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全方位多忙
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しおりを挟むSPHY事務所は都心の駅から数分の、お高そうなビルのワンフロアを貸し切っている。
事務所には健吾君か、事務会計責任者の岡野さんしかおらず、健吾君が回らない時は、この岡野さんが仕切ることになる。
まあ健吾君は、SPHYがこっちにいる間は大抵ここにいるけど。
手が回らない時は黒服3人衆が手伝う。
まあ、基本清牙に振り回されている為、3人衆は雑用しかしてないんだそうだ。
基本脳筋なので、頭を使う作業には使えないと、健吾君は笑っていた。
黒服3人衆はSPHYの下僕。
岡野さんは違います。
どこぞの会社から引っ張て来た、有能社員です。
ここに勤めて初めて、SPHYを知った人。
凄いとは思うけど、ファンではないそうです。
それもまた良し。
なぜなら、清牙達が我が儘言いだしたら、常識で持って普通に突っぱねる人だから。
健吾君の甘やかしも許しません。
だが、若さと勢いの言い分も分かる、仕方がないな…と許容する、心の広さよ。
大人の仕事が出来る、×1独身。
娘さんが一人いるけれど、滅多に会えないとの事。
娘さんを清牙に重ねない方が良いよ?
全然違うから。
そんな少数精鋭で、最近売れ出したばかりのSPHY。
なぜに、好き勝手出来るのか?
勿論、SPHYの一部強烈な人気と、爆発的に曲が売れているから。
それとはまあ別に、健吾君、無茶苦茶稼いでるから。
肩書はSPHY事務所社長ではあるが、彼は、ライブハウスと居酒屋と美容院エステと不動産を幾つも持つ、多角的オーナー経営者でもある。
全部、清牙達の為ですねぇ。
元々日本を代表する研究教育機関の院生だった彼は、まあ、目覚めちゃったらしい。
その能力を全力投入。
SPHYが滞りなく活動する為には…の戦略の元、現在に至る。
ワンフロアの内容が、事務所、応接室に、会議室2つ、トイレ給湯室に、シャワートイレ付仮眠室に、簡易スタジオ。
最悪、ここで暮らせます。
手抜きで良ければ、レコーディングまで出来ます。
そんな大規模な事務所、たった2年程で当たり前に有してる謎。
深く聞きたくありません。
何が言いたいかというと、金はあるのだ。
勿論、SPHYの稼ぎも、一般人からは考えられないようなものであり、やりたくない、させる意味のない仕事は、普通に断れる。
次の曲を出す為だけに、何でもかんでも仕事を受ける必要性はない。
曲を売る為だけに、身体も精神も、殺す必要もない。
まあ、清牙はそこまでする前に、キレて暴れるだろうけど。
SPHY元々が、結構な人数、一般市民の熱望渇望による復活劇からの現在なので、固定ファンが固い。
曲を出せば、これでもかと、安定して売れる。
時々、清牙の古巣が面倒臭いらしいが、妙な圧力掛けようものならば、即、逆に叩かれ潰されかねないので、SPHYの方こそが、今現在、やりたい放題に見える。
いやぁ、その辺の塩梅は、岡野さんと健吾君で測っている様だし。
そこまで酷くないと、思いたい。
清牙の昔のアイドル事務所とやらも、まあ、今のところ大人しい。
そちらの事務所の関連番組にはSPHYを出さない的な、見当外れな嫌がらせはあるみたいだけど。
嫌がらせの方向性、絶対に、間違ってんだよねぇ。
SPHYは、ドラマは当然、出ないし。
一番目立つ清牙が役者じゃない言い放って、その手の仕事を一切やりたがらないので、見た目は良くても、駆郎君も舞人君も出ない。
って云うか、清牙をダシに逃げ回ってます。
清牙が出ないのに自分らが…的に。
だからって、SPHYに、バラエティは余計、無理だと思いますよ?
そもそも、清牙が何言いだすか、関係各社、こちら側が何より怖い。
負けず嫌いと楽しくなっちゃてで、番組、成立しなくなるんじゃないかな?
