109 / 262
波状攻撃爆散
8
しおりを挟む夏芽君の誘導で戻ってみれば、後片付けでワイワイした中、椅子で、微妙なバランスで揺れている清牙が、不敵に笑う。
「楓、拭いて」
阿保だろうか?
「お前ここまで放置するぐらいなら、自分で拭けや!」
って云うか、横に健吾君いるじゃん。
「健吾君世話は?」
「男はヤダ」
「らしいので」
そんな問題じゃ、ないだろうが!
「駆郎君! 舞人君?」
「自分でやってる」
「希更ちゃん、ピックの予備、探して」
また、整理整頓出来ない男が、なんか言ってるし。
「希更、ピックより、汗拭くのが先。着替えと、汗拭きシートで身体撫でておいて」
「ピックは?」
「最悪、健吾君が、なんとかする」
まあ、皆で探せば、すぐに出てくるだろう。
ただ駆郎君は、自分で整理整頓出来ない癖に、自分のモノを他人に触らせるのを酷く嫌がるので、探す人間が限られて、非常に面倒なんだけど。
出てこないなら出てこないで、健吾君が他所で調達してくるだろうし。
「楓、汗!」
「煩いわ!」
なぜ、自分で出来る事をしないと、清牙の首のタオルで髪をぐしゃぐしゃ。
「駆郎君も舞人君も、服着替えろ。汗臭いと頭から水引っ掛けるからな」
どうせ汗みずくになる…と、面倒臭がる男共の、多い事多い事。
最低、ステージ終えた後は着替えろ。
アレは通常の運動の比じゃない。
心身共に、有り得ない労力加えられるので、負担が半端ないのだ。
何よりこの糞暑い中で、照明全身でピンスポットで浴びているのだ。
感じてる熱は、半端ない筈。
やってる本人は、その前後はテンション無理上げ状態だったりで、体感と現実がズレる。
現状把握が、思っているより、全く出来てないのは、よくある。
普通の劇場舞台でも、人によって変わるが、たった一回の公演で、5~10㎏ぐらい体重に変化がある。
私は5㎏ぐらいだったが、終わった後は喉が渇いてしょうがなかった。
まあ、結構な汗出る。
妙な汗も。
緊張感の中、腹から声響かせ、全身から見られる事を常に意識して、指先まで神経尖らせて動いて喋ってるから、口がやたら渇くし、疲れる。
何より、ちょっとした動きでも、意味を持たせるならば、自然に見えるギリギリで、大振りに動かなければ、会場には伝わらない。
ドラマとは違う、演技と自然と、魅せる意識動きが、どうしても、大きく、細かく、キツ目になる。
動きや表現を意識して大きくするのは、ライトや音で、表現が飛ぶので。
自然に見せていると、後ろの客席が、何しているのか分からなくなるので。
そんな…複数人でやる舞台であれば、出入り場面交代で、なんとか、緩急付けられる。
けれど、ミュージシャンは基本、出ずっぱり。
出てる間は逃げ様も、隠れ様もない。
何か起きても、自分達だけで何とかしなければならない。
音が途切れようと、機械に不穏が走ろうと、誤魔化すなり謝るなり、場繋ぎするなり…。
その上、舞台の広さに対し、人口密度もかなり低い。
広さに対し、密集し過ぎるのもまた、事故に直結するので、動きが緻密になるけど。
間、見たまんまの広がりなので、誤魔化し様が無い。
失敗は失敗として、やり過ごすしか、無いのだ。
そんな精神的負担は、舞台より、上なのかもしれない。
まあ、状況によるとしか、言えないけど。
当然、そのサポートは、スタッフは、出ている人間の百倍は動く上に、タイミングが紙一重の緊張の連続。
コンマのミスで、ステージその時の演出が、それ以降のステージさえも、全部台無しになってしまうと思えば、気が気じゃないだろう。
下手したら、とんでもない人身事故にも繋がるしね。
瞬間どころか、常に緊張の連続で、精神尖り切っているので、その消耗は、出ている人間とは別次元。
「スタッフも交代で着替えて水と食糧補給。ここで誰か倒れたらシャレにならないよ。夜まであるからね」
「「「「「はーい」」」」」
SPHYスタッフは、基本イイ子なのよ。
健吾君の絶対権力統制下の、気難しい清牙と駆郎君の下でも、普通に作業出来る子を選りすぐりで集めているので、まあ、言うまでもなく人柄良く優秀。
「清牙、あんた、シャワー浴びたみたいにずぶ濡れなんだけど?」
「水被った」
まあ、気持ちは分からんでもない。
外はただでさえ暑いのに、ライト直下だったんだから、猶更だろうし。
「なら着替えろ」
「楓やって」
馬鹿だろうか?
