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第五章 ゲームカウントダウン?それとも開始とか?ヤバイんですが(泣)
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しおりを挟む「君は、確か。」
いろいろ詳しいマッケンくんが、口を挟んでくれた。
「ああ、キレイナ侯爵の……次男のルドガレスくんでしたかね?」
「……そうだ。」
「ふうん。キレイナ侯爵ね……。あまり聞かないわね。」
「領地が遠いからね。」
「そうなのね。」
「マッケンくんは物知りだね。」
大体の貴族……特に覚えた方がいいとされる貴族は、セバスにかなり覚えさせられたんだけど……。その中に『キレイナ侯爵』はなかった。
侯爵なら……問答無用で覚えさせられそうなんだが。
だって、公爵の次だよ?身分は。
まあ、公爵と侯爵の間にはかなりの差があるけどね。
基本、公爵は王族に連なるものだからね。三親等内に王族がいる。
たしか、マッケンくんのお婆様が王家から降嫁したはず。
うちは、爺様も父も元王族だからねえ。ちなみに母は王家から降嫁した伯爵家のひ孫なんだよ。
つまり、うちはかなり王族に近いんだ。
だからマッケンくんの家のゴールネイ公爵も上から目線はしない。
まあ、仲良しだからってのもあるけどね。
……ゲームのために新たに出てきたキャラとかじゃないよね?
「ぐちゃぐちゃ、言わないでください!」
「……ねえ?僕はサーチスくんと話してるんだよね。
君は一体誰で、なんの権利があって口を挟んでいるのかな?
そもそも、被害者だって言うけど、その被害は、いつあったの?
それを聞きたいんだけど。
だって、不思議なんだもの。
リオーラ姉様は、片時も僕と離れてないの。
でも、僕は姉様がそんなことをするのを一度も見ていない。
なのにいつやったのかな?って。」
「そんなのっ、君はずっとお休みしていたのでしょう?」
ああ、認識出来ない=欠席ってことか。
魔法は、思いつかないのか。
「僕はずっといたよ?君は僕を認識出来ないくらい興味がなかったってことじゃない?」
「ハルは、体から弱いけどずっと学校に来ていたわ。」
「クラスのみんなに聞いてみたらいかがかしら?」
「ミリアンナ!」
「ふふ、このクラスじゃない私もハノエルくんが来ているのをしっていてよ?」
ふふふ、目が泳いでる。
だって、みんなが『いた』と頷いてるからね。
でも、サーチスには俺は見えないから。
詐欺?
まあね。魔法を使っただろ!って言われたらちゃんと肯定するよ?
でも、自分からは言わない。
言う必要ないじゃない?
「わかってもらえたみたいだね。」
まあ、俺がいないから『嘘』をついても大丈夫だと思ったんだろう。
「そうよね、リオーラ様っていつもハノエル様やマッケンシー様とご一緒だし、ミリアンナ様だっていらしたわ。」
「私も見てました。」
「「俺も俺も」」
「「おかしいわよね?」」
「「おかしいな?」」
「「「「いつ、リオーラ様はサーチス様を突き落としたり、悪口を言ったりしたんだ?」」」」
クラス中がヒソヒソと……。
それに耐えられなくなったサーチスが叫んだ。
「そ、そんなのっ!」
「サーチスが嘘つくわけないだろ?なんなんですか?クラス中でその女を庇って。
そもそも、その性格が悪い女なんて「ふざけないでくださいっ!」
もう!聞いてられない!
姉様は性格悪くないから!
「な、なんだ?」
「いったい、君はなんの権利があるの?」
もう、俺は権力を傘にしてもいいよね?
「名前もあまり聞いたことがない侯爵家のそれも次男の分際で、アドレイド公爵家の長女であるリオーラ姉様を侮辱するのは許さない!
確かに学園では、皆平等をうたっているけれど、君の言い方は、姉を女だからって完全に下に見ているよね?
言っておくけど、この学園で優劣をつけるなら成績であるクラス分けだよ?
君はAクラスで僕たちはSクラス。
言っている意味はわかっている?
で、話は戻すけど。
君は一体誰で、いつ姉様から被害にあったの?」
そう、俺はマッケンくん達から名前も聞いてるし知っているけど。
一度も正式に名前を名乗られていないんだけどね?
それは、とても不敬だとはおもわないのかな?
腐っても公爵家嫡男の婚約者なんだけどね?
あれ?まるで俺が悪役みたいじゃない?クスクス……なら、それでもいいよ。
だって、兄が婚約を破棄することなんてないんだからさ。
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