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59.MCO協力者グループ
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雨の向こうに、百万比咩神社の大きな瓦屋根のならびがある。
ほとんど見えないけど。
回りは鎮守の森。
あるがままの深い森だから、暗くますます見えにくい。
その外は、もう少し見えやすい。
古くからの門前町は、おみやげ物屋やレストラン、旅館などがならんでる。
そのうらの家々、田畑も多いね。
石川県で一番大きな川が、鋭く深い谷をきざんで、ここから少しづつ平地を広げていくんだよ。
住む人の数も一気にふえるよ。
扇状地の始まり。
そして、霊山の始まり。
私たちが降下地点に指定されたのは、小学校のグラウンド。
朱墨ちゃんの通う学校だよ。
安菜が叫ぶ!
「着陸態勢に入ってください!」
了解。
体を直立の体制にする。
スカート、腰から左右に一枚づつ広がる羽を手で支える。
カーテシーのように、優雅にはいかない。
ヨーロッパのお姫さまたちが行うあいさつみたいには。
あれはスカートを左右に広げて、片足を斜め後ろの内側に引き、もう片方の足の膝を軽く曲げ、背筋は伸ばしたまま頭をさげる。
こっちは。
ヴーン
スカートのフタがはね上がる。
プロペラをだす。
ウイークエンダーの発電システム、無限炉心からの電力がモーターをうならせる。
プロペラを回転させて、落下スピードを落とすんだ。
ジェットエンジンよりは小さい音だけど、爆音には違いない。
そういえば、安菜が言ってた。
カテーシーは、ひざまずこうとする意思をしめすって。
吹き付けた風が、地面にとどいた。
雨しぶきが、ゴウカイな白として巻き上がる!
ぶわっ
「立ったまま着地できた。
足も、めり込んでない。
右の校舎には・・・・・・被害なし!
おみごと!!」
安菜がほめてくれた。
破滅の鎧の手、今は木製でバンバンたたく。
顔をおおうヘルメットは、首が固定されてる。
前と左右に丸くてぶあついアクリルガラスの窓があるの。
だから顔は見えにくい。
まだまだ。
私たちの行動は。
ウイークエンダーを学校の校舎に向ける。
赤いレンガを使った、おしゃれな壁だね。
その窓のカーテンが、次々に開いていく。
私たちが下りた衝撃でけがしないように、校舎の反対側にいたんだ。
そして、私たちを見にきた。
私はウイークエンダーの手をふる。
小学生たちは、ふりかえしてくれた。
「しのぶとみつきの様子は?」
「みつきは・・・・・・道の駅ひゃくまんさんの駐車場に着地成功。
あの、赤ランプの列のさきだね」
左の雨の向こうに見える。
ほんの500メートルほど、川をはさんで。
ディメイション・フルムーン。
白と黄色にぬられた、ウイークエンダーの5倍近い重量の塊が。
巨大な四角いボディを、4本の足で支えてる。
道の駅へつづく道路に、消防車や救急車が並んでるんだよ。
普段はクルマと人がとぎれることはないけど、今日は無人なの。
「センサーによると、うまいものね。
駐車場へのめり込みはないよ」
分厚いゴムの靴もはいたからね。
それでも、ディメイションは重量8789トン。
4本足でショックをしっかり吸収したのね。
「これから、川に入ります」
道の駅から川へは、直接下りれる。
下りたら川を道の代わりにして、上流へ。
すぐに大きな橋がかかってるから、ディメイションは腹ばいになって潜らなきゃならないね。
道の駅にはディメイションと入れ替わりに救急車たちが入る。
前線基地になるんだ。
「しのぶは、スキー場に着地成功。
狙撃態勢に入ります」
この辺りは高原を利用した観光もさかんなんだ。
スキー場やパラグライダーの飛行場があるの。
晴れれば、雄大な山々と、壮大な扇状地を1度に楽しめる。
そこに下りた青いウイークエンダーの同型機は、ここからは見えない。
背中の観測マストを伸ばそうと、ミサイルコンテナを展開しようと。
右腕がレールガン、左腕はレーザー砲。
しのぶと上空を旋回する雷切は、私たちを援護する。
「こちら、プロウォカトルのウイークエンダー・ラビット。
私たちは着地成功。
これより、前進します」
復唱、もう一度そっくり言って、歩きだす。
川をさかのぼって山奥へ向かうんだよ。
まずは学校のさくをまたいで、家と畑のあいだを。
『こちら、MCO協力者グループ。
あなたたちに、ついていきます』
朱墨ちゃんの声だ。
『こちら、MCO協力者グループ・・・・・・』
もう一度復唱してくる。
ハテノ市の海から、夏でも雪が消えない鋭い山脈が見えたでしょ。
その姿は太刀のようで、あまりに大きくて。
シンプルに太刀山と呼ばれているんだ。
百万山とおなじ、日本三大霊山。
あそこの戦線も、ロボットと異能力者の協力でもってるんだ。
そして、その戦線も・・・・・・。
百万比咩神社を映したデジタル地図が、動いた。
神社の回りの駐車場から、次々にアイコンが道路にでてくる。
あるものは歩き、あるものはタイヤをきしませてるはず。
「あれが、朱墨ちゃんの権勢ってやつなのね」
言う通りだね。安菜。
ほとんど見えないけど。
回りは鎮守の森。
あるがままの深い森だから、暗くますます見えにくい。
その外は、もう少し見えやすい。
古くからの門前町は、おみやげ物屋やレストラン、旅館などがならんでる。
そのうらの家々、田畑も多いね。
石川県で一番大きな川が、鋭く深い谷をきざんで、ここから少しづつ平地を広げていくんだよ。
住む人の数も一気にふえるよ。
扇状地の始まり。
そして、霊山の始まり。
私たちが降下地点に指定されたのは、小学校のグラウンド。
朱墨ちゃんの通う学校だよ。
安菜が叫ぶ!
「着陸態勢に入ってください!」
了解。
体を直立の体制にする。
スカート、腰から左右に一枚づつ広がる羽を手で支える。
カーテシーのように、優雅にはいかない。
ヨーロッパのお姫さまたちが行うあいさつみたいには。
あれはスカートを左右に広げて、片足を斜め後ろの内側に引き、もう片方の足の膝を軽く曲げ、背筋は伸ばしたまま頭をさげる。
こっちは。
ヴーン
スカートのフタがはね上がる。
プロペラをだす。
ウイークエンダーの発電システム、無限炉心からの電力がモーターをうならせる。
プロペラを回転させて、落下スピードを落とすんだ。
ジェットエンジンよりは小さい音だけど、爆音には違いない。
そういえば、安菜が言ってた。
カテーシーは、ひざまずこうとする意思をしめすって。
吹き付けた風が、地面にとどいた。
雨しぶきが、ゴウカイな白として巻き上がる!
ぶわっ
「立ったまま着地できた。
足も、めり込んでない。
右の校舎には・・・・・・被害なし!
おみごと!!」
安菜がほめてくれた。
破滅の鎧の手、今は木製でバンバンたたく。
顔をおおうヘルメットは、首が固定されてる。
前と左右に丸くてぶあついアクリルガラスの窓があるの。
だから顔は見えにくい。
まだまだ。
私たちの行動は。
ウイークエンダーを学校の校舎に向ける。
赤いレンガを使った、おしゃれな壁だね。
その窓のカーテンが、次々に開いていく。
私たちが下りた衝撃でけがしないように、校舎の反対側にいたんだ。
そして、私たちを見にきた。
私はウイークエンダーの手をふる。
小学生たちは、ふりかえしてくれた。
「しのぶとみつきの様子は?」
「みつきは・・・・・・道の駅ひゃくまんさんの駐車場に着地成功。
あの、赤ランプの列のさきだね」
左の雨の向こうに見える。
ほんの500メートルほど、川をはさんで。
ディメイション・フルムーン。
白と黄色にぬられた、ウイークエンダーの5倍近い重量の塊が。
巨大な四角いボディを、4本の足で支えてる。
道の駅へつづく道路に、消防車や救急車が並んでるんだよ。
普段はクルマと人がとぎれることはないけど、今日は無人なの。
「センサーによると、うまいものね。
駐車場へのめり込みはないよ」
分厚いゴムの靴もはいたからね。
それでも、ディメイションは重量8789トン。
4本足でショックをしっかり吸収したのね。
「これから、川に入ります」
道の駅から川へは、直接下りれる。
下りたら川を道の代わりにして、上流へ。
すぐに大きな橋がかかってるから、ディメイションは腹ばいになって潜らなきゃならないね。
道の駅にはディメイションと入れ替わりに救急車たちが入る。
前線基地になるんだ。
「しのぶは、スキー場に着地成功。
狙撃態勢に入ります」
この辺りは高原を利用した観光もさかんなんだ。
スキー場やパラグライダーの飛行場があるの。
晴れれば、雄大な山々と、壮大な扇状地を1度に楽しめる。
そこに下りた青いウイークエンダーの同型機は、ここからは見えない。
背中の観測マストを伸ばそうと、ミサイルコンテナを展開しようと。
右腕がレールガン、左腕はレーザー砲。
しのぶと上空を旋回する雷切は、私たちを援護する。
「こちら、プロウォカトルのウイークエンダー・ラビット。
私たちは着地成功。
これより、前進します」
復唱、もう一度そっくり言って、歩きだす。
川をさかのぼって山奥へ向かうんだよ。
まずは学校のさくをまたいで、家と畑のあいだを。
『こちら、MCO協力者グループ。
あなたたちに、ついていきます』
朱墨ちゃんの声だ。
『こちら、MCO協力者グループ・・・・・・』
もう一度復唱してくる。
ハテノ市の海から、夏でも雪が消えない鋭い山脈が見えたでしょ。
その姿は太刀のようで、あまりに大きくて。
シンプルに太刀山と呼ばれているんだ。
百万山とおなじ、日本三大霊山。
あそこの戦線も、ロボットと異能力者の協力でもってるんだ。
そして、その戦線も・・・・・・。
百万比咩神社を映したデジタル地図が、動いた。
神社の回りの駐車場から、次々にアイコンが道路にでてくる。
あるものは歩き、あるものはタイヤをきしませてるはず。
「あれが、朱墨ちゃんの権勢ってやつなのね」
言う通りだね。安菜。
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