「シャツは脱げ」
「パンツ迄濡れてる」
「自分で脱いで拭けよ」
「換えのパンツ」
「健吾君!」
短気で待てが利かない清牙に、何か言うだけ無駄。
まあ、その予想通り、奴はシャツもズボンもパンツも脱ぎ棄てる。
そして、ウチで唯一の乙女が、悲鳴を上げる。
「いやああああ! セイちゃんの馬鹿!!!!!」
「「「「「清牙」」」」」
一部から非難業号です。
そしてその他大勢からの、大爆笑。
「どうせ、舞人君も駆郎君もでしょ。希更おいで。ついでに塩野君カモン。奴らを視界から消して」
泣きついてくる希更を胸に抱え、壁となって視界を防いでくれる塩野君に感謝。
その間にも、美少年がひーひー泣き笑いをしている中、もう一人の美少年は、眉間に皺を寄せ首を傾げている。
「姐さん。流石に衆人観衆で全裸は勘弁してくれ」
「衝立でもなんでも、どうぞ。パンツびしょ濡れじゃ気持ち悪いでしょ」
「ああ、舞人。俺はさすがにトイレ行ってくる」
「俺も行くっつーの。清牙と一緒にすんな」
そこに恥じらいが残っている2人。
いや、それが、当たり前なんだけど。
「こちとら毛が生える前から業界人だ。全裸着替えなんて、当たり前なんだよ」
「特殊業界な」
「裸族はこれだから」
まあ、清牙が最初にいた事務所はねぇ。
かなり特殊事務所に、なるだろうし。
モデル関係だとかも、舞台袖で全裸で着替えとか、当たり前らしいしな。
下半身モロ出しで衣装手直しとかも、飲みの鉄板ネタである。
「清牙は、無駄口は良いから、パンツ履け」
「履いたけど、暑い!」
「健吾君汗拭きシート」
極寒の奴。
「冷感スプレー吹き付けて下さい」
それ、使い方、大きく間違ってるから。
今から着る服とか、体拭く布に吹きかけて使う物だからね。
肌に問題‥‥肌が白く、直射日光には多少弱い以上の問題がない清牙は、無駄に丈夫だ。
10年くらい、風邪すら無縁とか言ってたし。
まあ、間違いなく、直接だったとしても、問題はない。
他の人はやってはいけません。
下手すると、低温火傷で、肌がとんでもないことになります。
「セイちゃん服着た?」
涙目の娘さんに、哀しい現実を一言。
「パンツはな」
形がくっきりはっきり分かる、ぴっちりしたボクサーパンツは履いてますけど、奴はそれ以外に、何も身に着けておりません。
そもそもが、裸足です。
パンツと靴下だけとかよりは、変態ぽくはないんだけど。
ある意味、潔い。
「セイちゃん!!」
「暑いんだよ」
「服は着て!」
「清牙は野生動物なんで、文明捨ててる。しばらく、あっち向いてな。その内、下ぐらいは何とか履かせるよ。健吾君が。社長だから」
「そんな権限はありません」
「スタッフに女性もいる以上、コンプライアンスは?」
「身内は規定外です」
「血縁が曾祖母前より、あり得ないんですが?」
「血縁だけが、家族定義には収まらないので」
「社長が社員に圧掛けてくる」
「所属女優が胸で社長を圧迫してる」
それ、健吾君の言葉じゃないよねぇと振り返れば、問題発言して腹を抱える美少年。
そして不機嫌そうな稲本さんミニチュアが、頭を下げた。
「本当に、馬鹿で申し訳ありません」
うん。
間違っても、稲本さんとは性格が似ても似つかない。
物凄く真面目だ。
塩野君より真面目かもしれない。
いや、稲本さんが真面目じゃない…と、言っている訳ではなく…。
あの方、結構悪戯好きなとこあるし。
面白ければ…的な、清牙要素もやっぱある訳で…。
その上、語彙は丁寧なのに、性格が俺様感が、そこはかとなく漂って来ていて…。
あ、うん。
素敵!
