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続編2 手放してしまった公爵令息はもう一度恋をする
6話 それはきっととても素敵で残酷な
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確かに、あの伯爵は体型もぽっちゃりしていて、背も高くないし、一般的な美醜で言えば、決して美しいとは言えない。
しかし、若い盛りのお歳は過ぎても、可愛い一人娘を設け、愛する奥方とそれなりに幸せな家庭を築いているのであろう一般的な中年貴族の一人に過ぎない。
殿下が顔を顰めて口にする様な、醜悪な見た目と言える程でも無かった。
「あの伯爵との間に何があったのかは存じ上げないので、殿下があの方を殊更嫌っておいでなのだけは分かりましたが……。あの方が醜い豚だと仰るなら、僕はこれからどうすれば良いでしょう?貴方のお側でようやくお仕え出来るようになったと喜んでおりましたが、ご迷惑なだけでしょうかね。」
「はぁ?何の話だよ?」
「だって、殿下は“豚”が大層お嫌いな様でいらっしゃるそうですから。知らなかったんですよねー、僕。」
「おい、シリル。だから何の話…っ」
殿下はいつもの調子で、ただの悪口を吐いただけのつもりだから、それで僕がこの様な反応を示すのは、訳が分からないのだろう。
知らないのだから、仕方がない。
あんまり過去を持ち出すのは良い事だとは思わないが、こっちだって、時には言いたくもなる。
「………僕は元“大罪人のメス豚ちゃん”ですからね。“醜い豚”とどちらの方が貴方にとって害悪なんでしょう?」
「は???………………あ“っ。もしかして、前世で俺、そんな事言ったのか……?!」
「えぇ、そうですよ?多分なんか罵られたんだろーなぁ、とは思ってたんですが。貴方の中で、アレってかなりの罵倒の言葉だったんですねぇ。今頃分かるとは感慨深いなぁ…」
「うあ————っ!?えー!ホントに?本当にそんな事言ったんかー!俺はぁぁぁ!!」
本当かよぉー?!と、信じられないとでも言いたげな顔で、殿下は自身の頭を抱えて項垂れてしまった。
「えぇ。確かに言ってましたね、殿下は。」
「はぁ?!————おい、殿下。ふざけんなよ、この野郎。やっぱり最低だな!!」
あ。
サフィルの無慈悲な肯定の言葉に、後ろでテオがブチ切れてる。
自身と相手の立場や身分の差も忘れて、完全に憤っていた。
テオは只々僕を思って、怒りで息巻いているのだろうけれど。
「“駄犬”と“メス豚”で、ある意味お似合いだと思ったりもしたけど違ったねぇ…。殿下にとって犬より豚の方が何倍も侮蔑表現だったなんてなぁ……。まぁ、せいぜい頑張りますよ。貴方にとって、せめて犬の地位にまで登れる様に。」
ちらりと隣のサフィルを見やった後、正面の殿下の方を見据え、フッと自嘲する様に笑みを零すと、サァーっと顔色を変えた彼だったが。
それ以上に反応を示したのは、僕の後ろに立つテオで。
「えーっ?!殿下も駄犬って言ってたんですかぁ?!うわー!嫌だぁーっ!こんな馬鹿王子と同じ思考回路だなんてー!」
信じたくないー!と頭を抱えて叫ぶテオに、言われた本人ではなく、今度はその従者で護衛騎士たるジーノがブチ切れた。
「おい、テメー!誰に向かってモノ言ってやがる?!テオドール!今の言葉、撤回しろぉ!」
「嫌に決まってんだろうが、馬鹿野郎!大体、オメェだって、自分の主人があんな罵倒の言葉浴びせられて、大人しくなんて出来ねぇだろうがっ!世界はお前の主人中心に回ってる訳じゃねーんだぞ!いい加減、その馬鹿王子だけを妄信して肯定だけしかしねぇのはやめろよっ!」
「……テオ。」
「はいっ!」
憤るジーノはいつもの事として、売り言葉に買い言葉にしたって、いつも以上に怒っているテオに、僕はぽそりと声を掛けたら。
嬉しそうに返事をくれるが。
「テオだってサフィルの事“駄犬”って言ったでしょ。口の悪さはどっちもどっちだ。」
「え“。そんなぁ…シリル様っ!」
「それならサフィルにちゃんと謝って。」
「くっ!うぐ……っ」
「~~~~テオぉ?」
まさか、矛先が自分に向かうとは思いもしなかったのだろう。
滅茶苦茶悔しそうに言葉を濁している。
「…………サフィル…いや……アルベリーニ卿、無礼な物言いをして………すみませんでした…っ!」
「いや……うん、わかった…よ。」
とても……とっても嫌そうに、だが。
多分奥歯をギリギリ言わせながら、それでも自身の非礼を詫びたテオに対して。
サフィルはちょっと引き気味に許していた。
その光景を見届けた後、溜息をついてから、無言でロレンツォ殿下の方を見ると。
殿下はビクリとまた肩を震わせるが。
「……う“。その……俺も、悪かったよ……」
