男が少ない世界に転生して

第２章高校生活

入学式

今日はいよいよ入学式。テストを終えてからは約二週間位かな。案外のんびりと過ごす事が出来た。男性警護官はいまだに昴だけ。なかなかピンと来ないからだ。今の所、不自由はないしね。それだけ昴が優れた護衛官だと分かるけど昴からは「ん…そろそろ私も抱いて欲しい…」とは言われてる。もう少しだけ待ってと今日も言ったところだ。

学校へは紗理奈が車で送ってくれた。校門前で降ろして貰い昴と２人校内へ。校舎の横断幕にデカデカと伝説の男性入学と書かれているがアレは早く外して貰いたいと思いながら見なかった事にした。

「ん…あそこにクラス表…」
「了解…」

クラス表が貼られてる掲示板に向かう。この間かんも女生徒達の黄色い歓声が凄かったのは言うまでもない。そして同じクラスになれなかった怨嗟の声も聞こえてくる…。

「あばぁぁー…終わった…」
「同じクラスになりたかった…」
「そんな…」
「何故アイツは同じクラスなんだ！」
「なんでアンタだけ…」

どうしようか迷ったけど俺のせいで仲が良い友達と拗れるのは悪いなと思い一言声を掛けておく事にした。

「皆…クラスは違うけどどうか宜しくね？色んな所で会うと思うし、来年は同じクラスかも知れないから皆仲良くしよう？」

「勿論です」
「何でも言って♡」
「いつでも私のアソコ使って下さい♡」
「溜まってたらいつでも呼んでね？」
「お前等どさくさに紛れて松山君にとんでもない事言うなよ…」
「メンゴメンゴ…」

取り敢えずはこれでいいかな？まぁ、下の話は触れ無いようにして昴と教室へ。教室でも騒ぎになったがしょうがないよね？学校で唯一の男性と同じクラスなんだから。一応俺の席は窓側の一番後ろの席。昴は俺の席の隣。前の席の２人に取り敢えず挨拶しておこう。

「松山です。今日から宜しくね？」

「ふぁ！？私！？私今挨拶された！？」
「わたくしも挨拶された！？」
「うん…したよ？宜しくね？」
「わわわ、私は梅田桃子うめだとうこです。桃子って呼んで下しゃい。宜しくお願いしましゅっ…」
「わたくし、わたくしは琴海恵きんかいめぐみでしゅ…。恵と呼んで下さいましぇ。宜しくお願いしますわ…」

２人共言葉を噛みながらも挨拶し返してくれた。見た目は幼馴染み系とお嬢様系って感じ。勿論２人共美人さんだね…。まぁ、２人だけではなくてこの世界には美人さんしかいないって事だろうけどホント凄い世界だ。


チャイムがなると騒がしかった教室も騒ぎが収まり先生が入って来る。

「おはよう皆。今日からこのクラスを受け持つ矢羽雪恵やばねゆきえだ。このクラスにはこの学校で唯一の男性、男性ランクも最高の松山君がいる。迷惑や嫌がる事はしない様に気を付けてくれ？」

「「「「「「「「「はい！」」」」」」」」」

「良い返事だ。それと松山君から求められたらその場でヤリ始めても良いし、抜け出しても良い。松山君のやりたいようにさせるようにな？」

「「「「「「「「「はい♡」」」」」」」」」

マジか？いや…流石にそんな事にはならないと思うけど…ヤリたい様に…か。相変わらず優遇というか特別に扱われているみたいだな…。先生の挨拶と紹介が終わり暫くすると体育館で入学式の挨拶が行われた。勿論俺も挨拶させられたよ…。そしてまたクラスへと戻り今日の学校生活は無事終了となる。せっかくだからしっかりと学園生活を楽しもう！そう思いながら自宅へと戻った俺だった…。