そんな中、健吾君が稲本様ご子息に、頭を下げている。
「ウチも、清牙が突き抜けて馬鹿で、先日は大変申し訳無い事を」
それ、あの阿鼻叫喚、ですかね?
それを受けて、稲本様のご子息は首を捻る。
「清牙さん、まあ…よく、歌えましたね」
そこなの?
行きつく結論が、そこなの?
「つーか、殴り飛ばしたくて堪んない顔付きの奴だが、どう見ても、中身が別物んだな?」
「あんた、その子が稲本さんに見えてるんなら、病院行ったがいいよ?」
「そっちに害がないのは理解した。だが、そこの糞ガキ。張り倒すぞ」
笑い続けている美少年に、清牙は不機嫌そうに鼻を鳴らす。
「良心咎めません? 僕は、見るからに、か弱い美少年なんで」
「殴る」
「夏芽君」
「はいはい。子供に暴力は、犯罪ですからね。理由が弱いんで」
公演後でぐったり気味の清牙だからか、元気が無いのか、意味不明の夏芽君の言い分に、すぐ様、抑え込まれ…?
「清牙、調子悪い?」
「公演終わって燃料尽きて、機嫌悪いだけです。兄ちゃんがスタッフ連れて、食い物、バックヤードに調達に行きました」
「浅見さんが行ったの?」
「フェスだとやっぱり、スタッフ全員、把握するの難しいんで」
何かされた時の安全策か…。
清牙、大人しくしてようね。
「冷感スプレーしこたまかけてやるから、服は着ろ」
「楓の胸揉みしだいてイイなら」
「断る」
って云うか、暑いんじゃなかったのか?
くっついたら熱いだろ?
私も暑いので、ご免こうむる。
「希更、清牙が熱さで発情しているみたいだから、離れてようか」
「勃ってねぇだろうが」
誰が、そう云う現象そのものを、話しているのか!?
「社長、清牙が催してます」
「まだ、安全圏です」
何基準?
「あはははっ! 安全圏外だったらどうすんの?」
スタッフ外の美少年のお言葉に、社長は笑顔。
それ以外は目を逸らす。
それをものともせず、美少年は告げる。
「やっぱ、僕達の時は規定を考えないと。特に女性参入は、アレだよね」
内容はごもっともなんだが、笑いながら言うな?
そんな中、焦れたパンイチ清牙が、塩野君押しのけ、目隠し希更毎私を確保。
「「暑い」」
「俺も暑い!!」
じゃあ、抱き着くな!
「それで、感想は?」
耳元でエロ声出すな。
「お前好みで、歌ってやったろ?」
何がって、『幻惑』ですよね?
くそうっ!
「駆郎君舞人君、カッコ良かったよ!」
「ELseedの曲だから…とか言ったら、はった押しますよ?」
駆郎君、君、攻撃性押さえてくれるかな?
ステージ後で気が昂っているのは、分かるんだけどね。
もう1人は手をヒラヒラさせて爆笑中。
何に嵌まってるのかね?
「なんかズルい! さらに早くして、駆郎君早い!!」
そして、希更は怒ってるのか、喜んでいるのか?
そしての、俺様清牙のドヤ顔宣言。
「俺のが巧い!」
「それはど…イテぇ!」
腹をつねるな!!
