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第25話 死神の研究者
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俺の目の前に現れたのは、白髪の多い白衣を纏ったいかにも研究者といった感じの男だった。
実年齢よりも、老けて見えるという類だ。
「……お前の目的は何だ、なぜ死神を狙う?」
「キミたち死神は、格好の研究材料だからだよ」
俺は耳を疑った。
「研究……材料?」
「あぁ、そうさ。だって、オモシロイじゃないか!」
研究者の男は狂ったように笑う。
「ふざけるな!」
俺はたまらず殴りかかりそうになる。
ガタッ! と椅子が音を立て、俺はその椅子に縛り付けられていたことを思い出す。
「ふざけるな、だって? ふざけているのはどっちだ」
研究者の男は、ゆっくりと俺に近づいてくる。
「キミのカラダをよく調べさせてもらったよ。気絶している間にね。薬でまだ少しボーッとしているかもしれないけどさ」
そう言いながら、俺のカラダに触れてくる。ひんやりとした冷たい手が肌を刺激する。
その時、俺は衝撃の事実に気づいた。
「って、おい! 俺のローブはどこにやった! 裸じゃねぇか!」
今まで気づかなかった自分が恥ずかしいぐらいだ。
「そりゃあ、身体検査に邪魔だから脱がせるだろう? 今まで何度も見た特徴のない黒いローブも一応調べたいからね。でも、下着も何もつけてないのには少々驚いたなぁ」
「調子が狂うだけで、そういう趣味があるわけじゃないから勘違いするなよ!」
まさかずっと裸だったと思うと何をされたか分からない恐怖に襲われる。
「……まさかキミ、変なこと疑ってないよね? キミのカラダに興味はあるけど、キミが思っていることとは違うさ」
「お、おい! これ以上触るな、気色悪い!」
「助けを呼ぼうと思ってもムダだよ、周囲に妨害電波を張ってあるからね。ところで、一つ質問していいかな? 小さい死神さん」
「……なんだよ」
「キミも『元人間』なんだよね?」
「……」
「だんまりかぁ、困っちゃうなぁ」
そう言うと研究者の男は小さなナイフを取り出した。
「死神もね、ローブがなければほとんど人間と変わらないんだ」
「わ、わかった、話すって。俺はもともと人間だった、これは本当だ」
「キミも、所詮はまがい物の死神ってワケか。今までのヤツはみんなそうだ。だが、私が本当に見つけたいのは本物の死神だ」
「本物の死神……?」
「あぁ、そうだ。キミは他の死神と違って魂の波長も違うし、データが大きく異なる。まさかと思ったけど、人間だったかぁ」
研究者の男は分かりやすく肩を落とす。
「まぁ、結局まがい物でも関係ないんだけどねぇ」
「……どういうことだ?」
「今に分かるさ、キミも私の研究材料。そして糧になるんだ」
研究者の男は、少し乱暴に俺を座っている椅子ごと後ろ向きにした。
そして、壁のボタンを押すと大きめで重厚な扉がゆっくりと開く。
そこには、2つの大きなカプセルのようにも見える機械が立ててある。
片方はからっぽで動いていないが、もう片方には液体の中に裸の若い男の姿がある。
男の身体にはコードのようなものが繋げられ、動く気配はない。
その横ではモニターに意味不明の数字などが表示されている。
「こいつはキミを連れてきた後、休ませてあげているんだ」
「……アンドロイドなのか?」
つまり、ヒト型の機械。その風貌、雰囲気から察した。
俺の背後から気づかれないように、強烈な一撃をかませることのできるヤバいヤツってことだ。
「うーん、半分当たりだね」
「半分……?」
「そうだ。アンドロイドだけど、死神なんだ!」
「アンドロイドの死神だと? そんなの信じられるか!」
死神は生命、そして魂の管理者。
それを、命を持たない機械が死神になるだって? 冗談にしか聞こえなかった。
そもそも、死神になるにはローブへの適正が無ければなることは不可能だ。
「ハハハハハ! 驚いているようだね。特別に見せてあげよう、そして糧になるがいい!」
研究者の男はアンドロイドの入ったカプセル型の機械のスイッチを押すと、ボコボコとカプセルの中は泡で見えなくなる。
「さぁ! 仕事の時間だ。目覚めろ、アダム!」
ガコン……! ブシュウゥウ……!
液体が抜け、カプセルの蓋が開く。
すると、中から男性型のアンドロイドがゆっくりと姿を現す。
「さすがに裸では死神のチカラは大したことはない。さぁ、このローブを着るがいい」
それは、アンドロイド用に作られたであろう丈長の黒いローブだ。
ローブを羽織ったアンドロイドの姿は、認めたくはないが他と変わらない死神に見えてくる。
「紹介しよう! コイツは、死神のチカラを持たせたアンドロイド。『コード:XIIIサーティーン・アダム』だ。すべての死神への復讐となる……!」
実年齢よりも、老けて見えるという類だ。
「……お前の目的は何だ、なぜ死神を狙う?」
「キミたち死神は、格好の研究材料だからだよ」
俺は耳を疑った。
「研究……材料?」
「あぁ、そうさ。だって、オモシロイじゃないか!」
研究者の男は狂ったように笑う。
「ふざけるな!」
俺はたまらず殴りかかりそうになる。
ガタッ! と椅子が音を立て、俺はその椅子に縛り付けられていたことを思い出す。
「ふざけるな、だって? ふざけているのはどっちだ」
研究者の男は、ゆっくりと俺に近づいてくる。
「キミのカラダをよく調べさせてもらったよ。気絶している間にね。薬でまだ少しボーッとしているかもしれないけどさ」
そう言いながら、俺のカラダに触れてくる。ひんやりとした冷たい手が肌を刺激する。
その時、俺は衝撃の事実に気づいた。
「って、おい! 俺のローブはどこにやった! 裸じゃねぇか!」
今まで気づかなかった自分が恥ずかしいぐらいだ。
「そりゃあ、身体検査に邪魔だから脱がせるだろう? 今まで何度も見た特徴のない黒いローブも一応調べたいからね。でも、下着も何もつけてないのには少々驚いたなぁ」
「調子が狂うだけで、そういう趣味があるわけじゃないから勘違いするなよ!」
まさかずっと裸だったと思うと何をされたか分からない恐怖に襲われる。
「……まさかキミ、変なこと疑ってないよね? キミのカラダに興味はあるけど、キミが思っていることとは違うさ」
「お、おい! これ以上触るな、気色悪い!」
「助けを呼ぼうと思ってもムダだよ、周囲に妨害電波を張ってあるからね。ところで、一つ質問していいかな? 小さい死神さん」
「……なんだよ」
「キミも『元人間』なんだよね?」
「……」
「だんまりかぁ、困っちゃうなぁ」
そう言うと研究者の男は小さなナイフを取り出した。
「死神もね、ローブがなければほとんど人間と変わらないんだ」
「わ、わかった、話すって。俺はもともと人間だった、これは本当だ」
「キミも、所詮はまがい物の死神ってワケか。今までのヤツはみんなそうだ。だが、私が本当に見つけたいのは本物の死神だ」
「本物の死神……?」
「あぁ、そうだ。キミは他の死神と違って魂の波長も違うし、データが大きく異なる。まさかと思ったけど、人間だったかぁ」
研究者の男は分かりやすく肩を落とす。
「まぁ、結局まがい物でも関係ないんだけどねぇ」
「……どういうことだ?」
「今に分かるさ、キミも私の研究材料。そして糧になるんだ」
研究者の男は、少し乱暴に俺を座っている椅子ごと後ろ向きにした。
そして、壁のボタンを押すと大きめで重厚な扉がゆっくりと開く。
そこには、2つの大きなカプセルのようにも見える機械が立ててある。
片方はからっぽで動いていないが、もう片方には液体の中に裸の若い男の姿がある。
男の身体にはコードのようなものが繋げられ、動く気配はない。
その横ではモニターに意味不明の数字などが表示されている。
「こいつはキミを連れてきた後、休ませてあげているんだ」
「……アンドロイドなのか?」
つまり、ヒト型の機械。その風貌、雰囲気から察した。
俺の背後から気づかれないように、強烈な一撃をかませることのできるヤバいヤツってことだ。
「うーん、半分当たりだね」
「半分……?」
「そうだ。アンドロイドだけど、死神なんだ!」
「アンドロイドの死神だと? そんなの信じられるか!」
死神は生命、そして魂の管理者。
それを、命を持たない機械が死神になるだって? 冗談にしか聞こえなかった。
そもそも、死神になるにはローブへの適正が無ければなることは不可能だ。
「ハハハハハ! 驚いているようだね。特別に見せてあげよう、そして糧になるがいい!」
研究者の男はアンドロイドの入ったカプセル型の機械のスイッチを押すと、ボコボコとカプセルの中は泡で見えなくなる。
「さぁ! 仕事の時間だ。目覚めろ、アダム!」
ガコン……! ブシュウゥウ……!
液体が抜け、カプセルの蓋が開く。
すると、中から男性型のアンドロイドがゆっくりと姿を現す。
「さすがに裸では死神のチカラは大したことはない。さぁ、このローブを着るがいい」
それは、アンドロイド用に作られたであろう丈長の黒いローブだ。
ローブを羽織ったアンドロイドの姿は、認めたくはないが他と変わらない死神に見えてくる。
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