なので、現在、バラエティもトーク系も、全部お断りです。
多分、成人したばかりで色々怖すぎる清牙や、妙なスイッチのある20歳目前の駆郎君はともかく、舞人君1人なら、なんとかなるんだとは、思うんだけどね。
メインである清牙が出ないのに出張りたくないと、舞人君の完全に逃げ主張である。
まあ、言い分は分かる。
皆が分かり易く見たいのは、清牙となるので、ソコを無視するのがまず無理。
清牙を含め、清牙の序ならばと、時々ブスくれながら、雑誌モデルやCM撮りに、契約ブランドのお仕事行うくらいが音楽活動以外のお仕事。
勿論アニメドラマにCMのタイアップはあるが、SPHYが前面に出る事はほぼない。
イベントライブは大好きだけど、1曲歌う為だけに何時間も拘束されるテレビ関連はあまり好きじゃない。
好きではないけど、歌えるならやる。
実に分かり易いスタンスである。
当然のように音合わせはするが、やっている内に新しい曲が出来ていたりと、若い勢い尖りまくったSPHYは、現状とにかく、落ち着きがない。
なので、座っているしかない、打ち合わせ、企画会議も好きじゃない。
健吾君で決めといて言う割に、注文が多いので、結局は参加させるしかないのだ。
特にレコード会社との話が、嫌いな模様。
次の曲の希望は良いが、その売り出し方や衣装やセットにPVまで口出してくるので、清牙の機嫌が悪くなる。
まあ結局は、清牙が納得するようにしか、出来ないんだけどね。
清牙が臍曲げると、曲出来ないし、何もしないしさせない。
清牙は暑いの、厚いの、篤いの、大っ嫌いだしね。
その辺の調整する健吾君は大変そうだけど、出来る人はその辺りから、ねぇ?
そんな、全てにおいて出来る人は、一見すると笑顔だけど、圧しが強い。
まあ、こんな若輩ばかりの、本人も若輩と言えるのに、大手に喧嘩売って生きている責任者だ。
圧し負けている様では、話にならない。
それは分かる。
分かるんだけど、私にまでするな?
「ですから、仕事、せめて、減らせませんか?」
そして現在、そろそろ落ち着いてきたことだしと、近況報告兼ねて事務所に挨拶に来ただけの筈なのに、健吾君に圧掛けられて、にこやかに説得され中。
「本来であれば、楓さんにはもっと、仕事はあるんですよ。ですが、清牙の条件があるので、こちらも扱える仕事が極端に少なくなる訳で」
私の仕事は基本、まず、健吾君によって篩いにかけられる。
そこで行けそうなものを、清牙が決める。
極稀に、健吾君を通さない、脅迫案件が私に直接きて事後承諾になり、健吾君が項垂れるけれど。
「こちらの事情で仕事をセーブして頂いているのですから、その分の保証の意味でも、それなりにお支払いしますから」
「そういうのはさぁ、良くないと思う。要は、清牙の我が儘料を上乗せしますよって事だよね? こっちだって一応、清牙の我が儘は承知で契約してるんだし、それで貰うのは、なんか、気持ちが悪いんだって」
「だったら、空き時間はここで雑用しませんか? することは幾らでもありますよ」
少数精鋭過ぎる事務所の弊害。
黒服3人衆がダメだと、健吾君の店の誰かか、忠実な下僕が駆り出されるようだ。
他にも仕事がある人を、それも正規の仕事をしている人を呼び出すのは心が痛いし、申し訳ない訳で。
本人は良いけど、正直周りが大変迷惑だろうし。
「うーん。それならまあ?」
何もしないのに、お金だけ貰うのはちょっと嫌だったし。
だからって、清牙の我が儘見て聞いてるから、お駄賃貰いますって言うのは、完全に違う。
それじゃあ、清牙と好き勝手言えなくなるだろうしさぁ。
だがしかし!
「派遣辞めるのは断る!」
「いや、まあ、そこまでは言いませんので、日数減らしましょう」
「それだと、こっちに、完全依存する生活になっちゃうでしょ」
最低限の生活費くらい、普通に稼ぎたいのじゃ。
役者の仕事で貰えるのは臨時収入、くらいの感覚でさ。
「何度も言いますが、あれもこれもでは、楓さんが持ちません」
それも、分かっている。
役者の仕事を出来るだけやってみる覚悟で来たのに、身体がボロボロでそれどころじゃないんでは、話にならない訳で。
どうしても、役どころによりコンディション調整は出来てくる訳で、まあ、がむしゃらに生活費を稼ぐ生活では、色々差し障りもある。
現在、全く飲みに行けてなかった訳だし。
人間、働いているばかりでは、すり減ってどうしようもなくなる。
楽しみ、自分時間、絶対に必要!
「お疲れ…!!」
そこに何の前触れもなく入ってくる長身。
この事務所、出入りが厳選されているので、事前連絡なしに出入り出来るのは、現状10人くらいしかいない。
当然、その中にはSPHYのVo様も含まれており…。
「久しぶり、清牙」
半年以上、なっちゃたねぇと笑えば、顔面をでっかい手で掴まれた。
「ふざけんなよ、この糞女!! てめぇ、何を勝手に、俺の許可無く、ドラマ出てやがる!!」
あ、そこからくるのか?
まだ放映もされていないのに、情報の早いことで。
まあ、メグさんから健吾君で、清牙に伝わったんだろう事は分かるんだけど。
「出たら、ミー、メインキャラで使ってくれるって脅されたんだもん」
脅しとは違う、お誘いだったんだけど、乗らなきゃ、ミーの仕事の話は確実に立ち消えで、まあ、乗れるなら乗るよね?
私の2日が潰れるだけで、ミーのワンクール確定ともなれば。
「そん…ああ゛? お前、その、声、どうした?」
あ、それ、今気づくんだ?
「昨日、ライブで弾けちゃって」
「……」
視線が痛い。
目の前の長身もそうだけど、笑顔の健吾君も、やれやれ顔の岡野さん迄。
「良いじゃん! 年一回のお楽しみ!! ライブは騒ぐ為にあるの!!」
大枚払ってグッズ買い揃えてライブ行って、何も分かりませんって方が、私心配です。
それ楽しいの?って。
これでも我慢してんじゃん。
追っかけてついて回るのだけは、自分の戒めで禁止しているのにっ。
そこまでなったら生活基盤そっちになっちゃうから。
「てめぇ、また、性懲りもなく、あんな、オッサン共の」
他に何があるのか。
「大人の魅力が、清牙ちゃんにはねぇ」
絶対に、外せません。
チケット取れたら、病押しても行く。
医者の絶対安静で病棟に拘束されない限り、絶対行く!
「ふざけんな!! 俺の方が良い男だろうが!!」
何を寝惚けているのか?
「青いし細いし」
「ふざっけんな!!!」
だから、Vo様の声量で怒鳴らないでくれるかな?
耳が痛いんですが?
「ふざっけんなっ! 人の連絡勝手に拒否った挙句、勝手にドラマ出て、連絡1つ寄越さないで、寄るな来るな? 挙句に、俺のライブには一切来なかった癖に、化石みたいなオッサンのライブで、声枯れる迄暴れたとか、許さん!!!」
「許さん言われても、忙しくてね」
「おっさんのライブで声潰してる奴が言うか!? オッサンらの行くくらいなら俺の来いよ! 今こっちに住んでるんだから、普通に来れるだろうがっ」
「えぇぇ? SPHYのライブ倍率知らんの? 新参者はチケット取れないって」
「ああ゛?」
「楓さん。貴方は関係者なんですから、普通に来て下さい。チケットいりませんから」
健吾君は何を言ってるのかね?
「ライブは真正面から入って見て聞いて楽しむものです。袖の隅っこじゃ全然面白くないので、チケット取れないなら仕方ないんです」
「健吾」
「今度から確実に1枚用意しておきます」
いや、そう云うのイイから。
「本気で泣きながら、争奪戦参加してるファンに失礼。そういう取れた取れなかったの悲喜こもごも合わせても、楽しいんだし」
取れないばっかだと、心労で病むけど。
どうしたら取れるって、金に走る気持ちも、分からなくもない。
割増料金で見れるなら見たいファンだって、そら、増えるよ。
それでまた、倍率が鬼化する現象が、加速する悪循環ループに陥るんだとしても。
「その上、SPHYは誰かさんの気紛れで、いきなりライブ日立ち上がるから、また、取るの難しんだよ」
元々普通に計画してあるライブは、会員抽選。
だけど、人数も人数なので、倍率が鬼過ぎて、なかなか。
実際、ブラックリストなるモノもあって、何をしても残念でしたメールしか来ない人も、いるらしい。
なにやらかしたんだか?
そして忠実な下僕にはご褒美忖度が行われるので、倍率が超鬼仕様。
長年奉仕して、特別(SPHY個人問題もしくは健吾君指示に特別)役に立った会員でもない限り、確実にチケットは取れないようだ。
その上清牙ちゃんの我が儘で箱は小さいし、会場は近場。
地方の人はもう、取れたチケット、それだけの為に大移動してくるのよ?