そこで爆笑していた筈の、美少年参戦。
「僕のも相当良いんですけど?」
清牙は近寄ってきた美少年に蹴りを入れ損ね…ひょいひょい後退。
清牙の本気ではないとは言え、攻撃避けているのだ。
美少年は、運動出来るタイプなのね…遠目。
「清牙、暴れない。そして離せ」
「セイちゃん暑いし、服着て!」
「言ってる事、矛盾してるだろうが!」
「「お前の所為だよ」」
駆郎君と私の声が綺麗に重なり、また大爆笑。
荒ぶってる駆郎君に助け出され…たのは、気の所為か。
清牙を引っぺがしたと思ったら、私を清牙に押し出すのは止めて下さい。
希更だけ確保するのは、本気で、止めて下さい。
「駆郎、久しぶり。まあ、カッコ良かったよ」
「玲央まで来なくて良いんだよ。慧士だけで、良かったんだよ」
溜息交じりの駆郎君の言葉に、稲本様ご子息慧士君も溜息。
「駆郎、親父が面白がって、玲央の前でも話した結果だ」
「ああ、あの糞爺」
「あははっ。楽しいのは皆で共有しないと」
楽しそうなのは、美少年だけですね。
つーか、水滴滴ってるんですが?
「清牙、お願いだから、そこに座れ。手が届かんのじゃ!」
タオルで頭拭かないと、水が流れてく一方じゃねぇか。
取り敢えず、流れる水滴が清牙自身も気持ち悪かったのか、大人しくパイプ椅子に座った清牙だが、抱き着いてくるのは変わらない。
「おっぱい貸して。腹減って力が出ない」
「餡子は詰まってないし、正義だか勇気だかのアヤシイ粉モノも、一切使ってない。貸出不可! 取り外しも不可! 何より、これ以上私を濡らすな!」
私迄、濡れて気持ち悪いわ。
「お姉さん、エロい事になってるよ」
「玲央」
にぎやかな美少年を引っ張る慧士君に頭を下げられ、清牙が一言。
「すげぇ、似てねぇ」
「あんなのに、似たくないです」
息子さん、間違いなく見た目は瓜二つですよ?
そして、言動が、辛辣過ぎませんか?
そこに、かかる聞き慣れた声。
「お疲れ、パン持って来たよ」
メグさんがでっかい紙袋抱えて入ってきて、それを健吾君が受け取る。
「あ、なんか、見覚えがあるけど、初めて見る顔がいる」
「メグ、何しに来た?」
そこでなんか、清牙のご機嫌が急降下。
「ああ、まあ、謝罪にね」
「連れて来たんか?」
「勝手に行こうとしてたから、慌てて、着いて来たんだよ」
清牙も不機嫌だけど、それに答えるメグさんも嫌そう。
なんか、揉めてる?
「ソレは?」
「車に押し込んで、待て言ってきた」
「謝罪はいらねぇ。近付けるな」
「ああ、うん。そう言っとくけど、アレが親族振りかざしたら、私にはどうにも出来んよ。社長は?」
「苦情は出してます。おざなりの謝罪と、好きにしろと言われましたが」
「ああ、まあ、原因は本人と母親だから」
なんか、あるのね。
私は正直、これ以上関わり合いになりたくない、聞きたくない話なんですが?
「帰れ言ってくるわ。なるべく連れ帰る」
「絶対、連れて帰れ」
清牙の不機嫌な言葉に「申し訳ありませんでした」と、きっちり頭を下げて出て行ったメグさん。
「メグさん、可哀想「希更」」
余計な事を言うな。
そして、希更に激甘な社長。
「希更、先に選びなさい」
紙袋を差し出し、気が逸れたのか、パンを選ぶ希更。
「清牙。とりあえず髪は拭いたから服着ろ」
「またパンツ濡れた」
「知るか! 脱ぐな!」
着替えるにしても、流れる水分拭かなかったら意味がねぇ!
濡れたまま動き回る、お前が馬鹿なんだよ。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる