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第五章 ゲームカウントダウン?それとも開始とか?ヤバイんですが(泣)
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しおりを挟むさっき、誤魔化したが……ゲームって言いかけたよね?
やっぱり転生者だね。
「君は侯爵家の子供として、ちゃんと教育を受けていないのかい?」
「し、失礼な!」
「いや、この場合……君が一番失礼なんだよ?
ねえ?サーチス様は、それに気づいたんだろう?」
俺が説明したことも理解できない残念な頭だったため、マッケン君がため息をつきつつ、彼に話す。
「女性の立場は低いとはいえ、侯爵家……それもキレイナ侯爵家からしたら、王女殿下は天上人だよ?まだ、いうつもりなら……君のお父上すら処罰対象になるよ?
だって、君をきちんと教育できなかったんだからねえ。」
「????」
「まだわからないの?本当に君、試験受かったの?」
「き、貴族だからって偉そうに!」
「いや、君も貴族だよね?それに、王女殿下は王族だよ。」
「あ……。」
「ルドガー、もういいよ。」
「……サーチス。」
「……ありがとう。ルドガー。でも、きっと僕の気のせいだったんだよ……だって、高貴な方々が僕なんかのために犯罪を犯すなんて……考えられないでしょう?
だから、僕の……きっと気のせいなんだ。
大丈夫。僕は……負けないから。
……皆さん、お騒がせしてごめんなさい。
ハルくん、僕は何があっても友達だからね!」
「ああ、サーチス!お前はなんて優しいんだ。お前は巫女なんだ。
謝る必要なんかないんだぞ!
ふん、今日は許してやる。寛容な巫女に感謝するんだな!」
そう言って二人は帰っていった。
……呆れてモノが言えません。
俺はいつ友達になったんだろうか?
「ハル……厄介な奴に気に入られたな?」
「厄介どころではないのじゃなくて?」
「ほんとうに。結局、あの方……私たちの身分を全く理解されませんでしたわ。」
「アレは……不味いですよねー。」
「やばすぎるだろ?」
ですよねー。
また、明日も来るんだろうか?
「とりあえず、父上に相談することにしよう。」
「それがいいと思います。」
「にゃあーん(そーしよー!)」
……なんて疲れる展開なんだよ。
その日の夕方、父には相談という形で報告をした。
しかし、やはり学園内は口出ししづらいらしい。
けれど、結婚相手が決まる前の令嬢の中傷を言われることは、抗議できるそうです。
そもそも確固たる証拠もなく、勝手な噂すぎるし。
リオーラ姉様にそんな時間はなかったわけだしね。
こちらは、証人が沢山いるのだから。
とりあえず、姉の悪意の噂はなんとかできるかもしれない。
ただ……この噂内容がね、神石先輩が言うには、ゲームの悪役令嬢が糾弾された噂にそっくりだというんだよね……。
部屋に戻っても俺の思考は、このゲームのことでいっぱいだった。
さて、まず問題がある。
サーチスはどうなんだろうか?
転生者なんだろうか?
ただ、何故かハノエルに固執しているのがよくわからない。
とりあえず、そこはおいておこう。
迷惑少女さんは、多分だけど転生者だろう。
いや、確実かな。
それも多分、結構やり込んでるとみた。だって、妙に兄がいるところに出没できたじゃない?
それって、兄があの年になったら来るのがわかっていたってことだし……ハノエルの陵辱される未来を知っていたしね。
本当はさー?
本人がアレほど変じゃないなら、仲間にして色々聞きたいけど……無理だよね……あんなに変じゃ。
それにこれは絶対ゲーム開始されてるよね?
で、ここで疑問があがる。
じゃ、誰が主人公なんだろうか?ってこと。
一番、巫女かな?って思えるのは、サリィ。
何より黒髪で(まだらだけど)花浦男爵家の養女だ。
だが、なんで養女になったんだろうか?
やはり、神聖魔法に目覚めたから?
魔法を目の前で使ってくれたらわかるんだけど。
授業に神聖魔法は使わないからねえ。ま、使える人がいないのだけど。
次に迷惑少女の幸。
ただ、彼女はどうだろう。
確かに黒髪黒目だが、花浦男爵家でもないし。
今は、静かに過ごしている。
たまに兄を見てる時もあるが……この頃はクリストファーを見つめている。
うん、そのままクリスを攻略してくれ!
いや、ま、そこぢゃないって!
で、最後に彼。
花浦男爵家のサーチス。
神聖魔法に目覚めた。
完全な暴走もなかったけれど、確かに光の柱はたったし神聖魔法の力も感じた。
自分から行って、教会で『聖なる巫女』の称号ももらったらしい。
でも、男なんだよね……。
髪も黒髪だけど……男なんだよねえ……。
で、巫女疑惑ではないが……ルドガレスは、転生者と。
それでなくても、消えた攻略キャラが復活してるしね。
あー!もう!
せめて、ヒロインが誰がわかればいいのに!
そしたら?
そしたらもちろん、絶対に近づいたりしませんよ!
チャポンっ……。
「え!」
「え、じゃないよ?もう、私を忘れて考え事なんて……。」
いつのまにか、兄とお風呂にはいたっていたみたいです。
「やんっ、くすぐったいです。」
「ふふ、私を忘れたバツだよ?ハル。ここだけでイッてごらん?」
「や、むりぃ。」
ずっと乳首だけに刺激を与えられて………。
う…う…えーん。
マジでイクまで乳首だけをいじられました。
ちなみに、精通は結局してません。
イッタあとのぼせてしまい俺は、意識を失ったため、兄が相当慌てたらしい。
ま、セバスには怒られたらしいですけどね。
もう、兄ったら(//////)。
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