フェスか、スポット巡業でしか、地方ファンは生聴けないし。
そんな定期の決まったライブとは別に、仕事隙間が出来て突然立ち上がるゲリラライブ。
公式で突然紹介されるのだが、それが清牙達の突然の空き時間+清牙の思い付きが大半の理由なので、いつ上がるかさっぱり分からない。
さっぱり分からないのに、上がったら秒で完売。
どうやって、ライブ行けばいいんだろうねぇ?
私、3回くらい挑戦して諦めたけど?
「SPHYはもう、テレビでもイイかなって」
「ふざけるな!」
「いや、私は見ようと思えば見れるしな」
序に言えば、聴こうと思えば聴ける。
「清牙。歌って」
「ああ゛?」
流石に、そこまでチョロくはないらしい。
酔っぱらうと、結構好き勝手歌いながらフラフラしてるけど。
「それにしても清牙、全然イイ子に出来てなかったらしいね」
ガルガル唸る清牙のオデコを弾く。
「希更の小学校急襲とか」
何のアポもなく突然公立小学校に現れ、子供達とサッカーして帰ったとか、阿保過ぎる。
先生の中に下僕がいたらしく、事なきを得たが、田舎の学校は、しばらくその話題で浮かれ捲くって盛り上がっていたらしい。
「音楽番組でアイドル泣かせたんだって?」
これはミー情報。
正確には永井博人君経由のミー情報。
「まあ、やたらしつこく話しかけられて、適当に流してたけど我慢出来なくなって怒鳴りつけたら、相手が大袈裟にウソ泣きして、場が静まり返ったって聞いた。生放送じゃなくて良かったね」
経緯は聞いたし、清牙もご苦労さんとは思うんだけどね。
一瞬ネットで上がったけど、その後、そのバカ女の論えで、更に炎上したとか何とか。
「だが、フェスで希更を泣かせたのは許さん」
あっちでの、マー君総監の今回のフェスは、ちょっと世間で騒がれたこともあり、清牙忖度は出来なかったらしい。
SPHYと大変仲が悪い所が来てたらしく、絡んで煽り、喧嘩になりかけて希更が大泣き。
「怖い事止めて」の大泣きしながらの言葉で、清牙と駆郎君を抑えた希更が素晴らしいと、マー君が絶賛していた。
疲れとハイテンションでおかしくなった、マー君が憐れだった。
希更のアレが、自己申告によると、泣き真似だったとは言い難かったけど。
その後、喧嘩の発端だったらしい清牙と駆郎君の2人は、ミーにとてつもなく冷たい目で見られて、駆郎君はしばらく希更への連絡禁止措置が行われたらしいが。
「今も、アンタが落ち着きなく不機嫌で扱い辛いから、金なら払うからとにかく何とかしてくれって、言われてたんだけど? アンタのご機嫌取りに、金貰えばいいの?」
「……」
ブスくれた顔で、清牙がのしかかってくる。
安定の、おっぱいへの顔攻撃。
「縮んだ」
やっぱ、そうなるよね。
もう、面倒臭いなぁ。
「ちょっと、忙しくてさ。まあ、身体はちょいちょい戻していく」
そこまで胸、小さくなってないんだけど、なぜ、私の周りは過剰にそこにばかり意識が集中するのか。
数センチ数ミリのレベルなのに。
「私も少しは落ち着いたし、ここにも顔は出す。連絡禁止も解除してやるから、あんま、周り困らせるんじゃないの」
頭を撫でてやれば、当然の如く胸を両手で鷲摑み。
「ホント、やめれ」
どうしてそこに執着するのか。
「腹減った」
だから、いい加減手を離せと叩き落して溜息一つ。
「これからお仕事なの」
「ああ゛?」
「清牙、長谷監督の依頼です。貴方が許可出した案件ですよ」
健吾君の言葉に、一層、清牙の眉間に皺が寄る。
「それなら」
「この後、貴方も、打ち合わせですからね」
今一瞬で、スケジュール忘れたな?
「その後、インタビューも入っているので、当然、無理ですよ」
「楓っ」
怒鳴られてもねぇ。
「私も、明日は普通にお仕事。清牙の我が儘に、早々付き合っていられません」
「もう、仕事なんて辞めちまえ!」
また無茶苦茶な。
「生きていくには、お金がいるのよ?」
「健吾!」
「その分払うと言っても納得してくれないんですよ」
「楓!」
だからさっき、アンタも、金払っての付き合いは嫌だって納得したじゃん?
そこで掌返しは早くね?
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