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続編2 手放してしまった公爵令息はもう一度恋をする
3話 助言を頂きたく
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アレはどんなに諭しても無理だな。と早々に見切りを付けた僕は、殿下にとって唯一頭が上がらないであろう人物の元へ向かった。
彼の母親であるベルティーナ側妃様の所だ。
一緒に参内したソフィア様もご一緒されておられるだろうが、仕方がない。
言葉には充分配慮しつつも、言うべき事は言い、何か助言を頂こう。
僕は決意を胸に彼の御方のお部屋へと赴いたが。
………先客がいた。
物憂げに部屋の前に佇みながら、手を伸ばしかけるも躊躇って引っ込めてしまう。
そして、しばらく逡巡した後、深い溜息をつき、その人は踵を返してその場を後にした。
それに、お付の者達がぞろぞろと付いて行く。
思わず物陰に隠れて覗き見してしまったが、あの御方は間違いない。
………アデリート王だった。
「陛下……?あの方が、何故此処に…。」
王宮内でも特に外れで寂れた一画であるこんな所、この城の主である王自らがお越しになるとは。
学園に通った1年を王宮のこの場所で過ごさせてもらったが、経験上、一度も王のお渡りなんて無かったものだから。
僕は後ろのテオと顔を見合わせ、首を傾げたが。
彼ら御一行が離れ去ったのを見送ってから、目的の場所へ足を向けた。
「あら、クレイン卿!いらっしゃい。」
僕らの来訪に、侍女のダリア嬢が迎え入れてくれて。
この部屋の主であるベルティーナ第4側妃様が、明るい声で歓迎して下さった。
「失礼致します。今ってお時間大丈夫でしょうか?」
「えぇ、私はいつでも大丈夫ですよ。久しぶりの王宮はどう?お仕事の方は?まだ始められたばかりですものね、大変でしょう。」
「屋敷の方はかなり落ち着いたので、今度是非いらして下さい。殿下もですが、ソフィア様が、『ベルティーナ様に早く遊びに来て頂きたい!』って仰ってましたから。お待ちしておりますよ。……って、そのソフィア様がいらっしゃいませんね?てっきりこちらで談笑なされていると思っていたのですが。」
僕は室内を見回してキョロキョロしていると、側妃様がふふっ。とお笑いになった。
「あの子なら、王女様方にお呼ばれして、そちらに遊びに行ってるのよ。王子妃となって、これから色んな機会にお顔を合わせる事も増えるでしょうから、交流を深めるのは良い事だと思うわ。」
「そうなんですね。王女様方には歓迎されてらっしゃるんでしょうか……」
「親しくなった方も出来たみたいよ。……大丈夫。歳が近い友達が増えたって、姫様方も喜ばれてらっしゃるから。」
「……なら、良かったです。ソフィア様は人付き合いがお上手そうですね。」
「そうね、私達には勿体ないお嫁さんだわ。」
彼女は楽しそうに微笑んだ。
その様子に、僕もつられて柔らかい笑みを返したが。
対して、婿のあの御方はぁ~~~!と、再び怒りがぶり返した。
「…?どうなさったの?」