「僕は別に、殿下には謝罪を求めてはいません。知らない事で責め立てる気はありませんし。ただ……口は禍の元と申しますし、これからはもう少し慎重さもお願いしたいものです。それこそ、調子に乗って吐いてしまった暴言の所為で、後々思わぬ所で足を引っ張られ、後悔する事の無い様に。」
「………。」
「貴方はお独りではないのです。その身に負われているのは、お母君のベルティーナ様だけでなく、奥方となられた最愛のソフィア様、彼女の兄で側近のサフィル、同じく側近となった僕。そして……貴方を誰よりも身近で守り支えてくれているジーノも。皆で貴方をお支えしますから。ですから、王子である貴方より目下の貴族共の些細な嘲笑になど、いちいち目くじらを立ててやり返したりしないで下さい。それでは貴方の価値を下げるだけだ。もっと懐の大きい所を見せて下さい。貴方を嘲笑った愚かな者共を後悔させるくらいの。」
「シリル……」
驚いた顔で見つめて来る殿下のその顔は、どこか幼さも感じられる。
『真摯にあの子に向き合ってくれて…。その誠実な心が嬉しいのよ。』
さっき、ベルティーナ様から言われた言葉が脳裏をよぎる。
そうだ。
僕は、まだ彼の今までの苦労も経緯も、ほどんど何も知らない。
だから、彼の為す事全てにとやかく言える立場にない。
ただ、解って欲しいとは思う。
貴方はもう、独りではないのだ。
僕らが貴方を支えると誓ったのだから……どうか、応えて欲しい。
「僕と貴方が、こうして関係を改善出来た様に、貴方をかつて苦しめた者の中でも……冷静に見極めて態度を変えれば、いつかは協調し合える者も出て来るかもしれない。全てを敵に回すより、そちらの方がある意味では難しいかもしれませんが、聡明な貴方にならきっと可能でしょう。その時こそ、貴方を軽んじていた者共を後悔させる、真の意味での復讐が遂げられるのではないでしょうか。」
「……そうかな。」
「身をもって体験した僕が言うんです。効果は絶大ですよ。」
モノは言い様だが、その実、そう思う。
現に出来てしまっているし。
前世の貴方が今世の貴方を見たら、きっとショックどころじゃないだろうな。
逆もまた然りだけど。
僕との事は、もう過ぎた事だからいいのだけれど。
これからは、もっとより良い道を歩んで欲しい。
そうなる様に共に支えたいのだ。
……愛するサフィルと共に。
僕は、隣のサフィルの方をチラリと見て、目が合うとフッと笑みを零した。
それに、彼も応えてくれる。
こんなささやかな幸せを感じられる今をくれた貴方に、貴方達に、僕は僕の出来得る限りの力を以って、支えたい。
それはきっと、とても素敵で残酷な……前世の貴方への復讐となるのだろうか。
しかし、若い盛りのお歳は過ぎても、可愛い一人娘を設け、愛する奥方とそれなりに幸せな家庭を築いているのであろう一般的な中年貴族の一人に過ぎない。
殿下が顔を顰めて口にする様な、醜悪な見た目と言える程でも無かった。
「あの伯爵との間に何があったのかは存じ上げないので、殿下があの方を殊更嫌っておいでなのだけは分かりましたが……。あの方が醜い豚だと仰るなら、僕はこれからどうすれば良いでしょう?貴方のお側でようやくお仕え出来るようになったと喜んでおりましたが、ご迷惑なだけでしょうかね。」
「はぁ?何の話だよ?」
「だって、殿下は“豚”が大層お嫌いな様でいらっしゃるそうですから。知らなかったんですよねー、僕。」
「おい、シリル。だから何の話…っ」
殿下はいつもの調子で、ただの悪口を吐いただけのつもりだから、それで僕がこの様な反応を示すのは、訳が分からないのだろう。
知らないのだから、仕方がない。
あんまり過去を持ち出すのは良い事だとは思わないが、こっちだって、時には言いたくもなる。
「………僕は元“大罪人のメス豚ちゃん”ですからね。“醜い豚”とどちらの方が貴方にとって害悪なんでしょう?」
「は???………………あ“っ。もしかして、前世で俺、そんな事言ったのか……?!」
「えぇ、そうですよ?多分なんか罵られたんだろーなぁ、とは思ってたんですが。貴方の中で、アレってかなりの罵倒の言葉だったんですねぇ。今頃分かるとは感慨深いなぁ…」
「うあ————っ!?えー!ホントに?本当にそんな事言ったんかー!俺はぁぁぁ!!」
本当かよぉー?!と、信じられないとでも言いたげな顔で、殿下は自身の頭を抱えて項垂れてしまった。
「えぇ。確かに言ってましたね、殿下は。」
「はぁ?!————おい、殿下。ふざけんなよ、この野郎。やっぱり最低だな!!」
あ。
サフィルの無慈悲な肯定の言葉に、後ろでテオがブチ切れてる。
自身と相手の立場や身分の差も忘れて、完全に憤っていた。
テオは只々僕を思って、怒りで息巻いているのだろうけれど。
「“駄犬”と“メス豚”で、ある意味お似合いだと思ったりもしたけど違ったねぇ…。殿下にとって犬より豚の方が何倍も侮蔑表現だったなんてなぁ……。まぁ、せいぜい頑張りますよ。貴方にとって、せめて犬の地位にまで登れる様に。」
ちらりと隣のサフィルを見やった後、正面の殿下の方を見据え、フッと自嘲する様に笑みを零すと、サァーっと顔色を変えた彼だったが。
それ以上に反応を示したのは、僕の後ろに立つテオで。
「えーっ?!殿下も駄犬って言ってたんですかぁ?!うわー!嫌だぁーっ!こんな馬鹿王子と同じ思考回路だなんてー!」
信じたくないー!と頭を抱えて叫ぶテオに、言われた本人ではなく、今度はその従者で護衛騎士たるジーノがブチ切れた。
「おい、テメー!誰に向かってモノ言ってやがる?!テオドール!今の言葉、撤回しろぉ!」
「嫌に決まってんだろうが、馬鹿野郎!大体、オメェだって、自分の主人があんな罵倒の言葉浴びせられて、大人しくなんて出来ねぇだろうがっ!世界はお前の主人中心に回ってる訳じゃねーんだぞ!いい加減、その馬鹿王子だけを妄信して肯定だけしかしねぇのはやめろよっ!」
「……テオ。」
「はいっ!」
憤るジーノはいつもの事として、売り言葉に買い言葉にしたって、いつも以上に怒っているテオに、僕はぽそりと声を掛けたら。
嬉しそうに返事をくれるが。
「テオだってサフィルの事“駄犬”って言ったでしょ。口の悪さはどっちもどっちだ。」
「え“。そんなぁ…シリル様っ!」
「それならサフィルにちゃんと謝って。」
「くっ!うぐ……っ」
「~~~~テオぉ?」
まさか、矛先が自分に向かうとは思いもしなかったのだろう。
滅茶苦茶悔しそうに言葉を濁している。
「…………サフィル…いや……アルベリーニ卿、無礼な物言いをして………すみませんでした…っ!」
「いや……うん、わかった…よ。」
とても……とっても嫌そうに、だが。
多分奥歯をギリギリ言わせながら、それでも自身の非礼を詫びたテオに対して。
サフィルはちょっと引き気味に許していた。
その光景を見届けた後、溜息をついてから、無言でロレンツォ殿下の方を見ると。
殿下はビクリとまた肩を震わせるが。
「……う“。その……俺も、悪かったよ……」
「僕は別に、殿下には謝罪を求めてはいません。知らない事で責め立てる気はありませんし。ただ……口は禍の元と申しますし、これからはもう少し慎重さもお願いしたいものです。それこそ、調子に乗って吐いてしまった暴言の所為で、後々思わぬ所で足を引っ張られ、後悔する事の無い様に。」
「………。」
「貴方はお独りではないのです。その身に負われているのは、お母君のベルティーナ様だけでなく、奥方となられた最愛のソフィア様、彼女の兄で側近のサフィル、同じく側近となった僕。そして……貴方を誰よりも身近で守り支えてくれているジーノも。皆で貴方をお支えしますから。ですから、王子である貴方より目下の貴族共の些細な嘲笑になど、いちいち目くじらを立ててやり返したりしないで下さい。それでは貴方の価値を下げるだけだ。もっと懐の大きい所を見せて下さい。貴方を嘲笑った愚かな者共を後悔させるくらいの。」
「シリル……」
驚いた顔で見つめて来る殿下のその顔は、どこか幼さも感じられる。
『真摯にあの子に向き合ってくれて…。その誠実な心が嬉しいのよ。』
さっき、ベルティーナ様から言われた言葉が脳裏をよぎる。
そうだ。
僕は、まだ彼の今までの苦労も経緯も、ほどんど何も知らない。
だから、彼の為す事全てにとやかく言える立場にない。
ただ、解って欲しいとは思う。
貴方はもう、独りではないのだ。
僕らが貴方を支えると誓ったのだから……どうか、応えて欲しい。
「僕と貴方が、こうして関係を改善出来た様に、貴方をかつて苦しめた者の中でも……冷静に見極めて態度を変えれば、いつかは協調し合える者も出て来るかもしれない。全てを敵に回すより、そちらの方がある意味では難しいかもしれませんが、聡明な貴方にならきっと可能でしょう。その時こそ、貴方を軽んじていた者共を後悔させる、真の意味での復讐が遂げられるのではないでしょうか。」
「……そうかな。」
「身をもって体験した僕が言うんです。効果は絶大ですよ。」
モノは言い様だが、その実、そう思う。
現に出来てしまっているし。
前世の貴方が今世の貴方を見たら、きっとショックどころじゃないだろうな。
逆もまた然りだけど。
僕との事は、もう過ぎた事だからいいのだけれど。
これからは、もっとより良い道を歩んで欲しい。
そうなる様に共に支えたいのだ。
……愛するサフィルと共に。
僕は、隣のサフィルの方をチラリと見て、目が合うとフッと笑みを零した。
それに、彼も応えてくれる。
こんなささやかな幸せを感じられる今をくれた貴方に、貴方達に、僕は僕の出来得る限りの力を以って、支えたい。
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