先ほどのパンチで完全に破壊されたようです」
急激に、バランスがくずれていく。
ふんばれないまま。
そうだ、キャプチャーの力でスピードを落とせば・・・・・・と思ったら。
視界から、キャプチャーごしだから見えていた黒が消えた。
しまった!
キャプチャーから追いだされた!
じぶんの考えの遅さに嫌になる。
とっさにイメージする。
手でキャプチャーをつかみとる。
手に痛みが走る。
機体はスピードを落としていく。
成功だ!
だけどまだ足りない!
空挺ユニットはウイークエンダーがバランスを失うと自動で姿勢制御してくれるけど、間に合うわけがない。
このままだと、背中から落ちる!
そう言えば、レスラーだったか、フットボール選手だったか。
背中から倒れて、脊ずい、背骨をおって、寝たきりになった人がいたらしい。
原因は、イスに座ろうとしたら、イスを外されたと言う、下らないイタズラだったと思う。
私が思い浮かべたことは、安菜とはーちゃんの無事。
不意に、空が見えた。
相変わらずの雨空。
なんだろう。
黒い煙が、空に伸び上がってる。
その、はるか下で、灰色のとがったものが飛んでいった。
ゴー! と巨大なジェットの轟音。
七星。
暗号世界からやって来た戦闘機が、2機。
2機の七星は私たちを通りすぎると、すぐもどってきた。
信じられないほどの急カーブで!
地面ギリギリという超低空飛行。
そのままの速度で、形がかわっていく。
スマートな人型が、一気に近づいてくる!
空力的には弱点にしかならないはずなのに、地面にもぶつからず、完了させた。
スゴい腕だよ!
そのまま、ウイークエンダーにぶつかった。
ウイークエンダーの落ちるのが、止まった。
『うさぎ! 安菜! それと、えーと』
無線ごしに聞こえる、女の人の声だ。
いつも聴いている、わたしのアイドルの、真脇 達美さん?!
『それと、はーちゃん?! 無事か?! 』
男の人だ。
鷲矢 武志さんだ。
「「「はい! 」」」
『無事で良かった』
先輩たちは、七星の人型ロボットの力で、ウイークエンダーを支えてくれたんだ!
「ありがとうございます!
でも、何でこんなところに?! 」
『単なる出稼ぎ!
コイツのテストパイロットでね』
そう言えば、今日はグロリオススメは臨時休業だった。
最強のサイボーグにはそんなことがあるんだ。
『そしたら、こっちに呼ばれてね。
海の方で手間取ってた。
遅くなってごめんね』
達美さんの頭を下げる姿が目に浮かぶ。
「いえ。悪いのはアイツらです! 」
安菜の言う通りです。
そう言えば、アイツらはどこ?
恐ろしいほどの振動はつづいてる。
キャプチャーの中に、空洞ができて、黒い炎が空に吹きだしていた。
まるで噴水のように。
その炎の中に巨人は、いない。
見上げたら、いた。
夕方に向かって暗くなった空に、魔法炎が弧を書いてる。
失った足の爆発で吹き飛んだ、黒い巨人の上半身だ。
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