「それに対して殿下ってば……っ!———聞いて下さい、ベルティーナ様。僕もようやくお側に付かせて頂く様になったのですが、ロレンツォ殿下は名のある貴族のお屋敷でパーティーが開かれると聞くと、招待状も無いのに無理やり押し入って、主催や主賓の方々に聞くに堪えない暴言を吐いて侮蔑するんですよ。僕もまだここの貴族方全てのお顔を覚えきれていないので、ご挨拶してお見知り置き頂こうと思っていたのに、もうそれどころじゃないし……」
はぁ。と深く溜息をつく。
提供されたお茶を一口頂くと、柔らかな香りが鼻腔をくすぐり、ほんのりと心を和らげてくれる。
向かいに座るベルティーナ様は、僕の愚痴を聞いて下さり、困った顔で微笑まれた。
「あの子……相変わらずの様ね。ごめんなさいね、クレイン卿。さぞ、びっくりなさったでしょう。ただ、申し訳ないのだけれど、私は側妃となってからずっと冷遇されていたのもあって、表の政治や貴族達の付き合いも、ほとんど全て関係を絶ってしまっているから、あの子のする事に苦言も助言も大して何もしてあげられなくて……。本当はあの子の事を思えば、もっと表に出て周囲との関係作りをするべきだったんでしょうけど、昔の件もあって下手な動きも出来ないでいたし、やった所でいい様に利用されるだけでしょうから、極力何もしないでいたのよね……。」
「難しいお立場でご苦労なされたのですよね。ベルティーナ様にはそれが身を守る最善策だったのでしょう。ですが、殿下の振る舞いは危ないと思うんです。いつか逆恨みした者に仕返しをされるかもしれないと思うと、心配で。」
不安を口にする僕に、側妃様は優しい眼差しを向けて下さる。
「本当にありがとう、あの子の為に心配してくれて。……あの子ね、嬉しいんだと思うの。」
「え?何がですか?」
「貴方が来てくれた事。もちろん、私の病を治す為に尽力してくれた恩も感じているんでしょうけど、それ以上に、貴方が自分に付いてくれた事が嬉しくてしょうがないんじゃないかしら。他の王子王女様達との兄弟仲は…有難い事に良好だけど、皆様身分が明らかに高くて、あの子一人低いから、どうしても立場の違いを認識せざるを得ないわ。でも、あなたは隣国とはいえ、本当はかなり高い身分なのにも拘らず、それをひけらかす事も無く、真摯にあの子に向き合ってくれて…。その誠実な心が嬉しいのよ。」
「……買いかぶり過ぎですよ。理由だって、殿下の側近であるサフィルの事が好きで、それで付いて来ただけなんですから。不純な動機なのに、誠実だなんて。」
意外な事を仰るものだから、恐縮もするが、それ以上に居た堪れない。
傍から見ればそう見えるのかもしれないが、実情は恋人の傍に居たいだけの……仕事をするには不純な理由。
とても褒められたものではない。
それなのに。
「いいのよ、それで。二人が仲良くしているのは、こちらも見ていて微笑ましいわ。ロレンも『あいつらに負けるつもりはありませんから。』って言ってたわよ?……あの子の部下であるサフィルの恋人であっても、裏であの子を見下す事も出来たのに、そんな事は全く無く、一生懸命支えようとして下さっているじゃない。その気持ちが嬉しいのよ。……それで、ちょっとはしゃいでしまっているのねぇ、あの子。」
困ったものね、と苦笑される。
そう、なのかなぁ……?
僕にはよく分からないが、母の目からはそう見えるらしい。
そんな感じで、ベルティーナ様からはロレンツォ殿下に直接注意をしてもらうのは無理そうだが、代わりに助言を賜った。
「そういう訳だから、怒るよりいっそ呆れてみてはどうかしら?『もっと懐が深くてスマートにされていると思ったのに、こんな子供じみた対応をされるなんて、ガッカリですー。』って。きっとショックを受けるでしょうけど、考え直すんじゃないかしら。どうすれば貴方の評価を得られるかって。」
「え“…っ。僕如きの評価なんてっ」
「とっても大事よ。ジーノはあの子に心酔しているから、あの子のする事なす事全て是としか言わないし。サフィルは自分の子分と思い込んでいるから、部下の忠告として真面目に受け止めようとしないし、サフィルの方も散々慣らされて諦めている節があるからね。唯一まともに対抗出来るのは貴方だけよ。貴方に面と向かって言われれば、これほど響く事はないでしょうね。」
「そうでしょうか……?」
「えぇ。貴方は控えめ過ぎる所がおありだから、ちょっとキツめに口にするくらいがちょうど良い塩梅なんでしょう。」
ふふふ。と微笑まれるベルティーナ様だったが、僕はいまいちピンと来なくて曖昧な笑みを返すしかなかった。
彼の母親であるベルティーナ側妃様の所だ。
一緒に参内したソフィア様もご一緒されておられるだろうが、仕方がない。
言葉には充分配慮しつつも、言うべき事は言い、何か助言を頂こう。
僕は決意を胸に彼の御方のお部屋へと赴いたが。
………先客がいた。
物憂げに部屋の前に佇みながら、手を伸ばしかけるも躊躇って引っ込めてしまう。
そして、しばらく逡巡した後、深い溜息をつき、その人は踵を返してその場を後にした。
それに、お付の者達がぞろぞろと付いて行く。
思わず物陰に隠れて覗き見してしまったが、あの御方は間違いない。
………アデリート王だった。
「陛下……?あの方が、何故此処に…。」
王宮内でも特に外れで寂れた一画であるこんな所、この城の主である王自らがお越しになるとは。
学園に通った1年を王宮のこの場所で過ごさせてもらったが、経験上、一度も王のお渡りなんて無かったものだから。
僕は後ろのテオと顔を見合わせ、首を傾げたが。
彼ら御一行が離れ去ったのを見送ってから、目的の場所へ足を向けた。
「あら、クレイン卿!いらっしゃい。」
僕らの来訪に、侍女のダリア嬢が迎え入れてくれて。
この部屋の主であるベルティーナ第4側妃様が、明るい声で歓迎して下さった。
「失礼致します。今ってお時間大丈夫でしょうか?」
「えぇ、私はいつでも大丈夫ですよ。久しぶりの王宮はどう?お仕事の方は?まだ始められたばかりですものね、大変でしょう。」
「屋敷の方はかなり落ち着いたので、今度是非いらして下さい。殿下もですが、ソフィア様が、『ベルティーナ様に早く遊びに来て頂きたい!』って仰ってましたから。お待ちしておりますよ。……って、そのソフィア様がいらっしゃいませんね?てっきりこちらで談笑なされていると思っていたのですが。」
僕は室内を見回してキョロキョロしていると、側妃様がふふっ。とお笑いになった。
「あの子なら、王女様方にお呼ばれして、そちらに遊びに行ってるのよ。王子妃となって、これから色んな機会にお顔を合わせる事も増えるでしょうから、交流を深めるのは良い事だと思うわ。」
「そうなんですね。王女様方には歓迎されてらっしゃるんでしょうか……」
「親しくなった方も出来たみたいよ。……大丈夫。歳が近い友達が増えたって、姫様方も喜ばれてらっしゃるから。」
「……なら、良かったです。ソフィア様は人付き合いがお上手そうですね。」
「そうね、私達には勿体ないお嫁さんだわ。」
彼女は楽しそうに微笑んだ。
その様子に、僕もつられて柔らかい笑みを返したが。
対して、婿のあの御方はぁ~~~!と、再び怒りがぶり返した。
「…?どうなさったの?」
「それに対して殿下ってば……っ!———聞いて下さい、ベルティーナ様。僕もようやくお側に付かせて頂く様になったのですが、ロレンツォ殿下は名のある貴族のお屋敷でパーティーが開かれると聞くと、招待状も無いのに無理やり押し入って、主催や主賓の方々に聞くに堪えない暴言を吐いて侮蔑するんですよ。僕もまだここの貴族方全てのお顔を覚えきれていないので、ご挨拶してお見知り置き頂こうと思っていたのに、もうそれどころじゃないし……」
はぁ。と深く溜息をつく。
提供されたお茶を一口頂くと、柔らかな香りが鼻腔をくすぐり、ほんのりと心を和らげてくれる。
向かいに座るベルティーナ様は、僕の愚痴を聞いて下さり、困った顔で微笑まれた。
「あの子……相変わらずの様ね。ごめんなさいね、クレイン卿。さぞ、びっくりなさったでしょう。ただ、申し訳ないのだけれど、私は側妃となってからずっと冷遇されていたのもあって、表の政治や貴族達の付き合いも、ほとんど全て関係を絶ってしまっているから、あの子のする事に苦言も助言も大して何もしてあげられなくて……。本当はあの子の事を思えば、もっと表に出て周囲との関係作りをするべきだったんでしょうけど、昔の件もあって下手な動きも出来ないでいたし、やった所でいい様に利用されるだけでしょうから、極力何もしないでいたのよね……。」
「難しいお立場でご苦労なされたのですよね。ベルティーナ様にはそれが身を守る最善策だったのでしょう。ですが、殿下の振る舞いは危ないと思うんです。いつか逆恨みした者に仕返しをされるかもしれないと思うと、心配で。」
不安を口にする僕に、側妃様は優しい眼差しを向けて下さる。
「本当にありがとう、あの子の為に心配してくれて。……あの子ね、嬉しいんだと思うの。」
「え?何がですか?」
「貴方が来てくれた事。もちろん、私の病を治す為に尽力してくれた恩も感じているんでしょうけど、それ以上に、貴方が自分に付いてくれた事が嬉しくてしょうがないんじゃないかしら。他の王子王女様達との兄弟仲は…有難い事に良好だけど、皆様身分が明らかに高くて、あの子一人低いから、どうしても立場の違いを認識せざるを得ないわ。でも、あなたは隣国とはいえ、本当はかなり高い身分なのにも拘らず、それをひけらかす事も無く、真摯にあの子に向き合ってくれて…。その誠実な心が嬉しいのよ。」
「……買いかぶり過ぎですよ。理由だって、殿下の側近であるサフィルの事が好きで、それで付いて来ただけなんですから。不純な動機なのに、誠実だなんて。」
意外な事を仰るものだから、恐縮もするが、それ以上に居た堪れない。
傍から見ればそう見えるのかもしれないが、実情は恋人の傍に居たいだけの……仕事をするには不純な理由。
とても褒められたものではない。
それなのに。
「いいのよ、それで。二人が仲良くしているのは、こちらも見ていて微笑ましいわ。ロレンも『あいつらに負けるつもりはありませんから。』って言ってたわよ?……あの子の部下であるサフィルの恋人であっても、裏であの子を見下す事も出来たのに、そんな事は全く無く、一生懸命支えようとして下さっているじゃない。その気持ちが嬉しいのよ。……それで、ちょっとはしゃいでしまっているのねぇ、あの子。」
困ったものね、と苦笑される。
そう、なのかなぁ……?
僕にはよく分からないが、母の目からはそう見えるらしい。
そんな感じで、ベルティーナ様からはロレンツォ殿下に直接注意をしてもらうのは無理そうだが、代わりに助言を賜った。
「そういう訳だから、怒るよりいっそ呆れてみてはどうかしら?『もっと懐が深くてスマートにされていると思ったのに、こんな子供じみた対応をされるなんて、ガッカリですー。』って。きっとショックを受けるでしょうけど、考え直すんじゃないかしら。どうすれば貴方の評価を得られるかって。」
「え“…っ。僕如きの評価なんてっ」
「とっても大事よ。ジーノはあの子に心酔しているから、あの子のする事なす事全て是としか言わないし。サフィルは自分の子分と思い込んでいるから、部下の忠告として真面目に受け止めようとしないし、サフィルの方も散々慣らされて諦めている節があるからね。唯一まともに対抗出来るのは貴方だけよ。貴方に面と向かって言われれば、これほど響く事はないでしょうね。」
「そうでしょうか……?」
「えぇ。貴方は控えめ過ぎる所がおありだから、ちょっとキツめに口にするくらいがちょうど良い塩梅なんでしょう。」
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